山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

火打山POWDER

2023年03月19日 | 山スキー!R05
今日は火打山に行ってきました。
昨日は福井は朝から昼頃まで雨が激しく降っていましたが、ここ頸城の山々には新雪が積もり、ラッセルを終始強いられましたが、そのお蔭で素晴らしいPOWDERを満喫できました。
 空沢尾根に向け登る途中。振り返ると威容な山塊から上る噴煙が素晴らしい焼山

今日のメンバーはテレマーク仲間のAXさんと、S田さんの3人です。カミさんも来たかったのですが、子供の廃品回収の仕事が有り行けませんでした。前日土曜日は中部縦貫道路開通イベントが有り、雨の中カミさんと当該道路を歩いて参加しました。下界は雨なので山は雪だろうなと思ひつつ、その目論見は的中というか、この時期にラッセルとなり、ヘロヘロの反面激POWDERというご褒美を頂くことが出来ました。
 
 周りに迷惑かけないように静かに準備!     九十九折はなるべくショートカットで

土曜日の夜22:30に丸岡ICでS田さんと合流し、水平対向マシーンで北陸道を新潟に向け出発。23:00徳光でAXと合流し笹倉温泉に翌日1:15笹倉温泉に到着。コンビニで調達したストロングを回し飲みして暫し仮眠をとり3:00起床し準備です。
 アマナ平にて此処を少し左にとり北面台地の登り斜面に取付きます。足元は新雪!

九十九折を終えた後はアマナ平を目指し、林道をショートカット!前日、や本日のトレースに惑わされないやうに、我が道を進み北面台地末端を目指します。星座を仰ぎながら進むと徐々に明るくなり、周囲の山々の輪郭が暗闇に映し出されてきます。
 
 ヘッデンで進みます。     5:40北面台地末端に到着

ボクは花粉症じゃないけど、AXさんは北面台地に出ると車内から苦しめられていた杉花粉の攻撃は無くなり漸く本領発揮となります。正面には噴煙を吐く焼山や左には秀麗な火打山が望めます。北面台地を詰め焼山に登るのが、今日の雪質も含め容易ですが、もちろん今回はお二人がまだ火打山が未踏なので左に進路をとります。
 5:55北面台地にて朝日を浴びモルゲン状態の高松山(本当はもっとオレンジ色)

 
 焼山の山頂・噴煙に朝日が当たってきました   火打山はまだまだ寒々しいです。

賽の河原は深く雪庇があるので、何処で渡ろうか逡巡しますが、思い切ってダイブ!そして登り返して標高1350m付近をなるべくアップダウンの無いように広い谷を進み、1550mで谷に入ります。徐々に急斜面になり、ジグを切りながらの登り。
 
 北面台地を離れ空沢尾根への谷を進む   振り返ると北面台地!溶岩台地!

傾斜は更に強くなり、約30㎝の乾いた新雪の下はモナカ。スリップする危うい登りだけど、斜度はいつもの山行ながらでスリップに注意しつつ途中でスキーアイゼンを付けてトレースを延ばす。ボク達のトレースを辿り山スキー1名、登山者1名が追ってきたが、登山者は登れないと判断し下山。
 徐々に傾斜は強くなるが、振り返ると焼山の威容を感じることが出来る。

足下の雪は不安定でストックでスキートップの雪を探りながら登る。稜線に近づいてくると、より雪の状態を仔細に把握しながら。
 
 ドキドキだったけど、スキーアイゼンが良く効いた   8:40空沢尾根に到着。火打が少し近づいてきた。

稜線は更に雪が悪くカリカリの上に僅かに新雪やシュカブラと、シールの効きが目まぐるしく変わり、気が抜けない。でも天気が良いから一歩一歩進むのみ!肺胞内でガス交換しているのが良く分かる。汚れた身体の細胞が浄化されるような気分。
 火打山がずっしりと構えている。北陸の山とはスケールが違う。そして稜線は風が強い

稜線はアップダウンが微妙にあるが、雪面は固いところが有るので、なるべく無理せずに安全な所を進む。
 火打山目指し稜線を進みます。北面台地に放山と展望バッチリ!妙高山はまだ望めない

振り返ると日本海が良く見える。朝は漁火も見えた。海に近い火山の特徴そのままの山だと実感。
 10:05山頂までひと息!慎重に登る!トレースは無い。今日はボク達が一番乗りか!?

 そして10:30山頂着。ここで先ずはシールを剥がし、滑降準備をして一息ついて360度パノラマの景色を堪能!と行きたいところだけど、とても寒く、風が強い。仲間を待ちつつ写真撮ったりする。今日は雲一つない晴天に火打に登れたことを感謝!(前回は天気よくなかったので)
 天狗原山と金山の背後には八方尾根を介して北アルプスの雄峰がズラリ

 もちろんお隣には焼山が溶岩台地を従え峻立。ここは日本!?そうです!

 焼山から日本海へ延びる溶岩台地(北面台地)日本離れした絶景を堪能。日本海まで良く見えました

 昨年カミさんと登った乙妻山も。笹ヶ峰ダムは真っ白!

