レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

TB先からいくらか

2006-11-29 15:07:40 | 注意書きと「準・ブックマーク」等
 トラックバック頂いたうちから、いくつか「準ブクマ」に加えます。


「一粒の種談話室」
キリスト教をめぐる語らいブログ。


「ダサいブログ」
最初にトラックバックして下さったところ。実写『セーラームーン』でマーズ役だった北川景子ファンの方による熱い語り。ここから『セーラームーン』リングにとべる。



ドイツ関連

「★★通信同窓会 」
かつて有名だった「少佐通信」という本を出してらしたWaniさんのブログ。
(これをドイツに加えるのもいささか強引ではあります・・・)

「ワイン、女、そして歌」



映画や歴史上の人物が主な話題。
「ビートルズな気分 」
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もうすぐアドヴェント

2006-11-27 13:42:03 | ドイツ
 アドヴェント(待降節)は、クリスマスまえの4つめの日曜日から始まるということなので、今年は12月3日から。いずれにせよ、もういまはドイツでクリスマスマーケット(Weihnachtsmarktヴァイナハツ・マルクト)は始まっているだろう。町によって規模は違う。最大といわれているのはニュルンベルク、ドレスデンあたり。私のいたフライブルクを含むバーデン・ヴュルテンベルク州の州都シュトゥットガルトのも中々の規模で、私もここには見物に行った。98年の話。たくさんの屋台が市の中心部の広場にずらっと並び、各屋根の飾りもとりどりだった。フライブルクの3,4倍くらいあった。
 フライブルクでは、町のメインストリートのカイザー・ヨーゼフ通りを少し入った、市庁舎まえの小さな広場(教会もある)がその会場だった。クリスマスオーナメント、ソーセージなどの軽食。ミニメリーゴーランド。サンタクロースの立看板。地元民の手作り品を売ってるという感じの店で私は手袋を買った、たぶん子供用のつもりで製作されたのに違いない。この場所は私の住んでいたアパートのすぐ近くだったので、期間中、昼か夜のどちらかはここで食べていた。あ、グリューヴァインGluehweinを忘れてはいけない、赤ワインの熱燗、冬の風物詩である。多くの店ではデポジット式で、このグリューヴァインもまた同様であるが、グラスに工夫をこらす町も、そしてコレクションする人も少なくない。フライブルクのはガラス(Franceと書いてあった)(でもあんまり熱いのはダメだ)で、白で市庁舎の絵が描いてあるデザイン。(いまはどうなっているだろう) いまでもうちで、多少特別なときに使っている。
 クリスマスのお菓子といえば、シュトレンとレープクーヘン。
 ドレスデンを本場とする、レーズンたっぷりの硬めのケーキStollen は、日本でもユーハイムなどでわりに出るようになっている。「シュトーレン」と書かれることが多いけど、伸ばさないのが正しい。
 その点、Lebkuchenは、ユーハイムの詰め合わせの一部になっていたことはあるが、まれに輸入ものとして見るくらいで、少なくとも日本の店で作っているのは知らない。多少クセのあるクッキーである。祭りの屋台で売ってる大きい色とりどりの砂糖で飾ったもの(味はいまひとつ)、スーパーの袋菓子、いろいろなレベルがあるが、やはり専門店のが美味い。クリスマスシーズンには、全国で出回る。本場のニュルンベルクでは年中ある。
 
 そろそろ、部屋のBGMとしてクリスマスCDをひっぱり出そう。
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チョコはリッタースポーツ

2006-11-27 13:37:20 | 雑記
 98年にドイツ・フライブルクにいた時期、なんとなくチョコレートをたくさんの種類を買い、少しずつ食べてあとは家に送った。このとき、ちょっと高級な店であるMostモストの品よりも、母にウケたのはRitterSportだった。スーパーやドラッグストアにふつーに売られている品で、高価なものではない。わりあいあっさり味と言えるかもしれない。たいへんたくさんの種類がある。正方形で、16ピース。
 日本でもたまに売っている。小さいサイズのセットもあるが、私は大きいほうが景気よくて好きだ。vollmilch(英語に直訳すれば fullmilk)なんて、スタンダードな種類のような気がするが、どうも大きいサイズでは見かけない。向こうにいた時にはあたりまえにあったのだが、いまはドイツのヤフーで検索してみてもどうもなさそうだ。
 まだ食べてなくて、ぜひ試したい種類もあるんだが、わざわざ注文するのも抵抗あるしなぁ。

「ワールドプラザ 」
「リッタースポーツ ショコラーデ 」
 日本での売り上げが増えれば、輸入される種類も多くなるかもしれないと思って宣伝。
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『勇気ある言葉』のマネ

2006-11-26 13:59:34 |   ことばや名前
「親の顔が見たい」
美しい人に感嘆するときに使う言葉。

「お天道様に顔向けできない」
日焼け防止のために日陰を歩かなければいけないこと。

「犬にも劣る」
耳が遠く、訪問ブザーが聞こえなくて宅配便屋さんに再配達で迷惑かけること、
鼻がきかず、鍋が焦げてるのに気がつかずに食べ物をムダにすること。

 『勇気ある言葉』by遠藤周作 は、格言などをわざと別の解釈で紹介するエッセイ。図々しくもひそみに倣ってみた。
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偉人 美男編

