レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

カボチャケーキや31アイスの日

2016-10-31 12:47:24 | 雑記
 今日がなんの日かという話ならば、「ドイツ」カテゴリーでは、北東部の州(プロテスタント優勢地域)では「宗教改革記念日」で祝日だと書いたことがある。

 西南部の多くの州、つまりカトリック優勢ということだろうがこちらでは「諸聖人の日」または「万聖節」として11月1日が祝日である。2日が「万霊節」。○○の日、を設けてもらえなかった聖人たちを11月1日にまとめてしまい、一般人の霊の日が2日。
 「ハロウィン」との連想で言うならば「万霊節」は10月31日のほうがわかりやすい感じでどうも混乱する・・・。


 私が小学生のころ、「りぼん」だったかそれとも別の雑誌か、「りぼん」で『キノコ・キノコ』を描いていた「みを・まこと」なので集英社系列だとは思うが、ハロウィンが題材になっていたことがある。日本に来ているアメリカ人の子供たちが、日本にはその風習がないことを知らずに「ごちそうくれなきゃいたずらするぞ」とよその家におしかけて、そんなにビンボーなのかと誤解されたりのてんやわんや(死語?)になっていた。70年代のこと。
 『ちびまる子ちゃん』でも、金持ちでハイカラ(死語)な花輪君が教えてくれたけど、仮装して訪問したところで気味悪がられる話があった。

 いつのまにやら、渋谷等で迷惑がられる日になってしまった。よその行事を取り込むに躊躇しないのは日本の強みであると私は考えるけど、迷惑にならないように気を付ける、本来の意味を多少なりと知っておこうとする、ということが必須条件である。
 「人に迷惑をかけない」ということは、日本のたいていの大人が、親が子供にしつけることの最大重要点のはず。少なくとも、ゴミを散らかさないくらいのことはいつでもどこでも共通しているだろうに。大人まで仮装するのはみっともないという見解もあるけど、私はそれはどうでもいい。

 ルールを順守して楽しむ日でありたい。

 うちではカボチャケーキを予約してある。
 それとは関係なく、31日は「サーティーワンアイスクリーム」でダブルが31%引きの日なので活用している。 
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趣味じゃない

2016-10-27 06:59:33 |   ことばや名前
「趣味じゃない」といえば、たいていは、好きでないという意味である。

 『趣味じゃない園芸』という題のマンガがある。植物園が舞台なので、趣味ではなく本職だという意味である。
「趣味じゃない園芸 1  Amazon」
「趣味じゃない園芸2 とらのあな」

 私が最初に三浦しをんを読んだのは、小説ウイングスの連載エッセイ『シュミじゃないんだ』、マンガや本の話題が主であった。これは、自分にとってマンガや本を読むことはシュミなどという生易しいものではない、生きがいだ!という意味であった。


 数年前、10年以上経つだろうか、新聞の投書欄で読んだ話である。書き手はたぶん主婦。息子が言った、「お父さんは料理を趣味でしている、お母さんは義務でしている」。それをきいて投稿者は、確かにギムとして嫌々やっているように見えることがあるかと反省したーー。

 私は思った:投稿者、謙虚過ぎるだろ! 私は、楽しんですることよりも我慢してすることのほうが立派だというような考えは好かんのであるけど、息子は、単に事実を指摘しただけかもしれないけど、「そうよ、したくなくてもしてるのよ!」と怒ってもかまわないのじゃないか? 「そうだろう」とにやにやしていた夫がどういう気持ちであったのかわからんが、そりゃあ、気の向いたときだけすればいいのなら優雅にだってできるだろうよ。

