レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

文庫フェア、『カーリー』

2024-07-07 13:10:14 | 
<A href=新潮文庫の100冊 2024 (100satsu.com)>「新潮文庫の100冊 2024」</FONT></A>
もうこの季節か、早いものだ。
ラインナップの中で、買いたいものはさほどない。
景品は、カドカワのはまあほしくはあるけど、懸賞なのでそのために買うほどの気持ちにはならん。集英社の「よまにゃ」しおり、かわいくはあるけどそのために無理やり選ぶ気にならん(この絵で犬を描いてほしい)。新潮文庫のステンドグラスしおりは欲しいので、なにか選ぼうと思っている。
 
高殿円『カーリー』 講談社文庫
 まえに、少女小説のガイドブックで読みたい本をチェックした、その中の一つ。市内の図書館になかったので市外からの取り寄せを頼んだら、タイミングのいいことに寄贈本で入ってきた。
 20世紀、第二次大戦の始まる直前に物語が始まる。英国人少女のシャーロットは父の任地であるインドの女学校の寮にはいって、魅惑的な少女カーリーと出会う。
 背景にインドの独立勢力や国内対立、スパイもの要素も強く、女子高ものの伝統もたっぷりとりいれられ、百合っぽさもフェミニズム要素もあり、波乱に満ちてスリリング。某脇役、この経歴は実在の〇〇がモデル?と思ったらずばり〇〇だった。 
 3巻までいっても終わっていない。続き出たら、たとえ単行本でも買うかもしれん。
 
 マンガ化されるならば誰だろう、インドの連想で、さいとうちほさんは似合うだろう。
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4月13日&14日が週末だと

2024-04-14 13:57:23 | 
 今年は4月13日&14日が土日に当たっている。すると『鷲は舞い降りた』を読んだあの日を思い出す。
<A href=戦争冒険小説にのめった時期 - レーヌスのさざめき (goo.ne.jp)>「戦争冒険小説にのめった時期」</FONT></A>
 <A href=4月13日は「わしまい記念日」 - レーヌスのさざめき (goo.ne.jp)>「4月13日はわしまい記念日」</FONT></A>
<A href=なつかしのわしまい記念日 - レーヌスのさざめき (goo.ne.jp)>「なつかしのわしまい記念日」</FONT></A>
 ーー何度も話題にしているものだ。あれを借りた図書館は、当時は駅近くだったがいまは引っ越している。先月クラス会であのへんを訪ねたが、その前に検索して知った。
 これまで活用した図書館の思い出をたどってみたくなるのもよくあること。
 いまは駅近く、徒歩約10分にあるので便利だ。
 春の蔵書点検のための休館は終わった。恐れていた、「休館にはいるギリギリ前に予約した本が届いて「取り置き済」で休みに突入する」という事態にはならず、再開する少し前に届いたというたいへんありがたい状態であった、よかったよかった。
 
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春の恒例

2024-04-01 07:12:56 | 
市内の図書館は4月に蔵書点検のために1週間休館(といっても内部では仕事してるんだけど)になるのが恒例。それに備えて(?)たくさん借りておこうと計画するのはそれなりに楽しい。
 
 図書館のHPで「新着図書」をチェックする時、奇妙に思うことがある。
 続きものの本は、まとめてここに出てくるとは限らない。
 私は去年、映画『翔んで埼玉』のノベライズを買って読んで寄贈した。その後、『小説翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』が「新着図書」に出てきたので、なんで続編が先に?と思った。 あとで思い出して検索すると、いつのまにか、本編も入っていた、これも「新着図書」に出てきていたのだろうか、見落としていたのは腑に落ちないのだがな。
 
 司馬遼太郎『世に棲む日々』4巻 が先日「新着」に出てきた。単行本は3巻本、文庫では4巻本。このように、続きものの一部だけ(始まりの巻ならともかく)載っているのはどうにもヘンに見える。しかも、とっくに蔵書であるようなものだとよけいに。すでにある本がまたはいってきた場合、「新着」に載るかそうでないかはなにで決まるものだろうか。知らなくてもいいけど尋ねてみたいことはいろいろとあるものだ。
 
 今日「新着」をチェックしたら、大量に増えていた。角川文庫の「ビギナーズ・クラシックス」、山川出版社の「日本史リブレット人」「世界史リブレット人」がたくさん。「ユリアヌス」は読もう。
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『影をなくした男』ラジオドラマ

2024-02-07 18:59:11 | 
<A href=聴き逃し番組を探す | NHKラジオ らじる★らじる>「青春アドベンチャー」</FONT></A>
NHKーFMで平日夜9時半からの15分、『青春アドベンチャー』というラジオドラマがある。時々きいている。
 今週、『影をなくした男』の題で、ドイツロマン派のシャミッソーの『ペーター・シュレミール』をやっている。外国文学の古典とは珍しい。
 放送から1週間「聴き逃し配信」があるので貼っておく。
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帯とカバーの罪 マメシバ本のトラブル(?)

