山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

薙刀山 ガチガチ&縦溝モナカ

2021年02月23日 | 山スキー!R03
今日はカミさんと二人で石徹白から薙刀山に行きました。当初は野伏ヶ岳にも行く予定でしたが、天候が悪く断念

 稜線に出ると氷化したカリカリ斜面で強風…山頂に行くの諦めかけました。


 林道はショートカットしながら牧場跡地へ      和田山牧場跡に出ると野伏ヶ岳が!山頂付近はガスってる

 
 推高谷を渡り登ると薙刀平末端      薙刀の刃には雪庇が若干発達


 振り返ると野伏ヶ岳!北面気持ち良さそうです。でも山頂は雪煙が舞っている


 正面は薙刀山!いつもなら此処を快適に滑れるのだろうけど・・・今日はモナカ

 
 稜線に近づいてくると風は段々と強くなり…    稜線に出たらブリザード状態

 
 カミさん切れ気味・・・。稜線は諦めスキーアイゼンで風裏の斜面を登ることにする


 カリカリモナカでスキーアイゼン効くところや効かないところもあり気の抜けない登り。

 
 山頂付近に到達。やっと安全地帯に来た     山頂で記念撮影。もちろん展望は無し

 
 山頂から薙刀平へエントリーと言いたいところだけど    段々と視界が開けてきました


 縦溝モナカが延々と続きますが、頑張ってターン!


 牧場跡地の高台でやっと落ち着きラーメン(糖質0)タイム。暖かい汁が有難い!

 
 一番林道が快適に滑れました。  ショートカットの斜面も快適ザラメ


 神社駐車場に到着です。トイレは使用できなくなっているので注意!

詳細は後程アップするね
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経ヶ岳 外輪山1555mピークより亥向谷

2021年02月20日 | 山スキー!R03
今日も楽しい山岳会の仲間達と山スキーです。マニアックなルートです。この日の為に仕事をズル休みしたメンバーも居ました。ズル休みして正解との事でした。

 外輪山1555mピークより経ヶ岳を望む!(写真YAMAさん)

メンバーはYAMAさん、みっちゃん、O橋さん、M井さん、S江さん、S田くん、カミさん、ボクです。
コースは、六呂師集会場~林道~法恩寺林道~唐谷~外輪山1555mピーク~亥向谷(滑降)~登り返し~唐谷(滑降)~六呂師集会場
過去に2回訪れているこのコース。前回はザラメ満喫でしたが今回は新雪堪能でき最高でした(^^♪
 
 六呂師の集会場駐車場から出発です     植林用林道そして法恩寺林道そして唐谷林道を進みます

六呂師の集会場に集合し、6:00スタートです。最初は雪の積もった田んぼや、村の中の道を進み、神社を過ぎたら植林用の林道をショートカットして7:20法恩寺林道に出ます。ここから下り基調で経ヶ岳の唐谷登山口を進みます。唐谷林道から谷に入ります。見上げると目的地の1555mピークが望めます。テンションUP
 
 唐谷林道から見上げると目的地1555mピーク    新雪のブナの疎林を進みます。

狭い谷も徐々に広くなり、標高1100m付近でコースを右にとり、1555mピークの南側のコルへの広大斜面に取り付きます。振り返ると広大な斜面と大野盆地、そして銀杏峰や荒島岳も。今日は天気最高。

 快適斜面が続きます。経ヶ岳の山体崩壊に感謝です。威容を眺めながら

メンバーが多いのでラッセルは中々回ってきません。後続は世間話や色んな山の話で盛り上げってます。茶毛の兎が猛ダッシュしていました。そして9:30に1555mピークの南側コルに到着。寒いので着込み1555mピークめざし登ります。
 
 メンバーが多いので皆でラッセル!後続は寒いです     1555mピークのコルに出ると目的の山頂が見えます。

 
 最後のひと登り。高度感満喫しながらスリリングな登り     先週行った経ヶ岳の杓子ヶ岳がバッチリ!

