レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

きのう本屋で

2007-03-25 10:54:56 | 
 このごろ、某デパートの中の書店がリニューアルした。配置は変わったけど、ぐっと広くなったのでモンクを言う気もしない。(大きくなってないのに場所だけの変更はムダだと思う)
 片隅に、ただで持っていける冊子ーー出版社のPR誌と称するらしいーーのコーナーがある。集英社の「青春と読書」はまえから知ってたけど、文芸春秋の「本の話」、講談社の「本」は知らなかった。ほかに、情報誌というよりは短編集、幻冬舎の「ポンツーン」、小学館の「きらら」。こういうの、いちおう値段がついてるけど、売ってるのを見たことない。掲載作品を読んで、これ単行本が出たら買おう、と思うこともあるから宣伝にはなってると思うが。

 いま手元にある新しい本は、『これが佐藤愛子だ 3』、『色男の研究』。今日新聞に載ってた広告で買いたい・読みたいのは、『ヴァンダル興亡史』、『新古今和歌集』、オーケンのエッセイ、ジャック・ヒギンズの新刊。
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『マンガ ローマ帝国の歴史』1巻

2007-03-25 10:51:21 | ローマ
 私の買った大型書店では歴史のコーナーに置いてあった。講談社、ソフトカバー、byさかもと未明。結論から言うならば、思ってたより悪くない。少女マンガ慣れした目にとってはさほどうつくしい絵ではないが、『ギリシア神話』のときに比べるとはるかに見やすくなっていると思う。
 グラックス兄弟の挫折、マリウスとスッラの対立などをさっと説明して、カエサルの台頭と暗殺までがこの巻。
 セルウィーリアがクレオパトラよりも出番が多いあたり、塩野流の継承だろうか。
 マリウス、スッラ、ポンペイウスのキャラデザインは肖像に似ていてわかりやすい。
 幼少のカエサルはそれなりにかわいく、老ける過程は無理なく無難。
 ウェルキンゲトリクスが割合美青年ぽく描かれている。実際にはヒゲあったろうけどね。

 さて肝心の(私には!)オクタヴィアヌスは、--ちゃんと、美少年らしく描かれている。スペイン遠征に参加したおりにカエサルが天幕で政治を語る場面があるのだが、このとき膝枕(※)させているのがなんだかアヤシく見える。このぶんだと、アントニウスたちの中傷はきっと出てくるだろうな。
 アントニウスといえば、いかにもマッチョ(慣用誤用)ふうの風貌で笑いがこみあげる。
「私の留守中ローマを頼む」「はっ」、でも内心「でもこいつは本当にアテにならんからなあ」とカエサルも思ってる、あははは。

 来月、2巻「アウグストクス、揺るぎなき帝国の礎」、たぶん5月に3巻『カリグラ、ネロ、ユリウス朝の崩壊』で全3巻。--長々と続いても困るけど、ローマ史のごく一部だなぁ。確かに、最も華やかな部分ではある。

 ところで、「ひざまくら」するのは、寝るほう寝かせるほうのどちらを指すのだろうか。ここでは、カエサルの膝にオクタが頭を乗せているのだが。
 
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