山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

三ノ峰 剣ヶ岩谷

2021年08月28日 | 沢登り4
インターハイも無事終わり、今日は普段の山行に出かけました。当初、カミさんと夫婦で行く予定でしたが、N田さんも加わり、楽しい遡行と成りました。
N田さんは先日のインターハイのA隊コース隊長を務められました。無事インターハイを終えるのにヘロヘロに成ったそうで、今日の沢でその疲れを癒す!?つもりでしたが、かえって疲れが激増したかも!?でも心底癒されたそうで良かったです。
この沢は、ボクとカミさんが付き合う!?前の20数年前に訪れており、ボクがチムニー滝で負傷するなど、とても思い入れのある沢です。多分。
当時は、朝から雨続きで視界は無し。水量も多く難しい谷でしたが、今回は景色も堪能でき、道具の進歩もあってか、難所は無く、終始快適でした。

 青空を背に剣ヶ岩など大岩壁を擁する谷を進む。ヤッパシ白山系は雄大。

朝、4:00起床し、4:30に大野にN田さんと合流し、上小池に向かいます。5:35に上小池に到着。沢装備を付け林道を歩き、6:15に入渓。堰堤を2箇所越え、剣ヶ岩谷に入ります。出合からゴーロが続きますが、今年の大雪による大規模雪崩の痕跡だろうか、沢沿いの木々が倒され、沢の中は倒木でいっぱい!それらを跨いだりとせわしなく登り続ける。所々小滝も散見されるがいずれも容易。
 
 入渓する。最初はゴーロの平凡な沢を進み、見落としそうな支流に入る     大きな堰堤は左から巻く(容易)

 
 壊れた堰堤を越えるとやっと始原の渓流に…と行きたいけど     流木や倒木、それに伴う浮石でスピードアップできない


 この滝を越えたあたりから漸く歩きやすいゴーロと成る。

7:55標高1320m付近の二俣を左にとると目前に2段滝が姿を現す。1段目の5m滝は左の草付きとの境目を登り、2段目10m滝はロープを出す。常に崩壊している滝なのか、掴んだ岩が剝がれるような脆弱さを認めるが、8:15カム×2とハーケン×1で越えることが出来た。その後はメンバーの確保に努め、最終のカミさんがカムが抜けないというので、そのまま残置してもらい、その後、懸垂で降下し回収。

 最下部スラブ滝、1段目5m、2段目10mの滝が現れたところで休憩。滝を眺めつつ一息入れる。


 1段目は右岸の草付き沿いをフリーで登る。2段目は左岸の草付き灌木に逃げて巻けば越せるが、ここは登らないとね。脆いけど

 
 トップで登っているところのボク。上部がちょっといやらしい     登り終えた後の滝上部の状況


 最後にギアを回収しながら登るカミさん。

その後もゴーロやスラブ滝が続くものの、ロープは必要なく快適に、周囲の広大な岩の造形を楽しみながら登る。ヤッパシ白山の沢は気持ち良い。振り返ると眼下には幅ヶ平に刈込池が佇む。願教寺山の山体崩壊により形成された地形であることを如実に把握できる。前方には岩峰やローソク岩など奇岩が押し寄せ、その間にチムニー状の黒光りしたゴルジュが待ち構えている。お花も終わりかけだけどたくさん咲いている。天国みたいな様相。

9:30漸くチムニーに到着。チムニー内にはCSや、浮石も有ったりと、ちょっといやらしい。2ピッチでロープを出して登る。水量は普通でシャワークライム。岩はヌメっており注意。谷を見下ろすと一直線上に流下している。20年前に、シャワークライムで寒さのあまり注意散漫になり落ちたことを思い出す。今日は、寒さを忘れて登りに集中。

 水量は徐々に少なくなりつつあるけど、水量は若干多いように感じました・


 チムニー内に現れた、門番の様な風情を持つ5m・7m滝。シャワークライムで2ピッチで登ることにする。

 
 沢の中では確保の事や登りの事で絶えず言い合いしている実は仲の良い夫婦!?    ボクを確保するカミさん。


 振り返ると中々の高度感。

 
 チムニー内のCSがヌメっていていやらしい。     N田さんが登っているところ。

その後は、ゴーロ、草に埋もれたゴーロ、そして傾斜も強くなりスラブ滝を越え、お花畑ゾーンに突入。その頃にはガスも湧き出し、風も強くなる。四つん這いになり草を握りしめ詰める。そして11:15に標高1960mの稜線上の登山道に出る。ヤッタネ!!