昔来たときは、徐々に傾斜が強くなりスキーをザックに付けツボ足で登りましたが、今日は新雪が安定していたので、そのまま慎重にスキーで登ります。右には滑降する亥向谷がスベスベ!早く滑りたい!そして左には杓子ヶ岳から中岳への稜線が美しい。そして池の大沢もね。
先頭をラッセルするS田くんに安全に登るコースをアドバイスしながら後続はラクチン。景色を堪能!!
登りながら景色を仔細に見分すると、経ヶ岳は旧来、火山(多分成層火山)だった面影を強く残す山だと実感できます。で、そのマグマだまりが沈下したあと、カルデラ(外輪山)が出来て山体崩壊により岩屑なだれががこの唐谷を伝って流れ出しました。その痕跡が所々仔細に残り想像を膨らませると、本当はどれだけの高さをもつ山だったんだろうかと古代のロマンを禁じ得ません。(八ヶ岳の形成に似てますね)この岩屑なだれによる堆積物の大きな岩が谷の中はもとより、いまでも集落内に残っており、山の神秘を感じます。しかも、この岩屑なだれによる堆積は九頭竜川を越え大野市の塚原や富塚の台地を形成したというのだから驚き!(ボクの住んでいる家も「流れ山地形」といわれる岩屑なだれによる堆積によりつくられました。)
 
 振り返ると湯谷山がバッチリ!     最初は傾斜は緩いが徐々に(写真:みっちゃん)

 
 可成り傾斜がきついが、慎重にルートを選定(写真:みっちゃん)     核心部を超えもうすぐ山頂

核心部を超えると最後は傾斜の緩い登り。そして10:05に1555m山頂にでると経ヶ岳がドカン!!先週の経ヶ岳は風表のカリカリ斜面を登り切りましたが、今回はシールが良く効き無難に登れました。経ヶ岳は指呼の間に聳え、行ってみたいが今日は我慢。山頂でシールを剥がし亥向谷に滑り込みます。無木立の快適斜面に新雪。頭が狂いそう。みんな発狂しながら標高差450mを一気に滑りました。

 山頂からは杓子ヶ岳から中岳への伸びやかな尾根が輝いていました。その下は池の大沢

こんなに素晴らしい山々に囲まれていることを改めて実感できました。この瞬間を感じる。愛郷心も感じる。

 山頂で今日のメンバーと記念撮影!今日もヤッタネ!!

10:20記念撮影後、一気に亥向谷に落ちていきます。2日前の降雪のお蔭でパウダー満喫です。昔の細板では考えられない。快適すぎる。テレマークも気持ちイイ。カミさんはまだまだPON2OONの滑りに成れていないようだけど、浮きまくり。羨ましい。
 
 山頂をあとにします。パウダー!!    YAMAさんの年齢を感じさせない滑り


 ヤッパシ・・・パウダー最高です。

 
 雪崩の心配も少し心に留め滑りました     M井さん粉雪中毒中


 カミさんのpon2oon浮いてましたが、板に乗せられている感じ!?

 
 O橋さん!いつもの如くブッ飛ばしてました    dpsのみっちゃん!浮いてます

これ程までに素晴らしいゲレンデは、この界隈では中々無いなぁと実感。10数年前にこの存在を見出していたYAMAさんの慧眼には恐れ入ります。流石は、みんな口を揃えていう「レジェンド」。

 これだから山スキーはやめられない


 ボクもテレマークで!(写真:YAMAさん)

徐々に雪は重くなるけど、テレマークなら悪雪でもなんとかいなし、標高1100mのところまで滑りました。(11:00)ここでシールを貼って登り返し!コルで飯だ!!なるべくシュプールの跡の効率の良いところをラッセルして進むこと11:35コルに到着。雪を掘って風防作り、テーブル作ってYAMAさんの帰還を待って待望のラーメンタイム
 
 亥向谷を滑ります!今度はザラメの季節に来たいです


 ここから登り返します。既にお腹一杯!!