 たぶん、多数派の女にとって、料理は「趣味」ではない、そして本職(それで金を得るという意味での)でもない、思えば奇妙な話である。

 先日、料理する男キャラについて話題にした際に思ったことと、あいにく2巻の出なかった『趣味じゃない園芸』が作者の自費で出たことの宣伝と一緒に一言書いてみた。

 なお、先日出た『きのう何食べた?』新刊で、熟年離婚される男は無趣味が多いという話題で、シロさんが、自分も実はそうだと気がついて、
「料理は俺にとって生活であって趣味じゃないし」と発言していた。
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テレビとのつき合い方、録画、紀行、番組改編、グチのいろいろ

2016-10-23 14:09:24 | 雑記
 10月の番組改編で、私の大好きな『欧州鉄道の旅』が終わってしまった。これについては「地理」カテゴリーで散々書いていた。2001年開始の老舗番組であるけど、ほとんど再放送で、新作は半年に1,2回くらいしかなくなっていたこと。比較的新しいパートばかり再放送していて、私は既に録画しているのでありがたくないことが多かったこと。その放送からして休止が多かったこと。

 去年の10月からは、同じBSフジの『路面電車で行く 世界各街停車の旅』『ヨーロッパ空中散歩』とまとめて『空と大地の欧州紀行』という枠の中で交互に放送していた。『路面電車~』は「欧州」だけではないのにどうするんだ?と思ったものであるが、もともと長くは続ける気がなかったのだろう。この『路面電車~』もけっこういい番組で、「クラクフ」を見損ねたのは残念である。

 先月の23日からうちの録画デッキが壊れて、よりにもよって、『欧鉄』の最後の放送の時も使えず、たった一度放送を見るしかできなかったのは悔しくてたまらない。せめて、その時に紹介された町々(カステルノーダリ、モンペリエ等、ミディ運河の付近)について検索を頼りにいろいろ詳しくなってしまおう。(実は見る前に予習もしたのである)  結局、全部で172回の放送のうち、新しい録画(ブルーレイディスク1枚につき20本くらい、CMカット済)で52本、古い録画(DVD1枚に4,5本、CMカットしていない)で71本、録っていないのが49本という結果になった。

 ・・・たくさん録画してある人とお友達になる機会がないものだろうか。

 父はテレビが好きなので、デッキ(?)を新しく購入した。しかしこちらには、録画をDVD等に移す機能がない。古いほうのデッキがひとりでに直っているのはいいのだが、これは、地上波の番組しか録画できない。したがって、BSで放映された番組では、自宅で見る以外にできないということになる。授業で使うということもできない。『名曲アルバム』も、総合とEテレのはOKだけどBSプレミアムでの放映ぶんはBDへの保存ができないのだ。BS日テレの『世界水紀行』で、取り損ねて再放送を期待しているものがいくらかあるけど、放送されても保存に限度があるということだ。あ~悔しい。

 それにしても、今回の故障でつくづく感じた、私はテレビを、ニュースと天気予報以外はリアルタイムで見ることがほどんとないということを。録画してあとで、多くはルームウォーカーを使いながらである。

 4月に、それまで見ていた紀行が数本終わり、そしてまた10月に終わり、いまは月曜のBS・TBS『世界一周!魅惑の鉄道紀行』しかほぼ残っていない。NHKBSプレミアムの『世界ふれあい街歩き』を時々見るようになった。土曜のEテレの「らららクラシック」。月曜というよりも日曜深夜の「プレミアムシアター」。   録画をBDに移して保存できるものがほとんどなくなった。 そういう録画のレーベルをカラフルに飾るために、旅行パンフなどからの切り抜きをたくさん集めてあるのだが、ほぼムダになってしまうのか。あ~しゃくにさわる。
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ブックカバーの意味

2016-10-19 10:36:40 | 
 ハーフの抱える諸問題を扱う独日ハーフのサンドラ・ヘフェリンさんの原案による8月に出たエッセイマンガで、以下のようなやりとりがあった:

