レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

失礼な名称

2008-09-23 05:32:13 |   ことばや名前
 「ウメモドキ」、「ニセアカシア」、思えば失礼なネーミングである。
 私は特に花に詳しいわけではないのでこのたび初めて検索してみたが、

ウメ:バラ科サクラ属 
ウメモドキ:モチノキ科モチノキ属 バラ亜綱

アカシア マメ目ネムノキ科アカシア属
ニセアカシア マメ目 マメ科 ハリエンジュ属

 だいぶ違うではないか。見た目だけでつけたのか。でもたいていの人には、正確な種類なんて知ったことではないから、やはり外見からのネーミングのほうがわかりやすくて妥当なのだろう。花に意思があったらモンクの一つも言うだろうか。

 三浦しをん『乙女なげやり』(最近新潮文庫に入った)に、「スター○ックスのまがいもの」「スタ○もどき」と表現される店名が出てくる。「エクセルシオールカフェ」のことだとすぐわかる。確かに、ロゴがよく似ている。ポピュラーさはスタバよりもやや落ちるのだろうか。値段はスタバのほうが少し高いという印象。それに、タダで飲める水が用意されてないので、ドリンクをやはり注文せざるをえなくてそのぶんも高くつきがちかも。美味しいということならば双方美味しい。私の気乗りするメニューの数はエクセのほうが多い。

「スターバックス」

「エクセルシオールカフェ」
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都合のいい男in少女マンガ

2008-09-21 06:55:30 | マンガ
 世界史や神話学の本を読んでいると、いかに、男は女を支配することに手前勝手な理屈をつけて正当化してきたのかということをつくづくと感じる。逆に言えば、そこまでして抑えつけないと脅威だったということなのだろうが。
 ともかく、これだけの歴史があるのだから、少女マンガという限定された世界でくらい、女に都合のいい男像を描いてみたところでモンク言われる筋合いはないね、という気になってくるというものだ。
 そういうわけで、手前勝手な理由による「理想の夫キャラin少女マンガ」を挙げてみる。
・川原泉『空の食欲魔人』の吉川弘文
・かわみなみ『シャンペン・シャワー』のマルロ・タリオーニ
・佐々木倫子『動物のお医者さん』のハムテル

 「ひこうきのうんてんしゅ」弘文は、まず、性格と顔がいいということで充分快適だ。稼ぎがいい、家が広くて親がいない(「大学出てすぐ失くした」というのは都合の良い設定である)、おまけに本人もしょっちゅういない!「達者で留守」の見本!

 マルロは、根性充分でパワフルで、かつ、奥さんに従順という点がポイント(妻の親にも腰が低そう)、おまけに貞男だし。合宿だ遠征だとたびたび留守だし、家でも働き者で料理上手。

 ハムテルは、育ちがよくて且つ冷静沈着なしっかり者で、広い(そして古い)家にマイペースな祖母だけで、両親は音楽家でドイツ在住、たまにしか帰ってこない、--祖母タカさんに負けないならば、奥さんになる人はラクだろうなこの環境。むしろ二階堂のほうが両親よりもいりびたっているけど。

 ミーハーする対象ではなく、フェミ視点からいって好ましい男キャラ。
・長岡良子『ナイルのほとりの物語』の最終話に出てきたヘロドトス
「ペルシャ人は決して野蛮ではないが、畜妾の習慣には我慢ならん!」と憤慨していた。一方、女たちがのびのび幸せそうにふるまっている様を好ましいものとして観察している。スケベという意味での女好きではない、しかし、悪意や蔑視もない。たいへんよろしい。(史実がどうかは知らんよ)
・TONO『カルバニア物語』 カイル・タンタロット公爵
主人公エキューのパパ。愛妻との間に長いこと子供が出来ず、親戚からやいのやいのと言ってきても断固はねつけて仲睦まじく暮らしていた。ようやく生まれた一人娘を跡継ぎにするためということもたぶん念頭にあって、王国初の「女王」即位に尽力した。
・よしながふみ『1限はやる気の民法』の田宮(下の名前なんだったか?)
性格・勉学ともに大マジメの秀才。ア法学部主席で金時計もらい、院へ進み、学者コースを歩む。自家製の弁当を学生に分けてやったときのやりとり:「俺もこんな弁当作ってくれる彼女が欲しいっすよ」 「なんだそりゃあ、食べたかったら自分で作れ、女の子は家政婦じゃねーんだぞ!」
 同じゼミの女子学生が不当な白眼視を浴びていれば義憤を感じるし、友だちの付き合いはする、でもホモだから下心は持たない。

