レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

吉屋 しをん レックバリ

2013-08-29 11:18:15 | 
吉屋信子『良人の貞操』
 数ヶ月まえにブックオフに出ているのを見つけて買ってあったものをやっと読んだ。読み始めれば早い。
 昭和11~12年の新聞連載。
 邦子と夫・信也(工場の技師)は結婚して4年。信也の従兄弟が急死して、その寡婦・加代は邦子の女学校時代からの親友だった。東京に出てきて再び勤め始めた加代と信也は惹かれあってしまう。
 筋だけかいつまむとたいへん俗な話ではあるが、女の絆をおろそかにしない作家の態度はやはり『花物語』の作者だけある。
 当時はまだ「姦通罪」などというものが存在していたが、男の側については、少なくとも相手が玄人である限り野放し(?)という不公平がまかり通っていた時代、「貞操」と「おっと」との組み合わせが挑発的であったことは言うまでもない。

三浦しをん『政と源』
 新刊。
 「墨田区Y町」に住む老人コンビの話。元銀行員、妻が娘のところに行ったきりで別居状態の国政、つまみ簪職人で寡夫・若い住み込み弟子と二人暮らしの源二郎。源の弟子の徹平には年上の美容師とバカップル状態。その若者たちの結婚に力を貸したり、源の過去のロマンス(愛妻との)が回想されたり。
 「つまみ簪」というものを私も今回初めて知ったのであるが、作者の、さまざまなお仕事に対する関心が反映されている。
 なんと掲載誌がコバルト、しかし普通の単行本として出ていて、かつ、たぶん本誌でのイラストも掲載されている。円陣闇丸というのはBLの人だろう、なかなかかっこいい絵である。
(正直言うと、しをんさんの作品につけられる絵(マンガ化含む)は、私の好みの画風とはだいぶ違うことが多く、そして私の好みの典型の絵だとあまり合わないだろうとも思っている。)


カレン・レックバリ『踊る骸』 集英社文庫
スウェーデン産ミステリー『エリカ&パトリックの事件簿』の5作目。
 前作で、エリカの母の遺品にナチスの勲章が発見されたことから疑問が湧いたというヒキになっていた。その品を亡母エルシの友人であった元歴史教師に預けておいたところ、彼が殺害されたということがこの巻の発端。
 エルシの幼馴染である人々も、極右がいたり、ナチハンターがいたりで大きく道が分かれている、しかしある秘密を共有する共犯者でもある・・・。
 パトリックの新しい同僚が、南米からの移住者で、おまけにレズビアンという身の上で、偏見で見られる条件があることも出てきたり、嫌な上司として書かれていたメルバリにどんどん「可愛げが生じてきているとか、謎解き以外の点でも見所が多い。

過去の殺人事件、加害者側にしてみれば殺意がわくのは無理もないけど、第三者から見るとけっこうかわいそうだと思うぞあの状況は。
 

 
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雑誌の懸賞・アンケート

2013-08-25 06:28:50 | マンガ
 秋田書店での懸賞不正が話題になった。「プリンセス」「プリンセスGOLD」「ミステリーボニータ」。私は2004年から数年プリGO(私が勝手につくった略称)を購読して、アンケートは毎度出していた。当事者の言う該当期間にはすでにやめていたが。  私が出していたのは、マンガの好き嫌いを主張したいがためであったので、賞品が欲しいという気はそれほどなかった。当たったことはない。
 秋田の言い訳は、不景気で企業からの品の提供が減ってしまっていてからということ。しかし、一般的な品でなくて、もっとマンガ雑誌らしさを生かして金のかからないグッズだって工夫できそうなものだと素人考えでは思う。
 
 ソフトレディス誌「さくら」に北村夏さん(=川崎苑子)が執筆していたころ、単行本出せ~!とアピールするためにせっせとアンケート出していた。毎月、10人に1万円が当たる!というのは魅力であったが、これは当たったことがない。そのうち景気が悪くなったのか、テレカなどに変更された。可愛くない絵のテレカ、ビール券(親戚にあげた)、図書カードが当たったことがある。

