山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

山スキー(テレマーク)ビンディングのインビス取付け

2023年12月29日 | 山の道具たち
 いちばん左端の板が今回施工したブリザードにRottefella NTN Freedom!カッコいい。

先月の施工と成りますが、今回は岐阜県からIさんからのご依頼です。
板はブリザード.ゼロGに、ビンディングはロッテフェラNTNです。板には元々付いていたビンディングのビス孔が有るものだったので、それをP栓してからのインビス化の作業と成りました。
 
 マスキング貼って長軸方向の中心線を毛描きます   実際にビンディングを置いて位置を決めます。

送られてきた板は中古、ビンディングは新品。そしてインビスということで、今回もいつも通り気合を入れての作業です。
 
 左右正確に取り付けるよう慎重に位置決め   古い穴を掃除してP栓を打ちます

先ずは古い穴の中を掃除して、2液混合性エポキシを打ってP栓で穴埋めです。水等が入り込み、母材の劣化を防ぐためにも確実に行い、数日後に硬化した後は鑿(ノミ)等を用いトップシートを平滑化させて、やっと施工の本番スタート。
 
 ボール盤で垂直に、深さを正確に掘ります   インビス孔を22か所掘りました(^^;)

もちろん、ここからは普段通りトップシート上にマスキングテープを貼り、長軸方向の中心線を専用治具を用い毛描き、ブーツセンターというか、3ピンセンターについて依頼主から要望を聞いて、ビンディング位置を決めます。
 
 面取りしてタッピングの仕上がりや施工性を高めます   垂直にタッピングします。

この後は、取説に従い位置決めの中心を毛描きとなりますが、その寸法がコンマ0.5mmだったりするので細心の正確を要するものと成りました。(そこまで正確を求めなくても公差範囲内に入るのだろうけど、ボク的にはそこまで求めたい性分)

そしてポンチングして、Φ2の先行ドリルで、トップシート下にはメタルが入っていることを確認。そしてΦ3.5で中間ドリル、そしてΦ6.0で本穴を開けます。このインビスの規格はメートルネジで無くはW5/16-18 というインチ規格。そして下穴はΦ6.5~6.8となっているが、山スキーでのシビアコンディションで使用する事を考慮し、下穴Φ6.0で専用のキリでタッピング(雌ネジを彫る)しました。今までΦ6.2で施工してきたが、インビスを入れる際に6.0でも大丈夫だったというか、遊びが無く剛性感が高まると実感。更に、メタルが入っているので更に安心感が高まる。そしてタッピングで注意したいのが、垂直に入れてやる必要が有る事。下穴掘りはボール盤で行うので良いが、タッピングは完全手作業なので、随時垂直を確認しながら行う。

そして掘り進める深さはインビスの頭が、トップシートより約1mm深く入れてやることが重要。(深いほど剛性UP)

そして、下穴の掃除をして、いつもの2液混合性エポキシを穴に打って、インビスを締め込む。この際もM5のビスにナットを装着して締め込む(インビス取付け後に共廻りせずに締め付けM5ビスが抜けるように)。そうして片側11か所の計22か所のインビス施工終了。かなりヘロヘロになった。
 
 インビスをネジ込んでいます。   トップシートよりも約1mm程深めに入れて周囲は接着剤で覆いトップシートにフラットにします

その後、数日間の硬化を終え、トップシートにはみ出た接着剤と、汚れを取り除き、ビンディング締め込みビス(SUS製 M5×12)に「ネジロック」という定番のネジ緩み止め剤を塗って締め付けしました。その際も、ビンディングのヒールがスキーの中心に来ていることを確認。我ながら良い仕事をしたなと自己満足にふけました。
 完成!今日もいい仕事が出来ました。ヤッパシ完璧に仕上がると感動!