 番外として、『リリカル・メディカル』by羽崎やすみ のシラー・トレニアも挙げよう。
「リリカル・メディカル」
このキャラはフェミニストと言われているが(もっとも、女に優しいという意味ではこの言葉すでに死語たと思う)、ばあさんを差別しない点がたいへんよろしい。ガサツな少女よりも上品な老婦人のほうがいいみたいだし。悪友ダリウスの伯母である老いたガールフレンドのために尿漏れ薬を調合してあげる(「ニョウモレン」としてヒット商品になる)、なかなかいないぞこんなキトクなヤツ!
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「翻訳ドットコム」があればいい

2008-09-20 05:31:27 | たのみこむ・復刊ドットコム
「翻訳ドットコム(仮称)」

 「たのみこむ」を久々にチェックして見つけたもの。早速賛成票を入れた。面白そうな本、推薦したい本をこれで後押しできるようになったら便利だろうに。

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萌え萌え英雄・・・?

2008-09-17 05:35:15 | 歴史
「古代ローマ」のBBSの情報から。

下記書籍が9月22日刊行予定。
●『萌え萌え英雄事典』 イーグルパブリシング 英雄事典制作委員会編 予価
\1,575<税込>

 ・・・なんなんだか。まえに、『BLで読む世界史』だかそんな本の予告もあったけど、結局出たのか出てないのかわからないままで、いまだに見たことない。
 『萌え萌え~』、本屋にあって、絵が私の美意識に適えば買ってもいい。
 そういえば(?)『美少年西洋史』は、「これから出る本 10月上」にも載っていないぞ。いいかげんにしろ国書刊行会!
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ハヤカワ文庫も100冊

2008-09-15 05:33:21 | 
 「強い物語。 ハヤカワ文庫の100冊」というフェアも始まった。「も」なのは、少しまえに文春のを話題にしたから。景品なんかないことは同じだけど、ハヤカワは案内小冊子だけはある。新訳や新カバーの作品もある。私が読んだことのある本は1割もないけど、その中でのベストは『鷲は舞い降りた』、次いで『女王陛下のユリシーズ号』だな。『寒い国から帰ってきたスパイ』、いちおう読んだ気もするけど手ごたえを覚えていない。私はル・カレとレン・デイトンをごっちゃにしているフシがある。『ドイツの小さな町』はどちらだったか? 「小さな町」とはボンのことで、その意味では興味のあるものだったけど、どうもなじめなかった。再挑戦したい気はある。

 いま手元にたまっている、新しく買った文庫
『カラマーゾフの兄弟』 『寄宿生テルレスの混乱』 『雨・赤毛』 『恋愛指南 アルス・アマトリア』
 
 『カラマ~』は、いま売れてることはとうに知っていた。私が読んだのはもう20年以上まえのこと。再読することもやぶさかではなかったけど、去るコミケでうらりあさんが本を出したことをきっかけにともかく買った。
 いくつも訳本はあるけどどれにしたものか、「新訳文庫」がヒットときくと敢えて古いほうを選びたい気持ちもあるし、新潮は「YONDA?」マークもたまるし、そして上記うらりあさんの本で「24年組の絵柄みたいな」とか「女性にお勧め」と評されていたし、決定。
 「光文社新訳文庫」の装丁は、大きめの活字やアイボリーのカバーはとっつきやすいけど、あの針金人形みたいな物体がほぼすべてを彩っているのがちとナンを感じる。
 でも『テルレス』は、なにしろほかでは出てない(手軽に買えるものとしては)ので、しのごの言わずに購入。関係ないけど『ウェルギリウスの死』が出てくれたら確実に買う!
 「古典新訳」と銘打ったからには既に訳されたことが条件なのだろうけど、既訳がてんで売れてない、たいしてポピュラーじゃないよ、って作品も可なのだろうか。 
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最北の州

