レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

アニメイトで久々に

2014-06-29 06:28:31 | マンガ
 おととい、渋谷で長時間過ごすことになったので、ブックオフの大型店舗の存在を調べて行ってみた。(地元駅近くには小型、乗り換え駅近くにあるのは中型) 狙っているコミックスが3冊(続きものだけど)を入手して、1冊立ち読みできた。

 店を出たら目の前のビルにアニメイトがあったので、これも久々に入ってみた。知っている店とは店内の並べ方がだいぶ違うけど、『ヘタリア』コーナーを探し、トートバッグ二つとビニールバッグとコインケースを購入。コインケースは、ドイツと国花のヤグルマギクの絵。同じ絵はなんとかミラーでも使用されていて、国花との組み合わせがいいなと思っていたけど鏡を買う気にはなれなかったのである。



 今月、講談社から創刊された「ハツキス」

「ハツキス」
 1回目だけと思って買ってみた。この数年、定期購読は4コマ月刊誌を3種だけで、少女誌・女性誌を買うのはたまにしかない(『大奥』10巻が出た直後の「メロディ」以来である)。 
 ポンパドゥールが主人公である『ポワソン』(どうせならば「レネット」のほうが名称として可愛いと思うが)、いまのところオーソドックスな路線。展開じたいは既知のこと。
 『腹ペコな魔女』『FREND OR FOE』『透明なゆりかご』等々、面白い作品はほかにもわりあいあると思う。

 「この物語はフィクションです。実在する人物・事件・団体にいっさい関係ありません」というお約束のアレが、ほとんどの作品についている。上記『ポアソン』にも。・・・無関係なら読みたくないわい! さすがに、『スティーブ・ジョブズ』にだけはついていなかった。ただしそのすぐあとのギャグ『アップルとテルマエとその周辺』には添えてあった。・・・ルシウスがジョブスを風呂に突き落として~なんて誰が実在すると思うかっ!


mixiへの投稿。


コワ可愛い 「あそぼ」と見上げる チョビの顔 ( 五・七・五 で、漫画や映画やゲームを紹介の回答 )


「梅雨時ですね。洗濯物のかわきが悪くて困ります。ドイツさんに話したらびっくりされてしまいました、あちらでは外に干す習慣がないとのこと。イタリア君のところでは見かけますが。欧州事情もいろいろです」 「日本」in『ヘタリア』 ( もしドラマや漫画の人物がmixiやっていたら……の回答 )
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイ・アム・ア・~?

2014-06-26 10:16:57 |   ことばや名前
 既に先月のこと。mixiで見た事件である。某芸能人が某番組に出演した際に着ていたTシャツに、I am a whore と書かれていたが、whore とは「売春婦」「尻軽女」を意味する(私は初めて知った単語)ので、ネットで話題になっていたという。
 あのさ~~、自分が使っている道具、身につけている衣類に外国語が書いてあったら、それがどういう意味なのか気にならないのか? ましてやテレビに出るときの衣装に「私は~~」と書いてあるならば、~~って何?ときいてみたくならない?
  そもそもそういう製品をどうして製作しているのかも問い詰めてやりたい気になるが。
  
 もう10年以上はまえに、bitchというロゴを使った服について英語に詳しい人が新聞の投書欄で批判していたことがある。会社側では、「日本は英語圏ではないし、bitchという語感が可愛いとうけている」なんて返答をしていた。・・・英語圏でなくても意味のわかる人はいるし、ヘンだとわかっているならば訂正しろよ。異人が「娼婦」なんて書いた服来ていたらマイナス感情がわかないのか? 少なくとも、そんな服つくるな!と思わないのか?
 (いまはいまで、ビッチという言葉を軽々しく使いすぎだと思うね)

 先日見た通信販売の広告で、革製のバッグが、「エレガントな英字ロゴ」云々と説明されていたが、それはBELONGが繰り返し、裏返しも含んでびっしりと書かれていた。所属所属所属所属・・・。悪いわけではなかろうけど、どうせ横文字ならばなんでもいいのなら、もっと美的な言葉、おめでたい言葉はいくらでもあるだろうに。