 
 ヘロヘロになりながら登り返し・・・広く快適な谷です     もうすぐコルだ!ここで昼飯


 1555mピークのコルで昼飯です。ビール美味しかった!!(運転はカミさんにお願いしました)

今日も皆で楽しい昼飯。下界で食っても全然美味しくない糖質0ラーメンだけど、山で、そして皆で食うと、とても美味しく感じます。
12:25昼飯も終え、唐谷を滑ります。序盤は気持ち良い重パウダーだったけど、谷が細くなりだすころから板が進まず。
 
 S田くん攻めてました    カミさん湿った雪に苦戦

 
 M井さん雪質を選ばない安定の滑り!


 広大なゲレンデみたいな谷(唐谷)

 
 標高が下がるにつれ雪は重くなりだし滑りにくいけど板はまずまず良く進みました。

13:00頃に法恩寺林道着。前回はこのまま法恩寺林道を滑りましたが、今日は滑らないだろうとの事で、シールを再び貼り、登り返し。そして朝の植林用林道の斜面を滑降し14:05集落に到着。スキーを外して集落内で除雪作業する方と会話しながら集会場の駐車場に14:15到着。お疲れさまでした。
 
 集落に出ると、屋根雪下ろしをしている方が居ました。   カミさんとpon2oon 169


 六呂師の集会場駐車場に到着しました。皆のカラフルで様々な形の板

今日は、新設の亥向谷を滑れてとても楽しかった。特に沢登りで訪れたことのある谷を滑るのって感慨深いものがある。特に雪山は山の地形を楽しむことが出来るので楽しい。地形図と見比べて楽しいのはもちろん。特に旧火山とかは地球の息吹というか太古のロマンを感じます。
この計画に付き合ってくれたカミさんを含め山仲間にも本当に感謝です。

YAMAさん編集の今回の山行の動画是非見てね!!
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銀杏峰 水車小屋から

2021年02月14日 | 山スキー!R03
今日は銀杏峰に行ってきました。M井さんは昼から仕事、カミさんは13時半から用事があるとの事で、半日コースの山スキーに出かけました。
名松尾根コースは人が多そうなので、あまり密にならない、誰もいないコースでという事で、水車小屋コースから行きました。

 銀杏峰に向かい稜線を進むM井さん。この尾根から登る銀杏峰が好きです。

 
 まだ暗く、ヘッデン点けてスタートです。    3日前に登った経ヶ岳が見えました。その後ろに白山も!

 
 水車小屋からの尾根を詰め、広い稜線にそろそろ     稜線上はガスったり晴れたり…

水車小屋前の道路の広くなっているところに車を駐車し6:05出発です。準備していると名松尾根コースに行くのか登山者らしき車が数台通過していきました。今日は銀杏峰は多くの山屋さんで賑わいそうです。ボクらのコースは誰も登らない様で静かな登山と成りました。
 
 雪庇はそれほど発達してなく快適に歩きます      振り返るとカミさんも


 この稜線から眺める銀杏峰が大好きです。無木立の山!!

もうパウダーは死んでおり、雪質は良く走るザラメ!カリカリに凍ってないので歩きやすく、滑りが楽しめそうな予感。ガスガスに成ったりガスが晴れたりと・・・稜線を歩くのは楽しいです。

 少し下って再び登り返すと山頂への最後の登りです。

 
 だんだんと銀杏峰が近づいてきました。一瞬青空も見えました。ヤッパシ風は強いです。


 9:05銀杏峰山頂に到着です。ラッセルもないので早く着きました。

山頂に着いてシール剥がしたりしていると数人の登山者が登ってきました。皆ツボ足の方々で、山スキー屋さんは居ませんでした。記念撮影したら志目木谷のエントリーポイントに移動していざ!!9:15
 
 さぁ谷に吸い込まれに行こう!!     微妙に硬い(若干凍っている)腐った雪でスピードが良く出ました


 大野盆地を眺めながら滑ります。快適斜面が続きます。昨日のシュプールもあまり無くなかなかフラット


 カミさんの滑り!今日はPON2OONでなく、春専用のCHO OYU


 M井さんは今日もかっ飛ばしていました。今日はクンバック!

