『世界の「美女と悪女」がよくわかる本』の話題その3.
この際なので、ドイツからのメンバーを数えてみる。国籍が現代の感覚とは違うので、広い意味で。活躍の場がドイツ(語圏)という人も含めて。
「美女」編
・マルガレーテ 皇帝マクシミリアン1世の娘 フィリップ「美公」の妹 カール5世の叔母 ネーデルラント総督
・ゾフィア・ドロテア イングランドのハノーヴァー王朝のジョージ1世妃
・マリア・テレジア オーストリア・ハプスブルク「女帝」
・マリー・アントワネット 同皇女
・マリー・ルイーズ 同皇女
・ヴィクトリア女王 ハノーヴァー王家は血統上ドイツ人
・シシィ バイエルン→ウィーン
・ルー・アンドレアス・サロメ(ロシア生まれ、でもドイツの文化人たちに影響)
「悪女」編
・フレデゴンドとブリュヌオー(ゲルマン)
・イザボー・ド・バヴィエール(バイエルン王女→フランスのシャルル6世妃)
・エカテリーナ2世
・ローラ・モンテス
・アレクサンドラ(ニコライ2世の皇后)
・マタ・ハリ(オランダ人、ドイツのスパイ)
「ドイツ人」とすぱっと言い切れる人ほとんどいないじゃないか。ヨーロッパの歴史がそういうもので、特にドイツは統一が遅れたからなんだけど。
「悪女」が必ずしも非難の意味をこめて使われるものではないと心得たうえで敢えて言うならば、アレクサンドラ皇后がここに挙がっているのは納得いかない。よそへ嫁ぐことですでにたいへんなプレッシャー、娘ばかり4人も生まれて、やっと生まれた息子は血友病、どんなに辛かっただろうと後世の庶民だって想像つく。その息子の病を軽くしてくれる坊主に頼ったところで誰が責められるというのか。(それに、ラスプーチンの意見だって必ずしも悪いものでなかったそうだし)
そこいくと、ローラ・モンテスなんて幸せなものだ。アイルランド出身だけど、各地で男たちを翻弄して、ついには一国の王までふりまわして退位に追い込む影響力。末路はミジメといえ、さんざんしたい放題したのだからいいじゃないか、と無関係な立場では思う。
彼女の最大の被害者のバイエルン国王ルートヴィヒ1世に由来する「オクトーバーフェスト」、いまミュンヘンでは開催中だ。
この際なので、ドイツからのメンバーを数えてみる。国籍が現代の感覚とは違うので、広い意味で。活躍の場がドイツ(語圏)という人も含めて。
「美女」編
・マルガレーテ 皇帝マクシミリアン1世の娘 フィリップ「美公」の妹 カール5世の叔母 ネーデルラント総督
・ゾフィア・ドロテア イングランドのハノーヴァー王朝のジョージ1世妃
・マリア・テレジア オーストリア・ハプスブルク「女帝」
・マリー・アントワネット 同皇女
・マリー・ルイーズ 同皇女
・ヴィクトリア女王 ハノーヴァー王家は血統上ドイツ人
・シシィ バイエルン→ウィーン
・ルー・アンドレアス・サロメ(ロシア生まれ、でもドイツの文化人たちに影響)
「悪女」編
・フレデゴンドとブリュヌオー(ゲルマン)
・イザボー・ド・バヴィエール(バイエルン王女→フランスのシャルル6世妃)
・エカテリーナ2世
・ローラ・モンテス
・アレクサンドラ(ニコライ2世の皇后)
・マタ・ハリ(オランダ人、ドイツのスパイ)
「ドイツ人」とすぱっと言い切れる人ほとんどいないじゃないか。ヨーロッパの歴史がそういうもので、特にドイツは統一が遅れたからなんだけど。
「悪女」が必ずしも非難の意味をこめて使われるものではないと心得たうえで敢えて言うならば、アレクサンドラ皇后がここに挙がっているのは納得いかない。よそへ嫁ぐことですでにたいへんなプレッシャー、娘ばかり4人も生まれて、やっと生まれた息子は血友病、どんなに辛かっただろうと後世の庶民だって想像つく。その息子の病を軽くしてくれる坊主に頼ったところで誰が責められるというのか。(それに、ラスプーチンの意見だって必ずしも悪いものでなかったそうだし)
そこいくと、ローラ・モンテスなんて幸せなものだ。アイルランド出身だけど、各地で男たちを翻弄して、ついには一国の王までふりまわして退位に追い込む影響力。末路はミジメといえ、さんざんしたい放題したのだからいいじゃないか、と無関係な立場では思う。
彼女の最大の被害者のバイエルン国王ルートヴィヒ1世に由来する「オクトーバーフェスト」、いまミュンヘンでは開催中だ。