 妙高さんもカルデラに囲まれ如何にも火山といった風情を醸している。

先程まで同じ視線上に合った高松山や昼暗山は遥か下。蛇行しながら日本海に注ぐ早川。目の前の景色が夢のやう。こういった感慨は一緒に登った仲間も感じている。素晴らしい体験を共有できる仲間がいることに感謝(今日はカミさんが居ないので残念だけど。また次回お願いします)
 山頂にて!ラッセルやカリカリ斜面に皆の脚の体力は奪われました。でも皆笑顔!

山頂に着くやAXさんが、昼飯のシェルター掘る!?と聞いてきましたが、さすがにこの寒さや風では楽しめないし、遠慮させてもらった。いつも寒さに強いボクも、テムレスでは我慢できないし、アウターの下には3着、着込むほどの寒さ。でもそのお蔭で雪は生きている(その下はカリカリ)。ボク達のトレースを辿り単独で来られた金沢の山スキー屋さんに写真を撮ってもらい11:15に影火打北西ルンゼに滑り込む。今日の雪質からはここが最善だし、2度目なので安全を最優先。
 
 火打山からGO!!    影火打目指して滑ります

 影火打の裾(北側)を滑り谷に向かいます。金沢の単独山屋さんもボク達の後を追って滑ってきました。安全第一で行きませう!

山頂から影火打のコルまでは風下の南面が新雪が有り安心して滑ることが出来、ここから影火打北西の広大斜面に飛び込む。広く新雪が50㎝積もっていて快適!白煙と雄叫びを上げつつ谷の形状に従い落ちていく。二人ともスキーの達人なのでボクは写真撮影に徹します。
 焼山を眺めながら新雪クルージング!激パウ!

 
 大斜面に適度な傾斜!滑りやすく上部は雪が安定    これが本当のラストパウダー

段々と傾斜が強くなり、標高1850~1900mの所で谷と尾根が複雑に切り替わるところ。此処は以前登りで来た時にスキーを担ぎツボ足で登ったところ。記憶が蘇ってきた。此処は慎重に向かって右側の谷にジャンプして着地。と同時に小規模雪崩を誘発。その後も仲間が谷に入って来るにつれ無数の雪崩が襲い流されるが、そのまま雪崩の上を滑ったり、日陰の右側の新雪を滑りながら快適に賽の河原へ進む。
 噴煙を吐く焼山とS田さん!カッコいい!!AXさんははるか遠くに

 どこまでも続く。此処もジャパラスカ!?

 
 シュプールを見上げる     小規模雪崩も誘発させながらの滑り


 大斜面!表現できない素晴らしい。

 
 どこまでも        素敵な雪と斜面

 
 底付きデブリも無く     北面台地へと続く

12:00北面台地に出るともう安心。ここからもメローな大斜面だが、ストップスノーは無く、雪は良く滑り緩斜面もブッ飛ばせる。河原を跨いで焼山をバックに12:25昼飯とします。今日は朝早かったのでガスで湯を沸かしラーメンタイム!景色が素晴らしく美味しい!ここで、金沢の単独行の方とゆっくり話すと、ボクのブログを見て下さってる方で、これを参考に山スキーのビンディングを取付けたとか。手順もきちんとされており、少しは山屋さんに役に立っているのだと実感。皆さんに貢献出来て良かった。
 広大な北面在地を皆でシュプール!


 焼山の噴煙と共に皆でカップ麺を啜る!やっと一息入れるこの瞬間が楽しい

13:00飯食った後は、賽の河原をシール付けず登り返して後は朝のトレースを辿り笹倉温泉に向かいました。

 ありがとう!火打山!!そして一緒に登った仲間!!!

 
 アマナ平と火打山    14:00笹倉温泉の駐車場まで田んぼとか滑ってゴール!

ポカポカ陽気の駐車場で、山頂のあの寒さは何だったのだろうと思ひつつ、下界に感謝しながら後片付け!そして駐車場料金のお礼として3人で笹倉温泉の源泉 垂れ流しの湯に浸かりながら、本日の山行を思い巡りました。

国道8号線にでると、火打山や焼山がすぐそこまで迫っており、頸城の山々の迫力を思い知らされ、皆感動に包まれました。また白山系とは違ったダイナミズムを感じました。

帰路はS田さんの水平対向マシーンで15:00高速道路を走り、途中AXさんは下車、丸岡ICに17:45着、自宅18:15着。家族みんなボクの帰りを待ってくれていて、源次郎の同級生も一緒に手巻き寿司パーティーしながらビール一気飲みでいつの間にか記憶を無くしました。今日の山行は雪がとても不安定でしたが、信頼する仲間が居てくれたお蔭で目的を完遂する事が出来ました。

素晴らしい仲間に感謝!そして車内や山でもとても楽しいひと時を過ごせました。同じ趣味や目的を一緒に頑張れる仲間が居ることを、これからも大切にしないといけないなと思ひました。今度はカミさんのリクエストに応え、笹ヶ峰から火打山を目指したいと思ひます!

この辺の過去の記録








コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山スキー ビンディング取付け | トップ | ビンディング取付け(テレマ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (AX)
2023-03-23 23:06:35
最高にキツくて最高に楽しかったです!
またお願いします!
返信する
また次回もお願いします (ゲンゴロウ)
2023-03-24 02:30:30
AXさんの言われた通り、板を太板にして正解でした!
新雪があれ程までに積もっているとは・・・
ラッセルとか、雪質の変化とか色々勉強になりました。
またお願いしますね!
返信する

コメントを投稿

山スキー!R05」カテゴリの最新記事