レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

犬につられて買ったマンガ

2020-10-20 08:12:44 | マンガ
すでに言及したことがあるが、河あきら『WONDER!』をコミックス新刊棚で見て、もろに好みの犬が描いてあったので買ってから、それが3巻であることに気がついた。途中で買わなくなったけど、あとからやはり全巻読んだ。基本はホームドラマで、超能力犬のワンダーが人知れず活躍していた。別冊マーガレットを愛読していたころ、河あきらと市川ジュンが一番ひいきであったということも何度も書いている。河あきらはデビュー作からして『サチコの子犬』だったし、動物施設を舞台に人間の身勝手さを訴える『ペペおばさんの涙』という名作もあった。 ←これは小冊子にして全国のペットショップ・動物病院、小学校で配布し、いたいけなチビどもを大泣きさせて、責任持って飼うことを叩きこむべきだと思っている。
 『ガイコツ書店員本田さん』、書店員のウラ話という題材には興味があるので、4巻の表紙で「後輩シバイヌ君」につられて買い、あとでほかの巻も読んだ。

 先日、コミックス新刊の棚で、『今日のさんぽんた1』が目に入った。背で「1」の下に、もろに好みの犬の絵!「飼い主ボケて犬ツッコむ」と帯に書いてある。購入。
 事件らしい事件はなく、相当にマヌケな飼い主りえ子の言動に、柴犬ポン太が内心でツッコミをいれる日々、それだけである。 ほどほどリアルに描かれた柴犬、立った耳、くるん尻尾、・・・あ~~~かわいい、しみじみ眺めてしまう。
 作者コメントの「犬欲」という言葉がなんともおかしい、犬を見たりさわったりしたくなる欲だという。
 私にもあるが、かといって飼う気力はなく、ひとさまの飼い犬を、散歩中のところを出くわすと不審がられない程度の距離をおき内心カワイイ可愛いと思って眺めているだけである。世のマトモな飼い主さんたちありがとうという気持ちでいる。
「ゲッサン」

 早くもカレンダーの季節。今年もやはり柴犬だろう。
 これをアップで眺めて可愛さにめまいがする。
「だって柴だもの」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペペロンチーノとピアノ

2020-10-11 07:44:13 |   ことばや名前
 略語の作り方にはいろいろあり、納得できないものもある。
 スパゲッティの種類「ペペロンチーノ」は、略しないならば「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」で、順に「にんにく」「オイル」「唐辛子」を意味するということは知っていた。私は辛いものが嫌いで、唐辛子がききすぎだとイヤなのだが、「ペペロンチーノ」などと呼ぶのではこの文句を言うのが甚だ不当だということになる。 ――それにしてもセンスのない略称だと思う。
 先日mixiに載った記事で、ペペロンチーノも含んで、親しんでいる名称が実は略称だという例が紹介されていた。その中に「ピアノ」がある。引用。

「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」ととても長いのです。これはイタリア語が語源となっていて、日本語にすると「強い音や弱い音を出せるチェンバロ」という意味になります。

 引用終わり。では、「弱い」部分だけが使われているのか!これもまたヘンな略し方ではないかい。 ドイツ語でピアノはKlavierクラヴィーァなのを納得できたが。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英国でのマンガ展の図録

2020-10-07 17:38:45 | マンガ
「復刊ドットコム」からのお知らせから。もちろん関心はあるけど、値段以上にスペースが困るのでパス。図書館で入れてくれればいいのに。
以下コピー。

【3】大英博物館で開催された「マンガ展」の公式図録の日本語版が、
   漫画家や編集者のインタビューなどを収録し刊行決定!
- - ━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★
――――――――――――――――――――――――――――――――――
■『マンガ! 大英博物館マンガ展図録』
https://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68328558&tr=m
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【著者】ニコル・クーリッジ・ルーマニエール 松葉涼子 編
    松葉涼子 日本語版監修 / 山川早霧 飯原裕美 訳
【発行】三省堂
【予価】3,850円(税込み)※予価の為、価格が変更する場合がございます。
【発送時期】2020/10/下旬

