いま読んでいるのは、予定どおり、『坂の上の雲』と『寺田寅彦随筆集』。
前者は、もう後半にはいったが、正岡子規が3巻で死んで、あとは日露戦争に突入して、大半戦争ばなしなのでいささか閉口する。列強の思惑とか、ロシアが圧迫してきたポーランドやフィンランドの勢力を煽る裏工作は中々興味深い。つくづく、ロシアも恨まれてるよなぁと感じる。大国が恨まれずにすむはずもないとはいえ。
寺田寅彦という名前に関して印象づいたのは、『エッダとサガ』、『緋色い剣』にハマれば多くの人が手にする本が最初だったはず。イントロで、サガの合戦描写に平家物語を連想したという寅彦の随筆が引用してあった。私も『緋色い剣』のチャンバラ場面で、わ~壇ノ浦みたい~という感想を持ったので、自分の感性に自信を持つとともに、寺田寅彦という人物に親しみを感じたのである。 なお、上記の引用は、岩波文庫5巻本の1巻の『春寒』である。
『一つの思考実験』で、人の心の不安は新聞のいらん情報でつくられてることが多いので、日刊新聞なんてなくしてしまったらどうだろう、すぐに知らなければならないことなんてごくわずかしかないものだし、必要な人々は別に情報入手手段を得るだろうし、云々という意味のことが提案されている。
これは大正のことであるが、いまは、ネットがそれに当たるだろうか。携帯電話で伝えられている内容も9割がたどうでもいいものであろうと、偏見まじりに私はなんとなく思う。
ところでこの岩波文庫本は、カバーが木下杢太郎の絵だ。伊東で記念館に行ったことがある。 なぜこの人の絵なのだろう。寺田寅彦の名とこれと一緒に検索しても手掛かりはない。編集した小宮豊隆と並べると、某文学全集で「阿部次郎 小宮豊隆 木下杢太郎」でまとめた本が出てきた。ドイツ文学者ということでいっしょにしてあるのか。(ドイツロマン派でフケーとシャミッソーがフランス系だからと同じ巻にしてあるようなものか) 小宮と木下に交友があったかいまのところ知らんけど。
先日図書館で借りてきたぶん、
『マリー・アントワネット物語 上』by藤本ひとみ 『北欧悲史 悲劇の国王、女王、王妃の物語』 『リトアニア 小国はいかに生き抜いたか』
前者は、もう後半にはいったが、正岡子規が3巻で死んで、あとは日露戦争に突入して、大半戦争ばなしなのでいささか閉口する。列強の思惑とか、ロシアが圧迫してきたポーランドやフィンランドの勢力を煽る裏工作は中々興味深い。つくづく、ロシアも恨まれてるよなぁと感じる。大国が恨まれずにすむはずもないとはいえ。
寺田寅彦という名前に関して印象づいたのは、『エッダとサガ』、『緋色い剣』にハマれば多くの人が手にする本が最初だったはず。イントロで、サガの合戦描写に平家物語を連想したという寅彦の随筆が引用してあった。私も『緋色い剣』のチャンバラ場面で、わ~壇ノ浦みたい~という感想を持ったので、自分の感性に自信を持つとともに、寺田寅彦という人物に親しみを感じたのである。 なお、上記の引用は、岩波文庫5巻本の1巻の『春寒』である。
『一つの思考実験』で、人の心の不安は新聞のいらん情報でつくられてることが多いので、日刊新聞なんてなくしてしまったらどうだろう、すぐに知らなければならないことなんてごくわずかしかないものだし、必要な人々は別に情報入手手段を得るだろうし、云々という意味のことが提案されている。
これは大正のことであるが、いまは、ネットがそれに当たるだろうか。携帯電話で伝えられている内容も9割がたどうでもいいものであろうと、偏見まじりに私はなんとなく思う。
ところでこの岩波文庫本は、カバーが木下杢太郎の絵だ。伊東で記念館に行ったことがある。 なぜこの人の絵なのだろう。寺田寅彦の名とこれと一緒に検索しても手掛かりはない。編集した小宮豊隆と並べると、某文学全集で「阿部次郎 小宮豊隆 木下杢太郎」でまとめた本が出てきた。ドイツ文学者ということでいっしょにしてあるのか。(ドイツロマン派でフケーとシャミッソーがフランス系だからと同じ巻にしてあるようなものか) 小宮と木下に交友があったかいまのところ知らんけど。
先日図書館で借りてきたぶん、
『マリー・アントワネット物語 上』by藤本ひとみ 『北欧悲史 悲劇の国王、女王、王妃の物語』 『リトアニア 小国はいかに生き抜いたか』