1992年に始めてすでに2700頭を超えていている関節鏡手術。
圧倒的に飛節の 離断性骨軟骨症OCDと、
腕節の剥離骨折chip fracture の症例が多い。
が、後膝や肩のOCDも対象ではある。
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大腿滑車は膝蓋骨がその上を滑るための関節で、
内側滑車の方が大きいのだが、荷重は外側の方が大きく働くとされている。
その外側滑車の軟骨化骨の障害で、厚くなった軟骨が剥がれてしまっていた。
異常な軟骨をすべて剥がして、
軟骨下の海綿骨も異常な部分は削り取りたくなるが、
今はできるだけ温存すべきだとされている。
軟骨を剥がした部分には硝子軟骨ではなく線維性の軟骨しか再生しないし、
しかし、どこまで剥がし、どこまで削るかは外科医の経験によるところが大きい。
将来的には、移殖再生医療が応用されていくのかもしれないが、
まだ臨床的に応用されているという段階ではない。
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その頭側。
上が肩甲骨。
下が上腕骨。
このあたりもほとんど異常はない。
異常所見というのはさまざまだが、
正常所見というのは標準的で特徴がない。
丸く、滑らかで、美しい。
不整で粗造。
本当の意味で治るかどうかは生体の治癒力にかかっているし、
症状が好転するかどうかも判断は難しい。
そして、後肢に比べると前肢は荷重の負担も大きいし、
大腿膝蓋関節のような体重を直接受けない関節より、肩関節のようないつも体重を受けている関節は症状が好転しにくい。
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break a leg !
という american slung (USAの俗語表現)があって、
goog luck ! の意味だそうだ。
どうして「足でも折りやがれ!」が「幸運を祈る」なんだろうな・・・・・
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きのうからかなりの雨とひどい風。
いよいよ寒くなるらしい。
心肺蘇生の講習会。
獣医さん達は一般の人より基礎知識もあるし、
命の扱いに慣れているのだろうけど、
何ごともやったことがあるのとないのとでは大違い。
その違いが命に関わるなら、教わって経験しておくにこしたことはない。
いざという時に、きちんと蘇生ぐらいはできたいですものね。
知識はあっても実際に やってみるとなかなか大変でした。
ダミー人形相手でも結構あせってしまいました。。。
DOD、OCDや Bone cystと、用語がややこしいですね^^;
写真の肩の病変もOCDでしょうか?肩跛行は診断も治療もむずかしそうです。
パテラがスムーズに動かなくて障害を腰をひねって飛んでいた乗馬15歳くらいで、解剖時(ー人ー)大腿骨滑車に軟骨剥離片が見つかったことがあります、どちらが先だったのでしょう、膝蓋靭帯がきついのが先だったようにもおもえますが。。ミニチュアポニーBW60kg3歳でパテラがロックする症例では、大腿膝蓋骨関節液が赤くなっていましたが、軟骨は肉眼的にごくわずかに赤みを帯びていたくらいでしたーー;、DODはやはりその種のスタンダードよりも大型、と急速な成長(早熟?)、というのがキーなのかもしれないですね☆
競走馬が2歳半くらいでレースを走るというのは、驚異的に思えます!サラブレッドは何歳くらいまで体高など大きくなりますか??
心肺蘇生は学生さん対象の講習会を傍聴しましたが、実技はちょっと恥ずかしくてやらなかったです。。^^;聞いただけではすぐに忘れますね☆
獣医師がICLSの受講対象者になるかどうかわかりませんが、基礎知識はあります。とにかくやったことがある人を増やすことが蘇生率を上げる道でしょうね。
この季節の1歳馬でも500kgを越えているのがいます。体高もまだ伸びるのもいますが、もう伸びないのもいます。
3歳馬より4歳馬の方が速いので、ダービーは高校生かせいぜい大学生でしょうね。
そうなんです。実習で体で覚えることが大事だと思っています。頭はすぐ忘れるし間違いますが、体で覚えたことは体が覚えています。