レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

チェーザレ、小林君、赤壁

2008-11-30 06:24:00 | マンガ
 惣領冬実『チェーザレ』の6巻発売。
 例によって、シックかつ洒落た装丁の単行本で、中身も緻密で繊細な絵で、じっくり鑑賞しないともったいない気持ちになる。狂言回しの役どころと思われるアンジェロがチェーザレの命の恩人になってしまい、まだまだつきあいが続きそうなことは、安心するような、ますます不安になるような展開だ。不出来な弟ホアンは性格悪そうだし。ミゲルの子供のころはアンドレに似ている。(アンドレといえば『ベルばら』のアンドレである、念のため) 二人の幼少時代を出すのはサービスショットか、と言いたくなるラブリーさ!
 チェーザレの縦ロールは父譲りであることにやっと気がついた。

 白井恵理子『劉備くん それゆけ赤壁オリンピック』
 最もインパクトの強いキャラは徐庶の母だ。
 気づかない間に『桃園畑でつかまえて』なんて新刊も今年出ていたのか、買わねば。『それゆけ~』は、カバーにもマンガが載り、オビにも4コマのオチが描かれていて、オビの下にも別のがある!という凝ったつくりで、『桃園~』もそうであるらしい、このオビ、新刊でなくなってもそのままついているのだろうかとちょっと不安だ。
 あちこちに時事ネタ。当時の流行りが反映されていることは『エロイカ~』、『ドラキウイラ』にもあるけど、白井三国志はけっこうきわどい(ワイセツという意味でなく)。

 戸川視友『海の綺士団』11
 アシェルは引き続き、ドラグートに囚われの身、それでもドラグートが紳士であるあたりが古きよき時代の少女マンガを思い出させる。そしてそれでも脱走の試みをやめないアシェル。ルーカスもまた救出に向かってみごとにすれ違い、さあどうなる!?というヒキ。
 かの有名なノストラダムスも登場。時代としてはありうる。「ホロスコープ的にはあと3年で死にますよ」なんて言ってるから、作中時間は1563年なのか。

 桑田乃梨子『888(スリーエイト)』4巻
 月刊誌で隔号連載というペースで早くも4巻か。思えば最初に買ったとき、たしか同じレーベルから(少なくとも同じ幻冬舎)亀井高秀の『僕は探偵には向かない』が出ていて、同じ「探偵」だしということで両方買ったのだった(双方、元々好きな作家であったのだけど)。
 たいへんヒマな探偵事務所、今回もほとんど仕事らしい仕事はしていないではないか。でも「小林君」をなでに私も行ってみたいものだ。小林君の顔はシンプルだけど、ちょっとしたことで表情がついているのがのんびりとかわいい。
 名前が出ないで終わった黒服のおねえさんの「でも私の心は冬のまま この先きっともうとけることのない永久凍土・・・ (オリゲルドなきもち?)」
 桑田作品には、古典名作(少女)マンガのネタがしばしば織り込まれる、これも親しみの持てる点だ。
 「オリゲルド」は、『ガラスの仮面』の劇中劇『ふたりの王女』の主人公片割れの名前である、念のため。
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『小説 ティベリウス』

2008-11-29 05:34:39 | ローマ
『小説 ティベリウス』 深川ひろみ e-ブックランド 上下
「古代ローマ」の掲示板で知った本。出たのは去年なのに、この夏に初めて情報が載ったのは不思議なことだと思ったが、よくよくマイナーな本とみえる。書店取り寄せができず、当初アマゾンに注文したが、下巻購入ののちに「上巻なし」ときた。そして「e-ブックランド」から直接買って無事にそろったのである。 

