山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

涼を求めて

2008年07月28日 | 沢登り1
猛暑日が続く毎日ですが、先日の26日(土)は福井山岳会のN井さんとN崎さんとで「海ノ溝」に行ってきました。ここはボクが沢登りを始めた当時、眞ちゃんに連れて行ってもらったのだけど、逃げ場の無い壮絶なゴルジュ、そして陽の当たらない陰惨なゴルジュのなかの滝を突破するそれは、今までの沢登りには無い恐ろしさを感じ、浮力が働かない白泡の中を泳ぎ、釜に吸い込まれそうで、いくら水をかいても進まなく、水流に押し戻され恐怖を感じたものだ。しかも水温は冷たく、遡行中は寒さで体の芯から冷え切って、上顎と下顎が噛みあわないほどに震えていた。でも、一つ一つ滝を突破する難しさは有るものの、突破したときの喜びは何事にも代えられない。クライミングでのフォールといった恐怖よりも、白泡の水流での突破に失敗し、溺死が一番恐かった。
 今回は心強いメンバーとの遡行となった。連日好天が続き、水量は昔来た時よりも若干少なめだが、逃げ場の無いゴルジュでは何が起こるか分からない。心して行こう!
 集合場所の板取温泉でN崎さんと落ち合い出発です。キャンプ場から本流に入ります。暫くは平和な流れで泳いだり、へつったりして進み、海ノ溝の出合に到着。すぐの滝は右の岩場の細かいスタンスを頼りに簡単に越えます。昔ここで落っこちて流された記憶が蘇ってきた。
 
平和な流れの本流                  もうすぐ入り口です。若かりし頃ここで落ちた・・・

暫くすると、白泡の2m滝が現れるが、N井さんが切り込み隊長で10m程泳ぎ滝の落ち口に入り、続いてボクがN井さんのショルダーで越します。暫くは水に浸かった状態だったけど難なく越え、続いての2m滝も7~8m程泳ぎ左からショルダーで登りました。水流から頭を出すときにかなり水を飲んだ。
 
切り込み隊長のN井さんの後を続くボク。そして無事登れた・・・

 
登ったあとのひと時。            続々と滝が出てきますよ~

 
ここも左からショルダーです。               ヘツるN崎さん

 
水を飲みながら登るボク                 寒中水泳大会です

寒いが以前ほど緊張感は無く、唯一陽の当たる平和な釜の岩場で休憩。目の前の5m滝は登らないで左岸を高巻きます。次回来るときはココを是非とも登ってみたい!
 平和な水面(唯一陽の当たるところ)

懸垂してヘツって泳いでいくと目の前に灰色のCS滝がデンと立ちふさがります。ここはボクが最初右岸を泳ぎ、水流を横断し左岸に移って泳ぎCS基部に取り付き、残置スリングでCSを左から巻き込むように登った。中々微妙な登りだった。皆を引っ張り、ビレーして左の岩をトラバースするのだがここで失敗したらCSの裏側に引っかかり水流に押し潰されカエルのようになってしまう。
 
CS滝(N崎さん断念)つづいてそれを泳ぎきり、攻略中のボク

N崎さんがハーケンを打ち微妙なムーブで越えていく。次の滝は水流も強く、越えられそうにも無く、ボクが細かいホールドを探し、気合で左岸壁を登り越えた。
最後の難関は泳いでも泳いでも水流に押し戻されるが、渾身の力で泳ぎ左岸の壁に辿り着き壁にヘツっていても押し戻され、あえなくハンマーで越えることに。ボクのハンマーにザイルを括り、6~7回滝の上に放り込んだ時、滝に引っかかっていた流木に微妙な感じで引っかかった!これを頼りに溯り、その木にしがみついて登ることに。やった~
 
頑張れN井さん

 
増水時に引っかかった流木。こんなに水が増えたら即死かな!?

