レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

来月のコミックスリストを見て

2009-05-28 15:25:42 | マンガ
 きのう、アニメイトに予約してあった『ヘタリア』のDVDおよびCDを買いに行き、新しく出たグッズのうちクリアファイルと団扇も買った。

 店に配布のペーパーに載っているコミックス等の発売リストをチェック。
・え、『間の楔』文庫2巻、出ていたのか、大型書店には行ったけど気がつかなかった。
・明日出る『セスタス』15巻、「完」? まっち~さんのブログで、ついにネロがブリタニクス殺害に至ったという展開はきいていたけど、早すぎるだろう。白泉社のHPで調べたら、こちらには「完結」と書いてない。アニメイト側のミスか? 「完」でもせいぜい「第1部完」というくらいだろうか。
・『エロイカ』35巻が来月半ば。
・マンガ版『風が強く吹いている』5巻が半ばに、下旬に原作の文庫が出る。映画化もあっておおいに売りたいところだろう。マンガの引き伸ばししないでレベルを保っていってもらいたい。
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「おる」

2009-05-26 05:51:34 |   ことばや名前
 いまけっこう評判の実録エッセイマンガ『日本人の知らない日本語』(メディアファクトリー)。外国人に日本語を教える講師の奮戦。出てくる知識は私も知らないことがたくさんあり、タイトルも偽りなし。任侠映画マニアのフランス人マダムと時代劇好きのスウェーデン娘の珍妙なやりとりとか、思いもかけぬ点で日本が感心されるとか。
 事務員の日本語のミスを「生徒の手前気をつけて下さい」と指摘していたことのひとつに「おられる」という言い方がある。「おる」はそれじたい謙譲語なので、「おられる」はヘンなのだ。(「申される」と同様だな) 理屈としてわかるけど、なんとなく、語感としてピンとこない。「どこですか?」--「ここにおります」ならば謙虚だけど、「ここにおる」だと、むしろふんぞりかえっているみたいだ。
 「している」を尊敬語にする場合、「していらっしゃる」は正解だろう。「されている」は使われているけど、こういう、れる・られる型で尊敬語を代用することを私はたいへん嫌いである、受動態とまぎらわしくて。「する」の尊敬語としては「なさる」というわかりやすくすっきりとした言葉があるのになぜこれを使わずに「される」に偏っているのか憤慨にたえない。
 「やられる」も現実に耳にする。しかしなぁ、「やる」は「する」の、むしろ粗野な言い方ではないかい、別に悪い意味も加わるし。それに「られる」をつけるのは大いに無理があるだろうに。
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コンサイスからも宣伝料はもらっていない

2009-05-24 21:19:15 | 
 講談社文庫でもらえるブックカバーを気に入ったことがきっかけでブックカバーに凝るようになり、中でもコンサイス(上記カバーはここの製品)の「レザー風」とコットン素材の「カダケス」は良い。HPの情報が実際と合っていない時期が長かったが、久々に見たら改訂されて、「カダケス」も載るようになった。しかし、ここに書いてあるよりもカラーの種類は豊富なんだがな。「チェリーピンク」(ここでは濃いピンクを指している)、「バイオレット」、「ダルゴールド」(なんていう色は調べてもわからん)、「コーラル」、「シトロン」(注)、うすみどり、うすむらさき、キャメル、杉アヤ(ジェイムズ君の背広)の「ブラック」「ライトグレー」「ブラウン」。こんなに持っててどうするというくらい私は既に集めてしまっている。


注:せめて「レモン」といえばわかりやすいのに。でも、むしろ薄黄色。--と思ったけど、『色の名前507』の「レモンイエロー」には、16世紀の色見本では今日よりもクリーム色寄りだったと書いてある。コンサイスには16世紀感覚の持ち主がいるのか? 
 HPのカダケスの色見本には、「オックスフォードブルー」に「青」、「ブルー」に「紺」と書いてあるけどこれは逆だろう。「アーミーグリーン」が「キャメル」?いや、黒ずんだ緑、粘土色だ、「ラクダ色」ではあるまい。「サンドベージュ」は白に近い薄茶色。「レッド」は少し紅色に近いきれいな赤。

 そういえば、講談社文庫10冊でもらえる品は、レザーふうの「赤」「紺」、デニム地の「紺」「黒」「黄」となっているけど、この「黄色」は少し茶色寄りで、カラシ色と言うほうが適切である。--来年あたり、多少の入れ替えがないかな。


