馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

泣くな研修医

2020-10-22 | 図書室

外科医の修行物語。

この研修医クン、とても純粋。

90を超えて生活保護受給者で、身よりもない患者でも、胃がんを手術してやりたくてもだえる。

内視鏡で診てわかるほどリンパ節が腫れていたら、胃切除だけでは助からないだろうに。

ほとんど家に帰らず、病院で寝泊まりしながら担当の患者さんから目を離すまいと頑張る。

これじゃあ、世間のことに疎い、凝り固まった医師になってしまわないか?

上司や先輩医師も、悪いヤツは出てこない。

対照的にマンガチックなチャラい同僚が居るだけ。そいつも悪いヤツじゃない。

現役の外科医が書いているので細部にはリアリティーがある。

(忙しそうだけど、小説を書いてる時間はあるのか?)

楽しく読めたので続編も読んでみようと思う。

なにせ私は若かった頃のことは忘れてしまっているので、思い返すよすがとしたい;笑

                                  ////////////////

林の秋。

オラは食欲の秋。

 



2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2020-10-22 18:51:11
 たくさんの人がレビューし、★いっぱいついてる本だったはず。読んでいないけど。
>若かった頃のことを思い返すよすがとしたい。
 こういう本で思い出すことがhig先生にもあるのかなぁ?
 
 わー、オラ君、耳が見えないと別犬ですね。背景はすっかり秋。冬の備えは皮下脂肪ですか?
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>はとぽっけさん (hig)
2020-10-23 04:14:54
読みやすい本です。読む価値があるかどうかは人それぞれでしょう。ちょっと類型的、かな。「ブラックジャックによろしく」の主人公と似ているかも。しかし、さほどトラブルは起こしません。できない外科研修医ですが、周りのフォローが完璧です。

とにかく知識を増やし、経験を積み、技術を身につけなくてはなりません。3-5年やるとひととおりできるようになりますが、ホントはまだ向上できる余地はあります。続編はそのあたりが書かれているかどうか。

垂れ耳は耳がポイントですよね。垂れてることもあるし、持ち上がってることもある。役に立っていないようなのに、どうして大きくなって垂らしてるんだろ?
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