レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

将来的

2007-03-12 06:38:37 |   ことばや名前
 「将来的」、この言葉はいつのまにか定着してしまっている。「将来は」でいいものを、なにゆえ「的」をつけるのだろうか。
 そもそも、「○○的」といった場合、実際にその○○であるのかないのか曖昧だという難点もある。ごまかしくさくて潔くない。「出会い系」の「系」がうさんくさいと批判されたが、これに共通するものを感じる。
 「将来は」の代わりに「将来的には」を使ってなんの意味があるだろう。可能ならば、インシャーアラー、と控えめにしたいのだろうか。「いずれは」、「ゆくゆくは」、「長い目で見て」?

コメント (2)
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高坂弾正昌信

2007-03-12 06:32:19 | 歴史
「歴史美男」に名の挙がっている人、推薦者はユメリアさん。
「武田二十四将」の一人。美貌で信玄に寵愛されたがもちろん才あって出世、勝頼の代まで仕えた。
 有名なのは信玄のラブレターの一件。晴信(信玄)がほかの小姓に手を出したときいて春日源助(高坂)が腹をたてたことに対して、晴信が、たしかに○○に言い寄りはしたが断られ通しでなにもしてない、神明に誓ってほんと!という内容の言い訳状が現存するのである。

 コバルトのヒット作、戦国武将たちの怨霊合戦サイキックアクション、桑原水菜『炎の蜃気楼』では、高坂は、なにを考えているのかわからん神出鬼没の敵方美形キャラとして出てくる。カラスを使いにしている(おまえはオーディンか)。声の配役は何度も交代があり、一時塩沢兼人さんで、死後は堀内賢雄さんが引き継いだ。

 井上靖『風林火山』にも出てはくるが、なぜか「風采のあがらない」と描かれている。あまり美男を出さない作家ではあるのだが。私はいまの大河を入れてこれのテレビドラマは3つ見ており、92年の里見浩太朗主演バージョンでは、里見が主役の勘助と高坂と二役だった。原作に反して「家中随一の美貌」なんて入れて。そもそも二枚目スターといってもなんだか苦しいと思った。
 今回の大河では出番あるのだろうか。
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