「ブックカバーは実は何を読んでいるかわからないように隠すためのものなのよ」
「本を長持ちさせるためじゃないの?」

 ・・・・・・これはそれぞれだと思う。

 以前、某巨大掲示板の「一般書籍」板に、「レジでカバーかけてもらうのは読書素人」とかいうスレッドがあった。
 本をよく読む人ならば自分のブックカバーくらい持っているはず、本屋でつけてもらうのはニワカだ、という主張である。その点の是非がどこかへ行って単なるブックカバーを話題にする場となっていた。
 私がまずひっかかるのは「読書素人」という言葉。では「読書玄人」とはなんだ? 文芸評論家、批評家、編集者、作家だろうな。故・児玉清さんみたいな人も半ば玄人だろう。
 上記のような文脈なら、「初心者」だろ?
 (『スラムダンク』で「シロート桜木」と言っていたのもヘンだ。流川だって仙道だって、いくら有名選手であってもまだそれで稼いでいるわけではないのだから素人に違いはないはずなのだ)

 ところで、本好きはみんなブックカバーを所持して活用しているのだろうか。
 私は一時、文庫本のブックカバーに激しく凝って、やたらと買っていた。でも、使うのがそのうちの一部になってきて、これ以上やたらと買うのも気乗りしなくなったので、いまは滅多に購入しない。
 私が使うのは、新しい本で、きれいに保っておきたい時である。図書館で借りる本はビニールカバーでがっちり保護してあるので使わない。
 初読の時だけレザー調(「調」ね、本物の皮では高すぎる。本じたいよりもカバーが高価だとなにか間違っている気がする)か布製のもので覆い、読み終わって、本棚に収める時にもまだ保護しておきたいならば、紙かビニールに換える。

 上記のスレッドで、「なに読んでるの?なんて尋ねられたくない。知られたくないからカバーかけてるのに訊くのはデリカシーがない」なんて発言があった。--尋ねてくるのは、あなたと話をしたいという好意じゃないのかい?カバーかけるのは保護のためでもあるだろうよ。きかれたくないならば、そんなふうに曲げてとるくらいならば人前で読むなよ、というのが私の感情である。邪魔されたくない、ならばわかるけど。
 芸能人でも、オフの時にほっといてほしい人(あるいはケース)と、声かけてほしい人といるらしいけど、これも同様だろうか。私はきかれて喜ぶほうである。


 ついでに「しおり」の話。
 地元図書館が今年で15年。
 「ご利用ありがとうございます。○○図書館は十五周年を迎えることができました」、そして裏面に市のゆるキャラの絵の描かれた、なかなか可愛いデザインのしおりをこのごろカウンターに置いてあるので、楽しくてついもらってくる。





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10月にはカレンダーが並ぶ

2016-10-16 12:45:17 | 雑記
 10月ともなると書店に並び始めるカレンダーや手帳、そして私も毎回ここでなにか書きたくなる。
 人にあげるためのカレンダーはもう購入した。自分の趣味のものは・・・今回の柴犬は、「和風総本家 豆助」にしてみようと思って注文した、もう出ているものと思ったけど来月だ。
 『ヘタリア』の2017版は、いま検索する限りではなさそうだ。
 手帳は、ダイソーで気乗りするのがなければシンプルな薄いのを買おうと思っていたところ、母が通販でサプリメントを買ったおまけに来年の手帳がついていた。カレンダーが月曜始まりで、次の年の1月までついている等の私の希望条件は満たしている。細かいスケジュールのページまであるから(私にとっては)不必要に厚いというのが難点。ま、タダだからとりあえずこれでいいことにしておこう。もし、ほかでもっと簡単な品をもらえたらそれにしよう。
 ・・・セーラームーンの公式サイトを点検すると、来年度の手帳は出ているのだな、しかし旧アニメのだから拒否。原作絵かクリスタルならば考えるけど。
 (旧アニメが嫌いなのではない、しかし、セラクリを貶める一部の風潮に腹が立っているのでその反動。)