 
 予想以上の滑りやすい雪に感謝しつつ、フラットバーンをスプールでグザグザに荒らして滑ります。

予想以上の滑りやすい雪でした。でも・・・もうこれからは腐った雪のシーンが多くなるだろうと思うと少し悲しくなりました。でも、来週はまた寒波到来で新雪が期待できます。

 昨日はボクの誕生日だったので皆にお祝いしてもらいました。ケーキにロウソク!

昼飯というか、朝飯タイムです。越前兜を眺めながらのラーメン(糖質0)タイム!ここでサプライズ!カミさんがバースデー(山バージョン)ケーキを持ってきてくれました。ロウソクも有り、何度も点火を試みましたが、風で消えてしまい、エアーで火を消しました。昨日も誕生日パーティーを催してくれ、今日は山でも。感謝です3人でケーキを食べました。(昨日大野市のケーキ屋で買ったとの事)そして、昨日「みさご」さんから家に送り届け頂いたクラフトビールも!美味しかったです(^^♪有難うございます。(飲んだ人は運転はしていません)
 
 いつもの二俣は雪割れしていなく左岸に渡り堰堤に向かいます。そして林道に出て後はオートクルーズ!雪は最後まで良く進みゴール


 10:30に水車小屋に到着です。お疲れさまでした。

今日も夫婦でそして楽しい仲間と山に来られました。感謝です!!
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経ヶ岳 POWDER

2021年02月11日 | 山スキー!R03
今日は福井山岳会の仲間と経ヶ岳に行ってきました。頂上下の肩から池の大沢への滑降がとても気持ち良かったです。
そして今日はカミさん初PON2OON!!一番浮いていました。
メンバーはS田さん、M井さん、S江さん、K永さん、S田くん、カミさん、ボクです。

 山頂の肩から池の大沢に滑り込み、荒らされた斜面。最高の滑りを堪能(^^♪

朝5:30M井さんが我が家に迎えに来てくれました。D號に乗り込み出発!自然の家には約10分で到着。準備して5:50出発です。いつもの林道を進み宿谷川に入ります。2箇所渡渉をし、快適にラッセルを回します。今日はたくさん居るのでなかなか順番が回ってこないので、後続を登るメンバーは雑談したりと楽しく登れました。
 
 最初は林道を進みます。     堰堤を過ぎ渡渉も2回有りました

 
 登るにつれ岸壁がカッコいいです。氷柱がたくさん!    皆でラッセルを回し進みます

振り返ると大野盆地が良く見えます。今年は中国武漢ウイルス騒動により、登山まで自粛要請(あまり県外への移動を慎むということ)。でも大雪のお蔭で、地元の大好きな山々に行けてとっても嬉しいです。特に経ヶ岳は郷土の山。

 今日は当たり!Today is THE DAY!! 呼吸が気持ちいい!

 
 滑りが楽しみな宿谷川上部     もうすぐ杓子ヶ岳!太陽が眩しい!!


 経ヶ岳は昔…火山でした。その名残が随所に見られます。

 
 杓子ヶ岳山頂に立つと経ヶ岳にご対面!!    切窓目指し進みます。

8:50に杓子ヶ岳に到着です。ここから眺める経ヶ岳はいつ来ても素晴らしいです。
 
 切窓に到着!昔ここで雪洞を掘って泊まったなぁ    西から巻き込むように山頂目指す

杓子ヶ岳から切窓へは下り基調で中岳はトラヴァースして9:10切窓に到着。ここでスキーアイゼンを装着して山頂を目指します。

 カリカリくん!なるべく新雪の乗っている所を仔細に見分しながら登ります

 
 風が強くブリザード状態。    もうすぐ山頂!ガンバ!!
山頂に近づくにつれ、雪面はカリカリに凍っていて、ここで転倒したら女神川にまっしぐら・・・気が抜けない登りです。

 山頂で記念撮影!カミさんのPON2OONがひと際太い!!ボクはヤッパシ・・・テレマーク

 
 山頂の肩から池の大谷目指しGO!     テレ板の修理を終えたK永さん!テレマーク最高です


 カミさんのPON2OON滅茶苦茶浮いております。凄い浮力!

