山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

濡れ縁

2012年05月29日 | DIY

 キシラデコールを塗った栗材

最近山に行けてません。今年はあまり行けないその理由は・・・源工房で働いているからです。
母屋の浴室を入れ替えを期に、濡れ縁を作っています。
浴室入れ替えに伴う脱衣室も完成し、もと有った家事室に掃き出し窓を入れて濡れ縁に出入りできるようにして、同じく和室の縁側と濡れ縁を9尺の掃き出し窓を入れました。中々良い仕上がりで、濡れ縁から眺める庭が良い感じ。今回のDIYもまだ完成に至っていませんが、我ながら良い出来と自負しています。

3月に材料の加工が始まりました。今回の目玉は浴室をユニットバスにするのですが、それは業者さんが行うのであって、ボクとしては濡れ縁の材質です。懇意にさせていただいている大工さんに栗材のバンコ(板状に挽いたもの)を購入。厚さ2寸、幅1.5尺、長さ12尺はある材料。今はこんなに大きな栗材は手に入りませんが7年前にバンコにして倉庫に眠っていたものです。良く乾燥しておりましたが。反りなどのあばれが大きいので、機械(自動かんな)に通すと段々薄くなって1.3寸になりましたが良い仕上がり。
 
 栗材を寸法割りしているところ。               雇いざねを入れる溝を入れたあと、塗装です。カミさんと源次郎も働きました。

 
 もう手に入らないくらいの良材。木目が美しいです。      濡れ縁の躯体も仕上がりここに床材(栗)を敷きます。

あと、躯体は雨に負けないよう檜材です。
これら材料の刻み等の加工で日々忙しく山に行けませんでしたが、徐々に仕上がる様を見て感動。大工やってて良かったと実感しました。そろそろ完成ですが、後は濡れ縁から庭に下りる階段や、耐力壁を一箇所設けるのに筋交いが良いのですが、貫を刺して作る予定。

毎日良い天気が続き、山に行きたい・・・と思いますが、頑張らなきゃ。

 
 良い感じになってきました。多少の材料の狂いは現場で修正しながら仕上げて行きます。    サッシも入って良い感じです。施主も大喜びです。

 
 濡れ縁に座って庭を眺める。何とも良い時間が流れます。           田舎は良いです。

ヤッパシ、木造の家は増改築も容易で、日本の風土に最も適した建築様式です。特に、最近の木造家屋は防火サイジングに代表される建材で作られ、内部の造作も壁は石膏ボードにクロス貼りと木造の風情を台無しにした家が多いです。柱を壁で隠さず、壁はぬり壁や無垢の木を見せたそういった家に住みたいと思います。
そういえばログハウスは日本の伝統工法をベースに造られています。

そろそろ山に復帰しようと思います。
コメント (4)
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芽が出た

2012年05月04日 | 自然

 これは庭のブナの木 樹高4m位に成長しました。新緑が眩しいです

昨年、白山へ沢登りに行った際に拾ってきたブナの実を鉢に撒いておき、ひと冬過ごしたらこのとおり、立派な芽を出し、大きく育ちました。これ、いや彼達を小さな鉢に小分けしました。これからも山に植えたり庭に植えたり、里親に譲ったりして白山の分身を広げて行こうと思ひます。
春に芽が出た彼達の新葉は赤ん坊の皮膚のやうな産毛が生えていて、薄い黄緑の葉には生命力に満ち溢れています。夏に向け産毛は無くなり葉は厚みを増し、緑は濃くなり、虫に喰われ、秋には落葉し、腐葉土へと変わり次の世代や他の植物への肥やし、又は川に流れ込み川や海に生きる生物の栄養源へと変わります。このサイクルを延々と続け、木々の梢は伸びそして幹を太らせ大きく育っていきます。ボクはこの木々の成長の姿を見るのがとても楽しみです。
山で見かける大木になる頃にはボク達はもういないけどね。でも後世にこの豊かな自然を残すことはボク達の責務。

もちろん自宅周辺でもこの自然の営みを堪能したいので家の周りに色んな木を植え楽しんでいます。夏にはこの日陰でぼんやりするのが楽しみです。
ブナや楢、朴等の木々、ボクの名字でもある栃の木も家の周り植え、大きく育っていています。でも直植えされず鉢に入った苗木も多く育ち何処に植えようかなと考え中です。今日は、山で拾ったブナの種子の芽が出たので小さな鉢に引っ越しさせました。
 
 
 昨年
白山でブナの実を拾ってきました。                       生食で、炒って食べましたが・・・昨年秋に鉢に蒔いて・・・

 
 土をふりかけて、家のブナの木の落葉ブランケットをふりかけて・・・一冬越すと・・・・    そのブナの実から芽が出た!! すくすく育っています。

  
 感動の瞬間!ヤッタネ!!                 所狭しと育ちました。これを小さな鉢に小分けします。

 
 白山の新たな生命が誕生しました。

これら苗木の里親になって引き取ってくれる方がいましたら是非ともお願いします。タダでお譲りしています。
庭にブナや栃、楢などを植えて下さい。種の原産地は白山です。白山の分身を是非、貴方の庭で育ててやってください。

今日は雨が降るので、子供たちと少しお出かけして小さな鉢に引っ越ししました。これまで所狭しと雑草のように生えていたブナの苗も漸く広々とした鉢に移りましたが、いずれこの鉢も狭くなるので早く地面に移してあげたい。やっぱし地面に根を自由闊達に広げるのが本来の自然の成り行き。できることなら、ボクの住む平泉寺の庭や裏山よりも、本来在るべき白山の地、標高1000m以上で育つのが本来の姿。これも人間のエゴだろうネ。
あんなに小さなブナの実から芽が出て地中に根を下す。生命の神秘を感じずにはいられない。とても勉強になりました。

 ブナの苗木。こんなにか細い茎もいずれ幹となり大木になる。 自然はヤッパシ・・・すげぇ~!


 ブナの実から芽が出る間の経過です。 子葉、胚芽、胚乳、胚根の働きというかメカニズムの勉強になりました。

 
 今日は小さな鉢に60本植え替えました。まだまだあります・・・。       これは3~4年経ったブナの木です。(樹高約40cm)


 庭の雰囲気。ブナは全開に葉が出てます。そしてトチの葉が出始めました。

杉や檜も大事だけど、子供たちの為にも本来在ったであろう植生を少しでも増やしていきたいと思う今日この頃。秋になったら色んな種類の落ち葉で楽しませてやりたい。


 明日、YASUHIROさん達と白山に山スキーに行く名人ことF澤さん。植え替えしている時、我が家に立ち寄ってくれました。気を付けて楽しんで来て下さいネ!
コメント (4)
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