2008-09-14 05:35:45 | ドイツ
 旅番組を見ていて、父が「ここ行ったことない」と言うことがままあり、それは大いにヘンである。会社の近くだったとか、故郷の近辺が出てきての発言ならわかるが、旅行家でもないのだからたいていの場所は未知であたりまえだ。
 紀行文を面白く書くことはたいへんだと思う。自分自身で行った、または行く予定があるならともかく、そうでない場合、友だちですらないヒトの報告では中々読めないのではなかろうか。たいていは、「きれい」「おいしい」「すごい」に集約されてしまうものだと、酒井順子さんが書いていたはず。そう、ヒトが「おいしい」思いしたのをきかされてもねぇ・・・。
 で、どこに行ったとか行きたいとか、読まされて面白いこともなかろうけど、害になるわけでもないのでたまにここで連ねてみるのだった。

 いま、卓上にあるドイツカレンダーが示しているのは、「シュレスヴィヒ・ホルシュタイン」の風車の図。シュレスヴィヒ・ホルシュタインはドイツ最北の州。デンマークと接している(というより、ドイツになった歴史のほうが浅いか)ので両者の戦争の歴史もある。シュトルムの作品にもそれは反映されていた。
 私がドイツで行ったのはたぶんベルリンが最北で、まったく行ってない州は、メクレンブルク・フォアポンメルン、ニーダーザクセン、ブレーメン、ハンブルク、そしてシュレスヴィヒ・ホルシュタイン。この州、地理的に言って小さいし、『地球の歩き方』でも載ってる町は数少ない。いちばん有名なのは、世界遺産のリューベックか。トーマス・マンの出身地だとか、ハンザ同盟とか、マルチパンとか、名物がある。私が行きたいとすれば、ほかにはテオドール・シュトルムの出身地フーズムだな。州都のキールにはドイツ海軍記念館だのUボート博物館なんてあるらしい(でもドイツ軍については陸軍空軍のほうが興味ある)。たいていは海とは縁の深い町々だ。ポピュラーな保養地ズュルト島もあるし。
 シュトルム作品、いま『みずうみ』くらい文庫に残っているのだろうか。もう少し復活してくれてもいいのに。岩波文庫で出た『立原道造・掘辰雄翻訳集』にシュトルムの短編がいくつか載っているのは結構なことだ。
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上杉絡みの小説

2008-09-12 05:33:39 | 
「講談社文芸文庫」で、『異域の人 幽鬼  井上靖歴史小説集』という本が出ていたことをこのごろ見つけた。出たのは2004年、日本と中国題材の8編収録。『ミラージュ』ハマリ時代に知って喜んだ『信松尼記』が入っているのが意外だ。信玄の末娘の菊姫は上杉景勝に嫁ぐことになるが、その上の松姫は、信長の長男と婚約していたが、両家の敵対関係により当然流れ、武田滅亡ののち尼になった。この小説では、幼いころに義理の兄であった北条の氏秀を密かに恋い慕っていたものとして描かれている。信憑性の点で怪しいとされる『関八州古戦録』の記載を採用しているので、たぶん史実ではなかろうという点はあるけれど。淡々とした筆致の好短編。なお、井上靖には武田ものが多く、上杉は直接に登場していない。
 ここのブログでの関連部分↓
「上杉三郎景虎の検索で出てくる記事」