2006-11-26 13:53:17 | 歴史
「ニッポン人の好きな偉人」という番組がこれまでに2度放映されていて、そのうち2回目は「美女編」だった。これらの結果に対して私は散々ツッコミいれまくっている。
 それはさておき、「美男編」という企画がもしあれば、どんな顔ぶれになるだろうか。
 ある程度歴史に詳しい投票者が、信憑性のありそうなところから選ぶならば。
 ただし、「偉人」の定義で小難しいことはこの際言わない。傑作を残した、業績をあげた、デカイことをやってのけた、そういうことでオーケーとする。性格にナンありとか、ハタ迷惑だとかそういうことは問わない。
 アレクサンドロス、アウグストゥス、
 レオナルド、ラファエロ、
 田沼意次、柳沢吉保、
 東郷平八郎、秋山真之、
 ケマル・アタチュルク
 思いっきりマイナーなところでオーラヴ・トリュグヴァソンの名前も挙げておこう。土方歳三や桂小五郎も加えてよかろう。信長が挙がってもモンクは言わない。頼朝も出てよさそう。
 信憑性まで問題にしない層からは、義経や沖田総司の名も出てくるに違いない。

 「美女編」では、「故人に限る」しか条件がないのをいいことに(?)女優の名前がたくさん挙がっていた。では「美男編」なら、長谷川一夫は間違いないところだろう。「栗塚旭」も入れたいけど、いまは故人でないからな・・・。いくらなんでも、こういうところで渥美清なんて出てこないだろうな?
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日常の飲み物・甘いもの

2006-11-24 14:38:39 | 雑記
 先日、ドイツ俘虜慰霊祭のあと、近所の自衛隊の食堂を借りたという話はした。その際、仕出し弁当と、ペットボトルのお茶と缶ビールが出た。その「おいしいお茶」は、「緑茶」と書いてあるのに、まったく緑でなく茶色、味もむしろウーロン茶だったと思う。あんな緑茶があるものだろうかと頭を抱える。
 食事中に飲む(酒ではない)のは行儀が悪いという流儀もあるが、私は水かお茶、甘くなくてアルコールでもないものが欲しい。家では中国茶のブレンドをいつも用意してある。和のご飯ものならばやはり日本茶だけど。夜ならハーブティーも使う。コーヒーは朝だけの主義(テキメンに眠れなくなる)。でも味としては紅茶がいちばん好きだ。

 甘いものは、いちどにたくさん欲しいものではないけど、食後になにかちょっと欲しい。お弁当のあとにはクッキーひとかけでも。いまは適当なものがないので、板チョコをまるごとカバンに入れているのだが、自分で決めただけの一回ひとかけらのルールを守っていることで自分をほめたい。
 先日、自衛隊で売店に行ったら、「自衛隊まんじゅう」とかいう品もあった。私は「落花生どらやき」を買った。落花生は千葉県の名産だからほかでもあるようだけど、ここでうってるのは、包装紙に航空機やヘリの写真が模様になっていて、空挺師団のシンボルマークらしい、羽根のついた落下傘も描かれていた。どらやき本体にも、このマーク。「落花生」と「落下傘」はカケてあるのだろうか。
 落下傘といえばどうしても連想は『鷲は舞い降りた』だな・・・。
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コミックス寸評

2006-11-24 14:34:25 | マンガ
 念のため辞書を引けば、「寸評:短い批評」と出ている。「批評」なんて偉そうな言葉なので、一言感想とでも言うほうが無難だ。

10月と11月の新刊で、知らなかったり忘れていたりしたぶんもある。

かずはしとも『私がオバさんになっても』
「残グリ」から出た文庫。現代の流行歌をモチーフにした作品がまとまっている。『卒業写真』、なんて珍しい展開で意表をついたハッピーエンド!

『鬼国幻想 2巻』
大塔宮の「土牢」は、鎌倉への遠足で見たことある。ほんとにこんなところにヒトを閉じ込めていたのか・・・? 千寿の行動は、木原『アンジェリク』のモンテスパンを思い出す。野心のために真の恋心を捻じ曲げたという点で。

惣領冬実『チェーザレ』
ロレンツォが肖像に似せて描かれたマンガは初めて見た気がする。
(「残グリ」の北川玲子版も結構似てるか。)
一般的少女マンガよりも地味だけど、手ごたえありそう。
これが青年誌作品であることが少々残念だ、もし少女マンガとして描かれたなら、塩野さんの偏見に一矢報いる可能性があるのに。(もともと少女マンガの作家だけど)

里中満智子『椿姫』
おととしあたり刊行されていた「マンガ名作オペラシリーズ」が、いま文庫で出つつある。単行本のときは『指輪』だけ買ったものだった(『ギリシア神話』と同じ行動だな)。
この巻はヴェルディから4作、ほかに『アイーダ』『リゴレット』『マクベス』。ページ少ないけど、どういう話かは充分たどれる。初めて知ったのは『リゴレット』、公爵に仕える道化のリゴレットは、愛娘を彼に弄ばれて復讐をたくらむ、しかし娘はそれを防ごうとして我が身を犠牲にする。・・・けなげすぎてあんまりだ。結局、公爵が色男だから二人の女にかばわれたのか、理不尽な。
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ローマ史上の名前の意味

