レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

文庫フェア

2022-07-31 06:08:44 | 
夏の恒例行事の一つ、文庫フェア。新潮、角川、集英社。
 今回もまた、『こころ』『人間失格』は全部にはいっている!
 
 景品は、集英社のブックバンドは別にほしくはない。
 角川は、懸賞のうち図書カードはほしいけど、わざわざ応募するために買いたいものはない。強いて言えば、まだ読んでいない宮部みゆきの時代ものか。人に勧めるならば、中野京子さんの『怖い絵』、太田愛『幻夏』。
 新潮は、ステンドグラスふうのしおりがほしいので、『あしながおじさん』を買った。透き通りものが好き。
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だからなんなんだという程度のはなし

2022-07-27 10:00:54 | 雑記
 先日、期末テストのために久々に大学へ行ったのだが、そのためにカバン、というよりもリュックを探した。黒いリュックを、外の物置、中の物置、しまっていそうな場所を探したけど、ない。何度目かの捜索で出てきたのは、紺のリュック。・・・そうだ、黒いのはくたびれたからやめて新しい品を買ったのだった、すっかり忘れていた。2年以上のブランクとはいえ、きれいさっぱり忘れていたのは新リュックに対して不憫である。手提げのほうはベルリン博物館島展で買った品が現役である。  またしばらくしまっておくけど。
 
 
 きのうはわけのわからん天気だった。その前日の時点では、雨の予報ではなかったので出かけるつもりだった。しかし朝方、けっこう激しい降り。天気予報では午後は曇りだというので、午前はやめて午後にしようと思った。そのうち、今日はもうやめて明日か明後日にしようと思った。しかし結局、昼食後に出かけた。図書館と美容院が主要。 本を返して借りて、同じ建物の地下スーパーの隣にある美容院でカット。洗ったあと乾かすのが簡単になってすっきり。
 
 
 Eテレで水曜に交互に放送される「地理総合」「歴史総合」は、いつか教室で見せることもあるかもと思って録画保存している。今日は「歴史総合」(第1次大戦)が放送されるはずだったのだが、きのう雨で流れた野球のせいでその時間が奪われてしまっている。来週はもう夏休み体制で上記の番組はないようだ。いつになるんだ? 逃したくないのでNHKに問い合わせを出しておいた、とりあえず、受領した旨の返信はあった。
 私はスポーツに興味がないので、かつて、某アニメがナイター(死語)のせいで放送が延期されることを愚痴ったことがあり、それに対してスポーツ好きの友人が、「でもアニメはいつ放送したって内容は変わらないでしょ、でも選手は体調とか左右されるんだから」と言った、まあそうだけどね。
 この季節は不安定。猛暑にスポーツという点は問題視もされているようだけどね。
 
28日に付記。返事は
<NHK高校講座 歴史総合「第一次世界大戦と戦後の世界」>の再放送は、現在のところ以下の日時で予定しています。 
8月12日(金)午前10時20分~10時40分 
Eテレ
 
とのこと。
 「再放送」って、いや本放送をしてないだろ、というツッコミをしたくなるけど、回答の形式がそう決まっているのだろうな。いつも休み中には学期中ぶんの再放送枠をもうけるのでそれにあたっている。
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『薔薇王~』語り

2022-07-23 17:51:20 | マンガ
たくさんある好きなマンガの中でも、細かいところまで覚えていて、もしメディアミックスされても、変更点やプラスマイナスがすぐにわかるであろうというものには『ベルばら』や『緋色い剣』が属する。『エロイカより愛をこめて』も、途中まではそうである。

 その点『薔薇王の葬列』はそこまで読み込んでいるとは言えないのだが、アニメで、大きな違いはなかったと思う。

 リチャードと、スコットランド王兄弟との関わりのエピはカットされていた。
 エド4の妃や王子たちが狩りにかこつけてリチャード抹殺をたくらむエピはカットされていた。ーーこのエピ、アンの闘いの意思が描かれていたのにそれが出てこなかったことは残念。
 終盤、リッチモンドがベスと結婚したあとの(まだ「既成事実」に至っていない)「私の母のようにはならない!あなたも子どもも死ぬほど愛してみせる 覚悟することねリッチモンド 王になってしまったら あなたは生涯私に縋って生きるの」 これも、利用されるだけの存在になることを拒み、自分なりの闘いを宣言していて重要な場面なのだけど、カットされていちばん残念な場面である。気絶して姫抱きされているカットはあったのでまるで悲劇のヒロインみたいに見えてしまう、うん、もったいない。
 血筋の正統性に疑問のあるH7は、E4の姫をめとることでハクをつけたのは史実、めいっぱい大きな顔していてもらいたい。でも子供の一人がアレと思うと辛い。ジョージの遺児たちも始末されてしまうし。
 リチャードの最後の夜、原案(シェイクスピア)では、犠牲者たちが恨みごと言いに出てきて、彼らがリッチモンドを励ましに行く。でもこちらでは、リチャードの夢には愛した・愛された人たちが出てきてくれる(アニメではこれをラストに置いていた)。
(夢に仲間たちが・・・というのは『燃えよ剣』でもあった。ある意味定番か)
 逆に、原案でリチャードにぶつけられる呪いの言葉の数々がリッチモンドに向けられていて、そのうち、王子たちのは実際ヤツのしわざなわけだけど、ほかのは? 明らかにリッチモンドにはあてはまっていないセリフもあるんだけど、これらは、リチャードを悪役化するためにつくらせた芝居がはねかえってきているということなのだろうか?
 
 藤本由香里さんの本に出てくるが、親の愛に恵まれなかったことから自己肯定感に欠けていた女が、男に強く愛されることで心の安定を得る、というのは少女マンガでよくある話だという。『薔薇王~』もそういう要素がある。母から「悪魔」よばわりされた傷、受け入れてくれる父への傾倒。(「女」を蔑む方向へいかなかったことは幸いだ) 母の秘密を知ること、ジャンヌとの最後の邂逅、いろいろな過程を経て、自分自身を受け入れることで最終的な安らぎ、よりどころを得る。
 
 少女マンガの極み!と思うのは、仮装舞踏会のエピ。指摘されるように、ドレス姿で意中の男と踊るというのは『リボンの騎士』以来の男装ヒロインの伝統!オスカルももちろんその流れにある。
 ほかにもう一つ、『ベルばら』を連想する点は、リチャードの病。
 理代子さんは、オスカルはどうしても死なせるつもりで、もし戦死しなくても病気で死ぬように、ああいう設定(ゴホゴホ喀血)にしたという。
 私は、史実通りにリチャードがボズワースで死ぬ展開ならば、病気にしたのがある意味仏心かと思ったのだが(どっちみち長くなかったんだからと読者はあきらめがつく)、ケイツビーが抱えて逃走するのを見て、逆に残念になってしまった、でも、短い間でも安らかなときを過ごしたと救いに思うべきなのだろうな。  ジェーンに託した子エドは助かっていてほしいよ、長生きとまでいかなくても、せめて、明るい平和な青春時代を謳歌して。
 万一、リチャードが早死にしなかったとしたら、・・・ケイツビーは充分養っていけるだろう、力仕事でもデスクワークでも、ベビーシッターでも、なんでも有能!
 甘々な想像をすると、ジェーンは自由に神出鬼没なので、子エドやケイツビーともつながりを持ち続けて、できればベスにも連絡できていてほしいと思う。
 
 ティレルはH6なのか?という点は明かさないままであったけど、どちらでもヘンには変わりないから答えはあるまい。容姿は似た人がいるかもしれないが、別の人の記憶が移ってくるのは非科学的だろう。一方、刺客が務まる、戦場でリチャードの敵を倒しまくるような体力武力を、あのヘタレのヘンリーがいきなり身につけているのもかなりムチャ。だから悩んでも無駄だろうな。
 
 ヘンといえば、リチャード、自意識は男寄りなのに、男相手に恋する・交わることに対しての抵抗はなさそうだったことは不思議。ふつうでない体質なのでいまさらなのか?
 ジェーンの言う「あなたの身体はあなたのものよ」という言葉もなかなか意味深長なのかも。作者はジェーンを「フェミニストで優しい人」と評している。
 
 リチャードがバッキンガムに渡した指輪はティレルが受け取って、影武者としてそれを活かし、本物はケイツビーが連れて逃げた、連携プレイ、愛されていた~!
 モテモテっぷりも少女マンガの王道。
 
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きのう

2022-07-20 08:06:57 | 雑記

10日ほどまえにPCがへんになり、修理に出しているものの、PCではなくて環境のほうに問題がありそうで長くかかりそう。とりあえず、もう1台ある古いPCを使っている。こちらで新しいメルアドを作った。

 古いほうにスピーカーがついていなくてラジオがきけないのがさびしい。CDラジカセではFMがききづらい(時間帯にもよる?)。
 
 きのう久々に大学へ。期末テストを実施。
 駅前の「なか卵」で、夏らしく「すだちおろしうどん」を食べた。
 町田でブックオフとアニメイトへ。『ヘタリア』の新しい(?)CDが出ていた。
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『薔薇王の葬列』と『緋色い剣』

2022-07-07 11:20:52 | マンガ

 先月終わったが、テレビアニメ『薔薇王の葬列』を見ながら、『緋色い剣』もアニメ化されたらな~としきりに思っていた。 歴史もの+ファンタジー要素ありというくらいで、格別の共通点があるというわけではない。連想してしまうのはまったく個人的な理由。

 今年の1月に、旧友Y姉妹の家を訪問した。上のR君は女子高時代の同級生で、2歳下のEちゃんもあとで入学してきた。 まえに訪問したのはもう30年以上まえのことで、当時私は『緋色い剣』にドはまりしていた。コミックス待ちもしきれずに本誌『GROUP』も買うようになっていた。当時私は宅急便使ってマンガまわしよみをしており、彼女たちもその輪にいた。 で、その訪問の際に、その場でGROUPを分解したことを覚えている。(私はマンガ雑誌は根元ー-ノドと呼ぶのか?ー-から分解して部分的にとっておく)    

そして今回、いま好きなマンガのことを尋ねられたので『薔薇王~』を挙げた。「リチャード3世といえば遺骨発見の時はすごい話題だった」「地方によっては英雄」(R君はもう長いことロンドン在住)「リチャード3世といえば大和和紀の『KILLA』」等の会話をした。 というわけで、旧友の訪問と結びついて、「薔薇王の葬列」→『緋色い剣』となっていた。
 

ところが、意外な、大きな共通点が見つかった。

 ここからしばらくはネタバレになるので、嫌な人は読まないこと。『緋色い剣』に関してはけっこう早い時点で描かれていることだけど(全10巻の3巻目、それ以前からほのめかしはあった)、『薔薇王~』では最終巻だし。

 

 両性具有の体で生まれたことからリチャードは母に「悪魔」よばわりされてきた。 しかし、母セシリーが告白する:リチャードは父の子ではなかったと。当時戦いで余裕のなかった夫、そのすきに甘言を弄してきた男につけいれられた。(読者からすると、たしかにスキは見せたのだろうけど、決定的なところは暴力だったように見える。) こちらで想像力で補ってみると、つまり、リチャードの体の異常をセシリーは己の罪のせいだと思ったということ? 身もふたもない言い方すると、罪悪感からのやつあたりだったということ?
 ー-これ、シグムンドと共通している!! シグムンドは、最後近くで明白に和解を果たし、予言の成就とともに図らずもリューを救った(みごとな伏線回収!)。 セシリーはそこまでいかないんだが、リチャードが母を「犠牲者」だと主張するのは、寛大過ぎるくらいのいたわりだろう、リチャード自身、性暴力被害と決して無縁ではなかったからこその視点だろうか。

 

 言うだけならタダ。『薔薇王の葬列』は全17巻でテレビアニメ24回。では全10巻の『緋色い剣』もそのくらいで充分できるか。(『ベルばら』が40回ってかなりゆっくりペースだったのだな。それに元々は52回の予定だったというし) ガラかめみたいな現代ものは、昭和とのズレどうするんだ?という難点があるけど、歴史ものはそういう問題がない。いまからでもぜんぜんかまわないよ、『緋色い剣』、アニメ化してくれていいよ!(ロキ=塩沢さんという作者の希望はもはや不可能だけど)
 『ベルばら』も、原作重視での再アニメ化希望。ただし絵は始めから後半準拠でな!

 

『薔薇王~』の話題はまだあるけど、とりあえずここで投下しておく。

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猛暑日

2022-07-01 08:04:31 | 雑記

 このところ続く猛暑。まだ7月にもならないうちからだった。

 次に外出したら網戸(?)を買ってくる!

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