中公新書には、『物語 ○○の歴史』が数多くある。その一冊『物語 北欧の歴史』を読んだ。一度読んだからといって全部覚えるものではもちろんない。
最も関心をひかれたのは、序章のここ:
「北欧史ではバイキング時代は古代に属している。中世史はバイキング時代以後から始まる。またバイキング時代は800年頃から1000年頃までとしており、学校の歴史教科書もこの分類に従っている」
まえに、『エッダ』の帯に「北欧中世歌謡」と書いてあることに対して、新旧のエッダは8世紀~13世紀だからまさしく「中世」でいいのに、ものすごく違和感がある!と書いたことがある。それは私の意識では、「中世」=「カトリック世界」だからで、異教の心を伝える歌にその名を使うと甚だヘンに見えるのだ。
しかし、北欧史のその分類の従うならば、古代・中世の両方にまたがっているので、古代歌謡と呼ぶことも間違いとは言えないことになるのかとたいへん納得できる。
1000年といえば、アイスランドがキリスト教への改宗を決め、ノルウェーのオーラブ王が戦死し、「幸運児」レイフがのちのアメリカに行ったという年で、『緋色い剣』『獅子の如く』は劇的な一区切りで終わっているのだと改めて思う。
「ハンセン病」のハンセンとはノルウェー人であることを初めて知った。
「歴史」カテゴリーをしばらく投下していないので、あまりに小ネタだけどこれで一つということにしておく。
最も関心をひかれたのは、序章のここ:
「北欧史ではバイキング時代は古代に属している。中世史はバイキング時代以後から始まる。またバイキング時代は800年頃から1000年頃までとしており、学校の歴史教科書もこの分類に従っている」
まえに、『エッダ』の帯に「北欧中世歌謡」と書いてあることに対して、新旧のエッダは8世紀~13世紀だからまさしく「中世」でいいのに、ものすごく違和感がある!と書いたことがある。それは私の意識では、「中世」=「カトリック世界」だからで、異教の心を伝える歌にその名を使うと甚だヘンに見えるのだ。
しかし、北欧史のその分類の従うならば、古代・中世の両方にまたがっているので、古代歌謡と呼ぶことも間違いとは言えないことになるのかとたいへん納得できる。
1000年といえば、アイスランドがキリスト教への改宗を決め、ノルウェーのオーラブ王が戦死し、「幸運児」レイフがのちのアメリカに行ったという年で、『緋色い剣』『獅子の如く』は劇的な一区切りで終わっているのだと改めて思う。
「ハンセン病」のハンセンとはノルウェー人であることを初めて知った。
「歴史」カテゴリーをしばらく投下していないので、あまりに小ネタだけどこれで一つということにしておく。