レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

最近買った文庫新刊

2009-02-28 05:55:32 | 
・方野ゆか『ポチのひみつ』
 「ハチ公」その他。
・アンナ・マクリーン『ルイザの不穏な休暇』
 「名探偵オルコット」シリーズ2弾。
・森奈津子『耽美なわしら 1』
 もとは「小説あすか」のライトノベル。私が初めてこの作家を手にしたのがコレだった。タイトルで半分勝ったようなものだ。
・万城目学『鴨川ホルモー』
 ポプラ社の小説冊子「asta」のエッセイで、アニメの『小公女』の最終回がセーラとミンチン女史を和解させたことが「許せん」と書いていたことに親しみを持ったのでこの際読んでみたくなった。
・モンゴメリ『青い城』
 女子高の図書室で読んだ。意外な復活で嬉しい。
・中野京子『歴史が語る 恋の嵐』
 歴史上のロマンスエピソード集。
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マスク、アメ、ハーブティー

2009-02-25 05:46:27 | 雑記
 天気予報に花粉情報が必須の季節。マスクの着用者も目立つ。私にとっては、空気の冷たい季節にナマ顔(なんて言葉はないが。マスクなしむきだしを私はこう呼びたい)など自殺行為に思える。まぁ、私もこのごろはクシャミが多いけど。たびたびハーブティーを飲んでいる。そういえば(?)、先日「31アイスクリーム」で「アップルアラモード」を買ったはずなのにチョコミントがはいっていた。自分からは決して選ばない種類なんだが。これでも花粉対策になるか? 
 のどが痛いのでアメも消費する。甘露飴おいしい。やはりこの味は不滅だろう。
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「学習漫画 世界の歴史」文庫化

2009-02-22 06:30:32 | 歴史
 集英社から2002年11月に一挙全20巻で出ていた「学習漫画 世界の歴史」が、先月から文庫で出始めた。「漫画版 世界の歴史」になっているのは、「学習漫画」では児童書のようだからなのか。2巻を1冊にしている、ただし一部は同じ順番ではない。「6巻 フランス革命と産業革命」と予告されているけど、元の13巻が産業革命で11巻が市民革命だったから。元の11+13→6巻、12+14→7巻、たぶんほかは同じ。13巻はほかでもない、あずみ椋さんの担当だったのでこれはしっかり記憶している。 私はまえに出たときに、絵がわりに少女マンガ度の高い巻を選んで買った。今回、2巻で1冊なので同じ本の中で差がある。今月出た3巻4巻を買った。これらは半々だ。フランス革命は、かつて「りぼん」で描いていた(私は読んだことないけど)笈川かおるさんなので、新6巻は全体に絵がきれいにまとまるぞ。--ひいき目をさしひいても、あずみさんの巻は出色だと思う。

 それにしても、漫画家名の軽視には腹が立つ。2巻を1冊にまとめてあるので前半と後半で別の絵になってるわけだが、どちらがどちらなのか明記がない。中表紙に名前を並べてある順番だろうと見当はつくだろうけど。
 それに、カバーイラストがそのどちらの絵でもなく、これまでのところは全巻(ローマの担当だった)井上大助氏の絵。もし袋入りならこれが中身の絵だと思われてしまうじゃないか。誤解されるなら絵はないほうがましだ。
 表紙に、監修者の名前はあるのに漫画家はない。「巻末エッセイ」もあるのにマンガの担当者の名前は載ってない。
 見返しに監修者の紹介はあるのに、漫画家にはない。最低限の名前表記のみ。
 学習マンガは、描き手の個性を出すのが難しいジャンルだという。ならばよけいに、どういう絵で描かれるかは読者にとって重要だ。
 --もっとマンガ担当者の名を尊重せんかい!

 

 
 世界史学習マンガで文庫化してほしいのは、中央公論で出ていた手塚治虫監修のアレと、ムロタニツネ象さんのシリーズ。前者は、一部で伝説的な「大いなる理想」(オクタヴィアヌス少年とその友の友情を軸にローマ共和制末期を描いたスグレモノ)を含んでいるから。後者は、肖像を生かしたキャラデザインが秀逸だから。
 こういう、同じテーマの学習マンガをそろえて、小中学生たちに読ませてアンケート、なんて企画があっても面白そうなのに。


2015.8.27に付記。
先日、地元書店で最も児童書のスペースが広くて学習まんがも豊富な本屋で点検してみた。
ポプラ社の「コミック版世界の伝記」は、背表紙にマンガ家の名前のほうが監修者よりも大きく出ていて珍しい。マンガ家にも紹介文がついている。
小学館の「はじめての日本の歴史」は、紹介文がついている。
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『すげかえられた首』

