馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

馬パピローマ

2017-03-08 | 皮膚病

馬の鼻の疣、イボ、パピローマ。

ウィルス性の皮膚腫瘍だ。

パピローマウィルスは、種特異性が強く、他の種にはほとんど感染しない。

馬パピローマウィルスは馬にしか感染しない、とされている。

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この1歳馬は、臍の近くに大きなパピローマができてしまった。

1ヶ月ほどしても小さくならないので、切除に来た。

うるさい馬で、蹴るので全身麻酔してイボ取り。

脛(すね)部分の皮膚にもいくつかあった。

切除した組織は大学へ送ってウィルスの検査をしてもらうことにした。

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あ~あの子宮頸がんのワクチンは、人パピローマウィルスに対するワクチンですから。

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今日は、1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。

そのあと、球節屈腱腱鞘鏡の手術の練習をした。Tenoscopy.

午後、血液検査業務のあと、

繁殖雌馬の子宮の筋層?あるいは漿膜下のシストの検査。

ついで、繁殖雌馬の疝痛。

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朝は相棒と散歩。

 

 



8 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2017-03-10 07:20:34
 たかがいぼ、されどいぼ。
 寄生虫とかウィルスとか、種を見分ける仕組みがあるって、よくよく考えるとすごいな、と思います。
 オラ君、散歩行けてよかったですね。隣に写っているのはおんまさんが走るところですね。
 
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>はとぽっけさん (hig)
2017-03-10 20:15:31
病原体側が種を選ぶのか、あるいは宿主側がどうしてもやっつけられないのが残るのか、どちらなんでしょう。

朝、夕、散歩できる日は忙しくても平和です。
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Unknown (はとぽっけ)
2017-03-10 20:30:36
 おべんきょしてて面白いのは病原体が選ぶほう。
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>はとぽっけさん (hig)
2017-03-11 05:05:08
パピローマウィルスは種特異性が強いそうですが、牛パピローマウィルスは馬パピローマウィルスのイボよりもやっかいな馬sarcoidを起こします。
馬は馬パピローマウィルスは自力で駆逐できるのに牛パピローマウィルスは駆逐できないんですよね・・・・・
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Unknown (はとぽっけ)
2017-03-11 07:05:40
 !そしたらば!
 あ、その前に、牛は牛パピローマウイルスで発症しないですか?
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>はとぽっけさん (hig)
2017-03-11 19:26:26
牛パピローマウィルスは、まさに”乳頭”腫やイボを牛に作ります。
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Unknown (はとぽっけ)
2017-03-11 20:28:14
 すでに治療方法はいくつかあるようですが、やっと現実味を帯びてきたゲノム編集はこういうウィルスも対象にできそうかナと。アプローチがユニークだったり意外なところだったりするのもゲノム編集による研究の成果発表に興味がつきない理由。発がん性など負の作用の否定には、効果以上に時間をかけて検討されるようです。大事なことと思います。
 人の皮膚科の先生のなかには漢方に詳しい方も多いようですが、おんまさんのパピローマ、サルコイドへの使用経験となると、見つけられなかった。
 たかがイボ、されどイボ。
 オラ君、お名前が「イボちゃん」ってわんこいたんだよね、どう思う、そのセンス。
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>はとぽっけさん (hig)
2017-03-12 04:34:57
原子力は神の火。日本人は2度もひどい目にあいました。遺伝子は神の暗号。手を加えることで人類が取り返しのつかないことを引き起こさなければ良いなと思います。

はと麦はイボに効くようです。

イボちゃん、ですか?どうかと思うな。
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