2023-10-18 14:06:41 | 
『幼獣マメシバ』シリーズのノベライズ本を、図書館とアマゾンを活用して読破しようとしていることはすでに書いた。市内の図書館にはないので市外・県内に広げて2冊を借りた。そのあと、たぶんアマゾンで見て、『マメシバ一郎  続・フーテンの芝二郎』という本もあると知って、図書館にないのでアマゾンで注文した。
 以下、まえに書いた記事からコピー。
 
 
10月14日に付記。
 『続・フーテンの芝二郎』が届いた。その帯に既刊の宣伝が載っている。「続」のないのもあるんだ! 『幼獣マメシバ マメシバ一郎 映画版』も。まえに借りた本は表紙にあいくるしい一郎だけだったが、こちらは二郎のむさくるしい顔も載っている。タイトルだけだとわかりにくいので、表紙も載せることはたいへん大切である。
 その2冊もアマゾンで注文した。
 
18日に付記ーーだけど、項目を改める、「帯とカバーの罪」に続く。
 
 コピー終わり。
 きのう、その2冊が届いた。
『マメシバ一郎 フーテンの芝二郎』
こちらはいい。
 しかしもう1冊の『幼獣マメシバ マメシバ一郎』はーーこれ、借りて読んだのと同じだ!?なんでだ!? 
Amazon.co.jp : 幼獣マメシバ 本>「幼獣マメシバ 本」
 上のリンクで、『幼獣マメシバ マメシバ一郎』をご覧頂きたい。飼い主の二郎が顔をこちら(読者)に向けた体勢で横になっている、その顔の上に一郎が乗っている。 私が借りた本は、本の下部に帯がかかり、市外からの借用本の常で透明カバーがついていた。このカバーを外してみる気にはめったにならない。(#)「まえに借りた本は表紙にあいくるしい一郎だけだったが、こちらは二郎のむさくるしい顔も載っている。」と思ったのだが、ちょうと帯で二郎の顔が隠れていて私は気がつかなかったのだ。だから、「続」フーテンの~の帯に載っていた広告で、二郎の顔つきの表紙を見て、これは読んでいないと思ったのである。(そして、「映画版」というのは実際の本のタイトルには含まれておらず、帯に載っている宣伝で付け加えてあるだけだった)
 
#とは書いてみたが、図書館の本で帯がピラピラなんてことはなく、帯ごとビニールカバーでコーティングされていたのだろう、それならばカバーを外しても、帯の下の二郎の顔は見えなかっただろう。 ほんと、ちょうど顔が隠れるように帯があって笑ってしまう。これが見えると見えないとではぜんぜん印象が違ってしまうだろう。ずっと帯つきの状態でしか見たことのなかった読者が、初めて帯なしを見たら、同じ本だとすぐには認識できないに違いない。
 
 なお、TVKでいま平日8時半には『ねこ物件』というドラマをやっていて、来週はその枠で『柴公園』、やはり柴犬もので、二郎&一郎も登場するらしい。「登場人犬」で一郎は「尋常ならざる愛らしさはもはや凶器。」と評されている。そのとおりである。
<A href=(455) 柴公園 - YouTube>「柴公園」</FONT></A>
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まぎらわしいタイトル、ヘンなナンバリング

2023-10-04 13:48:22 | 
 
あまり本の話題ではないけど、まえに書いたぶんとのつながりでこのカテにしておく。
 
よしながふみ『大奥』は、いくつかの映画化のほか、NHKで連続ドラマ化されている。目下第2シーズンが放映中。
 私はその番組のナンバーのつけ方に文句を言いたい。
   大奥(新)医療編(11)
と、先日ぶん。
 「新」を入れる場所はまあおいとくとして、
医療編(11)  はないだろう、この (11) は、『大奥』のあとに置くべきだろう!!
 前からそうだった、第1回目が
 
大奥 八代将軍吉宗・水野祐之進編(1)
 
 となっている時にはまだ感じなかったが、その次が
 
大奥 三代将軍家光・万里小路有功編(2)
 
 「2」を置くところが違うだろうが~~~~っ!
と思った。
 
 同じ番組表の中で目についたのが(全く見たことないけど)
 
世界サブカルチャー史3 (19)日本 逆説の60-90s  90年代 第1回
 
 ・・・で、これは結局第何回目なんだろうな。
<A href=シリーズ全体ラインナップ - 世界サブカルチャー史 欲望の系譜 - NHK>「世界サブカルチャー史」</FONT></A>わざわざ宣伝したいわけでもないけど貼っておく。
 
 ↑で見ると、「1」が19回、「2」が4回。「3」の「日本編」は、元来は4回(90分)のものを「Eテレ版」ではそれぞれ3回に分けて全12回ということのようだ。それだと「90年代」の1回目は10回目になりそうなんだが、「19」はなんなんだろう?
 