暫くは小滝が連続し、徐々に周りの景色が明るくなり、生温い一陣の風がゴルジュ内を過ぎ去っていく。緑の新緑の梢が見え出してきたら終点だ。いつの間にかゴルジュを抜け出し、平和なせせらぎが流れるようになる。これでゴルジュは突破したのだ。
おつかれさん!後は林道に向かい藪を5分程度漕いで車のところまで歩くのでした。
帰りは板取温泉に浸かって、新しく出来たトンネルを通ってルンルン気分で帰路に向かいました。家に帰ると、源次郎とカミさんとで地元の保育園の夕涼み会にも行き、ビールを飲んでいました。
翌日、体中(特に脚)を中心に青アザが出来ていました。知らないうちに岩に当たっていたんだな~。
今回は水量も若干少なめで、快適な溯行が出来ました。天気の崩れも無く、終始冗談を言いながらのリラックスして臨めた。昔はそんなんじゃ無かった・・・。ちょっとは成長したのかなと思った。
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滝、滝、滝~!

2008年07月20日 | 沢登り1
今日は福井山岳会のみんなで沢に行ってきました。
カミさんは2年ぶりの沢でとても緊張していましたが、今回のメンバーとなら大丈夫でしょう!K尾さんがいないのがちょっと寂しいけどね。
今日のメンバーは敏さん、N井さん、M本さん、そしてカミさんとボクの5名です。
勝山の某所にて集合したのち出発です。今日はN井さんの新車で行きますよ~車が沢臭くならないとイイんだけどね・・・
今日は直海谷の支流倉谷の遡行です。
いきなりミニゴルジュそして連瀑と滝が多く出現しますが、高巻くのもいやらしく全て直登でクリアします。沢が久しぶりのカミさんも徐々に感覚を取り戻して果敢にムーブを決め登りました。
 
水に浸かるの気持ちイイね~!

 
滝もいっぱいあったよ。

 
マイナスイオン中毒です。

 ナメに浸かり皆で記念撮影!

25m大滝を一箇所高巻いただけで、後は全て登れたのがこの沢のイイとこでした。
ザイルでの登攀、花崗岩質の岩でできた谷なのか、ハーケンが良く効き、カムも効き果敢にリードクライミングできたのが良かった。
この谷、いや山域が岩の塊で出来ているのか、滝やナメが素晴らしかった。
標高850m付近で右にルートを取ると、70m位の流程を持つスラブ滝も現れ、これもザイルで登れたのが更に良かった。(ちょっと恐かったけど、登っている途中に振り向いた山の展望が最高でした。)
最後までずっと滝が続き、源頭からは15分程度藪を漕ぎ登山道に出た!
 
さすがにこの25滝は高巻きしました。    この20m滝はボクがリードさせてもらいました。

 その20m滝で流心を通過したときのカミさん

 
70mスラブ滝(その下は連瀑)をリードするN井さん。(下から仰瞰する以上に長い流程でロープワークが大変でした。しかもリスに乏しく、ちょっと恐かった)

その後は登山道を忠実に登り、口三方岳の三角点目指して登り、ゴール!お疲れさんでした。
遅い昼食をとった後、ワイワイ登山道を下り車を駐車した地点に帰着。
川で水浴びして泥を流して温泉に向かうのでした。
帰りの温泉は、久しぶりに女原温泉に行ってきました(320円)そこでいつものようにタダのマッサージチェアに座り体をほぐして帰りました。
 
皆で記念撮影!やったね!!           カミさんと記念撮影!

この温泉のおばちゃんに、アンちゃんこれ飲むか?と言われ、ビールをご馳走になりました。(もちろんボクは運転しませんでしたよ)
満足満足のお腹いっぱいの、スリル満点の山行でした。
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NHKの撮影

