レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

おいしいパン

2009-12-29 13:34:32 | 雑記
 先日、スターバックスの「フィローネ ビーフ&ザワークラウト」を食べ、たいへん美味だった。「ドトール」の期間限定のミラノサンドも似たような中身。これらのような品をうちでも食べたいと思い、そのためにはおいしいパンが必須。パストラミビーフ(でなくてもいいんだけど)はすでに買い、そして今日、ベーカリーでライ麦パンの小型を買った。ゆでたキャベツがあるので細かく切ってドレッシングをかけて、それとビーフを切れ目をいれたパンにはさんで食する。買ったのと同じというわけではないが旨い。
 外がパリパリ中ふわりで手ごろなサイズのパンはどこにもあるというわけではなくて、大きすぎると多少もてあます。毎日入用でもないし。でも、食べるからにはおいしくしたいし。
 「パンがなければお菓子を」というものの(アントワネットがこう言ったという話が間違いとされていることは知っている)、お菓子よりもおいしいくらいのパンはたくさんあるものだ。
 パン屋と本屋は大好きだ。
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またハプスブルクの話題

2009-12-27 06:34:29 | 歴史
 「THEハプスブルク」、東京での最終日にようやく行った。

 本ではたびたび目にする、11歳のマリア・テレジア、優雅な白いドレスのシシィなど、さすがに目の当たりにすると感慨。老年フランツ・ヨーゼフの、シワや白髪のリアルさ。少し若いときの絵もある。この人だって見目はよいのに、愛妻だけ若い姿残してる・・・。
 「イタリア絵画」の『聖母子と聖カタリナ。聖トマス』byロレンツォ・ロット は、隅にいる天使の美しさが目立った。白い服に白い羽根、金髪巻毛、まさに一般にイメージされる「天使」そのもの!
 「ドイツ絵画」はなんだか硬くてごつい。
 スペインのは強烈さが目につく、特にエル・グレコはアクが強い。ムリーリョの幼いイエスとヨハネはかわいい。ヨハネといえば皮をまとったワイルドな姿が目印だけど、あんな子供のうちからあれのはずないんだけど・・・。(『エロイカ』で尼さんたちが少佐を「預言者ヨハネの姿がお似合いそう」と評していたな。)この美幼児が成長したならば王女または王妃に熱をあげられても納得いくというものだ(聖書にはサロメまたはヘロデヤがヨハネに恋したなんでことはもちろん書いてないけど)。


 わりに近いので、八王子の東京富士美術館での「華麗なるオーストリア大宮殿展」に行った。
(『燃えよ剣』のせいで、「八王子」といえば私の頭には、ケンカしに行くところという連想が浮かぶ。)
 ぞろぞろと入場してしばらく、絵画の展示室をいくつも見た。ルネサンス時代の三巨頭ほど有名ではない人の名前とか、クラナッハ(ああそういえばそんな感じと思う)とかアルトドルファーとか、誰の作品だかヴィットリア・コロンナの肖像とか目にする。「コンスタンティヌスの結婚」byルーベンス、あのメダマ皇帝、最初の妻はもっと条件のいい相手のために離婚したし、そちらの妻だって不貞の疑いで殺したよな~と冷ややかな気持ちがわくけど、この絵は美しい。ブーシェはソフトで優雅でやはりロココだな~とか、19世紀の婦人像だとハイウェストの衣装が目立つなとか、そしてやがて現代美術の並ぶ部屋、わけのわからなさアップ。--さて、ここまで見たものはハプスブルクのコレクションなのか?と首をひねったが、それから「オーストリア」云々という看板が改めて出てきた。なんだ、これまでのは常設ぶんなのか。鑑賞に値するからいいけど。こちらでは当然、マリア・テレジアやその婿さんや息子、そしてフランツ2世→1世(ナポレオンのせいで「神聖ローマ帝国」がなくなったから)のおなじみの顔。もちろんフランツ・ヨーゼフと愛妻シシィも。「THEハプスブルク」では、白いふわっとしたドレスで髪に星飾りのついた有名な肖像が出ていたが、こちらでは、「ルビーのあるドレスで正装した」絵byゲオルク・ラープ。メキシコ皇帝として悲劇の死を遂げたマクシミリアンの若い姿もあった。
 グッズの中から例によってクリアファイルを買いまくる。この展覧会の特製品ファイルはほぼ買ったのであるが(マクシミリアンのがあるとは珍しい)、シシィの品が見当たらなかったのは売り切れなのか? この展覧会、まだ巡回するのだから、増産したほうがよかろうな。(私は「THE~」でも買ったからさほど悔しくもないが)
 展覧会やミュージアムグッズのクリアファイルは(A4シンプルなものだと)たいてい400円だけど、ここのは250円なのである、これは8年前に行ったときから変わってない。
 お勧めなのでHPを貼っておく。八王子駅からバスで約15分。
 