 『ヘタリア』絡みで「バーズ」を買ったとき、イベントパンフが当たった。

 「ビーム」で、「溺れるルシウスマウスパッド」が当たった、ということはまえに書いた。

 駒倉葛尾作品のために買っている4コマ雑誌で、うっかり締切過ぎない限りアンケートは出している。これまでに4回当たっている。図書カード、クオカード、現金5000円。

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いま並行して読んでいる本

2013-08-22 19:23:33 | 
 1冊を延々と読むということはあまりなく、複数の本を並行して読むことが多い。
 現在は、
 ・フランティシェク・クプカ『カールシュタイン城夜話』
 ・堀口大學『月下の一群』
 ・吉屋信子『良人の貞操』
 ・土屋賢二『不要家族』
 ・藤沢道郎『物語 イタリアの歴史』
 ふつうに買った本がまったくなく、借りたかブックオフだな。
 次の予約者が待っているので、最優先は『カール~』。

 来月出る文庫では、清水義範の新刊が2冊(しかし、『学校では教えてくれない日本文学史』は『身も蓋もない日本文学史』の改題かもしれない)。
 来週は三浦しをんの新刊単行本が出る。

 図書館で、市内にないので市外・県内に依頼している某西洋史BL。検索すると、そこの市内でまだ10数人待っている。そしてその次の巻も既に出ている。イライラと待つよりも買ってしまったほうが精神衛生上良いので取り寄せよう!と決意したのは先日。しかしその同じ日に、書店に並んでいるのを発見、ーーおおざっぱこのうえなく立ち読みした。いちばんの最寄り店ではライトノベルもラップがけなのだけど、ここではそれがないのだった。この店でよく買い物もするので勘弁して頂こう。
 なお、上記の小説とは『アイ・アム・シーザー』ではない。これも気になってはいる。ぜんぜん本屋で見たこともないが。
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ローマの話題、急いで書く三つ

2013-08-19 10:35:39 | ローマ
 尊厳者命日につき、急いで投下。

その1
 アンソニー・エヴァリット『アウグストゥス』  白水社

 先月、予定通りに出た分厚い本、5千円以上する。これがあと2ヶ月早ければ、5月下旬の学会での出版社の出店で少しは安く買えたろうにと多少悔しい。

 アグリッパとのつきあいを、塩野説とは違ってカエサルの紹介とせず、もっと早い時期からとして扱っている点、そしてマエケナスも同時に登場させている点が目についた。マエケナスとは、ムレナの陰謀の件で絶たれたとする説が多い(?)中で、友人関係は続いていたとしてあることは嬉しい気がする。

 逆に、一人息子マルケルスに先立たれたオクタヴィアが、息子を持つ母たちを憎んだという描写は、どうも受け入れがたい。 リウィアに対して嫉妬くらいはありうるとしても。

 
 この本が出たということは、1、2年前に出た同じ著者の『ハドリアヌス』の売れ行きが悪くなかったのだろう。では、今回のが売れたらなにか次に続くいいことがあるかもしれないと祈願しよう。



その2
 コミック版世界の伝記『クレオパトラ』 ポプラ社  マンガ:迎 夏生  監修:河合望

 サラさんのところで知った新刊。珍しくもない子供向き伝記マンガでのクレオパトラ。
 絵はなかなかきれい。
 初登場でのオクタは、「なんてかしこそうな目をした少年だろう」。

 私のいつもの、パトラものチェックポイントに照らせば、
・パトラの「美女」プッシュについて   : 合格。絵はきれいだけど、セリフのうえで美女とたたえてはいない。
・オクタの容姿  : 合格。 セリフではなにも言っていないけど絵ではきれい。
・カエサルの遺言状  :  難癖はつけていない。オクタが指名されていると知って、彼がカエサリオンの命を狙うかもしれないと思って急いで帰国する・・・という展開は初めて見た。
・オクタのパトラへの最後の態度 : 気があったなどということは断じてない。でもことさらにイジワルというふうにも見えず、まあこういうのが妥当なところではという感じ。

 「カエサリオンは教育係のうらぎりにより殺されクレオパトラの希望はたたれましたが アントニウスとの三人の子供たちはローマのオクタヴィアが実の子供のようにたいせつに育てました」
 カエサルオンの殺害に関して、オクタを悪役にしないようにしてないか?

