レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

観光地の安らぎ

2007-04-30 16:20:31 | ドイツ
 外国紀行の番組を見ていて、国内旅行者がいるとなんだか奇妙な気がする。しかし、日本人だって日本のすべてに行ったことはないからあたりまえのことなのだ。

 観光ズレしていない町の良さというものはあるが、観光地にはそれなりの安らぎがあると思う。それは、おのぼりさんは自分だけではないという安心感。特に、他の観光客がアメリカ人だったりすると、「伝統」ならば我々のほうがあるもんね、えへんぷい、という気分になれる。
 『ドイツトラベル事典』によると、ドイツの「三大俗悪観光地」は、
リューデスハイムのドロッセルガッセ(つぐみ横丁)
ミュンヘンのホーフブロイハウス
ティティゼー
だそうだ。私は全部行ったとも。善良な観光客として土産物も買いまくりましたとも。

 「ティティゼー」とは、西南部の州バーデン・ヴュルテンベルクにある湖だ。私のいたフライブルクからは鉄道で40分。それほど巨大なわけではないし、確かにそう特別なわけではないと思うが、たくさんの人が訪れている。私も、ボートに乗り、土産物を山と買い、心軽く楽しんだ。
 リューデスハイムは、ライン河観光の重要な町の一つ。普仏戦争の勝利を記念した「ニーダーヴァルト記念碑」も見ものの一つ。私が行ったのは日曜だったのだが、「つぐみ横丁」の店は営業していた、さすが観光地だ。ここの名物である「リューデスハイマー・アイスカフェ」は、コーヒーに生クリームとチョコの粉をかけ、おまけにリキュールを加えるという強烈なもの。飲んだ夜は予想以上に眠りが遅かったのなんの。

 パックツアーでのドイツ4大定番は、ライン河クルーズ、ハイデルベルク、ローテンブルク、ノイシュヴァンシュタイン城。異存はないけど、どうせならボンのベートーヴェンハウスも入っていていいのに。日本人の訪問者が多いとはよく言われるし。
 よく、「ロマンチック街道・スイスアルプス・パリ」というツアーの宣伝を見かける。「パリ」だけフランス語圏で、毛色の違うのが混じっていることがどーも目障りで仕方ない。方角も違うし。ムリにこれを入れるより、たとえばフュッセンでもう1日滞在してノイシュヴァンシュタイン城だけでなくホーエンシュヴァンガウ城も見るなんてほうが落ち着くんじゃないかと私は思う。
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図書カードが当たった

2007-04-29 16:12:43 | 雑記
きのう、あおば出版から図書カードが届いた。あおばのソフト系レディコミ誌「さくら」は、北村夏(川崎苑子)さんの連載が終わってからしばらく買っていないのだけど、数ヶ月まえ、「15の愛情物語」に2本立て再録が載ったので買い、例によって、「北村夏作品の単行本希望!」と書くためにアンケートを出した。それで記念品が当たったのである。『80番地の犬』に始まる犬ものの西田陽子さんの絵。私にとっては可愛くないタイプの犬であるけど、長いこと使われている絵。実はこれが当たるのは初めてではない。「さくら」でビール券が当たったこともある。あいにくビールでは私には嬉しくないのだが。図書カードならば使い道はある。なんとなく、こういうので買うのは長くとっておく有意義な本でなければならない気分になる。「さくら」とその姉妹誌で当選するのは4回目だと思う。 


 たまに行く「どんぶりと定食の店」である「やよい軒」、いまは24時間営業だけど、5月から10-24時になる。私は昼しか行く機会がないので問題ないけど、たまに来て初めて知った人はいやだろうなぁ、と他人事ながら気の毒になる。深夜・早朝は開いてても客が乏しいのだろうか。

 「大型連休」なんてしきりにニュースでも言ってるけど私には関係ない。TK大学では今年から連休の谷間も休まないようになったし(かつては休みと知らずに空しく出かけてしまったことが2度ある)、あちこちで世知辛くなっている。たとえ休みであっても旅行に行くわけでもないのだけど。
 成田から出ていく人はやはり多いらしい。私ならば近場の外国よりも(少し知っているところで言えば)国内の近場で箱根や鎌倉や沼津のほうがいいなぁ。
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マンガ ローマ帝国の歴史 2

2007-04-27 20:54:36 | ローマ
 やっと手にした。第2巻『アウグストゥス、揺るぎなき帝国の礎』は、『ローマ人の物語』で言えば『ルビコン以後』後半から『パクス・ロマーナ』の部分。私の見解では、最もドラマティックな、語るべきことがたくさんあるパートだ。
 最初に言ってしまえば、・・・◎の出来。
 カエサルの死後、ナメてかかる敵たちを押さえ込み、狡猾・冷酷なほどの手際を見せるオクタヴィアヌスの切れ者ぶり、支える友の活躍、唯一の情熱的な恋(少なくともここではそういう描き方)、しかし晩年の数々の打撃と周囲を巻き込んだ不幸、安らかな最期。(もっと描きこんでほしい点はそりゃあるが)手際よく盛り込まれている。
 アントニウスが、バカなりに本人はそれで幸せだったと思っている点、クレオパトラを美女と絶賛はしてないでほどほどゴージャスで野心ある女に描いている点もバランスとれてると思う。
 アントニウスのセリフに「オクタウィアもフルウィアもクレオパトラもみな己を貫くことを知っていたのに」とあり、淑やかなオクタウィアもここに並んでいることが注目に値する。男権の強い世界にあって、良妻賢母のオクタヴィアもまた、それなりに己を持った女として扱っている点も好ましい。
 いちばん哀しいのは、父に愛されなかったゆえに父を憎んで破滅的行為に及んだユリアと、ある意味同類のティベリウスではないか。
 次の1冊でどの程度描けるんだろうか。

 とりあえずこんなところで。

 一言。
 やや髪の長いオクタは明らかに美少年に見えるが、短くしたらまるで宝塚の男役のようだと思ったのは私だけだろうか。(「宝塚の男役」をよく理解したうえでの発言ではありません、イメージで言ってます)
 リウィアとの婚礼のひとコマ、「オクタとリウィアの恋愛は、ビジュアル的にほとんど百合」という某氏の発言を思い出す。
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望む、歴史絵巻!

2007-04-26 13:08:50 | マンガ
「幸村誠さんにきく」
 読売新聞の読書欄「本よみうり堂」で、先日『ヴィンランド・サガ』の作者のインタビューを載せていた。私はこれのコミックスを2巻まで読んでいる。続きが気にはなるけどいまのところそのまま。
 そのついでの部分を以下コピー。

欧州史から題材の本格作品も

 ヨーロッパの歴史を取り上げるマンガは多い。ローマ帝国の復活を目指したイタリア・ルネサンス期の政治家、チェーザレ・ボルジアを取り上げた惣領冬実『チェーザレ』(講談社、1~3巻)は、日本未訳の研究書に依拠した本格的作品。ピサの大学生だった若き日のチェーザレを取り巻く複雑な権力関係を絶妙の心理描写で序盤から浮かび上がらせ、すでに傑作の呼び声が高い。

 岩明均『ヒストリエ』(同、1~3巻)は、ヨーロッパ文明の原点、古代ギリシャを舞台に、のちにアレクサンドロス大王の側近になるエウメネスの数奇な運命をたどる。『ヴィンランド』を含めいずれの作品も華麗な服装や建築物を克明に再現し、ロマンあふれる歴史絵巻だ。

(2007年4月25日 読売新聞)

ここに挙がっている3つはいずれも青年誌(掲載だよね)。そもそも、華麗な歴史ロマンなんてジャンルは少女マンガこそ得意とするものなのに。目下、ベストセラーに名を連ねる少女マンガが少ないうえに、歴史ものに入れられるのは『風光る』、『大奥』くらいなもので、和ものだ。世間の注目を集めるほどのヒットでないならば、西洋歴史ものの傑作はあるのだが。くやしい。

 ところで『チェーザレ』は実際面白い。今月出た3巻では、あやしげにマキャベリ登場。小心者のジョヴァンニがけっこういい味。惣領冬実は元々少女マンガの人なだけに絵も落ち着いてキレイ。
 チェーザレといえば、氷栗さんの『カンタレラ』はどうするんだ、区切りがいいわけでもないのにこのまま中断にするなよ~~!!
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発行の遅れ

2007-04-25 15:58:14 | 
予定では、きのう『マンガ ローマ帝国の歴史2』を買って、今日その感想を書くはずだった。しかし今日現在まだ手にしていないのだ。大きい書店で問い合わせたら、今日か明日の入荷予定ということだった。予告では24日だったのに。今週中には出るんだろうな。
 国書刊行会から須永朝彦『美少年日本史』という本が数年前に出ている。タイトル通り、日本史上の美少年の紹介。だがな~、昔の日本の絵で描かれると私の美意識では楽しくないんだよ~~! その点、姉妹編である『美少年西洋史』には期待しているのだが、予告が出てからもう数年経っているんだ・・・。

 探している本が店頭にない時、1、売り切れである 2、この店には入荷していない 3、発売が遅れている のどれなのかを確認しなくてはならない。1、2ならばほかの店をあたる。3ならば待つしかない。 困るのは、店員のボケか手抜きで、まだ出ていないのに「売り切れ」なんて言った時。ムダにほかを探すことになる。私は2度そういう目にあった。ほかの店で確認してもらって延期とわかった時にはアホぬかした責任者をしめあげたくなった。

 出かけた先で欲しい本を見つけたとき、マイナーなものならば用心してすぐ買ったほうがいい。どの店でもあるポピュラーなものなら、荷物になることを避けて地元で買いたい。どっちつかずな時に困る。
 本とは、店で違いがあるものではないから、商品そのもの以外で差別化という点がほかと違うだろうな。私がこのごろ某書房に行くことが楽しみなのは、出版社のPR誌をもらってくることが理由である。
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マグカップの利用

2007-04-23 14:00:38 | 雑記
 部屋の片付けを大掛かりにしなければならないのは、火災報知器の点検の時。しかし、それ以外でも部分的にキレイにしたくなることくらいはある。
 机の下のごちゃつきを見直していたら、チビた鉛筆の束が出てきた。数ヶ月まえに電動鉛筆削りを買ってもらってから、鉛筆の在庫をせっせと消費しているけど、まずはこれらのチビが先だ。
 ものを減らしたい。鉛筆、ペン、あるものからどんどん使って家の中をすっきりさせたい。マンガまわし読みで送る際に使う袋または箱も。送られてきたのが新しい品だともうかった気になって嬉しいけど、まえから積み上げてあるものはさっさと使ってしまいたい。いったい何往復したんだろう、って汚い箱もあるしなぁ。向こうもきっと、またこれが来た~と思っているだろうな。

 机の上の鉛筆・ペン立てとして、これまでしまってあったマグカップを持ち出してきた。なんと90年の冬コミケで友だちが買ってきてくれた品だ。そのころハマりたての『間の楔』のサークルで本と一緒に売っていた。やぎざわ梨穂さんの絵のイアソンxリキ、懐かしい。若干アヤシイ絵なので、使うのはちょっとな、としまいこんであった。ペン立てくらいならばいいだろう、とようやく陽の目を見た(?)。
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「高慢」は常識の外?

2007-04-22 15:24:55 |   ことばや名前
 私は常々、洋画の邦題に手抜きが多いことをグチっている。原題の単なるカタカナ化で意味不明だったり日本語として美しくないものを見るとムカムカする。(去年の5月18日の記事参照)
 先日、読売新聞にもそういう記事が載った。
「洋画の邦題 苦心の産物」

 驚いたのはこれ。「原作が有名な場合は書籍題名も意識するが、「高慢と偏見」を映画化した「プライドと偏見」(05年)の場合、事前調査で高慢という言葉の認知度が低かったため、変えた。 」
 ・・・・・・「高慢」という言葉を知らん連中が多いっていうのか!? そういえば、「高慢ちき」という言葉は古いってどこかで読んだけど、それは、言い回しとして古臭いというだけでなく、既に通じないということなのか? あきれはてる。
 原題は、Pride and Prejudiceで、pとpで揃えてある。邦題としては『自負と偏見』もあるが、語呂の良さで『高慢と偏見』に軍配を上げたい。こうまんとへんけん、リズミカルだ。それをなんだ、「プライドと偏見」ではどちらの良さもだいなしではないか。
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男装in少女マンガ誌

