<3846> 写俳二百句(156) 葛茂る
葛茂るいつもの猫は見えずなり
奈良盆地の大和地方は連日の猛暑。最近、「熱中症警戒アラ-ト」なる言葉をよく耳にするが、連日の暑さはまさに要注意。コロナ感染者の急拡大とともに高齢者には襲い来る感。その上、体調のよくないこの身にとって耐えがたいところ。
このような暑さの中にもかかわらず、むしろこの猛暑の日々を好日のごとく繁茂しているのが蔓植物のクズで、そこここに生え出して見える。葉が大きく、蔓をどんどん伸ばして広がるので、辺りを占領し、その上道端まで這い広がる勢いを見せる。
私が早朝、歩く道の傍の空地にはこのクズやまだ成長なかばのセイタカアワダチソウが繁茂し、クズは道にまで蔓を伸ばし始めている。地域を巡るコミュニティーバスの乗場の近く。
この辺りでは白に黒の模様があるネコがいて、ときおり見かける。が、辟易の暑さの所為かこのところその姿を見せない。ネコにはネコの事情があるのだが、ネコも暑さに弱いからと勝手に思ったりしている。暑気払いにもならないが。 写真は空地に茂るクズ。