 アクティウムの海戦の際に、アグリッパが1ページだけ登場。(しかし、外見についてアントニウスとの区別が今ひとつな点が惜しい!) 巻末の関係者紹介で、オクタのついでにアグも載っている。
 それが決め手になって、私はこの本を購入してしまったのである。

 それにしても、子供向きの伝記ではクレオパトラがカエサルより優先は変わらないんだな・・・。その点、山川出版社の「世界史リブレット 人」では、カエサルであってパトラではない、さすがに歴史出版社。


その3
 BSの紀行番組で気に入っているものの一つ『世界水紀行』がある。その過去の放送ぶん、スイスのバーゼルの紹介にこういうのがある:

バーゼル市内からライン川の上流へおよそ10キロ。古代ローマ時代には、バーゼルよりも栄えていたという町「カイザー・アウグスト」があります。ドイツ語で「皇帝カイザー」という名前の通り、ローマ皇帝カエサルによって建設されました。

 引用終わり。「皇帝カエサル」に例によってオイオイと思って検索した、建設されたのはBC45ということなので、当時ならば「ハゲの女たらし」のほうのカエサルだろう。名前はあとからついたのか、建設がすぐには終わらなかったのか。
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ごう音 あい路

2013-08-18 06:09:07 |   ことばや名前
 『日本人の知らない日本語』が3でとりあえず完結していたが、先日「4 海外編」が出た。(通常のコミックスはあらかじめ発売リストで点検しているけど、こういうのは店頭か新聞広告でいきなり発見ということになる) 3までは日本の日本語学校が舞台であったが、これは筆者たちが海外を訪ねる。
 ベルギーのゲントの大学で、漢字を愛好する学生の発言:
「漢字がたくさんあるほうが楽ですよ! 知らない単語も意味が推測できますから。日本は常用漢字に含まれない時を新聞でさえひらがなにするでしょう   漏えい ごう音 あい路   あれやめてほしいです。  「ごう音」の「ごう」は「轟」ですよ!せっかくすごくすごそうなのに! 「あい路」だってひらがなで見たらさっぱりですが 漢字ならこざとへんがあるので 「隘路」もたぶん山っぽい路ってことでなんか通りにくそうな感じは推測できるんですよ」
 ーーよくぞ言ってくれた。
 指摘されることではあるのだ、基本的な文字を知っていれば、初めての言葉でもなんとなくわかるということが漢字の利点だとは。
 問題は、その「基本的な」知識さえも欠いている日本人がたびたびいるということだろうか。実は私自身、こざとへんが「岐阜の阜の略 元は小高い山を指す」ということをこれで初めて知ったのだけどね。「隘」という字は見かけもなんとなく狭い感じがすると思う。

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日本文学モービッド

2013-08-16 16:17:28 | 
 女子高時代のこと。英語の時間の余談。先生が、ニュージーランドからの留学生が「私の知っている限りでは、日本文学はmorbidだと思う」と言ったという。「morbid:病的な」 彼女が読んだのは、三島由紀夫、谷崎潤一郎、川端康成だという。さて彼女の誤解を解くためにはなにを勧めるのがいいだろうか?という話に進み、そこでなにが出てきたのかは覚えていない。
 三島、川端、谷崎、・・・ヘンタイばっかりじゃないか(だから悪いという気はないが)。
 漱石、鴎外、芥川が三巨頭だろうが、芥川なんぞ確実に「ヘン」な奴に見える。「病的」もかなり定義があいまいではあるが。太宰も元気さのイメージとは遠い。名のある作家のほとんどは、多少なりと、変態か軟弱か狂人・・・のような気は確かにしてくる。そもそも、オレはやるぜオレはやるぜの元気満々な奴が作家なんかならないのかもしれん。
 『よちよち文藝部』でも、『舞姫』の豊太郎に関してはさんざん「ダメだこの主人公」と叩かれていた。しかし、豊太郎に限らず、いわゆる名作の男主人公は圧倒的にヘタレが多いんじゃないのか? ヒロイックなヒーロー、英雄的な男主人公は、むしろ講談や芝居の世界のもので、純文学ではうじうじ苦悩するのが主流。
 ある程度純文学に入れてよさそうな範囲での日本の作家では、私は井上靖を推薦したい。モービッドという性質ではないし、面白さもあるし。

 ところで、ニュージーランドの文学はどんなんだろう。オーストラリアだと、カエサルLOVEが塩野さんと張り合えそうなColleen McColloughがいて若干は読んでもいるけど。  

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オペラの印象あれこれ

2013-08-13 12:26:12 | 
 まとまりがないけど書いておきたいので。

 作曲家別に言えば、いちばん気に入ったのはヴェルディである。『トリスタンとイゾルデ』の次に見たのが『マクベス』だったのでよけいに、音楽にメリハリがあって話がテンポよく進むことが快く、おおっ面白い!と感じた。物語の見応えという点では『トロヴァトーレ』がやはり壮絶。10本見たけど、メジャーどころでは『ナブッコ』がまだである。