2007-04-21 15:58:00 | マンガ
 少女マンガの「男装」モチーフ、少女誌の巻。

 田中雅子『赤い狼』
 知っている人いるだろうか、70年代初頭。たぶん「別冊マーガレット」、あるいは「デラックスマーガレット」に載っていたシリーズで、私も断片的にしか読んでいない。テキサスの田舎育ちのおてんば娘キャシーが、マスクして正義の味方「赤い狼」として戦う話だった。母はキャシーを女らしくさせたがっていた。

 忠津陽子『美人はいかが?』
 男装ともいえないけど、男所帯でガサツに育ってしまった女の子を女らしくさせようとする話だった・・・はず。私自身全部は読んでない(いま文庫で出てるけどね)。70年、「週刊マーガレット」。ストーリーマンガというものをよく解読できてなかったころからこの人の絵は好きだった。

 「男の子みたいな女の子」「女の子みたいな男の子」の設定はよくあった。(私は読んでないけど里中さんの『ミスターレディ』もその類。70年代。) 女らしさ男らしさは形ではない、心なんだ、という結論に終わることが多かったような記憶がある。もっと昔なら、「オテンバ」はもっと、矯正すべき欠点として扱われていたのかもしれない。

 『ベルばら』よりもあとの「週マ」での山本鈴美香『七つの黄金郷』は、エリザベス1世の時代のイングランドが舞台で、結婚するまで世間に性別を明かさないという海賊で侯爵の一族が出てくる。状況に応じて使い分けていた。(『ジェンダー表象論』がこれについて触れていないのも不思議だ) もっとも、山本鈴美香という作家の意識も案外古いところがあるので、性別不明という点でTONI『砂の下の夢』あたりと比べれば限界があるのではないかという気はする。
 
 80年代、ひかわきょうこ『荒野の天使ども』。西部劇のラブコメ。8つのミリアムはスカートのまま暴れていた。続編の17才バージョンでは、敵地にのりこむときにはジーンズ着用だけど、単に動きやすさの問題だろう、髪は長いままだし、けっこう胸あるし、男にはどうしても見えない。「オテンバ」はミリアムのミリアムたる所以であり、「治す」べきものだとは決して思われていない。

 現代ものの場合、なにをもって「男装」というのか難しい。碧ゆかこの「すばるさん」、黒田かすみ『Vice』のマリア・シューマッハなど、特に男を装うつもりではないだろう。
美人だけど背が高くて胸ないので、しばしば男と思われるが、たぶん動きやすいからスーツやジーンズでいるだけだと思われる。

 少年マンガだけど『うる星やつら』。浜茶屋を継ぐために、父が勝手に「男らしく」育ててしまった藤波竜之介(明らかにオスカルのパロ)。本人はそんな親父に反抗しているが、明らかにどの男キャラよりも男らしい。顔は可愛く、胸はけっこうあるけどブラジャーなど持っていないのでサラシで押えている。「女らしく」なりたいという欲求は強いがその試みは挫折するのが常だった。
 
  「男のような」、「オテンバ」といった性質を、マイナスと見る、矯正すべきものと見做す前提は、年代が下ると共に崩れていることは確かであろう。そもそも、「女らしさ」「男らしさ」が正面きって問題になること自体が稀な気がする。

 いま続いていて私が愛読しているマンガで「男装」は、TONO『カルバニア物語』、戸川視友『海の綺士団』、あずみ椋『神の槍』。これらについてはまだ書くことがあるので割愛。あ、『大奥』もか。
 思うに、同じ「男装」でも、①自分の意志でしているのか強いられているのか ②女であることを隠しているか ③性別の自意識はどちらであるか ④恋の対象は男女どちらか など、いろいろと分類がある。細かく見ていくことはこの際しないけど。
 よかれあしかれ、昨今のマンガでのほうが男装設定に「気負い」が無くなっていっているように思う。
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隣はなにを読む人ぞ

2007-04-19 05:51:07 | 
 三浦しをんが、電車で隣の席の人が本を読んでいると、それがなんなのか気になるとエッセイで書いていた。ある日、隣の人の読んでいる本を自分も読んでみるという企画を己で立てて、それで『白い巨塔』(当時ドラマ放映中)の2巻目を読んだと。
 この人ほど熱心に探求はしないが、私も多少好奇心を持つ。