 
 カミさんは「キャーキャー」言いながら無難にPON2OON操ってました    無木立の斜面!快適すぎます。


 転んでもフカフカで痛くありませんでした。雪が服の中に入るけど・・・

 
 テレマークのK永さん。絵になりますねぇ         スキー場みたい(^^♪


 カミさんのPON2OONは浮きまくり!ヤッパシ新雪には太板がイイんだろうね。でもテレマークには敵わない!!多分

 
 ラッセルのご褒美だと      既にゲレンデ!ボトムが見えてきた!


 ボトムに到着!ここでシール付けて杓子ヶ岳に登り返します。振り向くと経ヶ岳の威容!ヤッパシ冬山は最高です。

10:40池の大谷のボトムに到着。ここでS江さんがウィペッドで負傷し左頬を負傷。救急救命士の出番です。処置を終えシールを貼り杓子ヶ岳に登り返し。振り返るとボク達が滑った無数のシュプールが良く見える。ちょっと感激。そして11:40杓子ヶ岳に到着!雪庇の下にテーブル作って昼飯タイム!経ヶ岳を眺めながらの一息。ビールが旨い!(今日は運転しなくても良いので)滑りも楽しいけど、皆と昼飯はもっと楽しい。
 
 杓子ヶ岳目指し登り返し♪充実の滑りだけにルンルン      杓子ヶ岳に到着したカミさん


 いつもの儀式と化しています。今日も糖質0ラーメン!(朝飯抜きで今日もケトン体パワーで登りました)

 
 山頂から宿谷川の源頭向けGO!     上部はパウダー!!


 PON2OONを操るカミさん。今日初めて履いた板だけど、だいぶ慣れてきたみたい

 
 宿谷川上部は広く快適です。ただ、南西向きの斜面なので雪が腐りやすい・・・


 旧火山の経ヶ岳が崩壊した際の岩屑なだれによる岩に乗った雪が素敵なジャンプ台に!皆飛んでました。


 谷を離れて台地を滑ります。心地よいツリーランを楽しみます!!


 青少年自然の家に到着。振り返ると宿谷川上部が望めます。絶壁に見えますが快適斜面です。


詳細は後程アップします(^^♪

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Völkl BMT122 にTLT取付け

2021年02月08日 | 山の道具たち
今日は、みなさんご存じの山仲間の白山北部管理人のIさんの依頼でビンディング取付けとシールカットを行いました。
正直…ビンディング取付け作業中に思ったのは、「この板凄い!」と思いました。

 Völkl BMT122 176cm トップシートが減肉され軽量化!そしてカーボンで補強、太さの割に軽い!!2㎏は軽く切っている。

毎シーズン色んな板を目にし、それらの取り付け作業を行っていますが、メーカーの道具(スキー)に対する理念が伝わってきます。そういった意味で、いろんな感慨を感じつつ、取付け作業は面白いです。
昨晩、Iさんが我が地下工房にスキーを持ってこられました。今日は暇なので一日(約6時間)かけて丹念に取り付けました。そして本日夕方に取りに来られました。
 
 いつものようにトップシートにテープ貼って毛書き    FISCHER製のTLTビンディング(ヒールのスライド量が大きい。デモ用か?)

