森雅裕『マンハッタン英雄未満』
本が出た当時、カバーイラストが魔夜峰央なので本屋で手にした。なんでも、悪魔と戦うための戦士として呼び出されるのがベートーヴェンと土方歳三という奇妙な設定だった。それがいまなんとなく読みたくなって図書館を活用した。『モーツァルトは子守唄を歌わない』等の前例もあるけど、この作家の描くベートーヴェンはお茶目さがあるな。現代NYに飛ばされてもやはり音楽に首つっこんでいく傍若無人さに比べると、ムスっとしたトシゾーのほうが普通の人に見える。作中に出てくる歳三ファンの女の子が言ってる、生家にある銅像がベートーヴェンに似てるという指摘は私もきいたことがあるぞ。
ピーター・トレメイン『修道女フィデルマの叡智』 創元推理文庫
去年出たときに『フランケンシュタイン』と一緒に買って紛失したので諦めて、最近になって図書館で借りた。7世紀のアイルランド、王女の身分で裁判官の才色兼備のフィデルマの活躍するシリーズ。作者はアイルランド研究の学者なので、考証は信頼できるらしい。 ローマカトリックとはかなり違い、修道士も男女共学で結婚も可能という状態であったとは驚く。
フィデルマが夫・子殺しの疑いをかけられた友人に助けを求められる『ホロフェルネスの幕舎』が、タイトルも暗示的で印象に残った。
本が出た当時、カバーイラストが魔夜峰央なので本屋で手にした。なんでも、悪魔と戦うための戦士として呼び出されるのがベートーヴェンと土方歳三という奇妙な設定だった。それがいまなんとなく読みたくなって図書館を活用した。『モーツァルトは子守唄を歌わない』等の前例もあるけど、この作家の描くベートーヴェンはお茶目さがあるな。現代NYに飛ばされてもやはり音楽に首つっこんでいく傍若無人さに比べると、ムスっとしたトシゾーのほうが普通の人に見える。作中に出てくる歳三ファンの女の子が言ってる、生家にある銅像がベートーヴェンに似てるという指摘は私もきいたことがあるぞ。
ピーター・トレメイン『修道女フィデルマの叡智』 創元推理文庫
去年出たときに『フランケンシュタイン』と一緒に買って紛失したので諦めて、最近になって図書館で借りた。7世紀のアイルランド、王女の身分で裁判官の才色兼備のフィデルマの活躍するシリーズ。作者はアイルランド研究の学者なので、考証は信頼できるらしい。 ローマカトリックとはかなり違い、修道士も男女共学で結婚も可能という状態であったとは驚く。
フィデルマが夫・子殺しの疑いをかけられた友人に助けを求められる『ホロフェルネスの幕舎』が、タイトルも暗示的で印象に残った。