「海外の反応 」


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手元にある本

2014-06-22 06:37:00 | 
「 ハッケン」
 夏には三つの文庫フェアが恒例になっているが、角川はもうお知らせが来ている。強いて欲しいというほどのものではなく、気が向いたらなにか買うかもという程度である。

 いま、図書館から借りた本がわりに手元にたまっている。
 「井上靖全集」で、長編『崖』『憂愁平野』の巻と、西域ものエッセイの巻。前者は900ページ超えていてかなり分厚い。次の日曜には返却する予定。
 同じく井上靖『幼き日のこと 青春放浪』の文庫。これは持ち運びが手軽。
 新着図書で岩波文庫『狂人日記』byゴーゴリ。
 市内の図書館になくて市外から借りているぶんが3冊、
『炎の蜃気楼 幕末編 獅子燃える』(出てからしばらくは借り手殺到、その波がひけたので)
『亡国の薔薇』上下 イモジェン・ロバートスン 創元推理文庫
 18世紀英国が舞台のシリーズもの。1巻目『闇のしもべ』は市内にあったけどこれは購入されていない。

 ほか、大学の図書館から借りている「新潮現代文学」から「安部公房」と「田久保英夫」。おととしまで行っていたキャンパスとは違っていまは図書室が(規模は小さいけど)講師室・教室と同じ建物にあるので行きやすい。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来月の文庫新刊で買う予定は2冊

2014-06-18 13:41:50 | 
 今日、「Books Index」に来月の文庫新刊がようやく載った。
・『炎の蜃気楼 昭和編』の新刊  買う
・森奈津子の新刊(百合だろう) 買う
・天野頌子の よろず占い処・陰陽屋シリーズの新刊
  これはテレビドラマ化されていたけどそれで売れたのだろうか。コミカライズも出ているなあ。
・ヨーセフ・ロート『ラデツキー行進曲』上 岩波文庫  これは筑摩の「世界文学大系」にはいっているものだろうか。図書館に入れば借りて読む。


 コミックスと文庫以外の近刊案内もどこかにあればいいのに。 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10分で読める伝記

2014-06-12 15:00:31 | 歴史
小学生の甥に買う本として、学研『10分で読める伝記』の「2年生」「4年生」を買った。
「学研出版サイト 10分で読める 」
 
もちろん私も読んでみた。
「2年生」は、 エジソン マリー・キュリー ベートーベン レントゲン シートン ダ・ヴィンチ  コロンブス グリム兄弟 牧野富太郎 安藤百福 手塚治虫
「4年生」は ナポレオン マリー・アントワネット 春日局 坂本龍馬 ニュートン ガンジー 植村直己 福沢諭吉 ルイ・ブライユ  黒澤明 湯川秀樹
 という顔ぶれ。
 「キュリー夫人」ではなくて「マリー・キュリー」である点は良い。短いので、ロシア支配を悔しがる愛国者の面、家庭教師先の息子との恋愛と破綻については触れていない。
 アントワネットは「偉人」にはできないけどね。最大の出費になったのは独立戦争支援なのだけど王妃が目立ってしまっていた点は正しい書き方、もっとも、公式愛妾がいないとか長いこと結婚「完遂」してなかったなんていう大人の事情はもちろん書いていない。


 以下、mixiの「あの歴史人物がmixiやってたら何て呟いてる?」への投稿。

私の月に結婚なんかしたら夫が浮気しまくるような気がするのよね・・・。そして相手の女と隠し子を迫害しまくるのよね・・・。   ヘラ(ユノ)


7月が「ユリウスの月」になったのは神君カエサルの誕生月ゆえだが、8月が「アウグストゥスの月」なのはエジプトとの戦いに勝利したからである、私の誕生月だと誤解しないでもらいたい。ーーアウグストゥス


