閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

文房具の話・つづき

2006-08-23 08:54:21 | 日々

もう原稿は短いものでも手で書かなくなりました。
もともと自分の書く字にひどくコンプレックスがあって、
早くちゃんとした活字にしてほしいと、そればかり思ってましたから。
書き方も下手だった。どんなペンでもきつく握ってしまうので、
長時間書けないし、指は痛いし、肩はこるし。

キーボードとは初めから相性がよくて、まったく肩がこりません。
タッチタイピングというのはぜんぜんできないけど、
どうせ考えながら打つんだから、ゆっくりでいいのです。
書いたり消したりをどんなに繰り返してもぐちゃぐちゃにならない。
くだらないことを書いてもきれいな文字で並んでいきます。
なんて便利なんだろう。

わたしはどうもパソコンを使いそうな人に見えないらしくて
「鉛筆を持って頬づえをついているイメージ」とか言われます。
「たんぽぽでも食べていそう」とかね。
「台所ではかっぽう着式のエプロンをしている」とか。
えーと、すみません、それはぜんぶ違うんですけども…。
手紙だけは、いまも、こまめに手で書いています。

ペン立て代わりのブルガリア産ピクルスの空きびんに
いつも入ってるのは、PIGMAという耐水性の水性ペンです。
これで書くといちばん字がましに見えます。
つるつるした絵葉書にも書きやすいし、雨でも滲まない。
(これの0.5と0.3と0.1を、Mはお仕事用に使っています。
サンゴロウとドルフィンのイラストを描いてくれたのはその3本。
だからって、わたしが持っても、絵は描けませんが)

キョーセラのセラミックローラーというのも、ときどき使います。
これは字がへらへらしてしまうんだけど不思議と疲れないので。
あとは、宛名書き専用の極細マジックとか、
アンダーライン用でたまに音符も書く2B鉛筆とか、
校正用の赤ボールペンがどうして4本もあるんだろう?とか、
キラキラするBallsignは大好きな版画家さんがサイン用に
使ってらしたので真似して買ってしまったんだっけ、とか…

ああ、こうやって書いていると、シンプルな暮らしには程遠い。
余分な物を持たないサンゴロウさんは永遠のあこがれ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする