惣領冬実『チェーザレ』の6巻発売。
例によって、シックかつ洒落た装丁の単行本で、中身も緻密で繊細な絵で、じっくり鑑賞しないともったいない気持ちになる。狂言回しの役どころと思われるアンジェロがチェーザレの命の恩人になってしまい、まだまだつきあいが続きそうなことは、安心するような、ますます不安になるような展開だ。不出来な弟ホアンは性格悪そうだし。ミゲルの子供のころはアンドレに似ている。(アンドレといえば『ベルばら』のアンドレである、念のため) 二人の幼少時代を出すのはサービスショットか、と言いたくなるラブリーさ!
チェーザレの縦ロールは父譲りであることにやっと気がついた。
白井恵理子『劉備くん それゆけ赤壁オリンピック』
最もインパクトの強いキャラは徐庶の母だ。
気づかない間に『桃園畑でつかまえて』なんて新刊も今年出ていたのか、買わねば。『それゆけ~』は、カバーにもマンガが載り、オビにも4コマのオチが描かれていて、オビの下にも別のがある!という凝ったつくりで、『桃園~』もそうであるらしい、このオビ、新刊でなくなってもそのままついているのだろうかとちょっと不安だ。
あちこちに時事ネタ。当時の流行りが反映されていることは『エロイカ~』、『ドラキウイラ』にもあるけど、白井三国志はけっこうきわどい(ワイセツという意味でなく)。
戸川視友『海の綺士団』11
アシェルは引き続き、ドラグートに囚われの身、それでもドラグートが紳士であるあたりが古きよき時代の少女マンガを思い出させる。そしてそれでも脱走の試みをやめないアシェル。ルーカスもまた救出に向かってみごとにすれ違い、さあどうなる!?というヒキ。
かの有名なノストラダムスも登場。時代としてはありうる。「ホロスコープ的にはあと3年で死にますよ」なんて言ってるから、作中時間は1563年なのか。
桑田乃梨子『888(スリーエイト)』4巻
月刊誌で隔号連載というペースで早くも4巻か。思えば最初に買ったとき、たしか同じレーベルから(少なくとも同じ幻冬舎)亀井高秀の『僕は探偵には向かない』が出ていて、同じ「探偵」だしということで両方買ったのだった(双方、元々好きな作家であったのだけど)。
たいへんヒマな探偵事務所、今回もほとんど仕事らしい仕事はしていないではないか。でも「小林君」をなでに私も行ってみたいものだ。小林君の顔はシンプルだけど、ちょっとしたことで表情がついているのがのんびりとかわいい。
名前が出ないで終わった黒服のおねえさんの「でも私の心は冬のまま この先きっともうとけることのない永久凍土・・・ (オリゲルドなきもち?)」
桑田作品には、古典名作(少女)マンガのネタがしばしば織り込まれる、これも親しみの持てる点だ。
「オリゲルド」は、『ガラスの仮面』の劇中劇『ふたりの王女』の主人公片割れの名前である、念のため。
例によって、シックかつ洒落た装丁の単行本で、中身も緻密で繊細な絵で、じっくり鑑賞しないともったいない気持ちになる。狂言回しの役どころと思われるアンジェロがチェーザレの命の恩人になってしまい、まだまだつきあいが続きそうなことは、安心するような、ますます不安になるような展開だ。不出来な弟ホアンは性格悪そうだし。ミゲルの子供のころはアンドレに似ている。(アンドレといえば『ベルばら』のアンドレである、念のため) 二人の幼少時代を出すのはサービスショットか、と言いたくなるラブリーさ!
チェーザレの縦ロールは父譲りであることにやっと気がついた。
白井恵理子『劉備くん それゆけ赤壁オリンピック』
最もインパクトの強いキャラは徐庶の母だ。
気づかない間に『桃園畑でつかまえて』なんて新刊も今年出ていたのか、買わねば。『それゆけ~』は、カバーにもマンガが載り、オビにも4コマのオチが描かれていて、オビの下にも別のがある!という凝ったつくりで、『桃園~』もそうであるらしい、このオビ、新刊でなくなってもそのままついているのだろうかとちょっと不安だ。
あちこちに時事ネタ。当時の流行りが反映されていることは『エロイカ~』、『ドラキウイラ』にもあるけど、白井三国志はけっこうきわどい(ワイセツという意味でなく)。
戸川視友『海の綺士団』11
アシェルは引き続き、ドラグートに囚われの身、それでもドラグートが紳士であるあたりが古きよき時代の少女マンガを思い出させる。そしてそれでも脱走の試みをやめないアシェル。ルーカスもまた救出に向かってみごとにすれ違い、さあどうなる!?というヒキ。
かの有名なノストラダムスも登場。時代としてはありうる。「ホロスコープ的にはあと3年で死にますよ」なんて言ってるから、作中時間は1563年なのか。
桑田乃梨子『888(スリーエイト)』4巻
月刊誌で隔号連載というペースで早くも4巻か。思えば最初に買ったとき、たしか同じレーベルから(少なくとも同じ幻冬舎)亀井高秀の『僕は探偵には向かない』が出ていて、同じ「探偵」だしということで両方買ったのだった(双方、元々好きな作家であったのだけど)。
たいへんヒマな探偵事務所、今回もほとんど仕事らしい仕事はしていないではないか。でも「小林君」をなでに私も行ってみたいものだ。小林君の顔はシンプルだけど、ちょっとしたことで表情がついているのがのんびりとかわいい。
名前が出ないで終わった黒服のおねえさんの「でも私の心は冬のまま この先きっともうとけることのない永久凍土・・・ (オリゲルドなきもち?)」
桑田作品には、古典名作(少女)マンガのネタがしばしば織り込まれる、これも親しみの持てる点だ。
「オリゲルド」は、『ガラスの仮面』の劇中劇『ふたりの王女』の主人公片割れの名前である、念のため。