 主として、ティベリウス、息子のドゥルースス(以下、たびたび「ドル」で済ます)、弟ドルの妻アントニアの視点で語られる。
 私の印象だと割りにカゲの薄い感じの息子ドルが多いにクローズアップされている点が新鮮だった。あまりの健気さに涙が出る・・・。妻リウィッラが自分に毒を盛ったことを察しながら、それでも許し、父や義叔母たちのために黙って死んでいくのにはほんとに泣けた。(ルイ16世並・・・といったら誤解をまねくだろうか、『ベルばら』ファンにならば通じる比喩のはずなんだけど)
 ゲルマニクスの死を悲しむアントニアも心にしみる。軽率なところはあるけど、快活で優しく人に好かれる、「芝居がかってる」とも見られるけど、そのつど本気なゲルマニクスのキャラクターもたいへんに説得力があると思う。(私も、ゲルマニクスは天然だと解釈していた) 
 「凶暴」で流刑地にやられてしまい、そこで果てるアグリッパ・ポストゥムスがドルススに与える「記念」が、母ユリアがアグリッパとの結婚10年を祝ってアウグストゥスから贈られたカメオだった場面も切ない。
 じんわりくる場面は山ほどあって困る。
 かわいそう大賞はそりゃ、セイヤヌスの子たちだろうけど。
 愚か者大賞は、リウィッラだろう。ドルススが優しいだけに、この妻の不出来さがどうしようもない。自分が息子を産んで、こちらを跡継ぎにしたくなって、アウグストゥスの遺言にひたすら忠実な夫に不満が募るという点は、ありがちな母心としてまだ理解できなくはないけど。セイヤヌスが処刑されたあとで元妻の書状により、ティベリウスとアントニアは、セイヤヌスとリウィッラの密通とドルスス殺しを知る、その手紙を母からつきつけられたリウィッラがショックを受けてるのが、セイヤヌスが妻に言った「愛しているのはおまえだけだ」云々のあたりであること、このへんになんとも、愚かな女ごころが生々しく出ていてやりきれない。「違う」と彼女が言ったとき、アントニアはカケラほどの期待をしたのではなかろうか。娘が犯行を、せめて夫殺しだけでも否定してみせたら、それを信じるふりくらいしたかったのではないだろうか。母アントニアも不幸。  あ~もう、スグレモノ夫妻ドルススとアントニアの間にどうしてこんなバカな娘ができたんだ・・・。
(ゲルマニクスとドルススの関係って、日本古代史の大津皇子と草壁皇子をちょっと連想する。人望は前者にあって、でも非業の死を遂げて、それは後者を跡継ぎにしたいがための陰謀だと世間にウワサされて、でも後者もじきに死んでしまう。)

 デキがよくはなかったガイウス・カエサルにそれなりにいいとこを与えてあるのはちょっと嬉しい。
 リウィアの扱いはちょっと残念。理性的な面をもすこし出してほしかった。のっけからアウさんがのろけまくってるくらいなのだから、それを裏付けるほどの美徳が描写不足に思えた。

 夜警隊長官マクロはなかなかおいしい役どころ。ピソもすごくいい奴だ。愛息ドルススやら親友ピソやら、理解者たちはどんどん先立ってしまう。長生きすれば致し方のないこととはいえ、思いいれあって読んでいると辛いもの。

 作者は『中島梓の小説道場』が座右の書だという、では、ヤの字視点で見ることがOKだとすれば、マクロとドル、ドルとゲルマニクスあたりか? 心理的にティベxアウもあり?

 『この私、クラウディウス』が映画化だそうだ、どうせこの時代の映画ならば深川版のほうを原作でやってもらいたいくらいだ。

 紙本の在庫はわずかだそうだ(電子書籍は別だろうが)、
ぜひ読んで泣いて!

「e-Book直販 」
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近刊で楽しみな本

2008-11-28 05:28:37 | 
 角川文庫で今月『若草物語』の正編と「続」が出たので(新装復刊)期待したが、来月はそのとおり『第三』と『第四』が出るのは結構なことだ。装丁はさほどすてきとも思わないけど。
 ちくま文庫で『清水義範パスティーシュ100』全6冊が出始める。あらかた読んでいるだろうけど楽しみである。
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キウイとミウィ

