朝、診療所へ行ったら昨夜からの繁殖雌馬の疝痛を開腹中だった。
(右写真は今月の別な繁殖雌馬の小腸捻転症例)
私は休日だったのだが、1日調べ物と書き物。
なかなか進まず。
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動物行動学でノーベル賞を受賞したコンラート・ローレンツ博士のイヌにまつわるエッセイ。
初版が1949年に出た本なのでかなり内容は古い。
あとになってローレンツ博士自身が説を変えたらしいが、
この本ではローレンツ博士はイヌの起源をオオカミ系とジャッカル系に分けて考えている。
それもかなり確信を持っていたようで、何度も説明に出てくる。
しかし、まさに古典であって、スタンレーコレン先生や、最近ベストセラーになった「犬から見た世界」などの本にも、このローレンツ博士の著書は踏襲されていると思われる。
そして、面白おかしく書かれた本ではないのに、ローレンツ博士が動物好きのかなりヘンな人であることが垣間見えて面白い。
残念ながら翻訳はひどい。
原書はドイツ語で、それを翻訳した英語版を翻訳したらしいが、訳者は動物学者だそうで読み物の文章としては読みにくすぎる文が多い。
絶版になっていないのだからいまだに売れ続けているんだろうに・・・・・