去勢を終わった頃、全身に蕁麻疹が出ているのに気が付いた。
おそらく、投与したどれかの薬への反応なのだろう。
メデトミジン、ケタミン、ミダゾラム、ペニシリン+ストレプトマイシン、塩酸プロカイン、イソフルレン、ドブタミン、フルニキシンメグルミン、輸液剤、
皮膚を洗浄するのにはクロルヘキシジン、ポピドンイオジン、イソプロピルアルコール、
を使っているので・・・・・
薬疹なのだろうが、
何がアレルギー反応を起こさせたか判断するのは難しい。
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呼吸状態も悪くない。
翌日から術後治療を担当する先生には連絡しておいた。
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馬は薬にアレルギー反応を起こすことがある。
ときはアナフィラキシーショックといわれる倒れてしまうほど強い反応を示すことがある。
ペニシリン類も原因になることがあると知られているが、私はまだ経験したことはない。
(私の居るところで年に・・・400頭以上はペニシリンを投与するだろうか・・・10年で4000頭。
私、今年で馬医者30年目)
おそらく、ヒトと同じで、馬もストレス下にあるとアレルギーを強く起こすことが多くて、
その点で、生産地でのんびり居る馬より、競走馬などの方がペニシリンショックを起こすことが多いのではないだろうか。
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今日もその冷たい風はやまなかった。
のじんましん、一回経験あります。 当才にマイシリンを投与して、馬房内を、走り回ったこととか… 仔馬に 血便予防で ST合剤を投与してたのですが、打ったあとに行動がおかしくなったり… 今思えば、NMSの初期に 注射したのかなぁ~と回想します。 つい この前 就職したようにも、思う時があります。
このブツブツ画像でブツブツ出そうです。(笑)
原因薬剤が外用ならパッチテストでわかりそうですが、類似薬剤によるものへの注意も考えると、原因薬剤によらずブツブツやアナフィラキシーへの対応を用意することは必須となるかと。ヒトのように抗アレルギー薬、ステロイド、気管支拡張剤、エピネフリンなどでしょうか?
時間経過から、このおんまさんの場合はこのあとの2次反応へはエピネフリンでしょか?
アナフィラキシーと考えると、蜂のときのように抗体のある2回目は危ないわけですね。
以前、今回と同じような薬の投与歴がある場合、前回症状がなくても被疑薬となるそうですね。
冷たい風や吹雪のとき、背中やお尻で受けるのはどの動物も同じようだなぁと思いました。
マイシリンや油剤を血管内投与したらおかしくなったとか、新生子低酸素虚血性脳症だったかもしれない、とかは区別しておきたいところです。それらなら蕁麻疹は出ないと思います。
お互い長くなりましたね;笑。
ブツブツ画像をお見せして申し訳ありません。
かつてGGEのアナフィラキシーだろう症例で呼吸状態が悪くなった馬を経験しましたが、今回のような症例はたいていは蕁麻疹以外の症状は出ません。
苦しんで倒れてしまうショックでは何が起きているのか知りたいところです。呼吸困難なのか、循環性のショックなのか・・・・
用意しておくべきはエピネフリンとステロイドでしょうか。今回は鼻粘膜へ血管収縮薬はスプレーしました。
最近、テラマイシンを一回静脈注射して、薬疹、はまもなく治まったのですがその後、前かき、興奮、疝痛様症状、厩舎に入れると伏臥、呼吸早い、という症例が出まして、結局デキサメサゾン10mgを筋注しました。。デキサの効果を実感いたしました、劇的ですね!ーー;
かなり前のことですが、コアキシンを週余に投与して、それまで大丈夫だったのですが、最終投与後、急に全身の震え、体温上昇という反応が出ましたが、経過を観察していると数十分で回復しました。。予想外の反応でしたーー;
デトメジンは比較的薬疹がでる馬が多いとおもいます、幸い軽い薬疹だけで治まるようです。
hig先生がよく投与されるペニシリンとは、マイシリンのことでしょうか?
エピネフリンとは、どのように使うのでしょうか?
>おそらく、ヒトと同じで、馬もストレス下にあるとアレルギーを強く起こすことが多くて、
そのとおりだと思います、馬も精神的な影響は大きいですよね、
私も見ましたのは、酷い去勢術と似たシチュエーションでマイシリンを打たれた馬が倒れそうに危険な状態になりましたが、次の日から落ち着いた状況でマイシリン投与しても全く問題なく、
恐ろしい記憶による精神的なショックだったと、おもわざるを得ない症例でした。。
・・・馬も働きかけに対する反応は機械のように一律ではない、精神状態が身体にあらわれる動物なんだな~と、生き物はヒトも含め繊細で複雑で神秘的ですよね^。^☆
ときには死んでしまうこともあるようですからおそろしいですね。ヒトではエピペン(そのまま注射できるエピネフリンセット)が蜂に刺されたショックなどでは推奨されているようです。馬ではデキサが使われますよね。
私がよく使うペニシリン系はマイシリンです。薬は含まれている基剤や安定剤や麻酔にも注意を払う必要があるかもしれません。
薬品の拡散材なんかはあやしいでしょうね。大豆油やカシューは当然として、ヒマシ油も危ないんじゃないですか(笑)
牛ではアンピシリンとADEを同時投与するとウマ頻度でじんましんが出ます。
機序はやはりよく分りません。
気持ち悪い画像を見るだけで痒くなったり、ぶつぶつがでる人もいるようですから。
薬は主成分だけでなく、入っている成分全部に注意しなければいけませんよね。
注射針をコーティングしているシリコンへのアレルギーも明らかになっているそうです。
長々と申し訳ございませんでした。