山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

白山の胎内に入った!

2008年04月27日 | 山スキー!H20
今日(4/27)は白山に行ってきました。はじめはカミさんと別山から別山谷又は砂防新道から白山、行けたら東面台地にでも行こうかなと思ったけど、天気予報では雨から回復するとの知らせを聞き、二の足を踏んでいました。そこで、所属する福井山岳会 山スキー同好会のK尾さんに「何処行くの?」と聞くと、「いつものメンバーで丸石谷源流を滑って百四丈の滝まで行く予定!」という情報を得た。さっきのルートは行った事あるし、ワンパターンだし、天気悪そうだしと、弱気な自分に都合の良い言い訳をして、皆と一緒にこの素敵なルートを探索してきました。
 
もうすぐ釈迦岳だ!(写真カミさん)       視界の悪い中、タラ谷上部を滑るカミさん

5:20市ノ瀬ゲートを出発して釈迦新道を歩きます。雨の降りしきる中、合羽を着て悶々と歩き続ける。天気はいつになったら回復するのやら!?テンションは下がってくるけど誰もコース変更や中止の声は一切聞こえない。皆と登ると俄然みんな強気!ホワイトアウト+雨+アラレの降る中黙々と進む。読図もかなり神経質になった。釈迦新道中腹で労山のF田さんに久しぶりに会い一緒に釈迦岳まで登る。9:05着

ここでF田さんは下山するとの事で別れボク達はシゲジのピーク東に伸びるタラ谷(目付谷源流)の下降ポイントを探しにシールを剥がしホワイトアウトの中慎重にルートを探す。そして滑り込む!徐々に快適な谷になり、視界も開けて快適な滑降となる。シゲジからの雪崩の跡が凄まじく、巻き込まれたら即死だね~!徐々に谷は狭くなり、白山特有の脆弱な地形の為か崩壊している所も有り慎重に滑る。滝が露出しているところもあるが、左岸の微妙に雪が付いている所を思い切って滑り込んで安全地帯に。でもカミさんはビビリまくった為か、失敗して滝に落ちかける。滝の中に落っこたら雪渓の下の水流に巻き込まれるよ~。かろうじてスキーを外し歩いて下りる。
 
谷に入ると視界は次第に良くなる!

 
白山の谷!落石&デブリ雪崩に注意!

再び快適な何とも言えない谷を滑る。どう形容していいか分からない。沢登りの雰囲気を味わえる滑降だ。地形図では「赤壁」と記載されているが、「白山なら何処にでも有りそうな崖だね」とケチを付けながら滑り、小又の出合に到着10:10。ここから加賀禅定道を越えるために小又を登り返す為に再びシールを装着。落石や雪崩に注意しながら登り、標高1930mの左俣を登り11:35に標高2080mの稜線上に到着。ここで皆を待つ間、ずっとホワイトアウトだったのが一瞬視界が開ける。丸石谷を挟み清浄ヶ原が輝いている。壮観な眺め!感動の瞬間だ!この風景との出合いがあるから山はやめられない。天候が悪いしここで引き返そうかと思っていた自分の考えが一瞬にして吹き飛んだ!!!このまま丸石谷源流を滑って目的地の「百四丈の滝まで滑りたい!」という欲求で頭の中が満たされた。体力のまだ充分に残っているK尾さんとボクが向かうことになり、カミさんをはじめ他のメンバーはココで撤退し、タラ谷の安全地帯で昼食を摂りボク達を待つというスケジュールを立て、ボクとK尾さんは丸石谷源流を滑ることになった。

感動の光景が広がる丸石谷源流!後ろは清浄ヶ原!そしてK尾さん

 
カミさんも久しぶりの山スキーだけど良く頑張った!   敗退チームの顔ぶれ

とっても快適な谷が続くが暫くすると所々水流が顔を見せ落ちないように滑る。そうすると目の前の景色がおかしい!?んん!?前方の稜線から目の前の地形が無くなったような異様を感じる。そうだ!もうすぐ百四丈の滝なんだ!近付くにつれ「どうどどう、どうどどど・・」と豪快な滝の音が近付いてくる。左岸から慎重に近付きその滝の水流を見ることができた。感動!長倉山の方向からだと良く見えるがココからは落ち口から、下の氷のドームが見える。ココまで来て良かったとK尾さんと感動で浸ることが出来た。
 
百四丈の滝の下には氷のドームが!       滝まで行った者の笑顔!

皆が待っている。早く戻らなくては!シールを再び貼り付け登り返す。今度は谷伝いではなく加賀禅定道の稜線に登り返し、滑り込んだポイント目指し登り返す。清浄ヶ原から七倉山への稜線が美しい!感動!
 