 6月2日に付記。
 去る日曜日の学会で、行きは御茶ノ水駅からだったが帰りは神保町からになった。それで三省堂に寄った。私が行く(機会のある)店でコンサイスのブックカバーを置いてあるのは、町田駅ルミネの有隣堂と神保町の書泉グランデしか知らなかったのだけど、ここ三省堂にはもっとたくさんあった!「カダケス」の「マーブル」なんて種類が黒とピンクとベージュ、さらに、やはりコンサイスの枠で「ピケブックカバー」なんてものもあり、ブラック、ブルー、濃いピンク。これらはHPにないぞ。
 HPには載っていてまだ持ってなかった「カダケス」の「ディープブルー」--これ、むしろマリンブルーのほうが適切だろう。少し緑がかった色合い。少なくとも「ディープブルー」では連想が違うと思うぞ。
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明日は晴れの予報

2009-05-20 18:14:00 | 雑記
 明日は布団を干す計画なので、うんとカンカン照ってほしい。

 かつて、『晴れたらいいね』という歌があった。NHK『ひらり』のOP。私はこれをきいたとき、な~んか落ち着かない歌だ、と思った。すると某週刊誌でときどきやる「こいつだけは許せない」という企画で、有名作曲家が「ドリカムは邪道である」として、この歌を批判していた。曰く、短い歌の中で2度の転調はおかしい、歌詞と曲のアクセントが合っていない。--そうか、あれをきいてヘンだと思った私の感覚は正しかったのか、と多少嬉しくなった。

 天気予報では明日は幸い晴れになっている。
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バラの季節ならばバーデン・バーデン

2009-05-17 06:29:53 | ドイツ
 外を歩く際の楽しみは、犬の散歩にでくわすことと、よその庭の花。いまの季節でいちばんの目の保養はバラ。家と駅の間にも、大学と駅の間にも咲いているところがあって嬉しい。
 そして毎年言わずにはいられないが、99年、留学中、6月(日本よりも少し遅い)には、通学路の公園の中のバラを日々眺めていたし、近場にもバラ見に言っていた。
 バーデン・バーデンといえば、フライブルクからは特急で40分。温泉で有名な都市。ここには4回行ったうち、1回はGoenneranlageが目当てだった。これは日本のガイドブックには載っておらず、観光局(青山のドイツ文化センター)でもらってきた資料で知った。温泉などのある場所からは少々離れているけど、歩いていくだけのことはある。
 検索してみたらこれが出た。

「バーデン・バーデン 」
「 Baden-Baden」

 私も知らなかった名所が載っている。バラ園、増えたのか?
 6月の訪問者にはお勧めである。
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いま手元にある文庫新刊

2009-05-15 15:19:36 | 
 たいてい文庫の新刊は毎月数冊買うのだが、最近購入したのは、
・清水義範『翼よ、あれは何の灯だ』 ちくま文庫
・米原万里『他諺の空似 ことわざ人類学』 光文社文庫
・中野京子『おとなのための「オペラ」入門』 講談社プラスアルファ文庫
・吉屋信子『花物語』 河出文庫

 ミッション系女子高(「おねえさま」制度がある)を舞台としたコバルトのシリーズ『マリア様がみてる』がヒットしていたころ、この際だから、大正の少女小説の古典『花物語』を軽装版で出せばいいのに、と思ったものだけど実現しなかった。なぜいま?と思いもするけど。注目に値するのは、挿画として中原淳一のものを使用していないこと。本来の掲載時にはなかったものであるし、「既存のイメージをいったん横において」吉屋作品そのものを見て欲しい、という意図だそうだ。  上下巻並べると二人の少女がよりそう絵のこのカバーイラスト、デザインの面では悪くないけど(雰囲気が合ってはいるけど)、私はこの顔の描き方は好みでない。「さやか」、わりに人気のあるイラストレーターのようだ。いまのマンガ読者にとってはむしろ違和感のなさそうな絵。私はむしろ、伝統的少女マンガでやや古めの絵--いま念頭に浮かぶところで言えば、例えばさちみりほさんあたりを希望する。女の子ものといえば武内直子と言いたいけど、もう少しクラシックなほうがいいか。
 『徳川の夫人たち』、『女人平家』を新装版で出すなら、そしてマンガ家が装画or挿画を担当ということならだれがいいだろう。そりゃ、真っ先に浮かぶ面々はあるけど、なまじ近い題材を自分のオリジナルで描いた作家だとかえって抵抗があるかもしれないからなぁ。
 いま、ライトノベル以外でもマンガ家の絵を使うことが少なくないので、そう突飛なことではないはずだ。
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やよい軒から宣伝料はもらっていないが

