焼山 北面台地といったらこの光景ですね。北面台地末端より。黄砂が無かったお蔭で、とてもラッキーでした。
今日は福井山岳会のメンバー達と頸城の「焼山」に行ってきました。
ここは、昔(11年前)・・・カミさんと付き合っていた頃に一緒に山スキーで登った山。思ひ出の山です。
今日はいつもの楽しい仲間達と山で過ごせ、とても良い思ひ出となりました。
メンバーは、M田さん、T堂さん、O橋さん、G藤さん、カミさん、ボクの6人です。朝、2:30に福井で集合の筈が、T堂さんがなかなか来ない・・・。電話をすると、眠そうな声で「どうしたの!?」みたいな感じです。「もう集合時間過ぎましたよ!」と告げると「いけねぇ~寝過ごしたぁぁ」との声が・・・30分でそちらに向かうとの事。結局出発は3:15分となりました。どうも睡眠薬飲んだらしく・・・寝坊してしまったとの事。皆これにはチョット・・・といった雰囲気だったけど、心の広い山岳会メンバー。いつも通りの楽しい車内で笹倉温泉に向かいます。T堂さんの車は6人とその人数分のザックやスキーが車内に入りまみれ・・・ぎゅうぎゅう詰め。あたかもザックに荷物をパッキングするかの様に色々工夫して詰め込みました・・・。交通費を浮かすためにもこれは大事です。
駐車場はフリーマーケット状態でした。 アマナ平を進むカミさん。いかにも火山が作りだした地形といった感じ。
もうすぐ台地末端です。G藤さんがグイグイ引っ張ります 台地末端に着いたカミさん。まだまだ余裕の様相です。多分
薄明るくなってきた頃に笹倉温泉に到着。急いで準備して6:15出発です。3年前ここから火打山に行った時は4:30発だった。ちょっと時間が心配。最初の九十九折りの林道も適宜ショートカットして登ります。雪面は3~5センチほど新雪が積もっていて黄砂やゴミでシールが汚れないので嬉しい。しかも帰りが楽しみ!!地形図を読みながら効率良いルートを見出しながら進み、7:55アマナ平に到着。そしてひと登りして8:30北面台地末端に到着。ここから望む焼山の姿に圧巻!火山の生み出した造形に感動しつつ、山スキーやってて良かったと思える瞬間です。
懐かしい火打山。滑りに適しているのは焼山だと思う。 振り向くと素晴らしい大斜面。もう此処は日本じゃないと思ってます。
急な斜面はスキーを外してアイゼン登高となります。 カミさんの板と自分の板を担ぐ。軽量化を考えていないザックの中身は何が・・・(ロープ他)!?写真:G藤さん
でもここからが長い。歩けども歩けども・・・焼山は近づいて来ない。でも空を仰ぐと真っ青な雲一つない快晴。何処までも何処までも歩きたくなる気分。肺胞に酸素を隅々まで行き届くように大きく呼吸しながら進む。ここではPM2.5といった支那から来る有害物質なんか微塵も無い。そして有害な物質の付着した黄砂も新雪に覆われている。どこまでも支那はあらゆる事で有害な国家なんだ。そんな事を考えながら山頂を目指す。
徐々に傾斜は強くなり、雪面は固く氷化してくるので、1900m地点でシール登高をやめ、スキーをザックに付けてアイゼン登高とする。カミさんはお疲れの様相なのでカミさんの板も担いで登る。標高が高くなるにつれ風は強くなりだしザックに付けられたスキーが風に煽られるが、一歩一歩登り詰める。
2150m地点で富山から来た2人パーティーに遭遇。少し話をしたあと登り詰め、2310m地点で火口に出る。ここで漸く山頂が見えた。火口を横切って、最後は雪とガレ場のミックスを登る。ちょっとアルパインの気分を味わい12:45焼山山頂に到着。妙高や高妻、乙妻、金山、天狗原山、後立山等何でも見える。最高の気分!!カミさんもヘロヘロになりながらも頑張って登った。夫婦で一緒に登れて本当に嬉しかったし、もうすぐ結婚?周年記念なんだけど、これが最高のプレゼントかな!?安くあがったなと・・・。
核心部を抜けた後は屹立する岸壁と雪のルンゼを登ります。 火口を横切り最後のひと登り!!あと少しです。
焼山山頂にて。皆、今日は完全燃焼でした。カミさんも良く頑張りました!(この時、T堂さんは火口でラーメンタイム)
でも山頂から、ふと火口を見下ろすと風に靡くツェルトに人の姿が・・・T堂さんだった。時間も無いので山頂を後にする。火口ではT堂さんが寒さに震えながらラーメン食べて待っていました。(箸を忘れたのでピッケルのブレードで麺を啜っていました)
ここでシールを剥がし滑降です。出だしは氷化したカリカリ斜面に急斜面で中々テレマークターンを決める事が出来ませんでしたが、徐々に傾斜、雪質も弛みはじめ本領発揮!広大な斜面にテレマークターンです。いつもなら立木の斜面を縫うように滑りますが、今日は北面台地。自分の呼吸、タイミング、気分で自由に滑ります。新雪のお蔭で板は良く走り最高です。特にG藤さんはとてもスキーが上手でハイスピードターンでシャッターチャンスを逃してしまう程。カミさんもいつもの障害物が無い為か上手に滑ってました。
火口下はカリカリルンゼを滑ります。(最近、新しい道具に目覚めたO橋さん)
ルンゼ下の大斜面を滑るG藤さん。皆見とれていました。 カミさんもいつもより上手に滑ってました。
O橋さんもブッ飛ばしてました! ヤッパシ・・・テレマーク最高でした。
そして大きな岳樺の下にいつものテーブルを作り、待ちに待った昼食。周りを見渡しながら、空を見上げながら、大好きな山々、仲間に囲まれ楽しいひと時を過ごす。これも山登りの醍醐味。14:10
岳樺のところへ向け滑りこみます。気持ちイイかった。 ヤッパシ今日もコレ!!時間を忘れ山を堪能したい。
40分ほどで切り上げ再び滑りこみます。徐々に傾斜は弱くなりだすものの、台地末端までシュプールを刻みながら滑る事が出来た。アマナ平に出ると途端に雪質は重くなりストレスを感じるが、快適に九十九折り林道に到着。ここからもショートカットしながら、杉の雄花をストックで叩いて花粉を飛散させながら笹倉温泉目前まで滑り下りる事が出来、到着しました。16:15
カミさんの滑りカッコ良く撮ってくれて有難うございます(写真:G藤さん)
スキー場みたいな大斜面に幾条ものシュプール!今日もボク達専用斜面だね
帰りは朝と同じようにT堂さんの車内に人間と山の道具を上手にパッキングして楽しい車内で帰福しました。朝の遅刻のお詫びとしてT堂さんがコンビニでおごってくれました!。
今日は、最高の天気のもと、新雪で生き返った焼山の北面台地という日本離れしたロケーションの中を滑り降りる事が出来ました。
カミさん孝行とはこういう事なんだと思いました。モノじゃなく、二人の思ひ出が一番なんだネ。っていうか、自分が好きなことやってるだけ・・・って言われます。
カミさんと記念撮影。ヤッタネ!!(写真:G藤さん) 最後は火打山川を渡って下れば温泉着です。