レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

シュトゥットガルトは階段の街らしい

2019-01-26 12:49:41 | ドイツ
 ドイツ西南部のバーデン・ヴュルテムベルク州の州都がシュトゥットガルト。私が98-99年に留学していたのはこの州の西南部端っこのフライブルクで、この州都にも何度か行っている。
 その割には心残りがけっこうある。
 ベンツやポルシェの博物館に行かなかったのは、私は当時も今も車に興味がないからいいとして、街中にある美術館も見ていないところがけっこうあって、ガイドブックを改めて引っ張り出すと後悔する点が多い。ここの駅からSバーン(近郊電車)で行く会場での祭りに確か2回、ふつうの街中の観光で1回、でも確実に楽しんだのはクリスマス市である、近郊では最大規模のものなので地元フライブルクのほかにこれには出かけていったのだった。確かにフライブルクの3倍は広かった。
 さていまなぜシュトゥットガルトを思い出したかと言えば、NHKーBSプレミアムの番組『世界ふれあい街歩き』で先日出てきたからである。
 上記のように何度か行ったわりにはあまり覚えていないし(かわいい!とか美しい!とかいうタイプの都市ではなかった)、番組でさかんに出てきた階段、そういう印象はない。街中からは外れたところなのだろう。
 けっこうおもしろい番組であったのでお勧めしておく。再放送があるし。
「世界ふれあい街歩き」
 しかし、もしまた行く機会があるとしても、階段づくしは遠慮する、当時よりも脚力はずっと弱っているし。美術館やプラネタリウムは行きたいけど。
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ダビデ君

2019-01-23 13:08:10 | マンガ
『思春期ルネッサンス!ダビデ君』1巻 黒木雄心  ジャンプコミックス
 新書サイズのコミックスを買ったのは久しぶりのような気がする。
 ミケランジェロのダビデ像みたいな外見をしたキャラのマンガが始まったということは「コミックナタリー」記事の引用で知ってはいたが、単行本が出たので買った。
 ダビデ君の片想いの相手のヴィーナスさんはボッティテェリの絵が元ネタである。でもあの絵よりもかわいくアレンジされている。(レオナルドやボッティチェリの描く美形はかわいくないと思う) ところどころ、美術品をもじった構図が出てきて笑いを誘う。『テルマエ。ロマエ』でも使っていた「ラオコーン」も。

 来月は、岩崎陽子『ルパン・エチュード』、菅野文『薔薇王の葬列』の新刊が出る。

コメント (3)
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レディ・エミリー 探偵ポー

2019-01-17 09:40:10 | 
『レディ・エミリーの事件帖 盗まれた王妃の宝石』 ターシャ・アレクサンダー
ハーパーコリンズ・ジャパン2016年

 ヴィクトリア女王の時代を舞台にしたシリーズで3冊出ているうちの2巻目。
 うら若い子爵未亡人のエミリーは喪が明けたところ。夫の親友であったコリンと恋仲で、彼は秘密任務についている身の上らしい。(このへん「貧乏お嬢さま」を思い出す)
 世間を騒がせているのはマリー・アントワネット縁の品々が盗難にあっている事件。ロンドンにはブルボン家の末裔を自称する(ルイ・シャルルが生き延びていたという)うさんくさい男ベリーも話題になっている。そしてエミリーの近くでの殺人事件。
  エミリーは、ギリシア語学習を趣味としていて、社交よりも読書が好きな変わり者。
 ほかの巻も読みたくなってきた。



『陸軍士官学校の死』 ルイス・ベイヤード  創元推理文庫上下巻 2010年
 「ビブリオミステリー」の紹介の中で知った作品。
 早期に引退した元警官のガスが、士官学校での事件に駆り出された。生徒が自殺し、その遺体から心臓がくり抜かれていた。不気味な事件の捜査に、生徒のエドガー・アラン・ポーも協力者となる。そしてポーは容疑者の姉リーに恋するようになる。
 この作家はほかにも歴史絡みのものを多く書いているらしいけどあいにくこれしか訳されていないのは残念なことだ。

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来月の文庫 アリストテレス ベルリンは晴れているか

2019-01-10 12:43:10 | 
 書店に貼り出してある2月の文庫新刊リストを点検してみたところ、
 幻冬舎からヤマザキマリさんの新刊(たぶん)、だいわ文庫から三浦しをんさんのエッセイの文庫化(既読)、ハヤカワ文庫からアンデシュ・ルースルンド他の新刊が気になるところ。ルースルンドはまえに講談社から出ていたシリーズがハヤカワから復刊しつつあるが、まえに飛ばされていた巻がある、それだと最も嬉しい。


マーガレット・ドゥーティ『哲人アリストテレスの殺人推理』 講談社2005年
  新刊でもなんでもなく、図書館の棚で目にはいった。
  アレクサンドロスが遠征しているころのアテナイ。父の死によって若くして家長となったばかりのステファノス。ある富豪が弓矢で射殺され、その身内は犯人がステファノスの従兄弟(喧嘩沙汰の殺人で追放中)だと訴えを起こした。ステファノスは元師匠のアリストテレスの助言を受けながら、事件の捜査と裁判に臨む。
 カナダの作家によるシリーズでそのあとも続いているそうだけど、邦訳はこれっきりのようである。


『ベルリンは晴れているか』 深緑野分
  直木賞候補作。もちろんそれが理由で読んだわけではないが。
 1945年7月つまり終戦直後のベルリン(しかし日本ではまだ終わってなかったな)。17歳の少女アウグステは、コミュニストだった父が強制収容所で処刑された過去を持ち、現在は米軍基地で働いている。知人の音楽家が不審な死を遂げ、それを調べることをソ連軍将校に要求され、元俳優の泥棒男と共に探り始める。
 マンガ化されるならば、山下友美さんという連想がどうしても出てくる。