2008-11-25 05:59:03 |   ことばや名前
 北欧神話の主神オーディンは、使いガラスのフギンとムニンを従えている。『緋色い剣』スペシャル本で作者が「私が描いたらキウイみたいだと言われてしまった」とコメントしていた。
 『キウイケツキ ドラキウイラ』でも、「キウイの姿」の吸血鬼が「鳥」よばわりされていて、このマンガはもう長いこと読んでいた。
 それにも関わらず、私は最近になってようやく、「キウイ」がそもそも鳥の名前であることをしっかりと認識した。
 もっとも、単に検索してみただけのことであるが。ニュージーランドの鳥で「キーウィ」と鳴くからその名になり、それと形が似ているのでフルーツの名にも使われたそうな。
 キーウィとかキウィとかキウイとか表記はブレがある。
 そこで連想するのが、近所にもある某デパート。
 「mewe」なんて名前を目にしたら、・・・いったいなんとよむんだ?とまず思うだろう。ふつうの日本語のローマ字化にはこんなものはない。強いてよむならば「めうぇ」。これで「ミウィ」だと?meと we? 「私を・私たちは」?
 それに、アナウンスでは「ミウイ」とよんでいる、「ミウィ」ではなく。「みうぃ」が言いにくいことは確かだが、そもそもこんなワケわからんネーミングが悪い! 入ってる有隣堂にはよく行くけど。
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「死者の日曜日」

2008-11-23 14:28:40 | ドイツ
 --と訳すとなにやらホラーのようなタイトル。
 ドイツのカレンダーには、今日の日付にそう(Totensonntag)書いてある。このカレンダーはなぜか今年から英語表記も一緒で(それよりも、州ごとの休日の別を書いてあるほうが私には面白かったのに)、英語では「メモリアルデイ」、ぜんぜん聞こえが違うな。
 独和辞書には、「(プロテスタント) 永眠者記念日、死者をしのぶ日(教会歴最後の(アドヴェントの前の)日曜日)」と書いてある。「教会暦」とはアドヴェントから始まるらしい。今年は11月30日からだ。
 この際なので、Buss- und Bettagもひいてみる。(プロテスタント)「贖罪と祈りの日」「贖罪祈祷日」、「教会暦最後の日曜日の前の水曜日」。Busstagは「(カトリック)償いの日」とある。今年はこれが19日だった。1990年の秋にボッパルトで過ごしたときのノートを見ると、それは講座も終わりに近いころで、休日になっていた。フライブルクで過ごした98年秋にはどうだったろう?と当時のメモを見ても、休みであったかどうかわからない。どちらかといえばカトリック圏であることは共通のはずだけど。
 いま検索したところ、「ウィキペディア」(100%信用はできないけど)の「ドイツの祝日」では、
「贖罪の日(贖罪祈祷日) 介護保険制度の導入とともにザクセン州を除き廃止された。」となっている。わからん。
 冬間近であることを感じる季節だ、それは間違いない。
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色見本

2008-11-23 06:52:43 | 雑記
 このごろちょっと凝っているのは「色見本」。この言葉で検索するといくつものサイトが出てくる。
「資料ーWeb色見本 」
「色見本(カラーチャート) ナスカ特製 」

 「ライトグリーン」と「ペイルグリーン」は同じに見えるぞ、「シアン」「アクア」「ターコイズ」はどう違うんだ、「サーモン」よりも「ダークサーモン」のほうが明るい色に見えるのはなぜなんだ、等々奇妙に思う点はあるけど、覚える必要もなく、ながめているのはけっこう楽しい。
 先日買ったブックカバーの「ダルゴールド」という名称は見つからない。


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レオナルドとなれなれしく

2008-11-22 05:33:47 | 歴史
 ポプラ社の「asta」の連載小説『モナ・リザの背中』で、変人の学者である語り手がレオナルド・ダ・ヴィンチの名前についてあれこれつぶやいている。
「日本人でこの人のことを「レオナルド」などと馴れ馴れしく呼ぶ者はまずいない」「ところが「・」によって区切られたこの「ダ・ヴィンチ」という名は、実際のところ「ヴィンチ村出身の」なる意味だという。「ダ」は英語の「フロム」に等しく、言ってみれば「清水の次郎長」の「の」に値する。」 「そうなってくると、我々は彼のことを「次郎長」を抜きにして「清水の」と呼んでいたことになる。」