 もう後はお花畑を詰めるだけ。快適な藪漕ぎでした。

 
 稜線に近づくと一気に天候は悪化     お花も終わりかけだけど色々咲いてました

その後は、避難小屋目掛け登り、小屋前着。そして三ノ峰に11:45到着しました。お疲れさまでした。(20年前は、カミさんとボク、山岳会の仲間のT堂さん、D道さん、S永さんの5人でした。あの頃は皆若かった。)記念撮影した後は、小雨と風で寒いので避難小屋に入り昼飯とビール(運転はカミさん)。途中、福井と石川の山屋さんに「ゲンゴロウさんですか?」とお声をかけていただきました。有難うございます。

 皆、とても素敵な笑顔!お疲れさまでした。


 避難小屋で楽しく昼飯。ビールとチューハイ最高です。(若干凍っていました)

12:40快適だった避難小屋を出て下山。そして14:35登山口着。14:50上小池駐車場に到着しました。
 
 快適で温かい小屋を後にする。装備解除した後は普通のハイカー!     お疲れさまでした。充実の山行になりました

8月は天候不順の日々が多く、仕事とかインターハイとか色々有って山に行けませんでしたが、白山の沢に登り、夫婦共々リフレッシュでき、とても良い思ひ出が出来ました。それと、源次郎の部活の送迎してくれた母にも感謝。20年前の頃も、今も「山登りは青春」だね。
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令和3年度 インターハイ 登山競技

2021年08月24日 | 山登り2
8月20日~22日(23日は閉会式)の間、ここ福井県勝山市でインターハイ(高校総体)の登山競技が行われました。
中国武漢肺炎の新たな変異種の猛威の中、競技が中止になった競技が有りましたが、登山競技は関係者の御尽力なとにより無事滞りなく遂行出来ました。
福井山岳会からも数名が役員として参加し、ボクとカミさんは行動役員として選手たちと登りました。

 3日間一緒に行動を共にしたB隊1班の仲間。左からS田さん、U埼さん、ボク、N村さん、(下)K野さん(救護)

1日目は、菩提林~平泉寺~三頭山~大師山~大仏駐車場~長山グラウンドでテント設営。
 
 菩提林入り口でスタートを待つ女子隊       スタートです。皆、タイムの事が有るのか早いです。

 
 平泉寺の越前禅定道を進む       下山後、大仏駐車場で一旦集合

ボクは今から30年前の平成3年の静岡大会で、南アルプスを縦走しました。(椹島~悪沢岳~赤石岳~椹島)両日天候も良く夜の富士山登山道に連なるヘッデンの灯が懐かしく、山登りで青春時代を過ごしていました。勝山市でインターハイ登山大会が有るという事で、旧知の高校教師に依頼がかかり二つ返事で参加。ついでにカミさんも参加と成りました。ちなみに、カミさんも平成3年の静岡インターハイで陸上競技で福井県代表で参加していました。何という奇遇!!
そして…更に驚くことは、一緒に行動役員として一緒だった女子隊(B隊1班)の隊長の三重県から来られたN村さんも平成3年の静岡インターハイ登山競技で一緒に南アルプスを登っていたのだから、可成り驚きました。

2日目、東山キャンプ場下のグラウンド~キャンプ場~取立山登山口~取立山~こつぶり山~大滝~キャンプ場下のグラウンド(スタート地点)
 
 登山口前の駐車場に入る選手。陸軍の方にとてもお世話に成りました。     登山道を進む選手


 山頂で記念撮影。残念ながら白山を拝むことが出来なかった。

高校生の最近山を登り始めたような(中学校には山岳部は無い)、山登りに青春をかける男子、女子の選手の姿を見ると、当時のボクを投影するかの様に感じ、更に思い出すような感じで、応援したくなりつつ、その所作一つ一つが懐かしく、頼もしく感じました。バスの中で、共に助け合い登り、今日ここまで来ることが出来たことを讃え合い涙する選手の声を漏れ聞くことが出来、目頭がウルウル来てしまいました。ボクの座右の銘「山登りは青春」を体現した結果だろうと実感。
 
 学校毎にザックや服装を統一させ一列に登る姿はイイです。    こつぶり山で皆と記念撮影。

 
 稜線を各チームごとに進む姿は今も昔も変わらない      ジオアリーナに到着した女子隊。解団式を実施中。

これからも、山に登り続け、素敵な思ひ出をたくさん作って欲しいなと。

 今回一緒に登ったB隊第2班の秋田県 横手高校、石川県 金沢二水高校、大阪府 近大付属高校、徳島県 池田高校、福岡県 修猷館高校の仲間とN村さんとボク

そしていつも、自己満足で、好きな山に登って楽しんでいるけど、この大会を通して、これからの未来を背負う若い山屋(高校山岳部の所謂…仲間)を育てていくことは、登山道整備も大事だけど、もっと大事なものだと実感しました。厳しい山、マニアックな山に登るのはイイかもしれないけど、これからは、こういった視点で若い山屋を見ることが出来ると良いと実感しました。平成3年の山岳部も令和3年の山岳部も、道具の進歩は有っても、山に登る若者の気概はあまり変わっていないことを実感でき、嬉しかった。

