レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

読みたい本のメモを整理すること

2015-05-28 15:49:24 | 
クリアファイルはたびたび購入するし、どんどん使ってもいる。(惜しんで中々開けないものもあるけど)
 本に関するメモその他を収納するファイルをチェックしてみる。
 図書館の「新着図書」を点検して、すぐには借りないけどいずれ読みたいタイトルをメモする。
 文庫発売予定リストから、買わないけど読みたい本をメモする。
 手にした本の巻末広告から興味をひく本をメモする。
 読みたい本が図書館にあるかどうか検索する。市内になければ県内に広げる。
 その結果を近づきやすい順に並べると、
①地元図書館の本棚にある。
②地元図書館で「書庫」にある。
③市内の他の図書館にある。
④よその市にある。
⑤県内にもない。
 ①はいつでも問題ない。②は、カウンターで申し出て待っていればいいのだが、あらかじめPCで「予約」しておくほうが面倒がない。(%)
 ③は、たいていは2、3日以内には届く。もっとも、所蔵しているのが○○公民館のように小さいところだともっとかかってしまうようだ。図書館同士はそれぞれの間で便がゆきかっているわけではなく、うちの市の場合、「市立図書館」と「S・O図書館」が最大手で、それ以外からはまずこのどちらかに集められて、両者の間で行き来があり、そしてまた各地へ送られるということになっているらしい(##)。その点、そもそも「市立」かSOにある本は早い。きのう「予約」したSOの本は、今日既に「取り置き済み」になっている。
 ④の場合、これまでの最長は半月、最短が1週間。延長ができないという縛りがある。
 ⑤は仕方ない。『スペイン ホセ・マリア伝説』『スペイン宮廷画家物語』が読みたいけど。創元推理文庫で去年出た『フラテイ島の暗号』は珍しいアイスランド産だし、買ってもまあいいかと思う。(#)
 新し過ぎる本の場合は、まだこれから購入ということもありうるので、しばらく経ってから再検索することになる。

 上記のようにメモを整理して書き直したりしていると、まるで自分が几帳面な奴であるかのような錯覚を覚えるが、几帳面である部分とない部分の差は激しい、むしろ、趣味にマメなだけである。

 創元推理文庫の「アレクシア女史」(「英国パラソル奇譚」)の姉妹編(おおざっぱに言えば)の「ソフロニア嬢」が一昨年から出始めてもう3巻になっていることを先日知った。市内の図書館にはない。県内ならある。ーー「アレクシア女史」は地元に揃っているけど、これは全部私が寄贈したのである。けっこう多くの人に借りられたのに。姉妹編も入れてとリクエストはされなかったのか。

(%)
図書館の活用の際に用いる「予約」という言葉、本当に予約という言い方がしっくりくることは少ないと思う。
 ほかの図書館にある本をまわしてもらうのは「取り寄せ」のほうがいい。
 いま貸し出し中の本を待っている状態は順番待ち。
 まだ購入していない本を、買ったら借りるからね~!という約束、これが「予約」にふさわしいだろう。
 ましてや、書庫にある本を持ってきておいてもらうために「予約」ボタンを押すのはたいへん奇妙な感じがする。

(#)8月25日に付記。
『スペイン宮廷画家物語』ではなく『スペイン宮廷画物語』が正しく、これで検索すれば市外・県内にあった。『ラス・メニーナス』についての本である。
 『フラテイ島の暗号』はBOで入手、まだ読んでいないけど。『ソフロニア嬢』もBOで買えた。あと1冊で終わることになっているので、最終巻くらいはすぐに新刊購入するつもりである。
(##)17.2.21に付記。
 これは思い違いで、市内の大きい図書館からの便は毎日来るけど、小さいところからは週1くらいだそうだ。
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毒殺師フランチェスカ 戦国城砦群

2015-05-20 19:20:28 | 
サラ・ブール『毒殺師フランチェスカ』 集英社文庫
 去年出たけど気がつかずに、BOで発見した。
 1492年、ローマ。ボルジア枢機卿に雇われている毒殺師が死に、それが他殺であることを知った娘は復讐を決意、父の仕事の跡を継ぐ。折しも現教皇は瀕死状態。同じ年にイベリア半島ではレコンキスタ完成、ユダヤ教徒たちが追放されつつある。狂信者に動かされた教皇は、全キリスト教国からも追放する命令を出そうとしている、それをくいとめるために、一刻も早く抹殺しなければならない。
 もちろんタヌキのロドリゴ・ボルジア、可憐なルクレチア、自信家のチェーザレ、親しんだ顔ぶれ。
 続きもあるそうだ、邦訳出てもらいたい。
 (そういえば、『ブーリン家の姉妹』は数年出ていない)

