レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

二つの時計

2023-05-28 15:35:19 | 雑記
 きのうの朝、テレビの部屋の時計が止まっていた。前日に、遅れていることには気がついていた。電池を交換して、動くようにはなったが、針の動かし方がわからない、どこをいじればいいんだ?
 もう一つ、枕元に置いている目覚まし時計の一つが少しまえに止まっていたので、この際これも電池を交換したが、動かない。
 その二つをミウィの中の時計屋さんへ持っていって見せた。ことによったら、一つ新しいのを買うかもしれないというつもりで。
 大きい方は、電池入れ(?)のそばにあるギザギザつきの部分をまわすのだった。
 目覚まし時計は、電池からナントカ漏れして汚れていたのでそこをふいてきれいにしたら治った(この先あまりもたないかもということだ)。
 タダで二つがもとに戻って得した気分である。
 この店で受け取った保証書を念のため点検したら、腕時計の電池交換をしたときのがある、保証期間は3年で、3年前の秋である、覚えておこう。
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名探偵のお弁当

2023-05-19 21:19:56 | 雑記
 
 瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯』のテレビドラマ化で「BS松竹東急」という局を知って、ここの番組表を見ていたら、「名探偵のお弁当」が目にはいった。上に貼ったリンクは、上のがその松竹東急ので、下のは「AXNミステリー」、うちはいまこの局は見られないが、このページのほうが詳しく紹介してあるので。
 「ジョン・ワトスン」と同居する探偵が、ミステリーに登場するお弁当をつくってみるという、つまり(?)『グレーテルのかまど』のミステリーバージョンのような番組である。
 「ジョン」は犬である。かねてから、「ジョン」は犬の名前みたいだと思っていたので違和感はない。 嬉しいことに柴犬である!
 これから番組表を気をつけていよう。
 来週はディケンズ作品が二つ。
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全部読み切りの別マ

2023-05-10 07:18:23 | マンガ
 先日、少年マンガ週刊誌の「4大」に関して、4つしかないのにこの言い方はおかしいだろ、と書いた。私自身はもうマンガ週刊誌というものには長いこと縁がないということも。
 人気が出て長期化する看板連載のほかに、あまり長くない連載や、読み切りにも力を入れたほうがいいのでは、とはいつも思っている。常連でない新規読者が入りやすいこともだいじだろう。
 
 私が別冊マーガレットに夢中の時期があったことはたびたび書いている。
 あのころ別マは「全部読み切り」をうたっていた。それはいつ始まりいつ終わったのだろう?と時々気になるので、「別冊マーガレット 全部読み切り」で検索してみた。出てきた画像では、早いところで1966年(昭和41年)ですでに表紙にそう書いてある。そんな時代はさすがに知らない。1974年(昭和49年)のものは、『はるかなる風と光』が載っている、見覚えがある、なつかしい~~!「たいへんスケールの大きい作品なので」「全部よみきり」の例外だとしていちいち言い訳(?)が載っていたことを覚えている。
 市川ジュン『花の中へ』、4回と短いものだけど連載だった。これには言い訳はついていなかった。76年、この時にはもう「全部読み切り」という方針をやめたのだろうか。
(74年に創刊された「花とゆめ」には別マの作家たちが多く移っている)
 この『花の中で』で、市川さんの絵が変わった。愁いを帯びて見えたことをはっきり覚えている。
 この時私は小学6年。中1の時には「週刊マーガレット」も買っていた。そのせいではぜんぜんないが、なぜか、別マへの熱がひいた。きらいになったわけではないが、どういうわけか、それまでのような入れ込みがなくなって、買わなくなってしまった。ひいき作家の作品はコミックスで買ってはいたが。
(そして熱意はララへ移る)
 河あきら『いらかの波』は77~80年。これは世間でかなり評判になったけどそのころには私はコミックスで読むだけだった。40回、全10巻、ヒット作のわりにはさほど長くない。ーーこのころには、「全部読み切り」という方針はすっかり過去のものになっていたということなのか。
 こうして思い出してみても、読み切り方針を明確にやめた、それの宣言・説明が載ったという記憶はない。
 少なくとも9年は続けていた方針を転換したのだから、なんらかの発言があってほしかったという気持ちがある、いまさらだけど。
 毎月毎月、読み応えのある一話完結ものが満載の雑誌を読んでいた、いまにして思えば贅沢な時代だった。もちろん、長編連載やシリーズものの面白さもあるが、1回1回でその都度作品世界に短い間引き込むというのはまた別の難しさがあるだろう。シリーズキャラクターに頼らない、まったくの読み切り短編を描ける腕、それがもっと見直されてほしい。
 
 単純に考えて、雑誌の発行頻度が低いと読み切り率が高くなりそうだと思うが、どうだろうか。週刊よりも季刊のほうが、1作のページが多くて、初めて読む読者への配慮の度合いが高い・・・のではないか?
 