 平成3年の時は共にインターハイで別の競技に出場していたカミさんとボク。


 平成3年の出場時の選手章と記念品みたいなもの。(探したらきちんと飾ってありました)写真は後程アップしようと思います。現在探し中。
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消防学校山岳訓練

2021年08月18日 | 訓練
毎年恒例です。今年は8月16、17、18日の日程で初任教育第56期の山岳訓練に行ってきました。

 訓練終了時に皆で集合写真を撮りました。キャンプ場そして銀杏峯の管理人の銀爺さんも一緒に

今年は勝山市でインターハイ山岳競技(8月20、21、22日)が有り、前日入りの各県代表チームが東山キャンプ場に入っているので、今年は使用不可。よって、今年は宝慶寺いこいの森キャンプ場を起点に山岳訓練を実施しました。
連日、大雨警報や注意報が発令する中、県外では様々な被害が多発していますが、計画を一部変更するなどして、雨の中、訓練を実施することが出来ました。
 
 雨が降ってますが、銀杏峯に登ります。     山の中では地形図を用い踏査訓練を実施しました。


 視界無しの状態でしたが、皆山頂に到着しました。

銀杏峯の登山では、山に避難シェルターを作るとの事で、学生たちは少しでも協力しようという事で、資材を担ぎ上げました。また登りと下山中では地形図とコンパス等を用い踏査訓練を実施しました。下山後は野営訓練。銀爺の粋な計らいで、安堵。
翌朝は、パラパラと小雨が降る中、山岳救助訓練を実施しました。昼過ぎには雨も上がりました。
 
 登ったり走ったりとヘロヘロになりました。   翌日は再び山に入り救助訓練を実施しました。

初任科卒業まであと約1か月になります。入校した当時に比べると、もう学生皆の横顔は一端の「消防人」です。
特別点検に向け頑張ってください。また山に興味を持たれた方は是非とも山岳会に入会いかがでしょうか。
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雨の中の銀杏峯

2021年08月14日 | 家族登山
今日は暦では、お盆休み。例年なら皆と川や海、山に登ったり、親戚皆でバーベキューしたりと連日大盛り上がりの日々だけど、・・・
これだけ中国武漢肺炎の変異株の蔓延に伴い、TVや職場など、周りは自粛モード満開。
子供たちは家で遊びまくっていてそれはそれで良いのかもしれないけど、何だか寂しい夏。しかも、この一週間は連日大雨・・・
一昨日から大雨警報が発令するなど、家にじっとしていなければいけないような雰囲気。
でも、来週、2日間、消防学校の山岳訓練が、大野市の山で行われ、まだ下見に行っていない。今日も朝から大雨続きだけど、行っておかなければと思い、カミさんを誘って行ってきました。
 
 名松尾根の「仁王の松」     激しく降る雨はブナの梢を伝い幹を経て地面に浸み込む様子を伺えました。これぞ緑のダム!

雨が激しく降る中、傘をさして登る二人。誰とも会うことなく静かな銀杏峯を堪能することが出来ました。
今日は全身ずぶ濡れ覚悟で、トレランシューズで登りました。雨が良く降るので虫も居ず、暑くも無く、涼しい山を堪能できました。

 山頂のお地蔵さんのベンチで昼飯です。


 小葉谷登山口の鳥居を過ぎます。

登りは…名松尾根。下りは…木葉谷コース。最後のロードは二人でランニングしました。
登り1時間40分。下りは1時間10分。山頂では珍しくBudweiserを頂きました。ボクはHuey Lewis & The News世代です。

雨の中のブナ林を歩くと、雨が葉から梢、そして幹をなめる様に伝い根元、そして腐葉土へ浸み込む様子を見ることが出来ました。これも大雨が降る中、山を歩くことが出来、観察することが出来るんだなと。特段、登山道は川の様に成ることも無く、雨水は地中へ浸透していく。山の木々、そして豊かな土壌は天然のダムなんだろうなと実感。最近、再生可能エネルギーとか言われてますが、山の木々を伐採して太陽光パネルを設置することは、危険なことだと改めて実感しました。雨の中を歩くと、いつも感じないことを思い起こさせてくれるね。

明日、8月15日は敗戦記念日です。
ボクの祖父など戦没者を追悼し、銃後の我が国の発展に貢献された方々に感謝の意を込め、
そして恒久の平和を祈念するべく、
今後も日本の主権そして独立、自由民主社会の発展に貢献すべく微力ながらも頑張っていくことを祈念しつつ
玄関前には高々と、国旗を掲揚しました。(半旗)
明日は、戦死した祖父達、そして、我がご先祖達が帰ってきます。この平和で豊かな日本を築いてくださった方々を迎え入れ、感謝の念も込めつつ家族皆で楽しくビール飲んで過ごしたいと思ひいます。
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