「東京富士美術館」


 ところで、ハプスブルクつながりで。
「花とゆめ」に連載された河惣益巳『サラディナーサ』は、16世紀のスペインやイングランドが舞台で、敵役としてフェリペ2世が出てくる。サラディナーサはハプスブルクの一族を母に持ち、フェリペは、彼女を自分の娘だと思っている。引用、「あの肌。あの髪。あの姿…。我がハプスブルグ家の特性をあれ程色濃く表して…。」  背景には、波打つ金髪の彼女とその母のイメージ映像。
 しかしな~、ハプスブルクの特徴といったら、受け口だろう、あれをほんとに描いたら美貌のヒロインにはならないだろうに。
 この特徴に関しては、サイト「歴史系倉庫」に笑えるマンガがある。
「歴史系倉庫」
「中世」の「オスマン最盛」をご覧ください。
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今年最後の買い物

2009-12-26 14:17:47 | 
 たぶん、年内には電車で出かけることはもうないだろう。
 今日、多少久しぶりの書店に行ったら、ひらのあゆ『ラディカル・ホスピタル』がけっこうそろっていたので、2冊買った。ほかの行き着け店には最新刊くらいしかないのだ。 『華の姫 茶々ものがたり』2巻、見落としていたのかここで発見。『4コマちびまる子ちゃん』新刊。
 清水義範『龍馬の船』、角川文庫新刊『アーサー王宮廷のヤンキー』、『戦国無頼』購入。来月はモンゴメリ『ストーリー・ガール』が出る。『アボンリーへの道』の原作はいちおうこれだ。
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終わるマンガ、終わりそうなマンガ

2009-12-25 06:02:58 | マンガ
 私は特別に萩尾ファンというわけではないが、萩尾望都『思い出を切り抜くとき』(70年代~80年代のエッセイで98年に単行本として出たもの)が、河出文庫から出たので買った。そこで、マンガ家と新人、編集との架空のしかしありそうな会話が出てくる。
 人気のあった作品の続編を描かせようとする編集に対し、作家は「あれはもう描き切りました」と反対し、以下のような編集のセリフがある。
 「読者の希望のあるうちは続けるのがプロだ」
 「たとえたったひとりでも作品に読者がついてるうちは続けるべきだ」 
 「大人気作品なんてのはそうそう出るもんじゃないんだ。先細っても、続けるべきだ。読者が完全にあきて見放すぐらいまで、続けるのがいいんだ。それがプロだ」
 読者としての立場でだけ言わせてもらえば、私はこーゆー考えに対しては憎しみさえ感じる。
 なまじヒットしたからといってずるずるひきずって堕落するモト名作のいかに多いことか。特に現在、ネットの発達によって、かつてよりも読者の容赦のない感想が飛びかうので、オモテには出てこないグチも目にしてしまうことが多い。私は、思い入れのある作品に関してはある意味小心であるし、堕ちてくるまえに潔く幕をおろしてもらいたいといつも思っている。
 (その点佐々木倫子作品はほどほどで終われているので幸せだ)

