猛暑日が続く毎日ですが、先日の26日(土)は福井山岳会のN井さんとN崎さんとで「海ノ溝」に行ってきました。ここはボクが沢登りを始めた当時、眞ちゃんに連れて行ってもらったのだけど、逃げ場の無い壮絶なゴルジュ、そして陽の当たらない陰惨なゴルジュのなかの滝を突破するそれは、今までの沢登りには無い恐ろしさを感じ、浮力が働かない白泡の中を泳ぎ、釜に吸い込まれそうで、いくら水をかいても進まなく、水流に押し戻され恐怖を感じたものだ。しかも水温は冷たく、遡行中は寒さで体の芯から冷え切って、上顎と下顎が噛みあわないほどに震えていた。でも、一つ一つ滝を突破する難しさは有るものの、突破したときの喜びは何事にも代えられない。クライミングでのフォールといった恐怖よりも、白泡の水流での突破に失敗し、溺死が一番恐かった。
今回は心強いメンバーとの遡行となった。連日好天が続き、水量は昔来た時よりも若干少なめだが、逃げ場の無いゴルジュでは何が起こるか分からない。心して行こう!
集合場所の板取温泉でN崎さんと落ち合い出発です。キャンプ場から本流に入ります。暫くは平和な流れで泳いだり、へつったりして進み、海ノ溝の出合に到着。すぐの滝は右の岩場の細かいスタンスを頼りに簡単に越えます。昔ここで落っこちて流された記憶が蘇ってきた。
平和な流れの本流 もうすぐ入り口です。若かりし頃ここで落ちた・・・
暫くすると、白泡の2m滝が現れるが、N井さんが切り込み隊長で10m程泳ぎ滝の落ち口に入り、続いてボクがN井さんのショルダーで越します。暫くは水に浸かった状態だったけど難なく越え、続いての2m滝も7~8m程泳ぎ左からショルダーで登りました。水流から頭を出すときにかなり水を飲んだ。
切り込み隊長のN井さんの後を続くボク。そして無事登れた・・・
登ったあとのひと時。 続々と滝が出てきますよ~
ここも左からショルダーです。 ヘツるN崎さん
水を飲みながら登るボク 寒中水泳大会です
寒いが以前ほど緊張感は無く、唯一陽の当たる平和な釜の岩場で休憩。目の前の5m滝は登らないで左岸を高巻きます。次回来るときはココを是非とも登ってみたい!
平和な水面(唯一陽の当たるところ)
懸垂してヘツって泳いでいくと目の前に灰色のCS滝がデンと立ちふさがります。ここはボクが最初右岸を泳ぎ、水流を横断し左岸に移って泳ぎCS基部に取り付き、残置スリングでCSを左から巻き込むように登った。中々微妙な登りだった。皆を引っ張り、ビレーして左の岩をトラバースするのだがここで失敗したらCSの裏側に引っかかり水流に押し潰されカエルのようになってしまう。
CS滝(N崎さん断念)つづいてそれを泳ぎきり、攻略中のボク
N崎さんがハーケンを打ち微妙なムーブで越えていく。次の滝は水流も強く、越えられそうにも無く、ボクが細かいホールドを探し、気合で左岸壁を登り越えた。
最後の難関は泳いでも泳いでも水流に押し戻されるが、渾身の力で泳ぎ左岸の壁に辿り着き壁にヘツっていても押し戻され、あえなくハンマーで越えることに。ボクのハンマーにザイルを括り、6~7回滝の上に放り込んだ時、滝に引っかかっていた流木に微妙な感じで引っかかった!これを頼りに溯り、その木にしがみついて登ることに。やった~
頑張れN井さん
増水時に引っかかった流木。こんなに水が増えたら即死かな!?