2006-11-22 15:28:04 | ローマ
 クリスマスにニコラウスの話をするために、中世の聖人物語集『黄金伝説』を借りる。たいていの章は、名前の意味についてまず説明されていて、ローマ史でよく目にする名前もあるので(その人物と関係はないけど)少し引用。

 「マルケルス」は「悪を寄せ付けない人」「もろもろの海をうちくだく人」「すなわち世俗の反抗を踏みしだき、征服する人」。
 ローマの歴史でこの名前はたびたび出てくるけど、私にとってはアウグストゥスの溺愛した、早世した甥の名前が真っ先に浮かぶ。

 「アントニウス」は「上なるものを保持し現世を軽蔑する者を意味する」
「聖アントワーヌの誘惑」は有名モチーフであるけど(『ミステリオン』番外編に『聖アントワーヌの呪縛』というタイトルがある。予告では『アントワーヌの呪い』だった。「呪縛」のほうが雰囲気がある) しかし、マルクス・アントニウスを思うとこの意味はお笑いにしか思えない。あ、マリー・アントワネットも。

「ユリアヌスは、「歓び」を意味するjubiliusと「上へ」を意味する anaとから来ていて」「彼は、天にのぼろうと歓びをもって努めたからである。あるいは、「初心者」の意のjulius「老人」の意のanusとに由来する。」
 え、「ユリウス」って初心者!? 似合わん・・・。
 この『聖ユリアヌス』の章では、「背教者」を「極悪人」なんて書いてあって、あまりの単純さに笑いを誘われる。

 でもこれらの語源説明、どの程度正しいんだろう。
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鈴木孝夫さん

2006-11-20 14:25:56 | 
 言語学者。『武器としてのことば』という著書は結構評判になった。
 今月、文春文庫で『言葉のちから』が出たので買った。まだ読んではいないけど、ぱらぱらと見た感じでは、主旨はある程度見当がつく。(これは、いつも同じこと言ってるという非難の意味ではない)

 講演を2度きいたことがある。
 1度目は、大学1年のとき。なにがテーマだったのかはそうはっきり覚えていないのだが、なるほど・・・!と思ったことが二つ。
 日本は、他国の侵略、異民族支配を受けた歴史がない、すなわち、よそのものをいいものも悪いものもいっしょに押し付けられた経験がない、遣唐使とか留学生とかこちらから出かけて選んで外国のものを取り入れてきた、だから、外国のもの=いいもの、という舶来崇拝ができたのだ、という説明。
 コロンブスがアメリカを「発見」というのは、原住民を無視したヨーロッパ本位の言い方であるーーとは、いまではけっこう定着しているだろうけど、当時の私はそこで初めてきいで驚きを感じたものである。

 すでに10年はまえだろうか、独文学会での講演もあった。その際の主題はこの際ほっとくとして:バスで、大学生がわざわざシルバーシートに座っていたので、「あなたは若く見えますが、実は60歳以上なんですか」と注意したそうだ。「孫が、おじいちゃん、そんなことしてたらいまに殺されるよ、と言ったけど、いいです、もう73だから」
 いまだに訃報は目にしないから、殺されていないのだろう、よかったよかった。

 私の独文科での指導教授M下先生がかつて習ったことがあるそうで、逸話をきいた。

 大昔、 二人で喫茶店にはいった時、鈴木先生は、「レモンスコーシュ」と注文を告げた。そもそも英語英文学専門家としては、「れもんすかっしゅ」などと言いたくはないのだ。ウエイトレスが理解できないので、M下青年(当時)が助け舟を出して済んだ。しかし、運ばれてきたものを飲んで鈴木先生は「まるで水だ」
 「それもそのはず、「レモンスコーシ」と言われたので、レモンを少しにしてあったのです」
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乗り換え案内

2006-11-20 14:21:40 | 雑記
 私が遠出をする際には電車の利用がメインなので、「乗り換え案内」で検索する。なるべく乗ったままでいられることが優先。しかし、同じ路線の場合、例えば新宿へ行くために、C布止まりに乗ってそこで同じホームで待ってる特急に移るなんてのは、「乗り換ええ1回」に数えていないようだ。嘘つき、と言いたくなる。そーゆーのは、純粋に「乗り換えなし」とは言えないんじゃないか? 乗ったらもうそのまま動かずにすむのこそ、真の「乗り換えなし」だ。
 逆に、同じ電車が途中から「○○線」が変わることもあるし。

 目的地まで降りずにすみ、座席に落ち着いた時は嬉しい。家でよりも落ち着いて読書できるということもある。出先でのほうが読む気になる本もなぜかある。
 本を読めるという点で、電車はバスよりも利用価値が高い。でもたまにならばバスも楽しい。ぼーっとしているしかないのも、それはそれで諦めがつく。酔わなければの話だが。
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