レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

よちよち文藝部 世界文學篇

2020-01-25 12:31:05 | 
久世番子『よちよち文藝部 世界文學篇』
 マンガカテでも言及した。
 紹介されている14本で未読は2本、手を出してみる気はわく、・・・しかし『百年の孤独』は私もたぶん読めないと思う。
 第1回の『モンテ・クリスト伯』で、カタカナの名前が覚えられないと言う作者(番子さん)は、「主人公の呼び方がエドモンだったりダンテスだったりするんだもん!」と文句言ってるが、・・・いやいや、エドモン・ダンテスなんてシンプルな名前でそんなこと言っても困るだろうに。
 『老人と海』はいちおう読んだころあるけど、食べる描写のことはとんと覚えていない。この視点は面白い。再読するならば気をつけてみよう。
『罪と罰』が日本で訳された時、最初のは途中の第3部までで、その後完訳が出るまで20年もあったという話に驚いた。
 そういえば(?)、途中で邦訳が途切れているシリーズはたくさんあるな~~。
 『ゴリオ爺さん』は、40年近くまえにいちおう読んで、数年前に抄訳を。やたら長いと言われる下宿の部分は端折ってあったのだろうか。よち文の絵を念頭に置いて再読したくなった。
 『罪と罰』をテーマに、番子さんと、しをんさんと、ヨシノリン(清水義範)で座談会やってもらいたい。手塚治虫版と大島弓子版も対象にして。
 第2弾があれば歓迎する。日本編をまたでもいいけど。

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『鷲は舞い降りた』ラジオドラマ化!今夜から!

2020-01-20 06:26:47 | 
 NHK-FM「青春アドベンチャー」はラジオドラマである。今夜から10回、『鷲は舞い降りた』。聞き逃し配信もある。ここで宣伝してたいして役にたつとも思えないが一言書いておく。
「オーディオドラマHP」

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突破口  血の郷愁

2020-01-19 12:57:51 | 
アンドレアス・フェーア『突破口 弁護士アイゼンベルク』
 創元推理文庫の新刊。
 原則として、ドイツミステリーの文庫新刊は買うことにしている。
 ミュンヘンの刑事弁護士ラヘル・アイゼンベルクのシリーズ2作目。夫(専門違いの弁護士)とは別居中。娘あり。
 さほど親しいわけではない映画プロデューサーの女性が恋人を殺害した疑いで逮捕され、弁護を依頼される。
 ラヘルも夫もユダヤ系で、ラヘルはプロテスタントだが夫は熱心なユダヤ教徒。娘はどうしようか考え中で、ユダヤ教についていろいろ調べたりしている様子がめったに接する機会がないだけに興味深い。


ダリオ・コッレンティ『血の郷愁』 ハーパーコリンズ・ジャパン
 イタリア人男女コンビ覆面作家による共同ペンネーム作品。
 19世紀の事件を彷彿させる、猟奇的な連続殺人。
 定年間近の記者マルコと、インターンのイラリアが組んで謎を追う。
職人気質とも言えるマルコの気持ちには、やたらと情報があふれてスピードに追われている昨今の状態への批判が感じられる。
 イラリアは、父が母を殺したという過去がある。さえない外観をカゲで笑われているが、無意識にわざとダサくしているふしがある。ベテランのマルコに鍛えられながら物おじしなくなっていく様は応援したくなる。
 続きが出るならば読みたい。

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ちはるさんの遺伝子

2020-01-13 08:33:21 | マンガ
西炯子『ちはるさんの娘』4巻 竹書房
 駒倉葛尾『居間には今、外国人がいます。』目当てで買っていた「まんがタウン」で連載していた。最終巻。
 ちはるさんは明らかにべっぴんではないし、亡き夫についてはたびたび「いい人だったわ イケメンじゃなかったけど」と言われているから十人並設定、では、娘ちなつさんは誰に似て美人なんだろうと謎だった。
 それよりも、ちなつの担当の梅本君と、ちはるさんとは、他人なのに顔(目が線)そっくりなのはなぜなんだ?と、いまさら気がついた。読者の間ではとうに指摘されていたことなのだろうか。
(しかしちはるさんは梅本君を「そこそこイケメン」なんて言っている、謎だ)
 上記の『居間今。』で、万希(以下マッキーと記す)の父と母方祖母と顔そっくりなことに対して、あれ?と思ったけど、この謎はのちに明かされた:マッキー母は、自分の母そっくりな人をお婿さんにしていて、母の父は、自分の父そっくりな人(マッキー祖母)と結婚した。母に似た女性と、父に似た男性と、ということはままあるらしいけど、同性の親とである点がユニークである。
 よぼよぼの文壇大御所「文才賀豊(ぶんさいが・ゆたか)」が再登場は意外で愉快だった。
 宝束退団した園さんがちなつさんとおそろいツーショット、眼福だろう、私も見物人になりたい。


