11日におかしくなって、
その夜に開腹手術してもらい、脾臓を摘出して、
14日に退院して、
少しずつ元気になって、
18日、病理組織検査の結果を聞くのと血液検査に行ってきた。
結果は・・・・血管肉腫。
覚悟はしていたが、たぶん最悪の結果だ。
平均で1-2ヶ月。
抗腫瘍剤が効けば5-8ヶ月延命できることがあるが、それは様々だし、副作用もある。
抗腫瘍剤治療はしないことにした。
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食欲もあるし、散歩も行ける。
以前と変わらないようにも見える。
病気に侵されるというのはこういうことなのだろう。
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年老いて、
顔が白くなって、
歩くのに難渋したり、排泄に苦労するようになっても面倒みてやるぞ、と思っていたのだが・・・
そういう日々は迎えられそうにない。
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年が明けてから、診療はさほど詰まっていない。
関節鏡手術や、そのほかの整形外科の手術に、疝痛馬が来たりもするが、例年よりslowかもしれない。
那須の研修は中止になった。
残念だが仕方がない。
実習を中心にした研修だから完全な感染対策は望めない。
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ある日の骨柩掻爬と腐骨の摘出。
ご飯が食べられてお散歩もできるって、うれしい。
悟った哲人でもあるのかもしれません。
ちょっとホメすぎでしょうか;笑
先生の癒し、おら君が残された時間を犬らしく過ごせますよう願っています。
我が愛猫も1/12に逝きました。最期まで凛々しく自分でご飯を食べに行き排泄もトイレを使い静かに息を引き取りました。
動物たちが命と向き合う姿は人間よりも潔く気高くもあるものだなと感じます。
腫瘍のグレードとかもあるのでしょうけれども、出血が起きるところまで進行して見つかったら余命幾許、という数字なのでしょうか。
すると血液検査でもっと早く発見を、という話になるのかも知れません。
原始的なところではLDH分画なんかにも出てきますよね。
アンギオザルコーマがこれに特徴的かは知りませんが。。
もっと言えば遺伝子検査レベルで素因がわかり、リスクとして認識できるのかも知れません。
匂いでヒトの乳がんがわかる犬とかいましたよね。
医者の無養生なのかも知れません。
命って発条の様なものかも知れません。
ただ、発散するものではなく収束するものなのかなと。
シンの方どこまで続いているかもよくわからず、それ見当つけてもどこでねじ切れるかは見当付かずといったところでしょうか。
そろそろ定期検診に連れて行こうかと思う歳でしたが、早く見つけてもどうにもならなかったのだろうと思います。
皮下にも脂肪腫ができて、ぼこぼこです。腫瘍免疫に問題があるんでしょうね。
しかし、その種の固有の寿命なのだと思います。
血球戻す処置も延命なのだろうなと思います。
ヒトの乳癌ですと遺伝子検査でハイリスクとわかると乳房摘出してしまった女優さんとかいましたよね。
ある時期に脾臓を摘出したら、血管肉腫の発症の排除に貢献できるのでしょうか。
愛玩動物なら積極的な選択肢になりうるはずです。
本来はリスク遺伝子の特定があって、それを排除するブリーディングがあるべきですけれどもね。
ヒトよりも遥かに合目的なはずですから、そういう繁殖もできるはずです。
ですので、予防的に脾臓摘出すると、他に初発することが増えるだけかもしれません。
悪性腫瘍の個体を繁殖に使わなければ率は減っていくかもしれませんね。しかし、レトリーヴァーや大型犬は居なくなるかも;涙