真夜中のドロップアウトカウボーイズ@別館
ピンク映画は観ただけ全部感想を書く、ひたすらに虚空を撃ち続ける無為。
CALENDAR
2016年10月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
前月
翌月
ENTRY ARCHIVE
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2023年06月
2023年05月
2023年04月
2023年03月
2023年02月
2023年01月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
RECENT ENTRY
夜這ひ海女/ex.DMM戦
パーフェクト・キス 濡らしてプレイバック
好色美容師 肉体の報酬/ex.DMM戦
むちむちネオン街 私たべごろ
横浜シャイアン 女の湿地帯/楽天TV戦
下ネタトリオ マドンナを狙へ
実録 (秘)通勤痴女日記
東京秘密ホテル けものの戯れ/DMM TV戦
絶倫探偵DX 愛と淫慾のバイブ
タクシー野郎 夜の淫花/DMM TV戦
RECENT COMMENT
ドロップアウト@管理人/
本番熟女 急所責め
通りすがり/
本番熟女 急所責め
ドロップアウト@管理人/
い・ん・び/ex.DMM戦
はる/
い・ん・び/ex.DMM戦
ドロップアウト@管理人/
実録ソープ嬢スキャンダル 裂く!
植木等/
実録ソープ嬢スキャンダル 裂く!
ドロップアウト@管理人/
実録ソープ嬢スキャンダル 裂く!
植木等/
実録ソープ嬢スキャンダル 裂く!
ドロップアウト@管理人/
三十路家政婦 いかせ上手
通りすがり/
三十路家政婦 いかせ上手
RECENT TRACKBACK
CATEGORY
あ行
(128)
荒木太郎
(74)
池島ゆたか
(113)
小川欽也
(80)
か行
(309)
加藤義一
(68)
小林悟
(69)
さ行
(302)
関良平
(3)
関根和美
(101)
た行
(113)
竹洞哲也
(77)
友松直之
(23)
な行
(60)
中村和愛
(6)
新田栄
(127)
は行
(101)
浜野佐知(的場ちせ)
(132)
深町章
(129)
ま行
(28)
松岡邦彦
(31)
森山茂雄
(11)
や行
(115)
山﨑邦紀
(62)
主に渡邊元嗣と、わ行
(138)
一般映画、雑記
(89)
索引
(20)
BOOKMARK
m@stervision
説明無用、日本最強のピンクス。但し、もう建物をお出になられた
新約ピソポソ
2007年九月で消滅した旧本館より継続して使用中の掲示板です
エクセスフィルム
全面刷新したエクセス公式サイト
駄楽ひまなときブログ
行きつけのお店のブログ、下戸なのに。しかも閉めたんだけどね
ツイッタ
戯れに呟いてみたりもする
友松直之のブログ
友松直之監督のブログ、激しくエモーショナル
影への隠遁Blog
山﨑邦紀監督のブログ
To Live and Die in Tokyo
歴戦のピンクス、キルゴア二等兵氏のブログ
こびりつき映画記
サイボク氏のブログ、ピンク映画に関するエントリー多し
BATTLE BABES HC
SHIN氏のブログ、ピンク映画啓蒙運動も展開中
横浜のロマンポルノファンのブログ
そのまんまです
MY PROFILE
goo ID
dropoutcowboys
性別
都道府県
自己紹介
福岡市在住のピンクス。ピンクスとは、ピンク映画愛好の士、を意味する造語である。
仮名遣ひは正仮名を使用。
SEARCH
このブログ内で
ウェブ全て
URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
黒い下着の女 雷魚
さ行
/
2016年10月31日
「
黒い下着の女 雷魚
」(1997/製作配給:国映株式会社・新東宝映画株式会社/監督:瀬々敬久/脚本:井土紀州・瀬々敬久/原案:瀬々敬久/企画:朝倉大介・衣川仲人/プロデューサー:福原彰/撮影:斉藤幸一/音楽:安川午朗/編集:酒井正次/助監督:坂本礼/監督助手:藤川佳三・森元修一/撮影助手:中尾正人・鏡早智/スチール:佐藤初太郎・本田あきら/録音:シネキャビン/現像:東映化学/美術協力:安宅紀史・丹治拓実/協力:上野俊哉・古澤貴子・榎本敏郎・久万真路・徳永恵実子/出演:伊藤猛・佐倉萌・鈴木卓爾・穂村柳明・のぎすみこ・外波山文明・佐野和宏・岡田智弘・佐々木和也・金田敬・吉行由実・河名麻衣・泉由紀子)。