「年の離れずぎた弟妹が恥ずかしい」コミュニティ作りました  徳川秀忠


「妻が美人すぎる」コミュニティ結成ーー細川忠興  参加者:アレクサンドル・プーシキン  フランツ・ヨーゼフ


「ほかのきょうだいと比べられて辛い」コミュ作りました by秀忠 ーーうちの「えこひいきにムカつく!」コミュと合併しない?byカイン、ヨセフの兄たち、放蕩息子の兄


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の季節に読もう『傾ける海』

2014-06-08 20:20:21 | 
 井上靖作品再読中。
「全集一覧 」

 70年代に『井上靖小説全集』32巻が出た。このころ存命だったので、その意味でも「全集」はありえなかった。死後に『井上靖全集』が出て、小説に限らずに詩も戯曲もエッセイも含んでいるが、長編小説74本に関しては半分近くが漏れているのである。リストを見ると、『小説全集』にも『全集』にも入っていない作品は19本ある。『座席は一つあいている』というタイトルだけ初めて見た、あとは全部読んでいる。

 『小説全集』の17巻は『群舞  傾ける海』、『全集』にない二つの長編が収められている。
 前者はーーカメラマンである青年がヒマラヤから帰国したら、自分が雪男の写真を撮ってきたことにされている。否定するが、彼の思いを寄せる人妻がそれで賭けをしており、彼女の身の上が危うくなるという事態になっていたので話が奇妙な方向へーーという話。
 後者はーー去っていった女へ真珠を贈ろうとして志摩へ行ったがそこで台風に巻き込まれ、非常事態で人助けしているうちに憑き物がおち、彼の出会ったワケありの人々も思いがけず人生が変わっていったという話である。
 ユーモラスな味の二作。
 後者は「伊勢湾台風」が背景になっている。これと比べてはおこがましいが、先日、雨の日の電車内で読んだので気分にますます合っていた。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金髪キャラとは?

2014-06-05 16:09:09 | マンガ
 mixiの「つぶやきネタ」に、「金髪キャラといえば?」というお題があった。私はとりあえず、「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ  アンジェリク・ド・サンセ  オリビエ・リー・レッドフォード」と書いた、古い少女マンガ歴史ものからという三大。追加するなら、ヴァレンチーノ・チェリート、エキュー・タンタロット、エヴァンジェリン姫など。
 ほかの人たちの回答はもちろん私の知らない名前がたくさんある。しかし「月野うさぎ」などという名前はいかがなものか?(セーラームーンである、念のため)
 日本人の話だからといって、登場人物の髪をみんな黒く塗らなければならないわけではなく、白いからといって染めているというわけではないということはマンガ読みにとっての常識である。とある原作者が、ヒロインの髪がカラーで薄茶色に描かれたことに「髪を染めるような子じゃない!」と怒ったあとで「クウォーター」という設定をつけたという話をネットで読んだことがあるが、これはあまりに無知だろう。
 
 私の考えでは、「金髪キャラ」と言ってよいのは、モノクロ絵で金髪線がはいっている、かつ、作中でそういう設定が明記されている(なるべくならばそれが重要な特徴であり、チャームポイント)ことが条件である。カラーページで黄色・薄茶色に塗られているだけでは不足である、ましてや日本人の場合。うさぎ、姫川亜弓さんのように、三次元に置き換えて金髪ではなさそうなキャラを「金髪」などと言うのは甚だ奇妙な分類に見える。(実写『セーラームーン』でも、変身前のうさぎはふつーの黒い髪だった) 『マダム・ジョーカー』の蘭子さんなどは染めている設定なので金髪キャラ扱いでいいだろう。私が挙げたうちでは、エヴァ姫はさほど強調されているのではなく、単に絵から金髪碧眼と見られるだけなので、自分で出した条件をあまり充たしていないな。

 『緋色い剣』のリュー、ロキはどうだろう? リューは作中では金髪設定(さほど強調されているのでもないが)だけど線ははいっていない。ロキは金髪線は入っているが設定では触れていない。