 でもこの本でいちばん好きなのは『明妃曲』だ。「匈奴」に惹かれる大学生の「私」は、同じく匈奴ファンである図書館事務員の田津岡と近づきになる。史上の悲劇の美女として知られる王昭君についての新説を彼は語るのだった。
 後宮で不遇をかこっていた王昭君は、実は匈奴の王の息子との恋で幸せになっていたというストーリーの部分と、偏屈で傲慢な変人(しかし作者は決してネガティブには扱っていない)への共鳴とが溶け合った、これも井上靖らしい作品である。

 この本の巻末に載ってる著作リスト、初めて目にするタイトルはほとんどないよ(覚えているとは言わないが)、我ながらよく読んだなぁ・・・。


 学研M文庫の新刊『軍神の系譜』、副題として「上杉謙信、景勝、直江兼継」とついている。謙信最晩年から「御館の乱」のあとまで。景勝は、叔父謙信が実父を謀殺したと思っており、「聖将」のポーズを偽善と感じて敵愾心を抱いている。謙信は謙信で、片腕の直江景綱を失くしたことに寂しさを覚える。北条から来た三郎景虎は、己の存在価値を求めて焦りを感じている。そして謙信の急死。
 謙信像はけっこう黒い。直江実綱がわりにズルいので、一部のミラージュファンはイヤかもしれない。
 景勝と景虎の間には理解と友情がある。景虎はそもそも跡目は景勝のものだと思っていたが、景虎を推す勢力もある。景勝は争いたくはなかったが、越後をまとめるためには戦いが必要だと景虎は考え、敢えて戦に踏み切る。どちらが勝っても負けても恨まない、上杉のためになるならばそれでよし、と互いに思っている。
もちろん悲劇に終わるけどそのわりにあるさわやかさが漂うのは、敵対する二人のこの関係のためであろう。
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真っ黒アイフル

2008-09-10 05:27:13 | 雑記
 きのう街で配ってたポケットティッシュ。なんと、紙が黒い!そしてビニールの開け口部分にはネコの顔が描いてある。黒ネコ? アイフルといえばチワワのCMが有名だったところだよな。 それにしても、ティッシュペーパーの黒なんてたいしていいとも思えんが。

 『燃えよ剣』を始めて通しで見た再放送時は東京12チャンネル(いまの「テレビ東京」)で、CMの多さでカットが多くて腹も立ったが、見られただけありがたくはある。そのときのCMは「プロミス」、「ほのぼのレイク」その他。1年後にテレビ神奈川で放映されたときはノーカットで予告編までついた。CMで覚えているのは「万珍楼」だけ。『燃えよ剣』の恩返しするにも金貸しには行く気はないし、中華の店がいちばん縁はありそうだ。でも実際のところ、万珍楼に行ったかどうか覚えていない。中華街にもご無沙汰だし。
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マクロウ最新作への不安と憶測

2008-09-08 06:27:57 | ローマ
 私が「たのみこむ」で邦訳を希望し、当ブログでもヨイショ・紹介カテゴリーを設けている作家Colleen McCullough(発音表記は「コリーン・マッカラ」と「コリーン・マクロウ」の2種あってはっきりしないけど以下「コリーン・マクロウ」にする)の、ローマもの7作目が出たという。これについて「まかつきゅう」からのTBがあるけど、念のためここでもリンク。
「Colleen McCullough最新作」
 どうやら、これまでと性格設定が違っているらしい。
 私は少なくとも独訳が出るまで読むことはないだろうし、上記のコーナーでの情報しか得ていない。だから、ここで述べることは単に思いつきの憶測である。

 同じ作家が同じ人物を描いているのに「キャラ」が違うということはままある。

 うらりあさんに依ると、司馬遼太郎の桂小五郎は作品ごとに描き方・役どころが、他の人物との関わりによって違っているらしい。

 広瀬仁紀の『沖田総司恋唄』『土方歳三散華』と、芹沢主役の『洛陽の死神』とでは土方の描き方がかなりの別人である。浅田次郎の『壬生義士伝』と『輪違屋糸里』でも結構な差がある。