 私の望む手帳の条件
・カレンダー部分が月曜始まり
・カレンダー部分は該当年度の前の年の12月~次の年の1月
   10月からだったりすると、重なる部分が多すぎて損した気持ちになる。冬学期は1月までなので、12月までしかないと不便。
・上記のようなカレンダーのページ、そしてフリーのメモのページがいくらかついている、そのくらいの薄いもので、安価なもの。
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世界の歴史、学習マンガと「歴史系倉庫」

2016-10-12 14:01:38 | 歴史
「学研まんが NEW世界の歴史」
「学研まんがNEW日本の歴史」

 学習まんがの歴史・伝記はけっこう視野に入れていることはたびたびここでも話題にしている。
 こういうのは図書館でも置いてあるので、思いついた時に活用する。
 学研から出た世界史の全12巻のうち、ギリシア・ローマの巻は購入して(オクタヴィアヌス好きでもクレオパトラ好きでも納得できる内容だと思う。オクタ&アグリッパのコンビ推しも)、そのほかを借りて読み、あと2冊。今年出たばかりなのでけっこう借りられている。わりにマイナーな2か所にある。地元の子供たちだろうか。
 3巻の中国史は、担当者が「河伯りょう」、光栄の「爆笑シリーズ」でよく見ていた名前だ。「北欧神話」はいまでも本棚にある。書き文字、確かにこれだった、懐かしい。ほかにも児童書のイラスト担当しているということなので読んでみたくなった。
 フランス革命の巻の「東園子」は、学習マンガでよく見る。比較的少女マンガの絵。
全巻同じ作家が描いているムロタニツネ象版を別にすると、フランス革命の巻は、少女マンガ的な絵の人が描いている、2002年に出た集英社版(笈川かおる)、大昔の中央公論社の手塚治虫監修版(原のり子)。ベルばらの影響か?いつか角川も出すだろうか、その時の人選が楽しみである。

「学習まんが 日本の歴史」
まえにも触れた、集英社から新しく出る日本史、マンガ本文の担当者名も出てきたのでまた貼っておく。表紙のほうが有名人なのは、作品名がこちらだけ添えてあることからしても露骨である。何冊か描く「海野そら太」って、三浦しをん『風が強く吹いている』のコミカライズした人だろう、ほかにも、ちゃんと作品の知られた人はいるだろう、そちらは記載しないのかい?

 でも、上記のあれこれよりもたぶんこちらのほうが面白い↓
「世界史の問題児たち」
 (どのレビューが私の書いたものかはわかるよね)
 「序」にクレオパトラを置いてあるけど、オクタ&アグのコンビは登場。「忙しくなるぞアグリッパ」「今まで暇だったことがあるかよ」嬉しそうなアグがさりげなくかっこいいぞ。
 私の買った書店では「サブカルチャー」の棚にある。世界史の棚のほうが適切だろ。
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悪徳小説家 ディオニュソスの階段 アルファベット・ハウス

2016-10-06 06:35:50 | 
ザーシャ・アランゴ『悪徳小説家』

 創元推理文庫の新刊。
 私は文庫新刊リストを点検して、著者の名前からドイツものの見当をつけるが、この本の場合、コロンビア人の父とドイツ人の母を持ってベルリンに生まれたという事情でドイツっぽくない名前なので気が付かなかった。
(先日言及した『獣の記憶』のニーナ・ブラジョーンも名前でわからなかった)
 ベストセラー作家のヘンリーは、妻を愛していながら編集者のベティと浮気している。そしてベティが妊娠する。彼女を殺害したはずが、ベティは無事ヘンリーの目の前にまた姿を現す!?
 かつてヘンリーと施設で一緒であり、彼に虐められていたこと、自分も作家を目指して挫折したという嫉妬等でヘンリーのまわりをかぎまわる旧知の男、余命いくばくもない編集長はベティに求婚し、その秘書はベティを妬む。
 ほかに、若い刑事、壮絶な過去を持つ地元のセルビア人漁師等、鮮やかなキャラたちが敵としてまたは味方として動き回り、スリリングに展開する。
 『太陽がいっぱい』を連想する人々は多いらしく、解説でも言及されている。


