橈骨に長い骨軟骨腫 Osteochondroma ができて右前を跛行している繁殖雌馬。
右前の負重を嫌うせいもあり、削蹄もされていないので左前をはじめ蹄が伸び過ぎている。
蹄の実習の説明用の写真を撮りながら、削蹄させてもらうことにした。右後だけ;笑
外側蹄側壁はめくれるように割れてきている。
だいたい裏堀りもされてない。
蹄壁が蹄底から剥がれかけている。
装蹄師ではない獣医師や牧場が自分で削蹄するなら、蹄刀より剪鉗を多用すれば良いのだと思う。
削蹄の基本は toe back heel back 蹄尖も蹄踵も切って短くする。
蹄支や蹄底の”コカク(古い角質)”も剪鉗で切れる。
切りたいだけ切ったら、ヤスリをしっかりかける。
装蹄するわけではないので、蹄底を平らにする必要はない。
跣蹄回し、というより野生馬の蹄形がそうなっていてmustang roll と言われるようにしっかり削ればいい。
場合によっては4 point trim 風にしてもいいだろう。
慣れないうちは切りすぎに注意。
特に、伸び過ぎている蹄は、血管が伸びてきているし、蹄形が崩れている。
とても一度の削蹄で正常な蹄形にはならない。
それでも馬はずっと歩き易くなる、はず。
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グローブの様な蹄をした繁殖雌馬がいなくなると良いのだが・・・・・
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ニシキギ。
先日、紅葉を観て回って、赤一色になった木だけでなく、緑や黄も混ざっている赤も美しいと思うようになった。
多様性、かな?
hig先生の削蹄画像で勇気もらった先生いるかも。
今はそんな機会はありませんが、裏堀りとかやすりがけは抵抗ないけど、切るとなると、はとぽっけは躊躇する。先生方も同じかと思ってしまう。
蹄壁の隙間は何度か削蹄するうちに綺麗になるでしょか?なってほしい。
蹄のお手入れが嫌いになっちゃうのは避けたい。痛くないようにするほかにコツはあるのだろか
毎日散歩していた公園が一面赤かったり、別な年は一面黄色だったりしたときは、それはそれで感動したけど、山の紅葉には緑が混じったほうが好きです。ニシキギ、これはもう大大大好きですし。
ネイルサロンの技術はまねできなくても、伸びた爪は自分で切るでしょう? 牧場ももっと自分で繁殖雌馬の蹄を切ってやれば良いと思います。そして、ときどきプロ(装蹄師)さんにチェックしてもらい整えてもらう。そのことで生産地の馬の蹄はずっと良くなると思います。
繁殖雌馬は600kgを超えているのも居ますからね。蹄が潰れないように管理するのは本当は難しいんです。でも、ちゃんと繁殖雌馬も削蹄している牧場の蹄はちゃんとしています。
現実はかけ離れたところにあるのかも知れませんが、体重だけでなく、分娩前や経産で骨盤緩んできたらどうすんの、の理論が生産地にあっても良いのではないでしょうか。
それはもしかすると空論なのかも知れませんが、それをよりどころにこうなっては困るの講習会を装蹄師さんにしてもらえれば良いでしょうし、飼養者の意識が向上してもらえれば良いのでしょう。
病気になれば獣医が全部治すからオッケー牧場なんてピカピカの馬しか観た事ない人は知らないのでは無いですかね。
ニシキギって枝が面白いのですね。
蹄的でもある。
装蹄師、削蹄師は職人ですし、自分の仕事優先なんですよね。啓蒙普及活動は仕事ではありません。
ニシキギは枝のコルク質の翼が特徴ですね。