 古代ギリシアの悲劇作家ソポクレスのオイディプス作品では、イオカステの兄クレオンの性格づけが、『オイディプス』とその後日談(内容としては)で開きがある。これについては、違う条件・違う観客相手ならそれでもよかったのだろうか、というフォローがある。

 
 はっきりと別の作品ならば、同一人物でも別のキャラと見做すべきだという考えも可能である。
 長い年月を経ていて作者の心理が変化することはあるだろう。
 読みきりのはずだったのに連載になって、初期設定がどこかへいってしまうことは長寿マンガでもありがちである。設定に矛盾が出たり、性格が変わったりすることを、どの程度許容できるかは様々。


 Allan Massie(全く邦訳もないが、アラン・マッシーと書くことにしている)のローマものは、それぞれ主人公・語り手が違うので、同一人物で印象が変わるのもヘンではない。

 しかし。明らかに同じ連作であり、間に幾星霜というわけでもなく(#)、読者は続きとして手にするであろうもので、性格づけが変わるということは許されていいのか?いや、よくない!
#5作目『ルビコン』1997 と6作目『十月の馬』2002 の間、そして6作目と今度の『アントニーとクレオパトラ』2007 の間は、同じ5年間である。確かに、『十月の馬』の後書きでは作者はこれで終わりにすることを宣言していた、もしかして、続きの要望に押し切られたのか? これまでに比べると短い。脇役敵役たちまで細かく書き込むのがこのシリーズだが、ポンペイウス、カトー、キケロ、ブルートゥスなどはもういなくなってしまったので書くことが減っただけだとも考えられる、とはいえ、『十月の馬』が5年間のことを1000ページ費やしていたのに、今回は12年でその半分程度の長さだ。カエサルがいなくてパワーが湧かなかったのだろうか?
 カエサルLOVEの作者はこれまでセルウィーリアに自己仮託していたけど、彼女の退場(したかどうか知らんけど)のあとはクレオパトラにそれを移した、その結果、ひきずられて敵方ローマ陣営の扱いが悪化した? 

 すべては憶測の段階である。読んでみたら、思ってたほどひどくない、ということになるかもしれないし、逆に、裏切り者!と叫びたくなるのかもしれない。いずれにせよ、不快に思ったら素直に怒ろう、なんとか受け入れようと自分を説得などしないことにしよう。無理をすまい。
 『号泣する準備はできていた』という題のヒット作があったが、「激怒する準備はできている」って感じだな。

 『十月の馬』の邦訳を希望することには変わりない。どうせなら『A&C』と一緒に出てほしい。 たとえ続きが腹立つ内容とはいえ、同一直線上にあるならば気になるものだから。(だいたい、腹の立つ内容を外国語で手間かけて読むのはもっと腹立つだろう) 
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秋の100冊は

2008-09-07 06:32:27 | 
 夏の文庫100冊フェアのコーナーは書店から片付けられて、いまは文春文庫が「秋の100冊」をやっている。しかしこれ、ただ100冊選んであるだけで、なんにも特典ないんだな。思えば、私が高校時代に新潮のフェアに接したときには、ただ「読んだ」マークをつけていくことに喜びを感じたものだ。いまでは、プレゼント品つきの夏の3種フェアに慣れてしまって、プレゼントなしでは(#)つきあう気にならない。欲ばり。
 でもやっぱり、「気は心」と言える程度のもの、しおり、ポストカードくらいは用意してもらいたいなぁ。ちょっとしたお得感はけっこうだいじなものだ。少しは考えてくれないかね文春文庫? カバー折り返しのマーク部分だって、かつてのフェアの名残がそのままになっていて、目下新しいキャンペーンの予定なしだというが、これもなんとかしたら?
#もっと正確に言えば、私が欲しくなる品ということ。携帯ストラップなんていらないので、集英社文庫のフェア本はぜんぜん買ってない。
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