 机上のメモ整理から。
別花 77年~
91年に季刊から隔月へ
94年1月号 月刊化
2001~~2002の間に隔月化
2006.12からまた月刊
 まえにも書いたと思うけど、『別冊花とゆめ』の形態の変化である、一昨年ついに店じまいした。私は94年の月刊化の際、原作を読んで面白かった『少女小説家は死なない!』のコミカライズが載っているので買うようになった。98-99年の留学中も家から送ってもらっていた。語学学校(日本人用)でも回し読みされていた。あの時期は充実していたのに、隔月化でぶ厚くなったあたりから、内容が薄くなったように感じた。自腹切って買っているのでなければ読まないだろうという部分が出てきた(個人の感想です、もちろん)。2004年の大河便乗で「プリンセスGOLD」が「新選組イヤー」を始めるのを機に乗り換えた。(プリGO(私が勝手につけた略称)は約10年講読した)
 ――とはこれまた既に書いたことだ。
 講読雑誌の思い出はたまにふりかえってみたくなるものだ。
 「まんがタイムスペシャル」をやめて、定期購読雑誌がなくなってから1年以上経っている。
 
 川崎苑子さん改め北村夏さんが『グミの木の下で』を連載した「ママンガ」――その名の通り、「ママ」用マンガ誌!-—を10回も買うのは辛かった!(自伝的要素の強い話で、ママものではなかった)
 あずみ椋さんの連載12Pのために「女性自身」を18回買ったのは辛かった!
 ・・・これらは特別ひいきランクの場合である。
厚さや値段にもよるけど、好きな作家・連載が半分以上ないと雑誌を買い続けるのは辛い。
単行本買いしているマンガを全部同じ雑誌に集めてしまえたらどんなにいいだろう――とも何度も言っている気がするよ。月光寺蘭子さん並の財力があれば可能かもしれないけどな。

来月は『王妃マルゴ』の最終巻が出るらしい。
そういえば(?)山岸さんのジャンヌはいまだに読んでいないのだった。機会があればとは思うけど。
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13日の午後1時からNHK-FMで「燃えよ剣」のテーマも出てくるぞ

2020-01-11 06:13:49 | 新選組
「歌謡スクランブル」
 NHK-FMで月曜~土曜の午後1時から1時間の番組「歌謡スクランブル」、
来週3回は「歌の時代劇」というテーマで、1回目(13日・月曜)はどうやらテレビ時代劇のテーマを集めているようである。その中に『燃えよ剣』もはいっているのでこの際お知らせしておく。私もこの日はうちにいるので聞けるぞ! すでに何百回どころでなくきいているけど。YouTubeでもきけるけど。

「開運そば」
 初詣の代わりに、年末に高幡不動尊に行くようになっている。近くの「開運そば」で美味を楽しむほうが本命ではあるけど。むかいには新選組グッズの店があるのだが、行った日は休みだった。おまけに、近くの店のソフトクリームもやっていなかった、「クレミア」は美味しいのに。
 駅には「土方歳三没後150年」のポスターが貼ってあった、年が変わるまえに慌ただしく剥がしたのだろうか。

 こんなので新選組カテにするのもなんだけど。
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拳銃使いの娘 シェイクスピア警察

2020-01-10 08:58:39 | 
『拳銃使いの娘』 ジョーダン・ハーパー ハヤカワポケットミステリ
11才のポリーの父親ネイトがム所から出てきた。獄中を仕切るボスの弟を殺害したので、家族共々命を狙われることになり、別れた妻(と再婚相手)は早々に殺された。ネイトはポリーを連れて逃亡へ。内気な子だったポリーも父に鍛えられ、徐々にたくましくなっていく。
 映画化の動きがあると書いてあるけど、マンガでも充分いけるだろう。
 

菅野彰『シェイクスピア警察』 集英社オレンジ文庫
小説WINGSを買っていたころ、時代劇のコメディ『モダン・タイムス』が好きだった。あのシリーズって完結したのだったか記憶にない。
シェイクスピア劇を正本から変更してはいけないという「シェイクスピア法」が英国で施行され、それが日本でも適用、上演するのは厳格な審査が必要で、それに反抗するのが「シェイクスピア・テロリスト」と呼ばれている――という世界設定。
 ウンチクやツッコミの楽しみも大きい。
 

  まえに、高殿円の『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』に言及したけど、今月はその新作『シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗』が出る!来月は、マギー・ホープの新刊が出る!
地元書店の値引き券、もうすぐ期限になる。今日、ドイツミステリーの『突破口』、中野京子さんの『運命の絵』文庫版を買ってくる予定。