そして、NTNの作動状況を仔細に観察し、依頼主のIさんに発送する事に成りました。今回も正確かつ高剛性を目指し施工となり、仕事や遊びの合間に時間を見つけての作業と成り、発送と2週間ほどかかりましたが、ご依頼主もとても喜んでもらえたので良かったです。

次は青森県からのご依頼主のビンディング取付けです。頑張るぞ~。

写真等は後程
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合格通知

2023年12月21日 | ひとりごと

 合格通知書!ハガキを開く瞬間手が震えました。そして「ヤッター!」

国家資格の消防設備士の試験を受けて約1か月後。
そろそろ結果通知が来る頃だろうと、ここ一週間ソワソワしていました。
難関!?と言われる「甲種第1類」。今年の6月頃から試験勉強をはじめ、勉強してきました。筆記試験と製図や鑑別などが有り、しかも計算機持ち込みは不可なので平方根の計算なんかは、小数点以下の計算なんかで、ちょっとしたミスも許されません。法令や設置基準なんかは記憶力が必要。
で、試験は国家資格試験とあってか、会場は消しゴムも落とせない物々しさ。「開始」と始まった時は腕が震えていました。この試験に落ちて、またもう一度試験勉強なんかしたくないので何とか受かりたい一心で、臨みました。
過去問には無いような問題や、ひねくりまくった問題、明らかにこれはミスを誘うような問題など有り、自分の中では半々かなと思っていましたが、本日「合格通知」が配達されホッとしました。これで正月は楽に過ごせるかな。
平成22年に甲種第4類の試験にも合格していますが、今回も可成り手応えがあった。次は第3類目指すぞ。
こんな年をとっても受験勉強するのは辛くもあれ、理解が進むと楽しくもあれ、チャレンジするのって良いなぁと思ひました。
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山スキー ビンディング取付け

2023年12月16日 | 山の道具たち
 カミさんの板が左。Kさんの板が右です。Pon2oonの新品を入手したそうです。

仕事やら試験勉強やらで最近忙しく、山に登るモチベーションも下がりつつなる中、今シーズンも山スキーのビンディング取付け依頼が舞い込んでいます。今回ご依頼頂いたのは、滋賀県のKさん(インスタのフォロワーさん)です。先日の忘年会の時に会場が敦賀市の民宿だったので、そこでスキーとビンディング、取付け手数料として地ビールを頂きました。
 
 ジグを用い長軸方向の中心線とブーツセンターを毛描きます   ブーツとビンディングを置いてビスの位置を決めます。

板はカミさんの板と同じK2 Pon2oon169、ビンディングはG3 ZED9です。カラーリングも黒に緑と板とビン共に同じ配色でカッコいいです。しかし、合わせる兼用靴のサイズがそれぞれ違うので、何処にセンターをもっていくか、ヒールピースの調整幅の中に収めるかとか、考えさせられましたが、何時もながらの職人の技!でいつも通りとても正確に取り付ける事が出来ました。そして、先日、雪の中22時頃に遥々我が家まで引き取りに来てくださいました。
 
 毛描線に来ているか確認    ドリルで穴を開ける前にポンチング!(刃先が中心に来るように)

 
 スキーアイゼンのアタッチメントは緩み止め剤で   ボール盤で先行孔、専用キリで掘ります

 ボール盤で直角に正確に穿つことが出来ました。

この板で雪山を思う存分楽しんでいただけたらと。興味のある方は連絡ください!只今岐阜県のIさんからNTNビンディングのインビス加工をしています。これもなかなか取付けには手ごたえが有ります(難易度が高い)
 
 一旦ビスを空打ちして冷間圧造タッピング   その後ビスを抜いてトップシート上に盛り上がった部分を鑿で削り表面をフラットにします(重要)

 
 2液混合エポキシを打って本締め!   トゥーピースに靴を付け、ヒールセンターがスキーの中心に来るよう本締めします(職人技要する、重要)

 出来上がりました!カッコいいね!

ビンディングのDIY取付けに興味のある方は是非ともボクのブログのアーカイブを見て下さい!きっと自分で出来るようになる筈です!

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福井山岳会の忘年会の翌日は敦賀の山へ

2023年12月03日 | 山登り2
昨日は福井山岳会の忘年会で、翌日は西方が岳から栄螺ヶ岳へ縦走しました。
山岳会の先輩達と久しぶりに登山して、とても新鮮でした。
天気は雨模様でしたが、合羽を着込み登ることが出来ました。
 以前来た時より小屋の外壁が新しくなっていました。
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