 三浦しをん『風が強く吹いている』は映画化もされた有名作で、青年誌でのマンガ化(by海野そら太)も2年ほどまえからやっていた。今月出た6巻で終わった。もう少し伸びるかと思っていたが、ほどよく切り上げてくれてよかった。ゴールしたハイジを抱きとめるように「おかえりなさい」、がいいシーン。
 同じく、しをんさんの『まほろ駅前多田便利軒』(直木賞受賞作)は山田ユギでマンガ化(絵は好みではないけどわりに面白いと思ってたマンガ家だ)、1巻が出た。これは原作が5.6冊ぶんはあるな。

 戸川視友『海の綺士団』は15巻が出て、「いよいよ佳境」だと作者コメントあり。
 里中満智子『天上の虹』21巻が出て、これもそろそろらしい。
 氷栗優『カンタレラ』、4年のブランクののちに再開して11巻が出て、次巻がクライマックスだと書いてある。

 掲載誌じたいがなかなか出ないので続きが読めない『神の槍』byあずみ椋。
 このところ登場しない『砂の下の夢』byTONO。(アンケートではせっついているんだけど)

 続きすぎるのも、終わってないのに続きが出ないのも気がもめて、読者としてはまさに「たえて桜のなかりせば」である。
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クリスマスでいろいろ

2009-12-24 06:17:38 | 雑記
 いつのまにか、「クリスマス」当日よりも24日のほうが盛り上がるという風習になんだかなっている。ドイツ(だけではないが)では25日26日がクリスマスとして休日なんだけど。さらに、長くとるならば1月6日までクリスマス期間とも言えるし、1月7日がお祝いの国だってあるし。日本はその点正月という最大イベントがあるから25日過ぎたらもうそちらへまっしぐら。
 
 『ヘタリア サウンドワールド』では、枢軸トリオに『サンタが町へやってくる』を歌わせている。そういえば、弟が子供に買っていた「ウルトラマン」のクリスマスバージョンCDなんてものもあった。『セーラームーン』メンバーのクリスマスソングのCDもあった(持ってる)。『ヘタリア』でもできそうだな。母の持ってる讃美歌の本をめくると、原題からすると、ドイツ語英語のほかに、ギリシア語や中国語の歌もあるのだな。では、それぞれのキャラにそこ原産の歌をあてるという趣向もありうる。でもまあそれだと、キャラによっては選択の幅が狭くてマイナーになりすぎだろうけど。ジングルベルは断然「アメリカ」がハマる。

 ドイツのクリスマスケーキ「シュトレン」はStollenであり、ドイツ語の発音では伸ばさない。しかし日本では「シュトーレン」で定着している。
 ユーハイムの2007年のパンフを見ると、シュトレンは2000円(税抜き)、今年のは2500円。ずいぶん上がってるぞ。

 ドイツのクリスマスの3大思い出は、クリスマス市の楽しさと、当日の圧倒的な静けさと、「スターリングラードのマドンナ」のエピソード。ここのブログでもかなり書いてきたのだな。貼ってみるけどうまくリンクできるかな?
「クリスマス で検索」
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年末年始の読書は

2009-12-23 15:37:26 | 
 いま読んでいる途中なのは、『マリー・ルイーゼ』、『純粋理性批判殺人事件』。そして、先日大学近くで配られていた新約聖書(携帯に向いた軽装の文庫サイズ)をせっかくだから(こんなのタダで配布しているとは気前のいいことだ)。
 図書館から借りているのが『ハンス・カロッサ全集7』(ルーマニア日記 イタリアの手紙   「欧亜州共同体」のイタリア旅本で言及していたので読みたくなった) ムゼーウス『ドイツ人の民話  メレクザーラ』 これらはハードカバーで持ち運びに向かないので、冬休みの間にすまさないと。
 清水義範の加わっている『東海道中膝栗毛』アレンジのリレー小説もある。
 新潮文庫「おとなの時間」で松本清張『蒼い描点』。ドストエフスキーも3冊買ってある。しかしな、『地下室の手記』、『死の家の記録』、『貧しき人々』、う~~、どれをとってもタイトルからして辛気臭い。クリスマス~新年に読みたい感じではない~~。
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マイ○○