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なに食べ よち文

2020-01-06 06:25:58 | マンガ
『きのう何食べた?』16巻
 女子高漫研の後輩にして悪友A君から5巻までを送られてから、自分で買うようになったこの作品も長く続いていて、去年はテレビドラマ化されて好評で、元日にはSP版まで放送される。
 始めに43才だったシロさんがいずれ50になって老眼鏡のお世話になり、それからまた数年、両親は老人ホームにはいることにして家を売る準備中。
 16巻のみどころはいろいろあるけど、
・牛丼を作ろうとしているところでタマネギがないことに気がついて、さっさと買いにいくケンジの性格の良さとそれに感謝しているシロさん
・カレーを冷凍する時にはジャガイモを取り除くのが手間だという発言、わかるわかる、リアル!
・シロさんの「半分こ」仲間の佳代子さんが、買い物中に「ケンジっぽい人」を見かけて、ケンジのほうでも「佳代子さんぽい人」を見たと思って、ご対面の運びに。「ケンジっぽい人」「佳代子さんぽい人」という表現がおもしろい。会ったことのない人を、それを話す人と同じ呼び方をしてしまうことはよくあるので、佳代子さんと旦那の会話で「ケンジ」であることもリアル。面識ができたあとはさん付けになるんだろうけど。

 去年、テレビドラマ化されて好評だったので、元日に「SP」が放映された。ジルベールに入れてもらえなくてシロさんとこに避難してくる小日向=大ちゃんのふりまわされっぷりとか、ケンジのオトメっぷりとか、いろいろと笑えた。

『よちよち文藝部 世界文學篇』久世番子
 通常のコミックスのリストにあっただろうか、店頭で発見して購入。
 内容が内容なだけに、むしろ「本」カテにしたい気もあるし、そちらでもいずれ書くだろうけど、マンガとして読んだ場合、『怒りの葡萄』の章がアクション映画もどきであることがどうにも笑えるし、『ドン・キホーテ』を店のドンキにひっかけた紹介も愉快である。
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『ちゃんと知りたい 歴史に輝く女性たち』等

2020-01-04 06:33:26 | 歴史

 去年書いておいたぶんを投下する。

書店の児童書の歴史本コーナーで手にして気になっていた本の一つ、
『ちゃんと知りたい 歴史に輝く女性たち』清水書院 2019/11/22
「歴史に輝く女性たち」

 図書館の市外取り寄せで読んだ。
 新しく知って興味を感じたのは、
・インドの女スルタン、ラズィーヤ
・14世紀の文学者クリスティーヌ・ド・ピザン
  オルレアンを解放したジャンヌ・ダルクを讃える詩を書いた翌年に没している、その翌年のジャンヌの不幸を知らずにすんだのは幸いだった。でも、生きていればどう受けとめたのかとも想像のしがいがある。
 その次のページにジャンヌが載っているけど、髪型がシニョンなのは違和感あり。
 「イラストの衣装などは華やかさを優先したため、多少のフィクションが含まれていることをお許し下さい」と前書きで明記してある点は微笑ましい。
 孝謙・称徳天皇は、道鏡の件バッサリカット。サッフォーも「レズビアニズム」の語源という点は載っていない。
 クレオパトラは、才女とは断言しているけど、「容姿は美しかったとも十人並だったともいわれる」の記述がシンプルで公平。
 ヒュパティアが載っているのはけっこうだけど、「関連作品」として『テルマエ・ロマエ』?ヤマザキマリさんがヒュパティアを主人公とする映画『アレクサンドリア』を推していたことは知っているけど。
 マリア・テレジアもマリア・ルイーサ(スペイン)も「マリア」と書くのはいただけない。
 「マリー・キュリー」と「キュリー夫人」を併記してある点はよろしい。
 多分に女の子向けを意識してあるのだろう、伝統的少女マンガの画風。(私の思う「正統派少女マンガの絵」は昨今ではさほど多数派ではないだろうけど)

学研の「コミック版世界の伝記」の新刊、『マリア・テレジア』 まんが迎夏生、監修石井美樹子 迎さんはこのレーベルで、少女マンガ絵担当の一人。パトラの時、オクタを「かしこそうな少年」と書いてくれた(マンガ担当者の裁量ではないだろうけど)ので〇をつけている。
 このテの伝記マンガでアントワネットはよくあるけど、その母上は初めてではないかい。普通に考えて「偉人度」は娘より高いのだから遅すぎたくらいだ。 

 このまえ児童書の学習マンガの棚で見た本。

検索結果 (gakken.jp)>「感動の偉人伝」

 まえに出た5巻本の再編集だろうか?どういうメンバーが載っているのか、せめてHPにくらい載せてもらいたいものだ。

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謹賀新年2020年

2020-01-01 07:17:38 | 雑記
目覚ましをかけた時間よりも少し先に目が覚めた。
 新聞を取りに行き、頂き物でたくさんあるミカンを大小4個食べる。

 テンプレを変更するのでそれと一緒に記事(というほどのものではない)も変更しないとみっともないのでとりあえずこれで投下。あとで追加をたぶんするけど。

夜に追記。
ウィーンフィルを1時間ほど見てから入浴して、いまは『相棒』を待っているところ。ウィーンフィルと『なに食べ』は録画して明日見る。

2日に追記。
2日というのは、年賀状配達も新聞も休みで、1日とは違ったのんびり感がある気がする。

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