2008年07月11日 | 撮影隊
昨日は、NHKのスタッフの皆さんと赤兎山に登ってきました。
ニッコウキスゲや笹ユリがキレイでした。更にモウゼンゴケや銀リョウソウなどの高山植物が今、時期で良かったです。
ボクは赤兎山を案内するといった感じで出演させて頂きました。
喋り方が勝山弁なので、怪しい標準語を喋っていたような・・・
訳の分からない事を言っていなかったか・・・
色々心配が残ります。
シナリオなんて無いし、全部その場で感じたことや山の事についての案内など色々喋ってきました。
まぁ不適切な言動があった場合はカットされるだろうし、とにかく放送される日が楽しみです。
ビデオを録画しておかんと。
朝の8時から17時まで長いような短いような収録山行でした。
ハイビジョンカメラは高価だということが分かりました。一台7~800万円するらしいです。
 
その高価なカメラでボクも撮らせてもらいました。   スタッフのみなさん。


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大長山&赤兎山

2008年07月07日 | 山登り
今日は仕事が休みだったので昨日に次いで出かけました。
行き先はボクの地元、大長山と赤兎山!
バイクに跨り出発です。小原のゲートで協力金300円を支払い、林道を進みます。荒廃する赤兎への登山道がこのお金で少しでも修復するものなら快く払えるもんです。
今日は平日なので人は10人程度入山しているみたいで、静かな山を満喫できました。
大長山は4年ほど前にカミさんと沢登りで登って以来久しぶりです。
 
大長山山頂                  大長山から赤兎山へと続く稜線

 その昔、関西学院大の遭難した地点!救出に向かった事を思い出します。

白山は雲に隠れて見えなかったけど満足です・・・。
金沢からの登山者と雑談した後、小原峠そして赤兎山にまで足を伸ばしました。そして久しぶりに避難小屋の近くにある赤池湿原を見てきました。
ゲンゴロウは住んでいないらしい赤池

山はとっても涼しく、水は冷たく気持ちの良い山行でしたが、下界は蒸せるような暑さで苦しかったです。
やっぱ山はイイね~♪

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アクシデント

2008年07月07日 | 沢登り1
昨日7月6日に山岳会の例会山行にボクも参加してきました。
場所は西割谷!ここは部子山からの山スキーベストコースの一つですが、沢で来るのは初めて!
朝、6時に入渓地点の橋に集合です。山岳会の沢ヤ9名の大所帯。素早く登りましょう!
上部の堰堤を越えやっと沢床に降ります。しばらくすると雰囲気の良いミニゴルジュが出てきて、流心に腰まで浸かりながら突破、するとCS6m滝が前方を塞いでいます。ここでザイルを出してナッツやハーケンでルート工作!かぶり気味のいやらしい壁を登り、皆をビレーし、左岸をトラバースして再び沢に入ります。
 
ゴルジュ入り口               この後にCS滝が出てきます

更に、山スキーで訪れると毎度露出している滝は下部が雪で覆われているので、どんなに大きい滝かな~と思いながら来ると以外や6~7m滝ってところでここもザイルを出して、フレンズで支点を取って難なく突破!
あとはゴーロ帯が上までず~っと続き、高度も上がり眼下には大野市が良く見えてきます。1100m地点で休憩を取って行動食を貪りながら後続を待っていると、敏さんが空身で緊急ホイッスルを鳴らし下に下りてこいとの指示。何があったのか近づいて聞くと「K尾さんが足に落石が直撃し大変なことになっている」との事、休憩の皆と共にザック担いでK尾さんのところに行くと、1050m地点で50センチ四方の岩が左足踝の上に落ちたとの事。落石は、足を押し潰すことはあまり無く、落石の全荷重が足にかからず、うまい具合に斜め下方向に通過したとの事、しかし、落石の荷重はかかったと見られ、しかもその際に負った裂傷が酷かった。骨折はおそらくしていなかったと思われるものの、深さ5ミリ以上幅4~5センチの範囲で皮下脂肪はもとより筋膜が見えるほどの深い傷を負っていた。幸い出血も微量で挫滅など広範囲にわたって傷を負っていなかったものの、このまま歩ける状態では無いような傷だった。
でもこういうときに助かるのは心強い仲間!救急セットを携帯しているので、滅菌ガーゼで止血しテーピングで関節が動かないほどグルグル巻きにし、一応の応急処置は完了した。出血によるショック状態になる心配も無さそうだ。
さて、ここでどうやって下山するかだ・・・・。
防災ヘリコプターなどの要請も頭の中にあったが、なるべくなら大事(おおごと)にしたくないし、剣岳で遭難したとき県警ヘリで救出された山岳会のA川さんがどんな目にあったかも皆知っている。K尾さんは頑なに自力で帰るとの強い意志が見られた。よって、現在の標高は1050mだからあと400m登れば部子山の登山道にぶつかる。そこまで行けば、山頂から歩いて約10分下れば避難小屋、そして自家用車の通れる林道がある。ということで、M上さんとM本さんがこの地点から元来たルートを下山し、車を宝慶寺から水海そして林道を走り避難小屋前までもってくるとの事になった。
 枯れ滝12m ボロボロで気持ち悪い登りだった。

