どこの国の食べ物はウマイらしいorまずいらしいという話題で無責任に書いてみる。
よそさまの食べ物を簡単にマズイと断じるのはよくないと頭ではわかっている。しかし、うわさにきく限りでは、マズイという話のほうが楽しいと思う。
去るワールドカップのとき、リーグ戦の各組を見ながら、「食べ物はどこがいちばんおいしいか?」「美形の多いのは?」「行くならどこがいいか?」なんてヒマなことを考えた。日本・オランダ・カメルーン・デンマークの組では、たぶん日本がいちばん美味しいと思う、ほかにはぜんぜん行ったことないけど。
『ヘタリア』の主要8カ国を、おいしい国とまずい国に分ければ、おいしいほうにイタリア、日本、フランス、中国が入り、まずいほうにイギリス、アメリカは間違いあるまい。ドイツもグルメ国とは決して思われてはいるまい。
特に、「イギリス」は料理が壊滅的にヘタだという設定になっている。
ヘッセの1912年の作品(紀行)に、料理と音楽のセンスがあればイギリス人は一級の国民だろう、と書いてある。音楽はともかく、料理のことでドイツ人に言われたくねー!と思われるかもしれない。
さくらももこさんのエッセイでも、イギリス人はいったいどういうつもりでこんなものを食べているのか、と書いてあった。
10年以上まえに「ムービック」から出ていた海外旅行のコミックエッセイアンソロジーでも、『ロンドンはまづいよ』その他散々な言われようだった。
(紅茶とスコーンはおいしいときいている。)
ロシア語通訳者米原万理さんの本でも、イギリスやアメリカは母国の食べ物がまずいから遠くまで侵略に行けるのだろうという説が紹介されていた。
フランスの国際的有名マンガ『アステリックス』で、ガリア人のアステリクスたちがあるたくらみのためにローマ軍の外人部隊に入っている場面で、食事をみんながまずいと文句たれる中で、ブリテン人のみ「ワンダフル!」と言っていた。フランス人が描いたものだからよけいに笑える。
4月2日の読売新聞の、欧州総局長の「緩話急題」から、恣意的な引用。
「英国はフィンランドに次いで食事がまずい」
これはシラク仏大統領(当時)の5年前の悪口で、聞き役は独露両首脳。(中略)
一方、シラク氏の考えの及ばない変化が英国で進行していた。「食への目覚め」である。
「英国人が食を楽しみだしたのです」と (略)
英国の食はまずくなくなったのである。 この変化はグローバル化の波にうまく乗った英国の経済成長がさ支えた。
ただ、「食に目覚めたのは、まだ国民の10~15%」。新鮮とは言い難い白身魚に衣をつけて揚げ、ジャガイモの揚げ物を添え、塩と酢を振ってよしとする大衆の「味覚」は一夜には変わらない。
偏った引用終わり。
ものすごーく無責任なことを言えば、オシャレでグルメなゲルマン人なんてイヤだ!と思うことと同様、英国人があんまり美味を追求するようになるのもなんかイヤだ。
ところで、「フィッシュ&チップス」というやつも、おいしく作れば充分おいしくなりそうだと思うのだが。
言い訳めくけど、グルメ度が低そうだと私が言う場合、そこに悪意や軽蔑の念はないのだと添えておこう。美味いのマズイのとあんまり熱心になるのはみっともないという価値観も根にあるのだ。--わざわざますいもの食べたくもないけど。
引用にあるシラクの言葉、私は別のところでは、「フィンランドはイギリスの次にマズイ」と見た覚えがある。要するに、フィンランドも美食ではないということか。 役人がマジメで子供が勉強できて食べ物がまずい国フィンランドーーなかなか立派そうではないか。
よそさまの食べ物を簡単にマズイと断じるのはよくないと頭ではわかっている。しかし、うわさにきく限りでは、マズイという話のほうが楽しいと思う。
去るワールドカップのとき、リーグ戦の各組を見ながら、「食べ物はどこがいちばんおいしいか?」「美形の多いのは?」「行くならどこがいいか?」なんてヒマなことを考えた。日本・オランダ・カメルーン・デンマークの組では、たぶん日本がいちばん美味しいと思う、ほかにはぜんぜん行ったことないけど。
『ヘタリア』の主要8カ国を、おいしい国とまずい国に分ければ、おいしいほうにイタリア、日本、フランス、中国が入り、まずいほうにイギリス、アメリカは間違いあるまい。ドイツもグルメ国とは決して思われてはいるまい。
特に、「イギリス」は料理が壊滅的にヘタだという設定になっている。
ヘッセの1912年の作品(紀行)に、料理と音楽のセンスがあればイギリス人は一級の国民だろう、と書いてある。音楽はともかく、料理のことでドイツ人に言われたくねー!と思われるかもしれない。
さくらももこさんのエッセイでも、イギリス人はいったいどういうつもりでこんなものを食べているのか、と書いてあった。
10年以上まえに「ムービック」から出ていた海外旅行のコミックエッセイアンソロジーでも、『ロンドンはまづいよ』その他散々な言われようだった。
(紅茶とスコーンはおいしいときいている。)
ロシア語通訳者米原万理さんの本でも、イギリスやアメリカは母国の食べ物がまずいから遠くまで侵略に行けるのだろうという説が紹介されていた。
フランスの国際的有名マンガ『アステリックス』で、ガリア人のアステリクスたちがあるたくらみのためにローマ軍の外人部隊に入っている場面で、食事をみんながまずいと文句たれる中で、ブリテン人のみ「ワンダフル!」と言っていた。フランス人が描いたものだからよけいに笑える。
4月2日の読売新聞の、欧州総局長の「緩話急題」から、恣意的な引用。
「英国はフィンランドに次いで食事がまずい」
これはシラク仏大統領(当時)の5年前の悪口で、聞き役は独露両首脳。(中略)
一方、シラク氏の考えの及ばない変化が英国で進行していた。「食への目覚め」である。
「英国人が食を楽しみだしたのです」と (略)
英国の食はまずくなくなったのである。 この変化はグローバル化の波にうまく乗った英国の経済成長がさ支えた。
ただ、「食に目覚めたのは、まだ国民の10~15%」。新鮮とは言い難い白身魚に衣をつけて揚げ、ジャガイモの揚げ物を添え、塩と酢を振ってよしとする大衆の「味覚」は一夜には変わらない。
偏った引用終わり。
ものすごーく無責任なことを言えば、オシャレでグルメなゲルマン人なんてイヤだ!と思うことと同様、英国人があんまり美味を追求するようになるのもなんかイヤだ。
ところで、「フィッシュ&チップス」というやつも、おいしく作れば充分おいしくなりそうだと思うのだが。
言い訳めくけど、グルメ度が低そうだと私が言う場合、そこに悪意や軽蔑の念はないのだと添えておこう。美味いのマズイのとあんまり熱心になるのはみっともないという価値観も根にあるのだ。--わざわざますいもの食べたくもないけど。
引用にあるシラクの言葉、私は別のところでは、「フィンランドはイギリスの次にマズイ」と見た覚えがある。要するに、フィンランドも美食ではないということか。 役人がマジメで子供が勉強できて食べ物がまずい国フィンランドーーなかなか立派そうではないか。