 モーツァルトは、話がばかばかしくても音楽が心地よい。

 リヒャルト・シュトラウスは『サロメ』『ばらの騎士』『ナクソス島のアリアドネ』『アラベラ』の4本を見た。話は『ナクソス島~』の、悲劇とコメディを同じ舞台でいっぺんに上演させられるという設定が面白い。(里中さんのマンガも出色だと思う)

 プッチーニでは、『トゥーランドット』『蝶々夫人』『ラ・ボエーム』『トスカ』を見た。(『マノン・レスコー』が見たい) 音楽は概して美しい、話の理不尽さが目立つーーとは言っても、それは前二者の印象のせいなのだが。『トスカ』といえば『動物のお医者さん』なのであるが、あれの劇中劇と違って、悪役スカルピアも見かけが悪くないのが意外だった。男主人公もプラシド・ドミンゴなのだけど。

 ドイツの劇作家ヴェデキントが原作の『ルル』はアルバン・ベルクの作曲。ーーあまりにわけのわからん音楽に30分でやめた。
 
 三大けしからん男を挙げるとすれば、ドン・ジョヴァンニ、『蝶々夫人』のピンカートン、『リゴレット』のマントヴァ公爵だろうか。そのうち、ドン・ジョヴァンニは本心もきちんと地獄へ堕ちているのでまあいいかと思える。ピンカートンは、根っからの悪人というわけではないから心に打撃くらいは受けたはず、本妻さんに責められたり、成長後の息子に恨まれたりすればザマミロである。・・・その点やはり『リゴレット』の公爵がなにも知らず能天気なままでいちばん罪深いだろうなぁ。私の見たのは「三大テノール」の一人ルチアーノ・パヴァロッティだった。あれで「美しい若者」はかなり無理を感じたぞ、ははは・・・。それにしても、この話の箱入り娘ジルダだって、教会の帰りにあとをつけてきたりした男がブサイクだったら、ただの怪しい人として気持ち悪がっただけだろうし、『ファウスト』のグレートヒェンも、声をかけてきたファウストが美青年でなければさっさと忘れていただろう。

 『蝶々夫人』に関して。
 蝶々が15才という設定だけど、当時の武家娘の15才はかなり精神的に大人だったろう。しかし見かけで言えばうんと子供で、ピンカートンとはまるで大人と子供で(現代視点では)犯罪!に見えたに違いない。
 だいたいなぁ、ただの現地妻だとわかっているならば、正式の結婚式みたいに見せかけるというのはひどいだろう。それに、帰国したあとでも充分な仕送りくらいしてろよ。困窮させておいて、いきなり、子供だけ引き渡せって・・・。
 メディアみたいに、目の前で子供を殺して復讐という展開も考えられる。もっともその場合自分も死ぬだろうが。
 いっそ、蝶々のほうがアメリカへ渡ってしまえば・・・という話は考える人多そう。

 『蝶々』からの連想で『舞姫』。
 あれは、どういう展開ならば腹の立たない話になるのだろうかと思う。
 女主人公が、しがない踊子でなくてほんとに「舞姫」と呼べるほどの存在ならばけっこうマシなのではなかろうか。舞踊家、歌手、女優、カタギではないにしても花形の存在で、相手してもらう男の名誉になるような。パーティーで出会う軍医の(仮名)森田と(仮名)リーゼ。讒言のトラブルで停職くらった森田はリーゼのところに居候する。彼女のところには芸術家の玉子だのお上に睨まれたジャーナリストだのもうようよ世話になっていて、一人増えてもどうということのない環境。そこで、それまでのお固さばかりの世界以外も知っていく森田。いずれまた認められて帰国の道が開けるけど、リーゼにも、日本で西洋演劇(あるいは舞踊、音楽など)を紹介するという仕事で来日することを勧める、しかしまだドイツですることがあるので彼女は残る、いつか日本に行って舞台に立つことを約束して。
 つまり、エリートと貧乏人ではなくてある意味対等、捨てた捨てられたというのではなく、別れた、これだとどうだろう。

 スペインが舞台のオペラは珍しくないのに、スペイン産の有名作品はなぜないのだ。演劇の名作だって作曲家だっているのだから出来てもよさそうなもの。
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今も暑い中で熱いのだろうな