 藤沢周平の『密謀』を読んだのは、電車内が発端である。
ある日、隣に立つ人の読んでた文庫で、「大坂城」「秀吉」という言葉が目に入った。「主に似て寡黙な行列」という言葉が出てきたので、上杉景勝だろうかと思った。タイトルが『密謀』、ページの組み方からして新潮文庫だと見当がつく。本屋で新潮文庫目録を調べて作者がわかり、実際に景勝&兼続主従の話だった。
 ところで、私は『炎の蜃気楼』の影響で上杉三郎景虎について調べた時期があるが、彼の側から書いたものは少数派なので、勝者である景勝サイドの本も当然手を出した(アウグストゥス目当てでクレオパトラ本を読むのと逆の立場だな)。
 上記の『密謀』は、図書館にもあるのを知っていた。景虎サイドに言及があったとして、それが好ましいものであれば買おう、不愉快ならば借りて済ませよう、と思ってその部分を先に見た。謙信の急死ののちに、二人の養子の間で跡目争いが生じて、この「御館の乱(おたてのらん)」は翌年、景虎の自刃で終わる。これについて『密謀』でも触れているが、ここでは、直江兼継が景勝を推した理由の一部として、景虎が劣ると思ったわけではないが、越後の国主には貴公子的な景虎よりも、「越後づら」の景勝のほうがよいと思ったから、と説明してあった。--この描き方は私を満足させたので、この本は買ったのだった。

 別の話。
 ある時、隣の女子高生が新書を読んでいた。「ロンドン塔」「アン・ブーリン」の語が目にはいってきた。借り物だったのか、降りていく友達にその本を渡し、一人になってから読み出したのは『ハムレット』だった。一貫性があって面白かった。
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「あ」で始まる偉人?

2007-04-18 16:01:40 | 歴史
先日、「ニッポン人の好きな100人の偉人 英雄編」から間もないというのに、「偉人」を取り上げた番組がTBSとフジであった、しかも同じ日、一部は重なった時間に。後者は日本人限定だったので、私は前者を優先して録画してあとでナナメに見た。歴史の教科書に載ってる人々を中心に、それぞれの頭文字で頭に浮かぶ歴史上の有名人は?というアンケートの結果を発表していた。「あ」は、最も多かったのが「明智光秀」。「偉人」と思ってるわけではなくて(私は好きだが)単に「有名人」なんだろう。「せ」で「西太后」も上位だし、「ま」の1位が「マリー・アントワネット」なんだし。あのさー、まがりなりにも「偉人」と言ってるのだから、どうせならばマリー・キュリーとか、マリー・ローランサンとか言ってくれよー。 「あ」でアインシュタインや芥川龍之介はわかる。アレクサンドロスもあった。「アウグストゥス」はなしかい・・・。「アントニウス」もなかったけどな。 もっとも、頭文字といっても、日本人の名前ならば姓名の順だからわかりやすいけど、西洋人だとどこから言うかで変わってくる。「カエサル」は「か」の項目でベストテン入りしてたけど、「ユリウス・カエサル」という人も少なからずいるからそこで票が分かれてしまう。「ま」は、マリーだのマリアだのは多い名前なのでキリがないし。 
フジの番組で、有名人たちのラブレターを紹介していた。テレビ欄に、秀吉、信玄のラブレターと書いてあったので、アレかいとすぐ見当がついた。(秀吉のは淀宛て。) 高坂宛に、浮気の言い訳したかの有名なヤツである。
 「ゆめうつつ館」よりリンク。
「春日源五郎覚書」


 部屋の整理をしていたら、「100人の偉人」で最初に行った投票結果、いわば「総合編」の20位までのメモがあったので、ここに写しておく。
1、信長 2、龍馬 3、エジソン 4、秀吉 5、松下幸之助 6、家康 7、野口英世 8、マザー・テレサ 9.ヘレン・ケラー 10、土方歳三 11、西郷隆盛 12、ダイアナ妃 13、アインシュタイン 14、美空ひばり 15、福沢諭吉 16、アンネ・フランク 17.ナイチンゲール 18、吉田茂 19.ディズニー 20、ベートーヴェン
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