 本屋のレジに置いてある角川の『ランティエ』で少し読んだことのある、柴田よしきの時代小説のシリーズ。別に宣伝の意図も悪意もないけど。
  • お勝手のあん(2019年12月 ハルキ文庫)
  • あんの青春 春を待つころ お勝手のあん(2020年6月 ハルキ文庫)
  • あんの青春 若葉の季 お勝手のあん(2020年12月 ハルキ文庫)
  • あんのまごころ お勝手のあん(2021年6月 ハルキ文庫)
  • あんの夢 お勝手のあん(2021年12月 ハルキ文庫)
  • あんの信じるもの お勝手のあん(2022年6月 ハルキ文庫)
  • あんの明日 お勝手のあん(2022年12月 ハルキ文庫)
  • あんとほうき星 お勝手のあん(2023年6月 ハルキ文庫)
 主人公の名前は「おやす」で、「あん」ではない。ウィキペディアによると、『赤毛のアン』を意識したかもという部分はあるらしい。まあそれをおいといても、このタイトル、2巻目と3巻目、なんとかしろ~~!と言いたくなる紛らわしさ。
 まあ、完結したあとならば全体の構造が見えるけど、続けられるかどうかわからん状態で題をつけるならば迷いもあるだろうとは思うけどな。
 
 タイトルとナンバーついでにもっと言えば、
 
『映像の世紀』は、これまでは「第〇集」と番号がついていたが、「バタフライエフェクト」にはそれがない。ディスクに入れておく際に私は勝手に1,2,とつけていたのだが、「スぺシャル」が出てきたのでそれをどうしたものか迷いが生じた。結局いまはNoはつけるのをやめている。
 『美の壺』、ふだんは番号があるけど時々ある「スペシャル」だとそれがないのもちょっと不都合である。
 
 なつかしの『炎の蜃気楼』は、5巻と6巻の間の『最愛のあなたへ』はナンバーでなく「断章」とついていて、でもストーリーのうえでは外せない内容なのであとから思えばけっこう不適切だった。「5.5巻」とも称した。
 ほかにも番外の巻があるし、本編はいちおう40巻で終わったが実際にはそれより数冊多い。
 
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マメシバ、ややこしいタイトル

2023-09-30 07:11:13 | 
(347) 幼獣マメシバ - YouTube>「幼獣マメシバ」
『幼獣マメシバ』は続編を合わせて4作、テレビドラマと映画がそれぞれ作られた、合計8本。tvk(神奈川)で再放送中、かわいくてたまらない、テレビのまえでかわいいかわいいと口にせずにはいられない。
1作目『幼獣マメシバ』2009年
2作目『マメシバ一郎』2011年
3作目『マメシバ一郎 フーテンの芝二郎』2013年
4作目『幼獣マメシバ 望郷編』 2014年
 ノベライズも出ている。 (オフィシャルフォトブックは当時買った)
1 幼獣マメシバ 上下 2009年
2 幼獣マメシバ マメシバ一郎(幼獣~のほうが小文字)2011年
3 幼獣マメシバ マメシバ一郎 一郎と二郎の奇妙な生活
 (マメシバ一郎 が大文字で、「幼獣マメシバ」が全体のシリーズ名で「一郎と~」がエピソードタイトルのような扱いに見える)2012年
4 幼獣マメシバ 望郷編 2014年
ーーだと思っていた。ウィキペディアには最初のしか載っていない。それでどこで上記のを調べたのか覚えていない。最初のは当時買って読んだ記憶があるので、2,3,4は図書館で。市内にないので市外県内で。4巻目をいま待っているところ。
 テレビではいま3作目が終わり近いところ。この話では、二郎がペットショップで働いているが、次の話ではそれをやめてさすらっているらしい。ではそちらのほうが「フーテンの~」にふさわしくないだろうか、紛らわしいタイトルではなかろうか?
 そしてノベライズの3冊目の内容がテレビドラマの2作目に相当している。
 ややこしい!
 
