電話番をしなければいけない夜間当番の夜。
明け方、目が覚めて夜中に起こされなかったことに感謝する。
あ~とてもしあわせだ。
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朝食を食べていた5時半、当歳馬の疝痛の依頼。
開腹手術することになった。
立派な回腸纏絡だったが、ほどくと色調は回復し、切除・吻合しなくても大丈夫そうだった。

切除・吻合しなければならない腸管手術に比べて良好な予後を期待しても良いだろう。
しあわせだ。
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その片付けの最中、分娩2日後の繁殖雌馬が子宮穿孔疑い、との依頼。
来院してもらい、子宮角の穿孔を診断し、開腹手術して子宮穿孔創を閉鎖して腹腔洗浄。
分娩してから日数は経っていないし、馬の一般状態は悪くない。
開腹手術が手遅れにならず、しあわせだ。
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その最中、予定していた直腸膣瘻の繁殖雌馬が来院。
私一人で診察したが、れっきとした直腸膣瘻だ。
当たり前に絶食して、標準的な直腸膣瘻の手術をするしかないだろう。
おそらく日本で一番、馬の直腸膣瘻や第三度会陰裂傷の手術をしてきた私がそう判断するのだ。
まっとうな判断ができてしあわせだ。
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午後は延期してもらった去勢2頭。
1頭は心臓に問題がある馬だった。
オーナーにリスクがあるのを理解してもらった上で引き受けた手術だった。
しかし、無事に終えることができてしあわせだ。
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そのあと、鼻が鳴って競馬が振るわない3歳馬の診察。
考えられる障害を説明して、これから試してみるべき方法を勧める。
たぶん日本で私しかやったことがない手術。
それも経験したことがあって説明することができてしあわせだ。
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その最中、黒毛和牛の難産。
帝王切開の準備もしていたが、なんとか経膣分娩させられた。
最後は、私も参加して牽引した。
去勢馬を連れてきていた外人さんが手をたたいてくれたので、親指を立てた。
しあわせな瞬間だった。
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今日1日の7頭の診療を終えて、事務所へ戻ると、お菓子とカードが届いていた。
数年前に手術した馬のオーナーが、その馬が経過良好なことを伝えてくれた。
とてもしあわせなことだ。
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今晩、私は夜間当番ではない。
安心してゆっくり眠れる。
と~~~~~~~ってもしあわせだ。
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馬くいくといいね~