2009-02-20 06:01:20 | 
 光文社の古典新訳文庫でわりに最近出たトーマス・マンの『だまされた女 すげかえられた首』はたいへん面白い。
 前者、たいていは『欺かれた女』という題で呼ばれるだろうけど、敢えてこんなミもフタもない邦題になっている。将校の寡婦である上品な50歳の婦人が、息子に英語を教えに通うアメリカ青年に恋心を抱く。そのときめきのせいで、閉経したものがまた甦った・・・と思ったら、それは病のせいだった。
 後者はインドの話。身分も性格も違う親友の青年二人、シュリーダマンとナンダ。シュリーダマンは美しい娘シータに恋して、ナンダのはからいで結婚。3人での旅の途上、女神に祈るシュリーダマンは、感情の昂ぶりのままに自ら首をはねて死亡、それを見たナンダは自分もあとを追う。シータは女神の命令で二人の首を体に戻すが、首と胴体とをまちがえてしまった。
 --男二人に女一人というと、『こころ』が浮かんでくるのだけど、あの「お嬢さん」と違ってこのシータは心理がなんと詳細に描かれていることか。シュリーダマンと結婚していながら、頭は夫が立派だけど体はナンダのほうがステキだと思っていて、二人の首をつけ間違えたのも全くのうっかりともいえなかったりして、なんとも生々しい女ごころである。その一方、シュリーダマンとナンダもなにやらホモくささを感じるのは作者がトーマス・マンだからだろうか。マンガにするならレディコミ向きか。コメディにもなりそう。
 これからも、多少マイナーな、ほかに文庫に入ってない作品をいれてほしい。マンなら『ヴェルズングの血』あたりまた読みたい。カロッサとかシラーとか、唐突ながらクリスタ・ウィンスローエ『制服の処女』! 『車輪の下』があるならこれも! 
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なかよしこいぬ

2009-02-18 05:44:40 | 雑記
 この数年間、柴犬の卓上カレンダーを使っている。「誠文堂新光社」か、「日本出版社」。今年は「日本出版社」の品。
 2月の写真は、子犬が2匹。片方はすまして(?)いるけど、もう一匹は片腕あげてそれに抱きついている。仲良し!独り占め!と主張しているようで可愛いカワイイ。

 犬の数え方は一頭二頭が正しい、しかし、小さいとどうもそれに違和感がある。
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修道士アセルスタンその他

2009-02-15 08:10:31 | 
 『神の家の災い』byポール・ドハティー
 創元推理文庫。
 14世紀のイングランド、幼いリチャード2世が即位し、実験は叔父ジョン・オブ・ゴーントが握っている時期が背景。ロンドンの検死官クランストンと、修道士アセルスタンのコンビが事件にとりくむシリーズの3冊目。
 大食いデブ巨漢のクランストンには美しい妻がいて、ラブラブながら尻にしかれ気味。双子の男児が生まれたところだけど、どうせなら母に似たほうがよかったろうに。
 アセルスタンは、十字軍に行って弟だけ死なせたことに罪悪感を抱いている身の上で、目下町の教会を管理している。若い未亡人と憎からず想い合っている状態。
 この3巻目では、クランストンがジョン・オブ・ゴーントにふっかけられた謎の連続殺人の真相と、聖遺物(?)の奇蹟と、アセルスタンがいた修道院の連続殺人と3つが並行する。
 修道院って、殺人事件の舞台にしばしば使われるなぁ。(シスターのはさすがに見たことないが。) 日本でいうなら、寺でのミステリーか。「叡山延暦寺殺人事件」--事件のあとで焼き討ちにあって、結局だれもいなくなったなんてエピローグがついたりして。ブラック。「林泉寺殺人事件」、謎ときに活躍した利発な少年がのちの謙信だという話があっても楽しそう。「壬生寺~」、当然新選組絡みの想像。
 

『渡された場面』 松本清張
 新潮文庫の「おとなの時間」としてオビつきで並んでいたので購入。
 ミステリーなので詳しく書くことは避けるけど、盗作が事件のカギとなる点に興味を感じた。犯人がたいへんイヤな奴なので、捜査の迫っていくのが気持ちよかった。
 もう一つの事件の犯人にはちょっと同情したけど。犬かわいそう。
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紛らわしい文字

2009-02-12 05:39:43 |   ことばや名前
 かつて「みぶな畑」という新選組マンガの有名サークルがあった。そこのペーパーに載っていた作者の体験:京都(?)の土産物屋で、龍馬人形を買おうとして声をかけた、「すみません、龍馬の首ツリ人形下さい!」--正解は「首フリ人形」だったのだが、「フリ」が「つり」に見えたという次第。

 乱暴に書いたら紛らわしい文字といえばどんなのがあるかと数えてみた。
 「ア」と「マ」、「エ(え)」と「工(こう)」と「ユ(ゆ)」と「コ(こ)」、「オ(お)」と「才(さい)」、「カ(か)」と「力(ちから)」、「ケ(け)」と「ク(く)」と「ワ(わ)」と「7(数字の七)」、
 「し(シ)」と「レ(れ)」、「つ(ツ)」と「フ(ふ)」、「ひ(ヒ)」と「V(ヴイ)」筆記体
ーーこうしてみると、カタカナのほうがまちがえやすい字は多いようだ。では、ルビに使うには平仮名のほうが向いているのだろうか。
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パン屋ならパンをくれ