いつもお馴染みのDIYビンディング取付けですが、専用治具が無い中、正確に取り付けるためにトップシートにテープを貼って、長軸方向の中心線を毛書き、更にブーツセンターを書いてから始まります。今回は初めて取付けるFISCHER製のビンディングだったので、ビスの穴を決めるために何度も測定しビスの寸法を記録します。
 
 ブーツセンターとスキーのセンターを合わせ、ビンディング位置を決めます      何度も正確を期すために測定しスキーセンターからの位置を決めます。

そして、トップシートにブーツを置いてブーツとスキーのセンターを合わせ、ビンディングのビス孔の位置を決定します。左右の板が相対するよう正確に正確にと何度も確認しながら行います。そう・・・一発勝負だから。
 
 トップシートにビンの位置を記録       176cm 143-122-133です。made in germany


 毛書いたビスの中心にポンチングします。これをする事によりドリル刃は中心に行きます。

ビスの中心が決まったら、「けがき針」で中心を記し、その後はポンチング。このポンチングすることにより、ドリル刃は低い所へ掘り進める性質があるので正確に穴を開けることができるのです。
 
 ボール盤でΦ2の先行穴、専用キリで本穴を開けます    雌ネジの冷間圧造後に盛り上がったトップシートを鑿で削り平滑に

いきなり本穴を開けるとズレる恐れがあるので、径の小さい先行穴を予め開けたのち、専用キリで本穴を開けます。その後はビスを打って雌ネジを冷間圧造します。これをすると、逃げ場を失ったトップシートが一部盛り上がるので、平滑にするために鑿で表面を削ります。(これをすることにより、ビンディングとトップシートが面ー面で付くので剛性がかなり上がります。乗り味にも可成り影響が有ります)私見だけど、インビス加工により雌ネジを埋め込むと、ネジ同士の僅かな隙間により引っ張りや圧縮応力がそれらの間で生じ、板とビンとの一体性が失われ剛性が著しく失われ乗り味にも影響することが考えられ、滑りのダイレクト感が無くなるので、ボクとしてはインビスはあまりお勧めしていません。
 
 2液混合性エポキシ接着剤を煉って      ビス孔に入れます。粘度が高いので、慎重に入れます。

ビスと母体との間には水が入り込み腐食が生じないよう、接着剤を封入します。若干溢れ出ても良い程度に入れます。またこの接着剤を使用する理由は、ときどき瞬間接着剤や母材がウッドなので木工用接着剤でも由としているところもありますが、硬化の過程で揮発成分が出るものは減肉作用が生じることによりビスと母材との隙間が生じる恐れがあるので、減肉作用の発生しない化学反応による硬化で固まる2液混合性エポキシ接着剤を用います。しかも強度が強い!
 
 トゥーピースを取付ける際何度も調整しながら、ヒールセンターが中心に来るよう取り付けます   そして取付完了!完璧な仕上がり

先ずは、トゥーピースの取付けですが、以前にも説明した通り、いくら正確にビス孔を開けてもビス(木ねじ)は真っすぐ中心を目指して入っていかないので、4個有るビスをそれぞれ締める順番を変えつつ、締め付けトルクを変えながら、何度もブーツを付け、ヒールセンターがトップシートに毛書いた中心に来るように締めます。もうこれは職人の勘!?みたいなもの。競技スキーと違って山屋さんはそんなところあまり拘る人は少ないだろうけど、ボクの性格上その辺のところがきっちり出来ていないとストレスが溜まるので、可成り気をつかっているところ。そしてヒールピースを取付け完成です。

 ボクのPON2OONとBMT122との比較  Völkl太いなぁ!!Ponが小さく見えます。

今回もイイ感じで、満足いく取付けができました。山スキーは高価な道具。板は10万円くらい、ビンディングは5万円くらいします。失敗は許されません。取り付け作業は真剣に何度も何度も測定しつつ、慎重でなければならない。今回もシールも含め作業に要した時間は約6時間かかった(休憩したり自分の板をいじったりする時間も含む)割が合わないと思いつつ、仲間が引き取りに来るときの嬉しそうな顔を見ると、こっちも嬉しくなるし、山スキーを始める人たちの為にも何か協力できることが有ればと思ってやっています。そしてボクも新しい道具を見て触れることに対する興味や関心が湧いてくることも今まで永らくやってこれた動機に繋がってきているのかなと思います。
自分の命を託す山スキー!!信頼できる人に託すのはイイと思うけど、これら道具を自分でDIYすると更に山スキーの面白みや深さを実感できるのでは。生意気な事を霹靂してすみません(;^_^A