タイトル開巻、国映と新東宝をクレジットしておいて“昭和六十三年 春三月”。二三車線程度の幅の川で、息遣ひでその人と知れる伊藤猛が舟から網を引き魚を獲る。獲れた魚を乗せ走りだすカブのロングに劇伴起動、炎の中で雷魚が爆ぜる画に再度雷魚のみのタイトル・イン。寂れた商店に立ち寄り魚を下ろした竹原和昭(伊藤)は、雷魚一匹だけ無造作に前篭に放り込み再び走りだす。一方、病院の公衆電話から、どうやら見舞ひにも来ない亭主にほかに女が出来てゐると思しき高原紀子(佐倉)が、会ひたいだ何だと傍で聞いてゐるだけでどうしやうもなくなる文字通り居た堪れない電話をかける。片や、ゴミ捨て場で白い鳩の死骸を見つけた柳井浩幸(鈴木)は、拾ひ上げ一旦悼むかと思ひきや、結局無下に投げ捨てる。臨月の妻が入院中の柳井は会社をズル休みし、過去にテレクラで捕まへた女々に電話をかけてみる。
配役残り佐々木和也は、出がけの柳井と会話を交す、玄関口で歯を磨いてゐた御近所。にしては、普通に話せてるのが奇異といへば変ではある。吉行由実は、紀子が病院を脱け出した直後に、病室を巡回する看護婦。魚獲りは早朝の副業らしく、竹原の本業はガソリンスタンド店員。出馬康成のピンク映画第二作「異常テク大全 変態都市」(1994)では穂村エリナ名義で主演を務めた穂村柳明と外波山文明は、愛人的な関係のスタンド事務員?・美智子と、店長の田中。岸田劉生の「麗子像」みたいな髪型の河名麻衣は、柳井のセフレのワンノブゼン・洋子。美容師で、電話が繋がつた時店には紀子が長い髪をバッサリ切りに来てゐた。泉由紀子は柳井が気紛れに立ち寄る子供服店の、攻撃的に愛想の悪い店員。金田敬は、多分柳井とは同級生のテレクラ「コスモスロード」店長。そして何気に俳優部最強の飛び道具、如何にもそれらしく見える巨躯と絶妙なバイブレーションとで空前に完成されたダウナー芝居を爆裂させるのぎすみこが、コスモスロードで電話を取つた柳井に脊髄反射でチェンジさせる節子。一回きりしか呼称されないにも関らず、何でだか、節子といふ名前さへもがしつくり来させる映画の魔術が途轍もない。佐野和宏と岡田智弘は、ラブホテル「ナポリ」での柳井惨殺事件の捜査、映画的には呆気にとられるほどアッサリ本星に辿り着く安藤刑事と坂田刑事。JR東日本成田線小見川駅にて、待合室にて何かをムシャムシャ食べてゐる紀子を、正視するお婆さんは流石に判らん。
黒い下着の女といふとアメリカン・ニューシネマの魂を継承した斉藤信幸版元祖「
黒い下着の女
」(昭和57/脚本:いどあきお/主演:倉吉朝子・上野淳)だろと常々力説する上で、故福岡オークラで一度か二度観て以来、改めて見ておくかとした瀬々敬久版第三作。北沢幸雄のミリオン版(昭和60/脚本:丸山良尚/主演:杉佳代子?)なんて、今から観るなり見ることが果たして可能なのか。スタッフもキャストも大体何時ものかよく見る面子ながら、必ずしもといふか何といふか、元々ピンクとして撮られたものではないらしい。因みに今や女優部の重鎮・佐倉萌のデビュー作、ウエストの細さに軽く度肝を抜かれたのは何処だけなのかよく判らないここだけの話だ。
荒涼としてゐる割には、気の所為か異常に湿つぽい風景。土の匂ひといふよりも泥で汚れさうなロケーションの中、加へてたとへばカウリスマキ映画の登場人物のやうに、適度に離れて傍観し合ふカラッとかサラッとした人間関係は心地よく映るものだが、さしてどころか全然交感するでもない癖に、徒に相手の懐に飛び込んでは勝手に渾身の一撃を撃ち続ける距離感の破綻した遣り取りは、見てゐてシンプルに重たい。そもそも予め明確な着地点なり結末を設けた物語でもなく、当たり前だ間抜けといはれればそれまでだが、女の裸もそれなりにあるとはいへ今作は娯楽映画ではなく、少なくともその限りに於いて、量産型娯楽映画たるピンク映画では初めからなかつたのであらう。絶望的に業の深いビリング頭二人を結びつける、結びつけてしまふのが官憲といふ作劇の妙に関しては、非常に面白く思へたが。
日本一の長身痩躯・伊藤猛との対比でのぎすみこが幼女かと見紛ふ、鮮烈なストップ・アンド・スローモーションのラスト・ショットは、鬱屈と永遠に晴れぬ曇天を思はせる一作に、正しく土壇場中の土壇場で風を通す。
コメント (
0
)
|
Trackback ( 0 )
goo ブログ
編集画面にログイン
ブログの作成・編集
gooおすすめリンク
おすすめブログ
【コメント募集中】スタッフの気になったニュース
@goo_blog
【お知らせ】
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】goo blogスタッフの気になったニュース
gooブロガーの今日のひとこと
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!