2009-02-10 05:54:41 | 雑記
 先月、ベーカリー「ヴィドフランス」のポイントカードがパーになっていることに気がついた。半年買い物をしないでいると、それまでのぶんがダメになってしまうのだ。むっとしたものの、プレゼント品のリストを見直したところ、幸か不幸か欲しい品がないので気が楽になった。「ルパ」のポイントもたまっているのだけど、これもまた欲しい品はない。別のポイントに振り替えられるからまだいい。いずれにせよ、--パン屋なんだからさ~、パンの現物とのひきかえがあってもいいじゃないか~! マグカップだのトレイだのよりも、美味いパンもらうほうがいいってば!
 「フジパン」のミッフィーグッズにはせっせと応募したけど。その品めあてで買い物をがんばる気にさせるためには、よほどのデザインかキャラクターがなければ無理でないか? パン屋ならばパンそのもののほうが万人受けすると思うけどなぁ・・・。パンでないなら、せめてジャムとかスープとか。食べ物がいいよ食べ物が!
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幻影少女マンガ館

2009-02-08 06:00:08 | マンガ
 冒険小説作家の佐々木譲の『幻影シネマ館』という本が話題である。
 実物は目にしていないけど、実在しない映画の批評・紹介だそうだ。つまり、○○監督が製作し、○○が出演して、これこれこういう物語の映画があったらな~という夢を、さもほんとにあったかのように表現したということなのだろう。そういえば(?)、かつて私のはいっていた『ベルばら』FCでは、「夢の映画化」として、実写キャストの案が募集されていた。ヴィスコンティが人気だった。私は違うと思うが。
『ベルばら』は。華麗ではあるけどデカダンではないので。
 ところで、こういう企画はマンガでも可能ではないか? ありもしないマンガがあるようにでっちあげての紹介。「○○にこういうマンガを描いてほしい!」という希望は多くの読者にあるだろうし。
 (少女)マンガ好きで知られる文筆家といえば、まずは三浦しをんさん、藤本由佳里さん。存命ならば氷室冴子さんも挙げるところだな。こういったメンバーを中心に、シロウトさんのアイディアも採用。絵があるともっと楽しいので、「世紀末スペシャル」--いまどうしているか知らないけど、かつて、様々な有名マンガにそっくりな絵で同人誌ネタのマンガを描いて大受けしていたサークル(アントワネットが同人誌づくりにハマる『ベルサイユの漫画家』とか)--ああいう描き手にも協力してもらう。
・もし、青池保子が『9月の7日間』のあとで(一部のウワサのように)チェーザレを描いていたら。
・山本鈴美香がヘンなほうへ行かずに『七つの黄金郷』を描き進めていたら。
・木原としえ(当時)『天まであがれ!』が当初の予定のように2,3年かけて描かれていたら。
・『あさぎ色の伝説』が中断しなければ。
ーー並べてみるとグチになってしまうな。その中で最大のグチは、『花と狼の帝国』が順調に進んでいたら?である。あ~あ、「セリエ」が休刊しなければ、せめて「歴史ロマンDX」が続いていたら~~!!
 グチではないリクエストも少々並べてみるならば、
・名香智子の『高慢と偏見』
 名香さんはハイソな世界が似合うので。
・あずみ椋『鍛冶ヴェルンド』
 もしあずみさんが「残グリ」に登場ならばどんな題材がいいかと考えてこれが浮かんだ。
 オペラのマンガ化なら、『魔弾の射手』希望。
・市川ジュン : アリエノール・ダキテーヌ、マリア・テレジア
・TONO  可憐なマリアと、じじいのヨセフのラブラブ話
 ・・・『カルバニア物語』のあとがきに、若い娘が美しい年寄りに夢中な状況をスキテと思う趣味がある、と書いてあったので。
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新潮文庫「おとなの時間」フェアで

2009-02-06 05:59:28 | 
 どういう基準か知らんけど、新潮文庫では「おとなの時間」とか「人生で二度読む本」とか、ある種のフェアをいつもしている。新潮の場合、マークを集めて景品ももらえるので(%)、私はけっこうつきあう気になって物色する。
 今回買ったのは、スタンダールの『恋愛論』、松本清張『渡された場面』。
 『恋愛論』の帯には、表に「チョコで落ちない男のために。恋する女子に贈るフランス流恋愛マニュアル」、裏には「バレンタインデーに読みたい 恋する新潮文庫」としてあげてあるのが『嵐が丘』『風と共に去りぬ』『はつ恋』。
 『嵐が丘』はお祭りイベント向きではあるまい。『風と共に~』は1日では読めまい。『はつ恋』は可能だが。ここで『若きウェルテルの悩み』をもってきてロッテのチョコではーー不吉だ。
(%)角川文庫は、新刊やフェア本でオビつきでないとポイントためられないので、どうせ買うならば新しいうちにと思う。・・・いまのところ欲しいグッズはもうないけど、新潮も角川も。新潮文庫の「YONDA?」グッズ、まえに応募してから2、3年たってるのでかなりたまっている。
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