 話はそれるが、「○○の」という呼び方は時代劇などで耳にするのではないだろうか。「八丁堀の旦那」が端折られて「八丁堀の」と呼ばれていた例があったような気がする。

 「ダ・ヴィンチ」という呼び方が誤りであることは、たびたび指摘されるし
(’06.09.07「人名の呼び方」でも書いたのでご覧下さい)、最近邦訳の出た『探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ』の著者解説でそれをむきになったように述べていることはいささか愉快だった。イタリアでは著名人は名前で言う慣習だというならば、「レオナルド」は馴れ馴れしいどころかむしろ礼儀だとさえいえるのだが、日本人の感覚からするとわからんではない。
 ミケランジェロを「ミケ」なんていうのが、なれなれしいというにふさわしいのだろう。アウグストゥスとアグリッパをアウちゃんアグちゃんなどと、トラヤヌスやハドリアヌスをトラやんハドりんなどと、・・・こういう呼称考えるのはけっこう楽しいのだけど。ルネサンスの話してて「ミケ」といえば、チェーザレ・ボルジアの腹心ドン・ミケロットもアリだ。

 ジェーン・オースティンの『説得』(中公文庫)に載っていた訳者の解説によると、(物語の舞台となる18世紀末~19世紀初頭の英国の中流~上流社会では、ということだろう)
 家に独身の娘が複数いるときには、長女をミス+姓、次女以下はミス+名前(+姓)が原則、男も同様。「准男爵(バロネット)」、「勲爵士(ナイト)」は「サー」をつけるが、サー+名前(+姓)であって、決してサー+姓ではない、しかしその妻はレディー+姓 --なのだそうだ。ややこしい。
 
 ドイツ文学上の有名人、ロマン派詩人のクレメンス・ブレンターノの妹ベッティーナは、兄のパートナーであるアヒム・フォン・アルニムと結婚した。ベッティーナ・ブレンターノからベッティーナ・フォン・アルニムになったのであるが、彼女の場合は「ベッティーナ」で通っている。ほかに有名な「ベッティーナ」が特にいないし、兄も夫も同様に有名でどちらの姓を優先したものか悩ましいことが理由であろう。

 名前と姓のどちらを呼ぶか、これはなにかと問題になるべきことなのだ。
 
 いま言いたいことは、 
 チャールズ皇太子の現妻であるひとに対する「カミラ夫人」という呼び方は正しいのか? という点である。一般に、「○○夫人」とは「○○の妻」を指すのだから、少なくともここで本人の「名前」はヘンな組み合わせではないのか? 「蝶々夫人」の場合はどう説明するのだろう、これも本人の名前に近いけど。
 「カミラ夫人」のような言い方が使われるのは、呼び捨てはナンだけど「さん」ではなにか馴れ馴れしい感じだから、というわけで「夫人」採用ということではなかろうか。
 
 「言葉」カテゴリーのほうが合ってるのではと思うけどこのままにしておこう。
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買おうと思ったけど買ってない

2008-11-20 05:44:55 | 
 去る日曜に習志野へ出かけ、その帰りに神保町によった。目当ては古本屋でなく書泉グランデ。(去年もそうだった) 白山通りがマラソンの最中で横切れない状態になっていた。私の行き先は幸いにして別の方向だったけど。
 書泉はカバーや袋が凝ってて楽しい・・・のだけど、今回あまり可愛い品がなかった。サービス品の来年の手帳が入手できたことと、コンサイスのカダケスのブックカバーで初めて見るカラーの品を買ったことが収穫。「バイオレット」はわかるけど、「ダルゴールド」、そんな色の名前は初耳だ。

買おう、と思ったけど実行してない本がいくつかある。

『天地人』by火坂雅志
 来年の大河ドラマ原作。ソフトカバーの廉価バージョンで出た。関心はあるので買おうと思ったが、念のためパラパラと。謙信の急死後、景勝が跡目を争ったもう一人の養子である三郎景虎(北条三郎)の描き方がヤな感じなので、買うのをやめた。ドラマではどうするんだろうか。『ミラージュ』ファンを敵にまわす気か? 
 上記のような私の行動は、カレン・エセックスの『クレオパトラ』が出たときと同じパターンである。いちばんひいきのヒトがどう描かれているかで購入の是非を決める。