「自分のマンガ」が、きっとある--- 世界がみたManga、マンガ、まんが。

2019年、大英博物館で開催され大好評を博した「マンガ展」公式図録の日本語
版。
時代や掲載誌・出版社を横断し、広く文化としてのマンガを俯瞰するユニーク
な構成。
名作の原画を含む図版を多数掲載、著名な漫画家や編集者のインタビューや、
美術や歴史の観点からの考察記事も充実、マンガファン垂涎の一冊。

◆充実したインタビュー記事
ちばてつや・星野之宣・中村光・こうの史代・ヤマザキマリ・竹宮恵子・井上
雅彦・赤塚りえ子など、人気漫画家や芸術家へのインタビュー記事のほか、
漫画編集者や出版社代表、翻訳者、コミックマーケット主催者など、漫画に
かかわるさまざまな人々のインタビュー記事を収録。創作やヒットの秘密に
迫る。

◆原画等収録作品
『ゴールデンカムイ』『不思議の国のアリス』『ギガタウン 漫符図譜』
『かくかくしかじか』『ウナギイヌの最期』『柳の木』『あした天気にな
あれ』『SLAM DUNK』『リアル』『聖☆おにいさん』『オリンピア・キュク
ロス』『商社の赤い花』ほか多数。

◆マンガを多角的にとらえる解説記事
「マンガの神様」「少女マンガとは何か」「戦後日本におけるマンガと
スポーツ」「ソフト革命としての『キャプテン翼』」「マンガと音楽」
「出版物としての性表現」「マンガ・ミュージアム」「マンガと法律」
「北斎はマンガを描いたのか?」「帰ってきた妖怪たち」「グラフィック/
ノベルの台頭とマンガ」「アニメの軌跡」「『ガロ』とオルタナティヴ・
マンガ」ほか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『薔薇王の葬列』14巻

2020-10-01 06:47:06 | マンガ
『薔薇王の葬列』14巻
 前巻ではついに即位。仮装舞踏会で女装というのは少女マンガの男装設定でのお約束。
 今回いろいろな点で驚いた。
 ヘンリー6世との思い出のある小屋でバッキンガムと熱い時を過ごすリチャードが過去の出来事を語る、そんなにさらけ出しているのにやがては・・・と思うと辛い。
 体の不調をジェーンに診せると「妊娠の可能性」・・・読者もびっくりだ。それをきいたバッキンガムが嬉しそうな顔を見せることにも驚いた、とんでもない危機だろうに、そんな状況で子供持ちたいか、と、恋に狂うとそんなものだろうか、どうなるんだ~~!?
 ちびエドのけなげさ、アンの気丈さと戸惑い。
 この話、だれも幸せにならない。リッチモンドの一人勝ちだったらムカつくぞ。こいつと結婚させられるベスがかわいそうだっ!その際は母親の血でしたたかさが目覚めてほしい(エド父ちゃんは基本的にはひとのいい性格だったと思う)。

 リチャードの容姿に誰かとの共通点を感じていた。髪型が『ブラックナイトパレード』の三春と似ていることは前から感じていた(三春は善人だけど)、・・・そのつながりで、リッチモンドは「カイザー君」に似ている。ただの「DQNな後輩」ではなくて実はワケありの重要キャラだとあとで判明。
 リチャードの容姿タイプは、『ひなたの狼』の歳三と重なるということに気がついた。細くて全然男っぽくない外見、でも戦場でイキイキ。

 テレビアニメ化決定とは驚いた。『乙男』の先例も手伝っているのだろうか(未読)。
 深夜枠だろうな。あれを家族そろって見るなんて想像できん。
 どういう構成だ?とりあえず途中まで、反響によって再開?そして連載はあとどのくらい続くのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする