8月12日(金)午前10時20分~10時40分
Eテレ
その点『薔薇王の葬列』
10日ほどまえにPCがへんになり、修理に出しているものの、PCではなくて環境のほうに問題がありそうで長くかかりそう。とりあえず、もう1台ある古いPCを使っている。こちらで新しいメルアドを作った。
先月終わったが、テレビアニメ『薔薇王の葬列』を見ながら、『緋色い剣』もアニメ化されたらな~としきりに思っていた。 歴史もの+ファンタジー要素ありというくらいで、格別の共通点があるというわけではない。連想してしまうのはまったく個人的な理由。
今年の1月に、旧友Y姉妹の家を訪問した。上のR君は女子高時代の同級生で、2歳下のEちゃんもあとで入学してきた。 まえに訪問したのはもう30年以上まえのことで、当時私は『緋色い剣』にドはまりしていた。コミックス待ちもしきれずに本誌『GROUP』も買うようになっていた。当時私は宅急便使ってマンガまわしよみをしており、彼女たちもその輪にいた。 で、その訪問の際に、その場でGROUPを分解したことを覚えている。(私はマンガ雑誌は根元ー-ノドと呼ぶのか?ー-から分解して部分的にとっておく)
そして今回、いま好きなマンガのことを尋ねられたので『薔薇王~』を挙げた。「リチャード3世といえば遺骨発見の時はすごい話題だった」「地方によっては英雄」(R君はもう長いことロンドン在住)「リチャード3世といえば大和和紀の『KILLA』」等の会話をした。 というわけで、旧友の訪問と結びついて、「薔薇王の葬列」→『緋色い剣』となっていた。
ところが、意外な、大きな共通点が見つかった。
ここからしばらくはネタバレになるので、嫌な人は読まないこと。『緋色い剣』に関してはけっこう早い時点で描かれていることだけど(全10巻の3巻目、それ以前からほのめかしはあった)、『薔薇王~』では最終巻だし。
両性具有の体で生まれたことからリチャードは母に「悪魔」よばわりされてきた。 しかし、母セシリーが告白する:リチャードは父の子ではなかったと。当時戦いで余裕のなかった夫、そのすきに甘言を弄してきた男につけいれられた。(読者からすると、たしかにスキは見せたのだろうけど、決定的なところは暴力だったように見える。) こちらで想像力で補ってみると、つまり、リチャードの体の異常をセシリーは己の罪のせいだと思ったということ? 身もふたもない言い方すると、罪悪感からのやつあたりだったということ?
ー-これ、シグムンドと共通している!! シグムンドは、最後近くで明白に和解を果たし、予言の成就とともに図らずもリューを救った(みごとな伏線回収!)。 セシリーはそこまでいかないんだが、リチャードが母を「犠牲者」だと主張するのは、寛大過ぎるくらいのいたわりだろう、リチャード自身、性暴力被害と決して無縁ではなかったからこその視点だろうか。
言うだけならタダ。『薔薇王の葬列』は全17巻でテレビアニメ24回。では全10巻の『緋色い剣』もそのくらいで充分できるか。(『ベルばら』が40回ってかなりゆっくりペースだったのだな。それに元々は52回の予定だったというし) ガラかめみたいな現代ものは、昭和とのズレどうするんだ?という難点があるけど、歴史ものはそういう問題がない。いまからでもぜんぜんかまわないよ、『緋色い剣』、アニメ化してくれていいよ!(ロキ=塩沢さんという作者の希望はもはや不可能だけど)
『ベルばら』も、原作重視での再アニメ化希望。ただし絵は始めから後半準拠でな!
『薔薇王~』の話題はまだあるけど、とりあえずここで投下しておく。