井上靖『戦国城砦群』 文春文庫(かなり昔)
 武田の滅亡後、反織田の野武士の群れに加わった男、元同僚で明智に仕官した者、織田の旗本、主要な男キャラは三人。武田の侍女だった娘、野武士たちを顎で使う娘、・・・これもまぁおなじみではある。
 
 井上靖の戦国もの長編4つのうちで、最も優遇されているのが『風林火山』で新潮文庫に安定して入っている。冷遇されているのがこれ。ほかの『風と雲と砦』『戦国無頼』は数年前に角川文庫から復刊があったと思う。ーー『淀どの日記』は、「井上靖の戦国もの長編」を考える際に念頭に浮かばなかったのは、「戦国」よりも「安土桃山」のほうの印象だからである。これも数年前の映画化で復刊していた。
 
 ところで、ほぼ続けて読んだ上記の2冊はそれぞれ歴史的背景を持ち、前者は1492年、後者は天正十年、共に怒涛の年だという共通点があった。偶然。
 同作家の短編では『天正十年元旦』もある。勝頼、信長、光秀、秀吉のそれぞれの心の有り様を描いた名品。
 
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セラミューのノベライズ

2015-05-17 12:59:02 | マンガ
「太洋社」のHPでコミックスと文庫本の来月出るものを点検するのが常である。
 6月ぶんでは、確実に買うのが5冊。『ポワソン①』、『大奥⑫』『だめっこどうぶつ⑦』など。ーーあれ?『パピルスは神』がリストにないぞ!?
 ブックオフ待ち2冊。


 書店の「サブカルチャー」の棚で、「講談社キャラクター文庫」の『セーラームーン』ミュージカルのノベライズを見つけた。まえのミュージカルはおおむねマンガよりもアニメに近い設定を使っていたが、いまはアニメでも新作のCrystalのほうを意識しているようだ。「ダーク・キングダム編」(旧アニメでは「無印」)の敵方の「四天王」が本来は王子エンデュミオンの側近の騎士であったという設定はマンガにあり(男キャラをあまり優遇しないマンガ版としては珍しい)、旧アニメにはなかった。(実写では使っていた) 
 マンガの連載時のタイトルページで、前世ではジェダイトxマーズ(これはマンガ内に少しだけ名残がある)、ネフライトxジュピター、ゾイサイトxマーキュリー、クンツァイトxヴィーナスの設定があったことが示されている。これがセラクリ(多少抵抗を感じる略称)で改めて取り上げられて、ミュージカルではいっそうはっきりと描かれているようだ。
 「所詮二次」というと語弊があるけど、だからこそ、ヴァリエーションを気楽に楽しめるのはありがたい。
 まえはセラミューのCDがたくさん出ていたのに、いまはDVDだけ?そこまで買う気はないんだけど。ツタヤにあれば見る。

 先月出た新しいキャラソンのCDはけっこう気に入っている。セーラー戦士たちの配役は、うさぎ=三石以外は交代しているけど、まえのを覚えていても違和感はない。(キャラ設定が全然違っているレイは多少事情が違うけど) 
 私のひいきはジュピター=まこちゃんである。「どしゃ降りの空と泣いていた昨日のあたしはもういないけど その雫もあの涙も今日のあたしにつながってる  太陽の下できらめいて笑顔の蕾ふくらませて 毎日ちゃんと育てていくんだ あたしだけに咲くこんなきもち」 悲しみも淋しさも糧となっている、そういう前向きさがさわやかで良い。
 
コメント (2)
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新しい傘

2015-05-10 13:30:08 | 雑記
 だいぶ初夏らしく日差しも強くなってきた。外出時には日傘が必要だ。
 ところが、一昨日の朝、電車内に忘れてきてしまった。帰りはクリアファイル(中にはいろいろはさんである)をかざしてせめてもの日よけとした。
 今日、新しい品を買った。それなりに楽しさはある。晴雨兼用の折りたたみ、白地に水色とピンクの柄の涼しそうな品にした。
 念のため忘れ物係にも問い合せたけど、該当する品はなさそうだった。どこに行ったのだろうか。
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ロゴを使ったグッズの希望

