カタカナ語としての「テンション」使用を初めて目にしたのは、30年以上まえだったろうか。女子高の後輩の出た劇を見てそのあとの彼女の手紙に「テンションがあがらずに出来た」と書かれていた。「テンション」=緊張 という意味は知っていたので、緊張せずにリラックスしてやれたという意味に読んで、なにも抵抗はなかった。
しかし今日、「テンションのあがる曲は?」「恋のハイテンション」(アニメ『スラムダンク』のEDの歌詞にあった)のような用例をしばしば目にする。私はそのたびに、それはおかしいだろうと思うし、そのような指摘もまた目にする。
検索して見つけたのは、「英語のtensionは前項にある緊迫感やストレス、葛藤などネガティブな雰囲気を表す用語であるため、完全な誤用または和製英語となる。 英語でhigh tensionと表現した場合も「過度なストレスが溜まっている」や「非常に緊迫した状況」など悪い意味しかない」。
誤用の生じた原因はギター用語の「テンションコード」で、
「ミュージシャンはライブなどで会場を盛り上げていくとき「テンション(コード)を上げる」と使っていた」。「ミュージシャンが「テンション上げていこうぜ!!」とライブで演奏している人たちに言った」、それが観客が言われたものと思って「盛り上がっていこうぜ」と誤解した・・・のではないかと推測されている。
わざわざカタカナ言葉を使わず、素直に「盛り上がる」「元気が出る」と言えばいいではないか。誤用される言葉は山ほどあっていちいち目くじら立てるのは疲れるとはいえ、私はどんどん目くじらを立てていくつもりである。
「おいしい!」の意味で「ヤバっ!」は嫌いだし、「ナイーヴ」を「繊細」で使うこと、「当店のこだわり」「素材と味にこだわる」などという用法、キリがないけど。
しかし今日、「テンションのあがる曲は?」「恋のハイテンション」(アニメ『スラムダンク』のEDの歌詞にあった)のような用例をしばしば目にする。私はそのたびに、それはおかしいだろうと思うし、そのような指摘もまた目にする。
検索して見つけたのは、「英語のtensionは前項にある緊迫感やストレス、葛藤などネガティブな雰囲気を表す用語であるため、完全な誤用または和製英語となる。 英語でhigh tensionと表現した場合も「過度なストレスが溜まっている」や「非常に緊迫した状況」など悪い意味しかない」。
誤用の生じた原因はギター用語の「テンションコード」で、
「ミュージシャンはライブなどで会場を盛り上げていくとき「テンション(コード)を上げる」と使っていた」。「ミュージシャンが「テンション上げていこうぜ!!」とライブで演奏している人たちに言った」、それが観客が言われたものと思って「盛り上がっていこうぜ」と誤解した・・・のではないかと推測されている。
わざわざカタカナ言葉を使わず、素直に「盛り上がる」「元気が出る」と言えばいいではないか。誤用される言葉は山ほどあっていちいち目くじら立てるのは疲れるとはいえ、私はどんどん目くじらを立てていくつもりである。
「おいしい!」の意味で「ヤバっ!」は嫌いだし、「ナイーヴ」を「繊細」で使うこと、「当店のこだわり」「素材と味にこだわる」などという用法、キリがないけど。