 この後はシールをカットしました。
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西割谷 POWDER

2021年02月05日 | 山スキー!R03
今日も平日ヒマ人との山行です。メンバーは
YAMAさん、みっちゃん、白山の管理人Iさん、M井さん、S江さん、ボクです。

 山頂手前の鳥居と避難小屋!ガスっていて山頂は望めず。

朝、7:20宝慶寺キャンプ場入り口の道路に路駐し出発です。養魚場からの林道を登ります。清滝川右俣へ進路を取り、標高600mのところから851mピークめざし尾根に取り付きます。急なラッセルだけど、PON2OONはあまり沈まず快適…。難点というと、表面積が大きいだけにトップシートに付着する雪が重く足に圧し掛かります。トップシートにもギッチリWAX塗っとくべきだった。
 
 林道を進みます。二日前からの降雪より本日もリセット!    山頂、谷を望みながら尾根を進みます。

 
 樹木の梢に付いた霧氷がキレイ!     雪庇に気を付けながら登ります。

稜線に出ると遠くは部子山が見える。そして山頂から一気に西割谷が落ちています。此処を滑ると思うとウキウキワクワク!!
皆でラッセルを回しながら順調に登ること鳥居と壊れた避難小屋に11:40着。ガスっていて景色を堪能できず。余談だけどこんな素晴らしい所に風力発電所を設置する計画を新聞で読んだけど、この後計画はどうなったのだろう!?景観が悪くなることや、自然破壊になるこの計画は廃止にしてほしい。石炭火力発電所を作った方が環境負荷が小さくなるはず。
 
 倒壊間近の避難小屋。ビパークできないなぁ     山頂に到着。エビの尻尾も発達中。


 山頂でヒマ人の記念撮影!やったね。
そして12:00山頂着。ここでシールを剥がし一気に西割谷にドロップ!始めはガリガリだけど直ぐに激パウダー。いつもはテレマークだけど、今日はヒールがフリーにならない。ATスキーの滑り方を思い出し攻めました。
 
 雪によりもたげた木々。     谷にエントリー!皆ブッ飛ばします。

確かにPON2OONはもの凄く浮き、ターンする度にジャンプしているような感覚。ちょっとしたギャップでもジャンプできる。でもテレマークの方が滑っていて気持ちがイイ。気持ち良さの次元が違うと実感。でも自分が感じるより皆が「めっちゃ浮いてたよ」と言われ、確かにこの板もイイかもと実感しました。
 
 新雪最高!!    快適な谷が続きます。


 雪崩の心配は有りません。底付き感は皆無。


 今日は当たり!!

 


 PON2OONで来て正解でした!!テレマークでも滑りたかったなぁ


 ラーメンタイム(糖質0)今日もケトン体パワーで登りました!ミトコンドリア有難う!!
ガンガン滑り、標高760m地点でシールを貼り再び851mピークめざし登り返し、再び谷を滑り林道着。そして林道をオートクルーズで滑り、15:05車のもとに到着しました。
 
 雪質はずっと良かったです。      登り返しのところでラッセルするカモちゃん。

 
 林道を快適にオートクルーズで進む。        無事到着しました。有難うございました。

今日も平日ヒマ人との山行でした。PON2OONはとてもイイ板です。これにテレマークビンディング付けたら最強だと実感。でも重量が一気に増えてしまう…。悩ましいなぁ
ヤッパシ新雪最高!!新雪を求め県外遠征したいところだけど、中国武漢肺炎の感染予防の為、今のところ奥越でしか遊べない…。山は適用外にして欲しいっていうか、こんな誰もいないところで感染するか!?

過去にカミさんと一緒に行った西割谷の記録です。この時は快晴&激パウでした(^^♪
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久しぶりに自分の板を調達しました。

2021年02月04日 | 山の道具たち

 3年ぶりに自分の板(前回はテレマーク)を買いました。169㎝だけどズッシリ重い!