2015-05-04 14:25:11 | マンガ
 久々にアニメイトに行った。主要目当ては『セーラームーンCrystal』のキャラソンのCD。ほかに買ったのは『ヘタリア』の「ファスナーケース 枢軸」(原作絵)、「ドームマグネット」のドイツ、日本、そしてノート。ノートは「The World Twinkle」と書いてあるので7月に始まるという新シーズンに合わせているのだろう、「The World Series」と画風変わらんけど。ドイツのはなかったので日本+フランスのを買った、「日本」に桜の絵が添えられ、「フランス」にはバラ。この作品でのイメージならばそれでいいのだけど、「国花」ならばフランスは百合だよね、英国がバラ。

 ネットで、ブランドのロゴ入りのトートバッグの広告が出ていた。
「ロゴ入りバッグ」
バッグは好きなので見てみると、関心のわくのはフォションとハロッズ。長いことフォションのパンはご無沙汰。ハロッズのティーカップ柄はかわいい。
 マンガ(と縁のある)のグッズでロゴがメインといえば:『炎の蜃気楼』は、ファンの年齢層が高めと意識していたのだろう、キャラの絵を使用するよりも、Mirage of Blazeというロゴとバラの絵をあしらったデザインが目立っていた。
 『エロイカ~』ならば、From EROICA with Loveを多少凝った文字で+バラと銃。少佐サイドだけならばイノシシにEberbach am Neckar (むしろ観光案内になってしまうな)、ジャガイモ柄に「イモ・クラウス」(Kartoffeln-KLAUSでいいのだろうか?)

 『ベルばら』『セーラームーン』のコラボ商品が次々と出ている。こんなの使うのか?と、少なくとも私は思うものが大半。しかも高いし。
「ベルばらコラボ商品画像」
「アンビーマーケット」
「公式サイト」
私は、実用的な文具の類がいいんだけどね。いいトシして使うことを考えるならば、La Rose de Versailles とか Sailor Moon を洒落た字体で入れて、バラとか月とか、それにプラスアルファのシンプルなカットでまとめたものを希望する。あからさまにキャラグッズという感じではなくて、知ってる人が見ればそうとわかるという程度がいい。
 「コスメ」や「アクセ」は私は要ら~ん!

 ところで、アニメイトへ行くたびに生じる疑問。女の子の絵がメインであるグッズ、男のファンがああいうのを買って、使うのだろうか、しまっておくのだろうか?

5月27日に追加。
「グッズまとめ」

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展覧会「少年少女雑誌にみる近代」

2015-05-01 16:53:56 | 
 駒場公園内の「日本近代文学館」で「少年少女雑誌にみる近代  子どもたちの〈世界〉はいかにつくられたか」開催中。

「日本近代文学館」

 明治に『アリス』を翻訳したものが展示にあった。アリスの名前が「美ちゃん(みいちゃん)」、「トゥイードルダムとトゥイードルディー」が「太郎吉と次郎吉」(これが出ているということは『不思議の国』ではなくて続編『鏡の国』なのか)になっているのは、古い時代らしい苦労・工夫が感じられる。絵は日本でつけているが、有名なテニエルの挿絵にそっくりに描かれている。
 明治38年の「女学世界」という雑誌に載っている「春色」という女学生を描いた絵は、頭のリボンと手にした聖書が当時の流行を映しているということだ。
 明治26年の「少年園」に掲載の翻訳、若松賎子「セイラ、クルーの話」(もちろん『小公女』) いま使われる「・」(中黒)はこのころまだなかったのだろうか?
 昭和10年の「セウガク一年生」、セウガクがなんとも時代を感じさせる、しかも右からだし。ただし、少なくとも1943年(昭和18年)の「航空少年」は左から書いてある。戦前・昭和といっても両方ある。
 広告ページに講談社の絵本で「伊藤博文」、これも現代ではまずないだろう。
 英語教育の例として出ていた昭和21年の「少国民世界」には「ABCのうた」「Home,SweetHome」「クリスマスのうた」、この「クリスマスのうた」は「きよしこの夜」である、・・・そもそもドイツ語の歌なのに~!
 「少女倶楽部」から、昭和29年の「リボンの騎士」、36年「星のたてごと」が出ていることは少女マンガ好きとして嬉しい。
(『のらくろ』は当然昭和初期の「少年倶楽部」で出てくる)

 入館料200円は安い。

 開催中のルドゥーテ展のチラシがきれいなのでもらってきた。貼っておく。
「日比谷図書文化館」

 バラついでに。旧古河庭園でバラフェスティバル中だそうだ。
「東京都公園協会」


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