K尾さんの荷物を皆で分配し、場所によっては介助し登ることになった。1200m付近には12m程の滝があったが、ザイルを使い皆を確保して登り、源頭まで来た。K尾さんは痛みに堪えていた。藪に突入し、地形図コンパスで最短ルートを選び、藪漕ぎを30分で登山道に出た!気分的にかなり楽になった。
しかしここでいつもの僕も含め福井山岳会の面々の本性が現れる・・・。
藪漕ぎをして出た登山道から5分もかからない距離に部子山の山頂があるのだ。足をかばって登ってきたK尾さんに、山頂を踏みたいからここで待っててと伝え、一目散に山頂にダッシュ!そして記念撮影した後、K尾さんのもとに。そして避難小屋でM上さん達を待っていました。例年崖崩れで車が通れないときがあるこの林道。しかし多数の車が上ってきており安心・・・。あとはじっと待つだけ。
 K尾さんには申し訳ないけど山頂で記念撮影(・。・;

K尾さんのテーピング、ガーゼを取り消毒してガーゼを貼って談笑していた。こんな事態でも、K尾さんをはじめ明るい会話が続く。K尾さんの容態も重篤ではなかったのが不幸中の幸いだった。
携帯電話で連絡を試みる為に再度山頂を登るが「圏外」表示だった。
2時間ほど待ったところで2台の車が迎えに来てくれた。あぁこれで帰れる~♪
K尾さんの早期復活を祈願すると共に、沢登りという外界とは隔絶されたエリアでの事故が発生した際にはどうやってセルフレスキューすれば良いのか考えさせられた。
特に遭難対策ではセルフレスキューの技術的なことは教わるが、事故る場所は多様であり、そのシチュエーションに応じた救出、連絡、搬送などを効率良く全てを貫徹しなくては本当の救助が出来ないのだと実感した。
今回の沢登りでの事故は白山の沢登りで体験した落石事故の事を思い出した。
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ツーリング!!!

2008年07月02日 | 自転車
昨日は職場の先輩と自転車でゴーでした。
行き先は温見峠!勝山を10時に出発し、真名川ダムを過ぎて、キャンプ場を過ぎて雲川ダム~温見集落を過ぎそしてゴール!
帰りはもと来たコースを辿り帰ってきました。
炎天下の中、水を1リットル持ってきたけど全て飲み干しヘロヘロになって帰ってきました(^^)
行動食は饅頭1個だけだったので腹が減って力が出ませんでしたが、涼しい気候だったし、平日だったので一般車両の通行も少なく快適にツーリングできました。
15時頃ヘロヘロに疲れ家に帰ってきて、シャワー浴びて、ビール2本一気飲み!キター!!!ってかんじでした。やっぱ夏はビールに限る!!
でも疲れた体に一気にビールを飲んだせいか、ビール大好きのボクなんだけど、急に気分が悪くなり頭が痛くなり寝込んでしまいました。でも夜には復活してまたビール飲んでました。
本日の走行距離92kmでした。
 
ロードとマウンテンの混生ツーリング!       いつものツーリング仲間のH田先輩

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