「アントニウスとクレオパトラ」
『アントニウスとクレオパトラ』ゴールズワーシー
序で、アウグストゥスの功績は認めながらも、好きになることは難しい、と、2度も言っている。2度言うほどだいじなことなのだろうか。こういう人、オクタ萌え同人誌なんか目にしたら腰抜かすだろうか。
でもまあ、貶めて描いてはいないから怒るまい。アグリッパとマエケナスも活躍している。リウィアについては「急いで結婚したことは、オクタウィアヌスが本気で恋に落ちていたことをうかがわせる」、オクタウィアも「魅力も知性もあった」と描写している。(オクタの美貌に言及していない点は不満だけどな) カルプルニアへの誹謗や遺言状へのいいがかりは無し。
笑えるのはここ、
「アントニウスは自分なりの目立ち方をしていた。一人前の体格になると、濃いあごひげを綺麗に整え、トゥニカを下げるのではなく逆にふつうよりも高く挙げて帯を締めて、筋骨たくましい脚を見せるようにするのを好んだ」
まえに「サルメントゥス」という名前に関して疑問を抱いたが、この本に出てきた。
「解放奴隷だったが、容姿の良さとそれをうまく利用することで知られ、騎士階級に成り上がるとマエケナスと、さらに彼を通じてオクタウィアヌスと親しくなっていたのである」 これについての注もコピーしたはずだけどいま見当たらない。
「学研まんがNEW世界の歴史2」
「学研まんがNEW日本の歴史」は知っていたけど、「世界」も出ていた。先日やっと書店で手にした。なるほど、日本編同様、絵はわりにきれいなものが多い。さて2巻、「ギリシア・ローマと地中海世界」。シュリーマンの発掘、最盛期アテナイ、アレクサンドロス、ローマ共和制末期、キリスト教の誕生、という5部構成。上記サイトで少し読める。わりにきれいな絵。
私にとって最も肝心なローマのパート。・・・オクタが美少年で利発で「末恐ろしい」と教師に思われたりしている。クレオパトラが父の膝の上に乗っているくらいの少女時代に「(ローマを)」かいならしてみせるわ」などと言ってのけている。この二人、根っこは似た者同士として表現しているのだろう、両者の間に敵意はない。
オクタヴィアを出していないのは残念な点、そのぶん過保護なアティアママが補っている? 庶民の食堂でビールを試みるオクタなど、細かいところで凝っている。
アグリッパも活躍していることも高得点。
ローマひいき、オクタ好きならば買ってよし!
『アントニウスとクレオパトラ』ゴールズワーシー
序で、アウグストゥスの功績は認めながらも、好きになることは難しい、と、2度も言っている。2度言うほどだいじなことなのだろうか。こういう人、オクタ萌え同人誌なんか目にしたら腰抜かすだろうか。
でもまあ、貶めて描いてはいないから怒るまい。アグリッパとマエケナスも活躍している。リウィアについては「急いで結婚したことは、オクタウィアヌスが本気で恋に落ちていたことをうかがわせる」、オクタウィアも「魅力も知性もあった」と描写している。(オクタの美貌に言及していない点は不満だけどな) カルプルニアへの誹謗や遺言状へのいいがかりは無し。
笑えるのはここ、
「アントニウスは自分なりの目立ち方をしていた。一人前の体格になると、濃いあごひげを綺麗に整え、トゥニカを下げるのではなく逆にふつうよりも高く挙げて帯を締めて、筋骨たくましい脚を見せるようにするのを好んだ」
まえに「サルメントゥス」という名前に関して疑問を抱いたが、この本に出てきた。
「解放奴隷だったが、容姿の良さとそれをうまく利用することで知られ、騎士階級に成り上がるとマエケナスと、さらに彼を通じてオクタウィアヌスと親しくなっていたのである」 これについての注もコピーしたはずだけどいま見当たらない。
「学研まんがNEW世界の歴史2」
「学研まんがNEW日本の歴史」は知っていたけど、「世界」も出ていた。先日やっと書店で手にした。なるほど、日本編同様、絵はわりにきれいなものが多い。さて2巻、「ギリシア・ローマと地中海世界」。シュリーマンの発掘、最盛期アテナイ、アレクサンドロス、ローマ共和制末期、キリスト教の誕生、という5部構成。上記サイトで少し読める。わりにきれいな絵。
私にとって最も肝心なローマのパート。・・・オクタが美少年で利発で「末恐ろしい」と教師に思われたりしている。クレオパトラが父の膝の上に乗っているくらいの少女時代に「(ローマを)」かいならしてみせるわ」などと言ってのけている。この二人、根っこは似た者同士として表現しているのだろう、両者の間に敵意はない。
オクタヴィアを出していないのは残念な点、そのぶん過保護なアティアママが補っている? 庶民の食堂でビールを試みるオクタなど、細かいところで凝っている。
アグリッパも活躍していることも高得点。
ローマひいき、オクタ好きならば買ってよし!