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18年度カレンダーの件で追加

2019-01-04 14:09:59 | 雑記
 毎年年末には書かずにはいられないこの件、18年12月にも例によってだったが、追加する。
 19年が明けてうちでなにを使っているかといえば、
・私の机の隣には「世界の街並みと風景」、珍しくポーランドのヴロツワフが載っているので予定外に買った品が掛けてある、1月はオーストリアのハルシュタット。
・やはり机の隣の壁、というよりも本棚の横には、一年ぶんがずらっと並んだものが貼ってある。母の友達がパソコンで作成したものを送ってくれるのも恒例。それをコピーした。
・テレビの部屋で、テレビの上には柴犬の「柴田さん」。いつも柴犬ものはなにか買うけど今回は珍しく写真でなく絵にしてみた。
・テレビの部屋 母の趣味で恒例、星野富弘カレンダー
・  〃     既述の母の友達の制作によるシンプルな1年分
・  〃     訪問販売のヤクルトの品、素朴な絵の日本の風景
・ トイレ    
母の友達がPCで制作する絵はがき状の月別カレンダー、今年は花等で基本にかえった感じ(過去数年は世界の教会だったり城だったり世界遺産だったりと凝っていた)
・ トイレ
過去のしばわんこカレンダーで絵の部分だけを2種。こういうのはほかにもあちこちある。
・ 玄関には、駅前で配っていた品を置いてある。
・ 物置みたいになっている部屋ではPCの横に、私が去年使った手帳から今年1年ぶんカレンダーを拡大コピーしたものを貼っている。


 なぜこんな愚にもつかぬことをまた書きたくなったかといえば、これまでもらっていたけど廃止されたらしいものが二つあるからだ。
 S新聞から実用のみの品をくれていたけど、それがなかった。
 ドイツ語教科書の郁文堂からも、12月は冊子と一緒にカレンダーが送られてくるものだったけど、それがなかった。
 ないならないで別にいいんだけどね。
 景気の悪さの反映だろうか。
 そういうわけで、今回は珍しく、余ってもてあますというわけではなかった。

 あ、もうひとつ言いたいこと。
 「世界の街並と風景」にアンケートハガキがついている。抽選で、旅行券か「手帳とカレンダー2019」が当たるという。
 2019年の品を買って応募しているのに、その景品が2019年の品ってヘンだろ!?締め切りは年が明けてからだし、抽選して送られてくるまでまた日が過ぎるし。2020年度の品に使える買い物チケットとか、季節を問わない品とかがいいだろ。
 年賀はがきクジの一番下の景品の切手がその年の干支であることに感じるマヌケさに似ている。次の年の干支か、季節問わずの絵にしたほうがよさそうなのにといつも思う。
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すてきに美味い

2019-01-03 07:26:17 |   ことばや名前
 戦前のマンガ『のらくろ』の復刻版を数冊弟が持っていた。友達の買ってきたお菓子をぱくぱくと遠慮なく食べながら「こいつはすてきにうまいぜ また買ってこいよ」という場面があった。状況のおかしさとともに、「すてきにうまい」という表現が現代感覚ではなじみのないものなので印象に残った。
 別の場面、『怪獣退治』(「くわいじゅう」か「くわいじう」か、ともかく「か」ではなく「くわ」か「くゎ」だった))でも「なにしろすてきな力があるのでこいつをとらえるにはえらい骨折りをしました」、こちらでもことばの使い方がいまとはやや違う。

 先日読んだ『東京百年物語 2』というアンロソジーに載っていた川端康成の『招魂祭一景』(1921年=大正10)で、「眼球の悪光りしている素的に耳の大きい鳥打帽の学生らしいのと」という描写を見つけた。文脈からして、いまの「すてき」の意味ではとうていなさそうである。
 手元にある小さい辞書をひくと
「すばらしい」の「す」に「的」のついたことば。
1. 心をひきつけられるほどすぐれているようす
2. (俗)ものすごい 例「すてきにはやい」
とある。
 上記『のらくろ』や『招魂~』の使い方が「2(俗)」で、現在一般的なのは「1」のほうということになる。
 「2(俗)」は、いまならば「チョー」というところだろうか。


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年末年始。

2019-01-01 07:22:35 | 雑記
謹賀新年。

 30日に高幡不動に行った。高畑不動尊近くにある「開運そば」で美味なそばを食べて、年越しそばを買い、そしてお参りをして初詣の代わりにする、前年と同じパターン。今回は新選組グッズの店には行ってないので「雑記」へ。前回はこじつけて「新選組」カテゴリーに入れたけど。
 不動尊の門の真ん前にある店でソフトクリームもやっていて(本業ではなさそう)、イチゴを食べた母はおいしくないと言っていたけど、「クレミア」(500円もする・・・)は美味い。

 31日はたいして年末らしいことはしていない、ハムテルみたいに平常心。お節のうち田作りを手伝った、自室の一部を整理した。そばを食べた。
 紅白を見る習慣はないが、ラジオを時々つけるようになっていて、ただし局はNHK第1に固定されている、だから紅白も一部だけ耳にした、なんなのかまったく把握していないけど。

 夢を見たのかどうかは記憶にない。

 年賀状を、出していない人から来ていたらその返事を書いて、投函すること及び図書館のブックポストへ返却することと一緒に地元の小さな神社に行くことが今日の予定である。
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