丸石谷を滑るK尾さん            小又を滑る!

シールを剥がし小又に滑り込む。適度に腐った雪の上にアラレが少し積もった雪質で良く滑り快適!あっと言う間にタラ谷に着く。敗退組のトレースを辿るべく、シールを再び貼り付け登り返す。赤壁を過ぎ、カミさんの落ちた滝をスキー外して登り、再び登り続けると、標高1850m付近で敗退組が登高しているのが見える。大声でこちらの存在を知らし、待ってもらい食糧を分けてもらう。生き返った~!
 
釈迦岳山頂で集合写真!福井山岳会の山スキー中毒者!     快適斜面だ~!

あとは釈迦岳を目指し登り続け、15:05着!シールを剥がし、釈迦新道を滑る。(丸岡谷を滑る気力が無くなったため)ホワイトアウトで危うく湯の谷の絶壁に行きそうになる。あとは快適斜面を滑り、ブナのN字形した木を見て登山道、そして林道を歩き、雑談しながら市ノ瀬に到着しました。17:30
 
釈迦新道上部でのみんな            市ノ瀬ゲートでのカミさんとK尾さん

普段の山スキー山行は登って下るといった単調な山スキーだけど、今回の登って下って登って下っての連続するルートはやっぱ面白いし、今回のは特に内容の濃い山岳会らしい山行になった。
K尾さんとボクが二人締めした百四丈の滝はとても良かった!し、ガスの晴れる瞬間の清浄ヶ原の光景を見て幸せな気分になった。この計画を立案した金沢のネーに感謝!そして白山の神様に感謝!!
釈迦新道中腹部(1350m付近)のN字のブナ!
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今年一発目の沢登りは・・・捜索・・・

2008年04月21日 | 沢登り1
普段、メールでの連絡がほとんどの眞ちゃん(昔からの腐れ縁!沢登りの師匠)から何故だか携帯電話に電話があった。眞ちゃんから電話がかかってくるなんて、1年振りぐらいか?

電話の内容は大まかに言うと、沢で渓流釣り師が遭難したとのこと。生きている可能性は絶望的だが、可能な限り捜索範囲を広げたいとのことで、「一緒に来てくれないか」との事でした。現場は福井県でも屈指の厳しい沢。救助、捜索には沢登りのエキスパートが必要とのことでした。既に機動隊、消防隊は現地に入ったものの、今日入ったところは沢登りの技術の必要な場所で、彼らが入るには2次災害発生のおそれがあります。
そこで白羽の矢が立ったのが、沢のエキスパート「眞ちゃん」だったのです。
眞ちゃんに頼まれたら行くしかないでしょう!そしてボクも沢に行きたかったから快諾し、現地に向かいました。
 
林道に車を駐車し出発!         沢登りは気持ちイイ・・・

遭難者家族からはお願いしますとの言葉をもらい、日野川源流を遡り、広野ダム湖畔の林道を進み、沢に入りました。遺留品の発見地点などの情報を得、遭難者が遡行したと思われるルートを辿りました。
沢はなかなか手強い反面、素晴らしい渓相でした。遭難時は増水して凄いことになっていたそうだが、今日は穏やかな沢でした。高巻きや危なげなトラバース、ザイルを用いての登攀などをして、雪渓の覆いかぶさる地点に至り、手がかりを得ないまま下ることに。(これだけの登攀的要素のある沢はおそらく、渓流釣り師は入らないだろう。おそらく最初の二俣を過ぎたところの連瀑を攀じっているときに滑落し釜に落ちたのだろう)
その後は、二俣からダムまで川沿いを歩き、捜索しました。その時白い四角いものを発見!「遊魚券」が流木の枝に引っかかっており、写真や名前から本人のものと確認!そのあとも携帯灰皿が沈んでおり、眞ちゃんが冷たい水の中を潜りゲット(本人のものと確認)
一番発見したかった遭難者本人を発見することが出来ず残念でした。どのような姿になっているかは分からないが、早く家族のもとに帰してあげたい一心で必死に探したけど結局見つけられなかった。

最後に旧今庄町役場駐車場で、解散したのですが、そこでの遭難者ご家族の姿を見、お礼の言葉を頂くと、やっぱ山では死んではいけないと強く感じました。ご家族の背中を見ると、ボクまで涙がこみ上げてきた。残されたものにとって、一家の主を失うという事の大きさは計り知れない。
山は美しい、山登りは感動で満たされている。しかしその反面、こういった現実が在るのだということを痛感させられた。

今まで数々の遭難現場に遭遇してきたが、今回の現場は今までになく、ご家族の心情を察し、やるせない辛い気持ちになった。

これは人事(ひとごと)では無い!
 