20年以上テレマークに乗っていましたが(たまにカミさんのAT板を借りて乗ってましたが)、ラッセル専用の板を調達しました。しかも激パウダーの滑りも良いとか…。メルカリでコツコツ身の回りの山の道具や子供のゲームを売ったりして資金を得、購入~取付けなどをし、漸く仕上げることができました。ワクワクです。
K2のPON2OONというトップが150、センターが130のとても太い板!そしてメタルが入っていない。さぁ、いつものやうに取付け開始です。このブログを見てくださっている方はご存じかと思いますが、いつもの工程で、正確かつ確実に作業しました。
 
 トップシートにテープを貼って中心線を毛書きます。    何度も確認しながら正確に引きます。これら作業は性格がでます(^^♪

いつも、自分以外の山屋さんからの依頼によりビンディングを取り付けていましたが、今回は自分の板なので気分的に重圧を感じることなく気楽に作業できました。但し作業工程はいつもと変わらず。臆病な性格なので、何度も何度も計測、確認しながら慎重さは変わりません。
これまでで一番太い板は、今使っているテレマークの板でK2 WAYBCK104(3年前に取り付け)です。
でもPON2OONのビンディングはTLT SPEEDという軽いもので、テレマークのビンディングの付いたWAYBACK104(172㎝)と比べてもさほど重量が変わらないので、ひとまず安心。

 ビンディングはいつも取り付け慣れたDYNAFIT TLT SPEED です。ブラックと青がカッコいいです。

山で命を預ける道具だけに、絶対に不具合が生じないように取り付けます。接着剤は2液混合性エポキシは定番。機械の使用はビス穴を開ける時のみで、あとは全て手仕事。ビスを締める時もトルクの伝わり方を感じながら締めます。
 
 トップシートに毛書いたビンのビスの位置にビンを置いて確認    ビス穴を開ける前にポンチング!!

 
 先行穴、専用キリで本穴を開け先ずはトゥーピースを取り付け    ビスの締め順を変え調整しながらヒールピースがセンターに来るように

この作業の中で一番の核心部は、トゥーピースの取り付けです。トゥーピースが偏って取り付けると、僅かな偏角でヒールセンターがトップシートの中心線に来ません。締め付ける順番や、締め付けトルクを調整しながら、最後に本締め。ここで中心に来たとき感動の渦に包まれます。この辺のこだわりが、元技術者としての絶対に譲れないところ。

 ブーツヒールセンターが中心に来たら次はヒールピースです。今回もバッチシ!!

次は、シールカットです。ネットでいろいろ探しても、幅の広い板に合うようなものが出回ってません。そんなとき山岳会の仲間から有難いメールが。折角買ったG3のシール(145S)が必要無くなったとの事で、格安で譲ってもらいました。感謝!!そして早速カットしました。この薄いシールは表面積が大きい割に軽くてイイ感じ。
 
 シールはG3 ALPINISTというグリップが効くものらしい。    今までBDしか使ったことなかったので、G3にちょっと期待。


 自分とカミさんの板を並べてみた。23年前に山スキーを始めて以来、年々板が太くなってきている。この中でもアルマダ(黒い板)が一番重い!!

今年のモデルはK2K2K2K2と昔ながらのシンプルなデザイン!あとは、これを乗りこなせるかどうかが心配・・・。そして、登るときにあまりジグを切るのが好きでなく、なるべく直登するように登るので、ヒールリフターの嵩上げパーツを取り付けた。
 
 ヒールリフターの嵩上げ(6㎜)ピースは以前使っていたものを流用(ボール盤で穴を開けるなど少し軽量化させた⇒意味無いかも)

完成した新しいAT板。どんなポテンシャルを秘めているかが楽しみです。滑った時の感じはどんなもんだろう!?ヤッパシテレマークの方がイイのかな!?期待が膨らみます。ちなみに、この板はカミさんも使えるように、ヒールピースを前後させ使えるものにしました。
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