暫くは小滝が連続し、徐々に周りの景色が明るくなり、生温い一陣の風がゴルジュ内を過ぎ去っていく。緑の新緑の梢が見え出してきたら終点だ。いつの間にかゴルジュを抜け出し、平和なせせらぎが流れるようになる。これでゴルジュは突破したのだ。
おつかれさん!後は林道に向かい藪を5分程度漕いで車のところまで歩くのでした。
帰りは板取温泉に浸かって、新しく出来たトンネルを通ってルンルン気分で帰路に向かいました。家に帰ると、源次郎とカミさんとで地元の保育園の夕涼み会にも行き、ビールを飲んでいました。
翌日、体中(特に脚)を中心に青アザが出来ていました。知らないうちに岩に当たっていたんだな~。
今回は水量も若干少なめで、快適な溯行が出来ました。天気の崩れも無く、終始冗談を言いながらのリラックスして臨めた。昔はそんなんじゃ無かった・・・。ちょっとは成長したのかなと思った。
今回は心強いメンバーとの遡行となった。連日好天が続き、水量は昔来た時よりも若干少なめだが、逃げ場の無いゴルジュでは何が起こるか分からない。心して行こう!
集合場所の板取温泉でN崎さんと落ち合い出発です。キャンプ場から本流に入ります。暫くは平和な流れで泳いだり、へつったりして進み、海ノ溝の出合に到着。すぐの滝は右の岩場の細かいスタンスを頼りに簡単に越えます。昔ここで落っこちて流された記憶が蘇ってきた。
平和な流れの本流 もうすぐ入り口です。若かりし頃ここで落ちた・・・
暫くすると、白泡の2m滝が現れるが、N井さんが切り込み隊長で10m程泳ぎ滝の落ち口に入り、続いてボクがN井さんのショルダーで越します。暫くは水に浸かった状態だったけど難なく越え、続いての2m滝も7~8m程泳ぎ左からショルダーで登りました。水流から頭を出すときにかなり水を飲んだ。
切り込み隊長のN井さんの後を続くボク。そして無事登れた・・・
登ったあとのひと時。 続々と滝が出てきますよ~
ここも左からショルダーです。 ヘツるN崎さん
水を飲みながら登るボク 寒中水泳大会です
寒いが以前ほど緊張感は無く、唯一陽の当たる平和な釜の岩場で休憩。目の前の5m滝は登らないで左岸を高巻きます。次回来るときはココを是非とも登ってみたい!
平和な水面(唯一陽の当たるところ)
懸垂してヘツって泳いでいくと目の前に灰色のCS滝がデンと立ちふさがります。ここはボクが最初右岸を泳ぎ、水流を横断し左岸に移って泳ぎCS基部に取り付き、残置スリングでCSを左から巻き込むように登った。中々微妙な登りだった。皆を引っ張り、ビレーして左の岩をトラバースするのだがここで失敗したらCSの裏側に引っかかり水流に押し潰されカエルのようになってしまう。
CS滝(N崎さん断念)つづいてそれを泳ぎきり、攻略中のボク
N崎さんがハーケンを打ち微妙なムーブで越えていく。次の滝は水流も強く、越えられそうにも無く、ボクが細かいホールドを探し、気合で左岸壁を登り越えた。
最後の難関は泳いでも泳いでも水流に押し戻されるが、渾身の力で泳ぎ左岸の壁に辿り着き壁にヘツっていても押し戻され、あえなくハンマーで越えることに。ボクのハンマーにザイルを括り、6~7回滝の上に放り込んだ時、滝に引っかかっていた流木に微妙な感じで引っかかった!これを頼りに溯り、その木にしがみついて登ることに。やった~
頑張れN井さん
増水時に引っかかった流木。こんなに水が増えたら即死かな!?
暫くは小滝が連続し、徐々に周りの景色が明るくなり、生温い一陣の風がゴルジュ内を過ぎ去っていく。緑の新緑の梢が見え出してきたら終点だ。いつの間にかゴルジュを抜け出し、平和なせせらぎが流れるようになる。これでゴルジュは突破したのだ。
おつかれさん!後は林道に向かい藪を5分程度漕いで車のところまで歩くのでした。
帰りは板取温泉に浸かって、新しく出来たトンネルを通ってルンルン気分で帰路に向かいました。家に帰ると、源次郎とカミさんとで地元の保育園の夕涼み会にも行き、ビールを飲んでいました。
翌日、体中(特に脚)を中心に青アザが出来ていました。知らないうちに岩に当たっていたんだな~。
今回は水量も若干少なめで、快適な溯行が出来ました。天気の崩れも無く、終始冗談を言いながらのリラックスして臨めた。昔はそんなんじゃ無かった・・・。ちょっとは成長したのかなと思った。