2013-08-11 13:02:44 | 雑記
 今週末、地元の「七夕祭り」をやっている。どうということのない規模のもので、私はふらっと出かけて(図書館などにも行くけど)ラムネを飲むのは常。ミウィの地下の惣菜屋さんからの出店で「ネギ塩チキン」というものを数年前に買ってその美味しさに衝撃を受けて以来、ここの祭りにはこれを期待する。今年も出ていたので3本買った。
 昨日今日明日、ビッグサイトでもたいへんな人出であるに違いない。きのうは最多の21万人だったとネットで見た。私は2004年の夏(アテネオリンピックの開会式を見ながら出かけていったことを記憶している)以来ご無沙汰しているが。同じ夏の祭典でも、甲子園と違ってぜんぜん褒められない。そのぶん余計に行いには注意して、不祥事なく済んでもらいたいと切に思う。

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BSの紀行番組

2013-08-08 10:53:04 | 地理
 この数ヶ月凝っているのがBSの紀行番組。週に4、5本見ている、主に食事時。
 タイトルの紛らわしいのが、BS-TBSの『世界一周 魅惑の鉄道紀行』とBS日テレの『ちょっと贅沢!欧州列車旅行』。前者は去年の10月に始まったものでまだ1年経っていない。「世界一周」と言いながらまだヨーロッパとアメリカしか行っていないので、まだまだ続けないと看板に偽りありになるぞ。 後者は、いつ始まったか知らんが、69回まであり、このところ再放送が続いている。そのうちフランス12回、イタリア11回、スペイン12回、ドイツ7回。
 私はどちらかといえば、後者のほうが落ち着いていて好きなので、再放送でいいからしばらく続いて欲しい。
 鉄道ものならばBSフジの『欧州鉄道の旅』が老舗なのだろう、2001年の開始なのにまた158回(そのうち4分の1が英国&アイルランド!)なのは再放送がほとんどなのか? これは、BGMにその国縁の曲を使うことが特色。マイナーな(?)国でそこのポップスらしい歌がきこえるのは中々楽しくて気に入っている。   ライン河のときに、どこかの教会内部を映しながら『ローレライ』なのはいかがなものかと思ったが。
 
 BS日テレの『世界水紀行』は去年の4月からの番組。川、海、湖など、どこか水に縁のある都市や地方という方針。(それにしてはまだヴェネチアが出てきていない) 今年始まったBSジャパンの『ヨーロッパ水風景』という類似品もある(BSジャパンで日曜)、こちらは女優が旅人役なのに対して、『水紀行』はナレーションだけ。

 こういう番組は、「旅人」だの「ナビゲーター」だのが大きく表に出てくるもの、声だけのもの、ナレーション説明に徹したものと違いがある。私はあまりヒトが出ないほうが好みである。案内人が出張るタイプは、その人のファンを惹きつけるかわりにアンチを遠ざけるので諸刃の剣だろう。私とて、もしも、あずみ椋さんの北欧紀行なんてあれば喜んで見るだろうし。
 鉄道紀行は多いけど、鉄道のないアイスランドは出番がない・・・。その点『水紀行』だと条件ばっちりなのだ、出してほしい。


BS TBS
「世界一周 魅惑の鉄道紀行 」
「 地球バス紀行」

BSフジ
「路面電車で行く 世界各駅停車の旅 」
「欧州鉄道の旅 」
BS日テレ
「世界水紀行 」
「世界温泉遺産 」

「大人のヨーロッパ街歩き 」
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メモの整理

2013-08-04 12:59:54 | 雑記
 部屋の中、机の周囲が雑然としずぎになっていれば、整理しなければという気持ちに私とてなる。
 なんでもつっこんでおいたファイルの中を点検して、捨てるものは捨てて、どこかへ書き写すものは写す。
 とあるメモ用紙(『ヘタリア』日めくりカレンダーを裏紙にしていた)に、
「68-70 日本で70」と書いてある。これだけでは見当がつかないが、ほかに「キタロー 68-69 71-72 いずみたく 熊倉一雄」とあるので、昔のアニメに関してだと思い出す。昔見ていたアニメの『ゲゲゲの鬼太郎』は、第1期が68-70年で(むしろこちらは再放送で見たのだろう)、第2期が71-72年。OPは画面は変わっていたけど歌じたいは同じだった。二つの名前はその作曲者と歌手だろう。あのしみじみとしたブキミさは見事なものだった。
 「68-70 日本で70」は、『チキチキマシン猛レース』が、本国アメリカで68-70年、日本での放送が70年の意味だろう。あれのOPテーマは製作は日本だったらしいが、当時のほかのアニメソングよりもずっと洒落ているという印象を持っていた。
 同じメモに、『ルネサンスの華』マリーア・ベロンテ  『結婚式教会の誕生』五十嵐太郎 と書いてあるのは、広告で見て読みたいと思った本だろう。いま検索したら市内の図書館にあるのでそのうち借りよう。

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