ルカ・ディ・フルヴィオ『ディオニュソスの階段』上下  ハヤカワ文庫2007年
 19世紀から20世紀にかけて、社会主義が労働者たちの間に広まり、資本家が危惧しているという背景はあるものの、場所に関してはあまり特定させていない。人物名も必ずしもイタリアらしくない。
 凄惨な連続殺人があり、有能だがヤク中気味の警部ジェルミナルが捜査する。「奇形研究所」の、やはり奇形の体を持つ「伯爵」身分の所長、サーカスの踊り子、工場労働者をたきつける運動家、怪しい人々がうごめく。
 「ディオニュソス」という名前には、ギリシア悲劇とのつながりがある。 『バッコスの信女たち』を再読したくなった。


ユッシ・エーズラ・オールスン『アルファベット・ハウス』
 『特捜部Q』で知られるデンマークの作家の単発もの。まずこれから読んでみた。
 大戦中に始まる。英国空軍パイロットのブライアンとジェイムズは、ドイツ上空で撃墜された。逃亡中、傷病兵を運ぶ列車に潜り込み、死体を放り出して彼らになりすます。運ばれた先はSS隊員の精神病患者の施設だった。仮病が露見したら死刑という状況で、ほかにも数人の偽患者がいる。ブライアンは逃亡、そして27年後、医者になったブライアンは、ミュンヘンオリンピックの際に仕事でドイツに再訪し、ジェイムズの消息を求める。そしてかつて彼らを虐待した元偽患者たちが名士としてのうのうとしていることも知る。
 病院がフライブルク近郊にあったという設定で、街中もたびたび出てくる。「聖堂広場」ってミュンスタープラッツのことか。「レオポルト環道」、近くにあった。「カイザー・ヨーゼフ通り」、メインストリートだ。「ベルトルト通り」、中心部の交差点だ。「シュロスベルク」、登ったよ。「ヴェーバー通り」、この隣の通りに住んでたよ。「シュタットガルテン」、この公園が通学路だったよ。・・・と、知っている名前がぞろぞろ出てきて懐かしいったら。
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斎藤一の写真

2016-10-01 12:56:06 | 新選組
「斎藤一の肖像写真発見 当時最強の剣士の一人」
 既に先週のことだけど、ネットで見つけた記事。

 実在した人々を「キャラ」として扱うのは不謹慎だという意見もあり、もっともだとは思うが、ご容赦願いたいという気持ちもある。
 フィクションでのヒロイン、ヒーローがビジュアル美化されるのはある程度あたりまえである。
 史実ではっきり美形とわかっている人、そういう史実はないけどそういうイメージが大きい人、思い当たることはたくさんある。
 新選組において、原田左之助、藤堂平助は、美男と記した資料が存在する。そのわりには、美男が演じた例があまりないのではなかろうか。
 逆に、山崎丞などは、美男史実がないけど恰好のいい人が演じることが多い・・・と言っても、えーと、『新選組血風録』での赤影さん、『燃えよ剣』の中野誠也さん、ほかは、ううむ?
 ともかく、少なくともエンターテインメントにおいては見目良く描かれるのが常であるのが山崎丞、斎藤一。
 さて、これまで斎藤一の写真といえば、「スポック博士」と言われるものが出回っていた。私の知る限りでは、文書において美男説はなかったはず。
 しかし、今回発表されたものは、悪くないではないか。「スパック博士」と比べて、同一人物だと思えるけど、こちらの老け顔のほうが良い風貌である。
 私は、歴史エンターテインメントにおいて、史実を無視してどいつもこいつも「イケメン化」することを苦々しく思っているのだが、そして斎藤一を「イケメン」にしないと文句言うことをけしからんと思っていたのだが、--認識を修正しなければなるまいか。

 でも『新選組血風録』での左右田一平さんはあれでいいのだ!
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