日記

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三斗小屋温泉

2023-08-04 10:20:29 | 日記

    

 隠居倉の尾根を下ると、樹林の中から白い煙が上がっている。かすかに硫黄臭がする。今日泊りの宿、三斗小屋温泉は近い。

 三斗小屋温泉には二軒の宿がある。上にあるのが煙草屋旅い館、登山道が旅館の建物を繋ぐ廊下を割るように通っている。下に大黒屋旅館がある。外から見学したところ、こちらの方が大きく立派だ。その日、煙草屋には30人くらい泊まっていた。大黒屋は閑だった。

 6月にNHKで放送されたから客が多いのだろうか。私もなぜ煙草屋に決めたのか記憶にないが、テレビで放送される前に決めていた。二軒の宿には少し違いがあるようだ。煙草屋は大黒屋より多分2000円くらい安く、山小屋の性質がある。大黒屋は、食事を部屋でいただくようだ。温泉宿という感じ。温泉は、露天風呂があるのが煙草屋、大黒屋は大きく、レトロな雰囲気の浴場があるようだ。料理の内容は、写真で見る限りでは、大差ない。材料を歩荷で運ぶのだから、文句は言えない。

 大黒屋旅館、三階建てだ。

   

 煙草屋旅館の夕食と朝食。固形燃料で那須牛の焼肉、美味しかった。ご飯をおかわりした。

 温泉目当てに、皆さん来ているのだろうね。煙草屋には、当然内風呂もあるのだが、やはり開放感ある露天風呂に入りたい。混浴であるが、時間を決めて女性専用になる。

 翌早朝、男性がひとり露天風呂に行った。すぐあと、若いカップルが行った。えっ?おじさん居るよ。気が付いて、入るのやめて帰ってくるだろうかと思ったら、出てこない。おじさん、おじい、次々と風呂に行く。うわー、これじゃあ出るに出られないんじゃない? おじさんたちが出た後、カップルが出てきた。うーん、どうなってるんだろう。この頃の若い人は、人前で裸になっても平気なんだね。おじさんたち、いい思い出ができたね。ちょうど、露天風呂への通路が良く見える部屋に陣取っていた私達も、面白い思い出ができた。

 宿から沼原駐車場へは、三斗小屋宿跡経由を予定していた。あまりポピュラーなルートではないので、クマがでるかもと心配して宿のオーナーにきいてみた。「道は悪いし、何もないから、行かない方がいい。峰の茶屋までのぼって、白笹山経由のほうが気持ちがいいよ」という。

 不安だけど歩いてみたい、これが私の山歩きなんだ。後ろ髪惹かれる思いで、姥が平分岐、沼原へと下って行った。おすすめの、峰の茶屋へ登り返すのは、この暑さの中、ごめんだ。日の出平、白笹山縦走は気持ちがいいだろうが。

 家に帰って、PCを開き、あきらめたルートのレポートを読むと、会津戦争の史跡がある歴史の道ということがわかった。行く前にもっと勉強するべきだった。知識があったなら絶対行っただろうなあ。オーナーが何もない道だよと言った真意がわからない。お客さんが迷って、迷惑をかけられたら困ると思ったのかな。お寺で、「別格への山道は行くな、車道を行け」と指示されるのと同じかな。

 また、ここに行くかもしれないと思う。この道を歩きに。3か所、沢を渡るようなので、その準備は必要だ。


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