2009-12-22 06:24:40 |   ことばや名前
 このまえ、新聞でなんの記事だったか、「マイ日記」という言葉を見た。う~ん、なんかヘン。
 「マイ箸」なら、店の箸、割り箸ではない、「マイ水筒」はペットボトルをいちいち買わない、「マイバッグ」はレジ袋をもらわない、つまり、そこにあるものを使う、使い捨てにすることが一般的だけど、敢えて自分の品を持参する・持ち歩く、何度も使う場合にこの「マイ○○」という言葉を使うものと言えるだろう。それに、エコロジー意識がこもっているという条件もありか。  その点では、「マイカー」はむしろエコとは反対なので趣がだいぶ違っている。
 はて、「マイ日記」は? 学級日誌や業務日誌が反対語なのか、それとも単に、愛着をこめてるだけなのか。

 そういえば、「マイコン」の「マイ」は「マイクロ」の意味だということをつい最近知った。

 ところで私は、ペットボトルを繰り返し使って「マイ水筒」代わりにしている。汚れてきたら替える。(講師室の紙コップも持ち帰ってしばらく使う。) ペットボトルを分別で捨てるときは、キャップは外してラベルもはがすのが正しいということは案外知られていないようだ、たいていそのままゴミ箱にはいっている。 
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ブックカバー、文庫の景品

2009-12-20 07:13:39 | 
 ハヤカワ文庫のトールサイズ化記念でブックカバープレゼントがあり、せっかくだから応募していた。
 当選したということで届いた。きれいなグリーン。
 
 グリーンといえば、有隣堂名物の文庫カバー、たぶん期間限定で「横浜グリーン」という色がいまある。これもいい薄色なのできのうつけてもらった。

 講談社文庫の三角マーク、また20枚つまりブックカバー二つぶんがたまっている。新しい品が出るまでこれはためておく。ブックカバーいろいろ買ってみたけど、ここの(つまりコンサイスだな)レザー風が最高の使いごこちだと思う。

 新潮文庫の「YONDA?」の券も数年ぶんでだいぶになっているけど、いまの品で欲しいものがない。早く交替してほしい。

 中公文庫の「だっち君」。新潮や角川ほどたびたび買わないからそうたまらないけど、1年で2冊や5冊程度ならばある。最小単位が2冊だけど、色鉛筆はいらない。5冊のミニタオルが妥当なところだ。
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季節感

2009-12-16 15:34:27 | 雑記
 トナカイとモミの木(ふうのシルエット)柄の部屋着を持っている。これはクリスマスの季節に着ないとおかしいだろう。雪○マークのようなトレーナーもある。これも、冬のうちでないといけない。だから、それらをいま重ねて着ている状態。
 秋に出ていたお茶のペットボトルで紅葉柄の品があった。私はペットボトルをしばらく使うのでまだあるけど、そろそろあれも「みっともない」から処分しないとな。
 いま、小さいクリスマスツリーが飾ってある。一般的な飾りがほとんどなくて、小さいぬいぐるみがいろいろ下げてある、クマはまだいいとして、ヒツジ、ウリ坊(日本産とドイツ産)、コウノトリ(これはストラスブール)までいる。ハムテルのところよりもヘンである。

 きのう今日、クリスマスCDをBGMに年賀状を書いた、これはむしろ正しい行動だと思う。
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おとといの本屋での買い物

2009-12-13 21:13:40 | 
・さちみりほ『エメラルドの女王』(ギルダ・ラヴァンヌのハッピーエンド版みた い、と掲載時に言われていた)
・英洋子『ローマの休日』(映画のマンガ化)
・名香智子『黒百合の騎士』(『山猫天使』はやはりシリーズ化。ルイ15世時代 が舞台)

・塚本哲也『マリー・ルイーゼ ナポレオンの皇妃からパルマ公国女王へ』
 洋ものコスプレが好きだとわかるラインナップだな。
 そういえば、塚本さんの新刊で『メッテルニヒ』が単行本で出ていた。地元本屋に並んでいたので、買いたい気もしてそのままになっている。少なくとも読む気は大いにある。

 今月下旬の角川文庫では井上靖『戦国無頼』が出るので嬉しいな。これであと、戦国もの長編で復刊してないのは『戦国城砦群』だ。
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