 (今回検索して、花ゆめの初期は月刊で月2回になったのは75年からだと知った。『スケバン刑事』が創刊からだと思っていたけどそうでなかったことも。)
 
 
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『美の壺』、保存忘れた

2023-05-02 12:41:02 | 雑記
美の壺 - NHK>「美の壺」
 
 NHKの『美の壺』は、本放送がBSプレミアムで、Eテレでも放送枠があり、再放送を含めて週に4回くらいある。本放送はこれまで金曜だったが、この4月から水曜に移った。
 私が見るテレビ番組の一部はディスクに保存する。
 『美の壺』は『グレーテルのかまど』と一緒のディスクに入れている。
 今朝、昨晩の『グレかま』を移した際に気がついた、
『つぼ』の前々回『茶碗』を入れてない! その前の『うさぎ』、そのあとにはいっているのがスペシャル(通常は30分番組だけどたまに90分がある)の『家具』、間にあった『茶碗』がない。 再放送があることを期待しよう。
 なお、明日は『羊羹』、これは再放送なので入れなくていい。
 
3日に付記:
10日は「富士山」である。
 
 この番組をいつも見るようになったのは数年前のことだが、その前の「クリスマスケーキ」はまた放送してほしい、ディスクにとってはいるけど。とってなくてまた見たいのは、タイトル忘れた、犬がテーマの時。かわいい子犬(柴だろう)がクサカリさんとこに迷いこんできて~という始まり方だった。あんまり昔のは再放送しないだろうけど。
 
 少しまえに「馬」がテーマになっていた。草刈正雄が『動物のお医者さん』で大の馬好きの菅原教授になっていたっけな。「イギリス紳士風」という設定のキャラなんだけどアメリカンだよね?とか、この人と江守徹が同期って苦しくないか、とかドラマ化当時言われていたなぁ。
 
 日本の四季の暮らしを楽しむという共通点で、『美の壺』と、『しばわんこの和のこころ』のコラボなんてあったらさぞなごむだろう。 そういう点で、『聖おにいさん』のコンビや、『ヘタリア』の「日本」も仲良くできそうだ。
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明治のホームズ

2023-05-01 10:13:19 | 
いま借りて読んでいる本は
 
南陽外史『不思議の探偵 / 稀代の探偵』(作品社)
 明治時代半ばに盛んだった「翻案小説」(「外国作品の骨子は活かしながらも、風俗・地名・人名などを自国に合わせて置き換え、ストーリーそのものもかなり自由に書き直した小説」)。『不思議の探偵』は『シャーロック・ホームズの冒険』の全話である。『帝王秘密の写真』は『ボヘミアの醜聞』と容易にわかる。ホームズは「大探偵」、ワトスンは「医学士」と書かれて名前は出てこない。人名や地名が日本化されている場合、「ベーカー街」→「麺麭屋街」のように意味をとったものと、須佐まり(←メアリ・サザランド)のように音を多少なりと近づけたものがある。「青江漣」は「アイリーン・アドラー」である。
 地名が、通りや街のレベルだと日本化されていて、都市レベルだとそのままになっているようだ。しかし奇妙なことに、舞台はロンドンではなくベルリン(伯林という表記)、ホームズやワトスンはドイツ人。これは、筆者(訳者)がこれの前に手掛けていたシリーズの主人公のドイツ人ドクターが友達を紹介した、それがホームズという設定になったからだという。 しかしさらにおかしなことに、そのドクターというのも本来はイギリス人、当時の日本人にとって西洋人の医者といえばドイツ人というイメージーーだと説明されている。
 ほかに目立つ違いは、
なんといっても『禿頭倶楽部』だろう、もちろん『赤毛連盟』である、筋は同じだけど。
 『暗殺党の船長』は『オレンジの種5つ』。原典では、依頼人の叔父がKKKに殺されている。黒人嫌いがKKKにというのはヘンな気もするが、アンチ黒人の間でもトラブルがあったのだろう。しかし翻案では「暗殺党」とは、「黒人反対の男女を暗殺」する組織と書かれている。黒人嫌いが殺されるならその設定のほうがすっきりわかりやすいが、まったく逆になっている。
 『散髪の女教師』は『ぶな屋敷』、春名薫は「ヴァイオレット・ハンター」のことである。
 
 ツッコミいれながらなかなか楽しい。
 現代における「ローカライズ」には反対だが、まだ異国の風物に対して馴染みのない時代に、工夫して取り入れようとする努力は評価したい。
 少なくとも、いまの洋画に蔓延っている安易な原題カタカナ化よりも立派な心がけだろう。
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