ハヤカワ文庫の棚で、ルパンの『奇巖城』『カリオストロ伯爵夫人』でカバーイラストがマンガ絵のものを目にする。ある種のコミカライズを手掛けた森田崇氏の絵である。私は基本的に、本を売るためにマンガ絵を起用する企画は好きである。・・・岩崎陽子さんか、さいとうちほさんならば買ったよ、少なくとも、まだ読んだことのない『カリオストロ~』は。
『貧乏お嬢さま、駆け落ちする』 リース・ボウエン
「英国王妃の事件ファイル」とシリーズ名がついているけど、「貧乏お嬢さま」のほうがずっと内容に即していて適切だろうに。今回は王妃はぜんぜん出てこないし。
前巻のラストで、ジョージィは同乗したダーシーに行先は「グレトナ・グリーン」だと告げられたところだった。これはイングランドとの国境(?)近くのスコットランドの町で、駆け落ち者が急いで結婚するためにやってくるところとして有名なのである。
で、二人もその予定だったが、途中で、ダーシーの父が殺人容疑で逮捕されたというニュースを知って、急遽そちらへ。彼女を巻き込みたくないダーシーは別れようとするが、そこはタフなジョージィのこと、アイルランドの彼の家(いまは人手に渡っている)まで追っかけて真犯人探しに挑む。
私の読んでいる外国産ミステリーのシリーズで、順々に、順調に、途切れずに訳されている数少ないものの一つ。
時代はもう30年代で大戦まで数年。やたらと暗くならないうちに終わらないといけないのではと多少気をもんでしまう。
スウェーデンのエーヴェルト・グレーンス警部のシリーズの邦訳は『制裁』『ボックス21』『死刑囚』と続いたところで倒産、4作目をとばして角川文庫から6作目が出た。それが最近になってハヤカワ・ミステリ文庫から1,2,3が復刊、たぶんそれらが売れたのであろう、4作目『地下道の少女』が訳されたのはめでたいことであった。
『密偵ファルコ』、どうなっているんだろう。けっこう終わりも近かったのではと思うんだけど。
ミステリーじゃないけど『ブーリン家の姉妹』とか、ばら戦争ものとかも途絶えている。
『剣闘士に薔薇を』だけ訳されたローマもの(イタリア産)ももっと読みたい~~!
『貧乏お嬢さま、駆け落ちする』 リース・ボウエン
「英国王妃の事件ファイル」とシリーズ名がついているけど、「貧乏お嬢さま」のほうがずっと内容に即していて適切だろうに。今回は王妃はぜんぜん出てこないし。
前巻のラストで、ジョージィは同乗したダーシーに行先は「グレトナ・グリーン」だと告げられたところだった。これはイングランドとの国境(?)近くのスコットランドの町で、駆け落ち者が急いで結婚するためにやってくるところとして有名なのである。
で、二人もその予定だったが、途中で、ダーシーの父が殺人容疑で逮捕されたというニュースを知って、急遽そちらへ。彼女を巻き込みたくないダーシーは別れようとするが、そこはタフなジョージィのこと、アイルランドの彼の家(いまは人手に渡っている)まで追っかけて真犯人探しに挑む。
私の読んでいる外国産ミステリーのシリーズで、順々に、順調に、途切れずに訳されている数少ないものの一つ。
時代はもう30年代で大戦まで数年。やたらと暗くならないうちに終わらないといけないのではと多少気をもんでしまう。
スウェーデンのエーヴェルト・グレーンス警部のシリーズの邦訳は『制裁』『ボックス21』『死刑囚』と続いたところで倒産、4作目をとばして角川文庫から6作目が出た。それが最近になってハヤカワ・ミステリ文庫から1,2,3が復刊、たぶんそれらが売れたのであろう、4作目『地下道の少女』が訳されたのはめでたいことであった。
『密偵ファルコ』、どうなっているんだろう。けっこう終わりも近かったのではと思うんだけど。
ミステリーじゃないけど『ブーリン家の姉妹』とか、ばら戦争ものとかも途絶えている。
『剣闘士に薔薇を』だけ訳されたローマもの(イタリア産)ももっと読みたい~~!