連瀑が続く・・・        7m滝(右を巻いた)

 
雪渓が出てきたところで引き返す。        白濁した流れ、落ちたらひとたまりも無い

 
懸垂降下して下りるところも多数

 美しい滝が続く・・・やっぱ沢登りはイイね

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白山の懐の中に入った!

2008年04月08日 | 山スキー!H20
4月6日は昨年にK尾さんと行くはずだった間名古の頭に行ってきました。昨年は天候が悪く、時間もかかることから手軽で近場の山ということで、三方岩岳から野谷荘司山から白谷を滑ったのですが、1年間ずっと思いを温めその頂に立つことができました。
メンバーは当初、コースが長いこともあり、アップダウンもあることから、少数精鋭で行こうと思ったのですが、今回もやはり福井山岳会、山スキー同好会のつわもの達との山行となり、総勢7名となりました。(メンバー:K尾さん、M田さん、敏さん、金沢のネー、M上さん、Y田さん、ボク)
朝4:00に大野市の某所で集合し、車2台で野谷橋に向かいます。金沢支部長のネーとここで待ち合わせし、準備してゲートを6:00出発です。荒谷の取水口に延びる林道を歩きます。林道はデブリで埋まり何箇所か危険なトラバースをして最終地点(標高890m)の大白水谷の所に到着です。橋は流され無いので渡渉し、尾根に取り付きます(^^)7:55
 
ゲート前で準備♪    怪しいトラバース!足を滑らせれば荒谷に落ちる!?

 
渡渉も楽しい!誰も落ちなかったよ!   左には奥三方岳が良く見え、大ノマ乗越も見えたよ!

登り始めは痩せ尾根に加え急登が続きますが、コースを見定めスキーを外すことなく高度を稼ぎ標高1200m付近でようやく快適な尾根に変わってきます。標高が上がるにつれ左には奥三方岳が良く見え4年前にYASUHIROさんとF澤名人とで滑った四ノ又谷が良く見えます♪さらに右を見下ろすと帰りに滑る予定の大白水谷の快適斜面が続いてます!。1555mの尾根上にある岩峰を過ぎると広大な斜面が続きます。ココも滑ると最高だろうけど、帰りは谷を滑る予定だよ~!
 
上部はすこぶる快適!      大白水谷!鞍部まで良く見える~!

無木立の斜面を登りきると標高1786.5mのピークに到着!振り返ると妙法山の特徴的なお椀をかぶせたような形が見え、野谷荘司山まで尾根が続いています。そして!目の前には2041mピークの向こうに今日の目的地の間名古の頭が佇んでいます。もうチョイ!ここで後続を待つべく大休止!一人また一人と登ってきてみな「感動」に包まれています。この山行でボクが気になっていた「地形のおもしろさ」を確認。オモ谷と大白水谷との差20mの違いで手取川水系と庄川水系に分かれるのだから。地形図と広がる地形を照らし合わせ自然が作り出す地形に感動!やっぱ来て良かった!(K尾さんから教えてもらった九頭竜川の日本海と太平洋のことも気になる・・・)
 
上部はすこぶる快適!    奥に見えるのが間名古の頭

 
大休止!水が旨い!     オモ谷を登るK尾さん(超快適!)

ここから間名古の頭に延びる尾根を登り、尾根の痩せてくる前に右のオモ谷にトラバースしながら下り、その谷を詰め三俣峠手前を左にとり2041m峰とのコルに飛び出します。ようやく間名古の頭の全貌と対峙でき、奥原谷に落ちないよう雪屁に気をつけながら登ることしばし、待望の間名古の頭山頂に到着!12:15着
ここで待望の「白山」にご対面!登っている間は全く姿を現さず、山頂に登ってやっと見えた!感動だ!!真っ白な姿の神々しい白山を目の当たりにすると何とも言えない感慨が込み上げ、K尾さんと二礼二拍手一礼をし、遥拝する。白山そして白山を囲む山々の麓に住んでいられることに感動を覚え、そして白山の懐の間名古の頭に登ることが出来、感謝!しかも好天に恵まれ感謝!これだから山はやめられない。
 
コルに出ると間名古の頭!もうすぐだ!       山頂から妙法山方面

 
北縦走路の向こうには白山が!     山頂で皆を待つ間、K尾さんと一緒にパチリ!

次々と登ってくるメンバーに声をかけます。ファイト~!
 
