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ことしの春、山から切り出してきた薪、雨にあわすといけないから急遽単管(鉄パイプ)と自在継ぎ手、屋根をブルーシートで葺いた簡易薪小屋を建てた。しかしこの豪雪地帯で耐え抜くことは不可能であることから頑丈な匠の技を駆使した木造の薪小屋を建築することにしました。
薪をNEW薪小屋に移動させた後の状態(これじゃ雪が積もったらブッ潰れるなぁ~)
建築予定地を選定し丁張りします。水糸が交差したところが柱の芯となります。そこに束石(羽子板付き)を据えるため穴を掘ります(本来なら凍結深度まで掘るのが理想ですがボクは約40cm掘りました)そして川から採取してきた石や栗割り石を敷き詰めタンパーで突き固めセメントを流し込み束石を据えます(水糸の芯にくるように慎重に置きます。ここが重要!)そして土を盛って基礎の出来上がり!(直角をだすのが難しかった~)
束石のレベルはまちまち・・・柱の高さを調整し建てます。
さて、次は刻みの工程。ボクの大得意なとこ!材料を3寸になるよう機械に通します。各パーツの図面を引いて一応の完成図を描きます。そして材料に墨入れして刻みます。少しづつ仕上がっていくにつれちゃんと建つかな~と一抹の不安が頭をよぎりますが自分の技を信じ刻みます。ログハウス建てた時と比べれば超簡単ですねぇ~。
軒げたの繋ぎには「台持ち継ぎ」で!柱と土台の連結には「傾ぎ大入れ差し」など伝統工法で建築します。補強にボルトを使いましたが・・・・
さあ!ついに建前です!が・・・平日なのでボクしかいない。独りで建てるがなかなか大変・・・でもここまでできた。そして失敗も無く墨入れはばっちりだった!!自分で自分を褒めました。
一日でここまでできたょ!(キシラデコールを塗りながら建てました)
翌日は休日。父親が助っ人として手伝ってくれました。写真の台持ち継ぎがピッタり!鼻栓を差して日本建築の粋を感じます!!そして軒桁をさしたら垂木を打ち鼻隠しを付け、屋根はポリカーボネートの波板を葺きます。そして床垂木のピッチを細かくひき胴ぶちを打ち床の出来上がり!風通しがいいです!外周は貫をぐるり打ちつけ完成です(^^)
匠の技炸裂!(2×4で建てることも考えましたが日本古来の伝統工法が最も美しいですね!しかも強度がでます。ビスと金物で建てる2×4工法は強度に不安が残りますもんね)
さて引越しです。今までのブルーシート屋根の薪小屋から薪を運ぶのですがこれがけっこう重労働です。職場の後輩を時給1000円で雇い手伝ってもらい夜になったので帰ってもらうことに。その後は投光器で照らしながら運びます。これが祟ってか風邪を引いてしまう。しかし全部運ぶことが出来ひとまず安心ですね!やったね!
これだけのものを建てるのに7万円ほどかかりました。まあ、本物の大工さん達に頼むともっとかかるだろうね!(建築に要した期間は9月~12月です)
これは2年前に建てた薪小屋!これと今回建てた木造の薪小屋の2棟がボクの薪小屋!これらで薪は軽く1年分以上はストックされています!
最後にボクなりの薪小屋に対する考察
ボクの家の暖房に使う燃料は「薪」です! 薪は石油などに比べて質量当たりのカロリー数が非常に少ないです。また樹種によってもかなり違います。薪は石油と異なりドラム缶のような容器に保存することは不可能であり、薪を保管するには薪小屋が必要となります。薪は生き物でもあり、屋外に放置しておくと雨に曝されしだいに朽ちてゆき自然に還ってしまいます・・・よって薪の保管には薪小屋といったものが必要となります。薪小屋は薪を雨から守ること、風通しを良くし自然に乾燥できることが必要となります。この哀愁じみた薪小屋というフレーズがボクにはたまりません。
さて近年の生活様式は如何に楽に便利にといった方向に進んでいると思われます。スイッチONで暖房や照明がつく世の中・・・灯油などは高騰しており金銭的に辛い面は否めませんが何も考えずに便利を享受することができます。確かに薪ストーブの燃料代はタダですが燃料を作るまでの工程中に人の労力を介入しなければならなく、燃料の確保に苦労します。しかしランニングコストが限りなくゼロに近いだけでこの暖房を選んだ訳では無いのです。寒い冬にストーブの暖かい炎が見たい、暖をとりたい一心に焚き続けます。ストーブの耐火ガラス越しに見る炎はひとつとして同じ形をしておらず見るものを楽しませ和ませてくれます。ずっと眺めていると催眠術にかかったような・・・原始人が始めて火を見たときの感動のようなものが伝わってきます。特に最近の住宅はオール電化が進み、本物の火を直で眺めるようなことや、火を操ったりする術を知らない子供がいるとききます。電気では伝わらない本当の暖かさがそこにあるとボクは信じています。