『〇〇』のキャスト解禁
こんな記事タイトルを時々目にする。「解禁」とは、禁止していたことを許可することで、漁などでよく使う。
しかし、「キャスト解禁」ではその意味では通らない。「ネタバレ解禁」ならわかるが。単に「発表」でいいだろ。噂や裏情報のレベルでは話題になっていたが、堂々と語ってよくなったよ~という感じで「解禁」と言いたいのだろうか。
スカッと系の説明でよくある、「元カレを略奪した幼馴染から再び~~」。この「元」は要らんだろ?「元」カレならば略奪のなんのという筋合いではない。
(別れた男または女が上から目線で復縁要請してきて、すでに相手がいることを知って逆上するというパターンもよくあるが、元カレを「奪われた」などとさわぐならばそれと同じことだろうよ)
別れた夫とのいきさつを語るのも、過去の時点に視点を置いている文脈ならば「元」夫とつける必要はあるまい。
以下は、まえにも書いたことと重なる。
すでに数年前、Eテレのドイツ語番組で、「旅をするのは、 俳優の〇〇さん」と言っていた。〇〇さんは女性である、従来ならばここは「 女優」としていただろう。本来「俳優」 とは男女両方を指すはずだが、 一般的感覚では男性に連想が偏っている。 それを矯正しようというのだろうか、「女優」でなく「俳優」 としていることが増えているような気がする。
それでも、「男優」はポルノ!という感覚は強いらしい。
これまた「スカッと系」だが、役者のタマゴであるダメ男と別れたという話の結末で、彼がアルバイト先で大口をたたいても「男優!」とバカにされていると語られる、・・・やはりこの言葉には偏見があるということを改めて感じた。