ネーに続き、M田さん敏さんが来ます。全員揃うのに20分くらいかかった。

皆で白山を堪能しつつ昼食は時間の関係上ラーメンは作らず行動食で済ませ滑り降りることに。(先週の低気圧のお陰で雪が新しく降り積もっていたので、ずっと快適で滑りやすい雪質でした)山頂から一気にオモ谷に滑り込みます。広い無木立の大斜面でみんな雄叫びをあげ滑ります。上部は雪質が良かったのですが、サンクラストから湿った雪に変わるけど、快適な谷であることには変わりありません。オモ谷の源流の小さな谷割れのきれいな水を横目にトラバース気味に標高差10m程登ると再び大斜面!次は大白水谷を滑ります。こっちも広大な斜面で斜度も先ほどよりも増し一気に滑り降ります。登りの尾根を目にやりながら、登り返しポイントを探すうちに、快適な谷だったので、予定よりも滑りすぎました。標高1180m地点の谷が狭くなってきたところで登り返しとなり、シールを貼り朝に登ってきた尾根に登り返します。これがしんどかった~標高差約120m登り返したところで次は尾根を滑ります。最初は快適だったけど、朝の痩せ尾根に急な斜面を滑ることに。先週降り積もった雪が層を成しており、雪崩を誘発させながら痩せ尾根を滑ります。結構大規模なデブリとなり何度も谷に落ちるのを見て、巻き込まれないよう注意が必要でした。メンバーの一人が転び、あえなくデブリの藻屑に!?といったヒヤッとしたこともありましたが、皆もとの取り付き地点に到着!15:40
 
山頂でみんなと♪           頂上直下の斜面!


 
オモ谷上部!             オモ谷を快適に滑る!

 
大白水谷上部のコルから       大白水谷を滑るK尾さん!

  尾根に上がり、更に滑る~!

大白水谷を渡渉し朝の林道を歩きます。(標高900m地点まで登りなので)橋のブッ壊れたところを慎重に渡り、標高900mの小谷東の尾根のところからは林道をスキーでぶっ飛ばします!落葉や落石の積もった雪の林道を滑るんだけど、スキーの板を石で傷つかないよう避けながら滑る!といいたいところだけど、かわしきれず皆、石の上を通過の際「ギャー」と声を上げるが仕方ない。所詮山スキーの板なんてこんな扱いだねぇ。福井山岳会のメンバーでスキーの板をチュンナップする人なんてほとんど居ない。滑り云々よりも楽しければ良しといった輩の集まる集団なので・・・。K尾さんのように人から譲ってもらった山スキーの板を自分のシールの長さに合わせるために、自分で金鋸でちょん切りシールの長さに合わせるという、普通のスキーヤーには思いもつかない奇想天外な発想をやってのけるのだから、そもそも山スキーの考え方が最近の山スキー屋さんとは違うと思う。またこんな人達の集まる福井山岳会が大好きだー。
そうこうして、朝のヤバイトラバースを越え、スキーを何度も履いたり、背負ったりして林道を下り、朝の野谷橋前ゲートに到着しました17:00
 
慎重に渡ろう~♪     落ち葉の下に石が隠れていても気にしない。ジェットコースターのように進め~ぇ!

今回の山行は、天候に恵まれ、メンバーに恵まれたお陰で、白山の懐に抱かされてもらった感動のツアーとなった。白山は本当に素晴らしい!
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仕事復帰しました!

2008年04月06日 | 恵里の部屋
皆さまお久しぶりです

2月から1ヶ月ほど実家の母が入院し、福井と勝山を行ったり来たり…
何かと色々忙しかったのですが、4月1日からいよいよ職場復帰しました

育児休暇中は源次郎とのんびり過ごしていたので、やっていけるか心配でしたが、源次郎はおばあちゃんに見ていてもらえるので、すごく助かります。

 仕事復帰前に親子3人でエンゼルランドに行きました

仕事は1年の休みの間に民営化し、色々変わっていて覚えるのが大変です
でもお客さまに「久しぶり!」とか「復帰したの?」と声をかけていただき嬉しく思います。

源次郎は4月20日に1歳のお誕生日を控え、日々成長しています

最近は「マンマ(ごはん)」「ワンワン(犬)」「カンカン(踏切)」「ブーブー(車)」と意味のある言葉を使いこなし?、あんよもだいぶん上手になりました

最近自分で食べます(手づかみですが…)
絵本が大好き

今日は遊びに来ていた秀ちゃんとお外で遊んでいました。秀ちゃんのものを色々奪って、泣かしていましたが…

 
一緒にお買い物していたら「双子?」と聞かれました

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