 これを書くためにアマゾンでまた検索したら、上記のほかに、
『マメシバ一郎 続・フーテンの芝二郎』という本もあることを知った。2013年。ではこちらが4巻目。市外県内に広げても図書館にない。ーー中古を注文してしまったよ。
 ノベライズ本だけを見れば「フーテンの芝二郎」というタイトルがこれまで使われていないので、「続」ってなんだよ、とツッコみたくなる。
 
付記。
5日木曜で『フーテンの芝二郎』が終わり、そのあとは『ねこ物件』というドラマになっている。そのあとまたマメシバだと期待しよう。
 
10月14日に付記。
 『続・フーテンの芝二郎』が届いた。その帯に既刊の宣伝が載っている。「続」のないのもあるんだ! 『幼獣マメシバ マメシバ一郎 映画版』も。まえに借りた本は表紙にあいくるしい一郎だけだったが、こちらは二郎のむさくるしい顔も載っている。タイトルだけだとわかりにくいので、表紙も載せることはたいへん大切である。
 その2冊もアマゾンで注文した。
 
18日に付記ーーだけど、項目を改める、「帯とカバーの罪」に続く。
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100de名著、いまはホームズ

2023-09-06 16:02:27 | 
 月曜夜にEテレでやっている『100分de名著』は時々見ている。
「100分」というのは、25分×4回なので。
 いまは『ホームズ』。
 グラナダ版を土曜日にまた放映中で今週は『サセックスの吸血鬼』。『ソア橋』もこの話も、南の人間は激しい!というイメージが強く出ている。でもなんで「ソア」橋なんだろう、Thorつまり北欧神話の雷神トールのことだと思っていいんだろうか?
 『高名な依頼人』の女たらしの悪党が、ビジュアル面に納得できなくて困った(?)。
 
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夏の恒例フェア。

2023-07-13 16:32:23 | 
<A href=カドブン夏推し2023 | カドブン (kadobun.jp)>「カドブン夏推し」</FONT></A>
<A href=新潮文庫の100冊 2023 (100satsu.com)>「新潮文庫の100冊 2023」</FONT></A>
夏の恒例、文庫フェア。
 新潮文庫は、去年と同様、ステンドグラスふうのしおり。こういうのは好きなのでなにか買おうと思っている。読んだことなくて読んでみたいのは司馬遼太郎『梟の城』。
 集英社文庫では、三浦しをん『のっけから失礼します』。
 角川は、その場でもらえるというのでなく、応募券送っての懸賞。ちょっとめんどくさい。読みたい本があるにはあるけど。武者小路実篤を高校時代にたくさん読んでいたので、『馬鹿一』がはいっているならば再読してみてもいいのだけど、書店にない。こういうことは、勢いやタイミングもけっこうだいじなものなのだ。
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明治のホームズ

2023-05-01 10:13:19 | 
いま借りて読んでいる本は
 
南陽外史『不思議の探偵 / 稀代の探偵』(作品社)
 明治時代半ばに盛んだった「翻案小説」(「外国作品の骨子は活かしながらも、風俗・地名・人名などを自国に合わせて置き換え、ストーリーそのものもかなり自由に書き直した小説」)。『不思議の探偵』は『シャーロック・ホームズの冒険』の全話である。『帝王秘密の写真』は『ボヘミアの醜聞』と容易にわかる。ホームズは「大探偵」、ワトスンは「医学士」と書かれて名前は出てこない。人名や地名が日本化されている場合、「ベーカー街」→「麺麭屋街」のように意味をとったものと、須佐まり(←メアリ・サザランド)のように音を多少なりと近づけたものがある。「青江漣」は「アイリーン・アドラー」である。
 地名が、通りや街のレベルだと日本化されていて、都市レベルだとそのままになっているようだ。しかし奇妙なことに、舞台はロンドンではなくベルリン(伯林という表記)、ホームズやワトスンはドイツ人。これは、筆者(訳者)がこれの前に手掛けていたシリーズの主人公のドイツ人ドクターが友達を紹介した、それがホームズという設定になったからだという。 しかしさらにおかしなことに、そのドクターというのも本来はイギリス人、当時の日本人にとって西洋人の医者といえばドイツ人というイメージーーだと説明されている。
 ほかに目立つ違いは、
なんといっても『禿頭倶楽部』だろう、もちろん『赤毛連盟』である、筋は同じだけど。
 『暗殺党の船長』は『オレンジの種5つ』。原典では、依頼人の叔父がKKKに殺されている。黒人嫌いがKKKにというのはヘンな気もするが、アンチ黒人の間でもトラブルがあったのだろう。しかし翻案では「暗殺党」とは、「黒人反対の男女を暗殺」する組織と書かれている。黒人嫌いが殺されるならその設定のほうがすっきりわかりやすいが、まったく逆になっている。
 『散髪の女教師』は『ぶな屋敷』、春名薫は「ヴァイオレット・ハンター」のことである。
 
 ツッコミいれながらなかなか楽しい。
 現代における「ローカライズ」には反対だが、まだ異国の風物に対して馴染みのない時代に、工夫して取り入れようとする努力は評価したい。
 少なくとも、いまの洋画に蔓延っている安易な原題カタカナ化よりも立派な心がけだろう。
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