2009-05-13 18:49:49 | 雑記
 たまに行く、丼と定食の店「やよい軒」。今年もまた季節限定の「おまぜ定食」を今日食べた。マグロ&トロロ&めかぶ&イカ&たくあん&納豆&生卵。これだけで充分だと思うけど、味噌汁に加えてホッケまでついているよ、ご飯を何倍食べろというんだ。(だからタッパーを持参してホッケは持ち帰り。ここは量が多いのでたいていはそうする。)確か去年は丼だったけど、今年は「定食」と「うどん」。そのうちうどんも食べたいぞ。

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『花妖譚』その他

2009-05-10 06:07:51 | 
『神を見た犬』
光文社古典新訳文庫。イタリアの作品。
 表題作は、セコい商売をしているパン屋の男が聖人と知り合い、町の人々は、聖人の死後にその伴だった犬を怖れて行いを慎むようになって・・・というコミカルな状況。ほか、重症患者ほど下の階へと移されるしくみの病院で、徐々に下降させられていく一患者の運命(?)がじんわりと怖い話もインパクトあり。、
 同じ文庫でやはりイタリアの作品『猫と共に去りぬ』。
 家族に相手してもらえないから家出したじいさんが廃墟の入り口を越えるとたちまち猫になり、同じように元人間の猫たちと楽しく暮らしていくとか、ヴェネチアが水没するまえに一家でサカナになることにした一家とか、そんなバカな、と言いたくなるキテレツな物語がわんさか。
 
 ここに並べるのも無理があるけど、
司馬遼太郎『花妖譚』 文春文庫の新刊。
 花にちなんだ初期作品集。幻想味が強いということで上記2冊と一緒に述べた。
 不思議な渡し守が渡し賃の代わりに芥子の花を受け取り、そして明かしたその正体は壮絶な死を遂げた猛将、項羽だった。
 中国ものや日本ものに混じってナルキッソスの話もあったりして、美少年風味もけっこう隠れている(?)司馬遼節はこのころ既に萌芽を感じさせる。ロマンティックな一冊。

 ファンタジーと言える3冊なので一つの記事にまとめた。
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『サクサク現代史!』

2009-05-07 05:41:09 | 歴史
 本屋で見つけた本。メディアファクトリーより。著:青木裕司x片山まさゆき。
 各国が擬人化されたマンガと、歴史解説と二人の著者の対談から成っている。
「アメリカくん」と「ソ連くん」がいちばんデカいのは国際権力の象徴として、「ロシアくん」になると小さくなってるのが実におかしい。
 『ヘタリア』と違って絵がラブリーというわけにはいかないし、あちらでは避けている(非難の意図はない)シビアな面が大いに表されている。もっとも、「アメリカくん」がハンバーガー、「イタリアくん」がピザ、「イギリスくん」がティーカップを目印にしているのは共通している。そして、イタリアが弱い!これが最大の共通点。

 片山まさゆきといえば、ギャンブルものは読んでいないが、『ウオッカタイム』という名作があったのだ。私は少佐FK(FCではなくて敢えてFK)での「日本初のKGBマンガ?」との紹介で知った。
 チェルネンコからゴルバチョフへの時期だった。クレムリンの指導者の「ハゲフサ理論」(ハゲとフサ頭が交互になる法則)、だからチェルのあとを狙うグロムイコは床屋でつるっぱげに剃り、まだ退陣したくないチェルはゴルに毛はえ薬を送りつける。
 チェルとレーガン(これも過去の人)の交渉をプロレスに例え、「ただいまからINF削減交渉60分1本勝負を行います!」「おおっと、レーガンが飛んだぁ!領空侵犯攻撃だ!」「撃墜チョップだ!」「アフガニスタンラリアート!」「グレナダスープレックス!」--これ、記憶で書いている。
 「1巻」が出ただけであとは続いていないけど、未収録ぶんもたぶんあったろう。完全版で、解説もつければ充分いまでも読めると思うぞ、復活希望。


 ついでに。
 『ヘタリア』のDVD1巻と新しいCDを買った。
 アニメのEDがかわいい~~、特に、3頭身キャラが行進してるとこたまらん!
 キャラソン、「ドイツ」を語るキーワードが満載だ。「歓喜に満ちた叫び 苦難を越えて進む」はベートーヴェンか。
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高校講座「ローマ帝国」

2009-05-05 13:59:09 | ローマ
 きのう、夜新聞のテレビ欄を見直すと、昼の教育テレビで「世界史 ローマ帝国」があったことを知った。深夜にも「世界史」はあるけど、昼と同じ内容ではないはずだよな、と思ってHPを覗くと、ここでも内容を見ることが出来るのだった。いつまで有効か知らんけど、貼っておきますので、30分以上時間のある人はご覧下さい。

「高校講座 世界史 」
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