『テンペスト』by池上永一
 ポプラ社の「asta」でのエッセイは楽しく読んでいる。沖縄を舞台にした歴史もので男装の美女が活躍する波乱の物語だそうで、アオリには「ベルばら」の名前まで出てきている。著名人の推薦コメントに三浦しをんも載っていたので大いに食指を動かしてしまう。

『雨にもまけず粗茶一服』by松村栄子
 これの続編が「ウフ」で連載中。茶道の家元の跡盗り息子が家出してすったもんだ、の話であるらしい。
 文庫が出て、なんとなく気になるのはなぜだろうと思ったが、そうだ、カバーイラストの絵が「しばわんこ」にちょっと似てるんだ。これに犬が出てくるわけではなくて、しばわんこのまわりの人間キャラに。いまわりに評判の『しゃばけ』シリーズのカバーの人。のんきな趣の絵である。
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自衛隊キューピー

2008-11-18 05:56:11 | 雑記
 去る日曜、この時期恒例の「ドイツ人俘虜慰霊祭」があった。第1次大戦中にドイツ人捕虜収容所が数箇所にあり、その一部が習志野、そこで30人がスペイン風邪で死亡したので、地元の日独協会が墓守のような役目を果たしている。当ブログで06.11.19、 11.24、 07.11.19 にも言及してるので詳しくはそちらを参照のこと。
 去年は売店で土産物に「自衛隊まんじゅう」を買ったのだが、今年はそれはやめといて、でもせっかくだからと、キーホルダー、いやこれはむしろ携帯ストラップであろう、「陸上自衛隊習志野駐屯地第一空挺団 限定 自衛隊キューピー」。キューピーといえば、ハダカで万歳に近いポーズであるけど、これは迷彩服着て迷彩帽かぶって、匍匐前進のポーズ、でも顔はこちらに向けている(うさこちゃんみたいに)。 ま、使うこともあるだろう。
「地域限定キューピー 自衛隊限定 」
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ドラキウイラ、イバラノツルヒコ

2008-11-16 06:51:51 | マンガ
 プリンセスコミックスの新刊、『キウイケツキ ドラキウイラ』byくろだ美里。
「プリンセスGOLD」連載の4コマ。人間型だと美青年で正体はキウイの形をした吸血鬼の「ドラキウイラ」。その妻は狼女の突然変異「多髪女(おおかみおんな)」、満月の夜に髪が伸びる。その間の息子ジル、執事の「ネコ背男」。城でつつましく暮らす彼らのところにやはり変な連中が出入りする。
 そもそもタイトルのダジャレからして脱力系でなごむ。
 絵の傾向は、たとえて言えば魔夜峰央か?
 声の配役を考えてみた(誰も頼んでないが)。 ドラキウイラ:曽我部和恭 多髪女:深見梨加 ジル:坂本千夏 ネコ背男:難波圭一 キリアン:古谷徹
 もろに『セーラームーン』のメンバーだ。そもそも、ドラキウイラが外見バンコランみたいなので曽我部→クンツァイト、ではセーラーヴィーナス→深見、おまけにネコ背男の髪型はちょっとゾイサイトみたいだとも思ったので難波。
 くろだ美里はまえにプリンセスで『人間合格』をやっていた。友人Aはこれを「明るい『×(ペケ)』みたい」と評したけどそれはわからんでもない。不良に見えるけど善行ばかり施しているキャラは双方に出ていたし。新井理恵の『ペケ』は、タイトルの由来を「すべてのものへの否定」だと作者がヒネたことを言っていたが、その点『人間合格』なんてタイトルからして明るいでわないか!

 本屋で目立つように置いてある『イバラノツルヒコの華麗なる生活』、なんだか買ってしまった。意図的に70年代少女マンガの絵で描かれた4コマ。ほのぼのエッセイの風味もある。周囲の同僚たちが得意技を披露する中で、「オスカルの目が全部描けます」のツルヒコ、この「全部」は、連載の前半と後半と後年の外伝の違いを言っている。確かにそうだと私が納得できて笑えることは、この世界に年季入りだということの証明だ。
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