 「黒髪」については、設定上黒髪なのに絵のうえでベタが入っていないなどということはまずない。ただし、日本人キャラの場合、単に髪がベタであるというだけで「黒髪キャラ」と称するのは、私は少々ためらいを感じる。(例えば流川楓)
 少佐のように異人であり設定上強調もされている人、土方歳三のように明白にチャームポイントである人は問題なく「黒髪キャラ」の範疇である。

 私は基本的に黒髪、ダークヘアが好みであるが、アウグストゥスに関しては「金髪」史実を強調しておきたい。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文庫の景品のグチ 新潮のバカヤロー再び

2014-06-01 06:10:07 | 

本屋のレジに『ランキングで見る 文春文庫の40年』という小冊子が置いてあったのでもらってきた。
 「70年代は第三次文庫戦争と呼ばれる文庫創刊ラッシュの時代でした」というが、70年代の後半はマンガ文庫の第一次ブームでもあったことを記憶している。
 文春文庫の最初の10点の中に『おろしや国酔夢譚』by井上靖 がはいっていたのか。私が井上靖を読みまくった80年代初めには、文春文庫でも多数出ており、装丁のきれいなものが多かった。そしてこの作家のものではマイナーなものも多かった、二つの全集に収録されていないような。
 座談会で、「司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』は「週刊文春」連載だったのに、単行本も文庫も新潮社から刊行された」と書いてあったのでウィキペディアも見たら、「単行本は新潮社で上下巻にて刊行、現在は新潮文庫上下巻(改版2007年)で重版している」とやはりなっている。 しかし、私は確かに文藝春秋から出ている単行本上下巻を見たぞ。ふーん、単行本と文庫で違うのか、と思った記憶も確かにある。私の愛する栗塚版でも 原作 司馬遼太郎 文藝春秋刊 とEDに出ていたような気がするのだが。図書館の蔵書検索でも、単行本は文藝春秋となっている。  当初は新潮から、あとから文春からということ?

 70年代ランキングのベストテンのうちで私が読んだのは『竜馬がゆく』『歴史をさわがせた女たち 日本編 外国編』『坂の上の雲』『アンネの日記』『幕末』、80年代では『レッド・オクトーバーを追え』、90年代では宮部みゆきの2冊、2000年代では『誰か』『壬生義士伝』『人質カノン』『まほろ駅前多田便利軒』、2010年代『プリンセス・トヨトミ』『名もなき毒』『楽園』『まほろ駅前番外地』

 新潮文庫でかつてやっていた「YONDA?」、いまでも角川で続いている「ハッケン君」のように、買ってマークを集めて景品がもらえるという企画が文春にはない。臨時に行うならばオビに応募券をつけるのだろう、前例があった。
 そういえば、新潮文庫は「YONDA?」をやめたのに、いまだにあの三角マークは残っていることが腹立たしくてたまらない。講談社文庫は、三角マーク10枚で文庫ブックカバープレゼントを去年までしていたが、今年の新刊からはオビにそのお知らせが載らなくなった。某2chでは、また続くらしいときいたという情報があったけど、いまの最新刊にもいっこうにお知らせはない。  ま、こちらはもともとオビでの告知がひっそりとなくなっただけである。「期限 xx年12月31日」のxx年が12月新刊で次の年に延びることが常であったものが、去年は2013年12月31日のままであったことから終わりと判断したのであって、新潮のように、「新しい企画はない」とHPで言い切ったわけではない、だから新企画があってくれても不体裁でもない。
これに対する不満は、HPに載っていないことである。応募してほしくないのかと勘ぐりたくなっていた。もしまた新しい企画があれば、遠慮なくここで話題にしてやるざまあみろ。
 「YONDA」の終了のお知らせがHPでしかなかったことははるかにけしからん。本の挟み込みチラシにもなかったと思う。書店ポスターでも見たことがない。ためていたのにあとで知って腹を立てた人々はきっといるだろう。

2023.11.02付記。

上記記事の数年後に、女子高の同窓会に行き、マン研の仲間と会った。講談社に務めている人がいたが、・・・彼女もブックカバーの件を知らなかった!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする