山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第22日

2007-07-23 05:38:03 | くるま旅くらしの話
今日は下界に降りることにした。熊騒動などもあって、このままでは運動不足になってしまう。そうすると酒が飲めなくなってしまう。自分の場合、運動と酒は密接な関係にある。出発準備の後、管理者の父娘さんに挨拶。此処のお二人には、本当に良くして頂き、大感謝である。ありがとうございました。下界では、再度美瑛の丘や富良野の花畑巡りをすることにしているが、その前にもう一度白銀荘の温泉を楽しむことにする。向かう途中、白金の国設野営場の管理をしておられるご夫妻にも会い、別れの挨拶をする。来年会うのが楽しみだ。白銀荘は日曜日とあって、日帰り入浴の人が多く、かなり混んでいた。多分今年最後となるであろう名湯を2時間近くかけて存分に楽しむ。今日は十勝岳の頂上は雲で見えないが、いい天気で日差しが強く、厳しい暑さが戻ってきたが、千メートルを超える此処の日陰は快適な涼しさだ。風呂上がりは車に戻って、軽くビールで乾杯。毎度のことたが、この一杯は生きている有り難さを実感できる瞬間である。飲酒運転は厳禁は当然。コップ一杯だけど、その後は3時間ほど午睡。相棒は昼寝をすると頭が痛くなるとかで、何かゴソゴソやっていた。気の毒な人だ。こちとらは、天国を往復して来たというのに。 15時過ぎ目覚めると、十勝岳の頂上の雲もなくなっており、この分だと丘の眺めも素晴らしいに違いない。期待に胸を弾ませながら山を降りる。今日は下見のつもりで、明日が写真撮影の本番と考えているが、今日も結構いけるかも知れない。先ずは美瑛の拓真館近くにある、柳川押し花学園という所に行く。此処は毎年写真撮影に必ず来る場所だ。赤い屋根の洋風の建物が、手前のハーブ畑やラベンダー畑に映え、建物の裏の小高い丘は、青や黄色の畑が天まで続いている、実に北海道らしい景観なのだ。(明日紹介します)今年はラベンダーの紫が濃く鮮やかだった。その後は少し離れた四季彩の丘へ。此処の花畑は写真撮影には絶好のポイント場所である。どんな新人でも下手くそなカメラマンでも、傑作の1、2枚はものにできるに違いない。但し、ピースの合図の人物の記念写真しか撮らない人には、背景が何であっても無関係のことではある。1時間ほど歩き回り、運動不足の解消に努める。西日が強烈で、写真撮影には向かないようだ。切り上げて、今夜は上富良野の日の出公園に泊まることにして、出発。途中食材などの買い物をして、公園に着いたのは18時半を過ぎていた。泊まりの車は殆どなく、静かな夜を過ごせそうだ。日の出公園は今回2度目の泊まりとなる。明日の朝は公園の丘を散策することにしょう。今日の走行距離73km。
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07北海道の旅: 第21日

2007-07-22 10:21:03 | くるま旅くらしの話
今日も終日、此処自然の村でのんびり過ごすつもり。天気は曇りで、朝方は少し雨が落ちてきたが、大したことはなく、その後は曇り空が続いた。このところ、歩き不足なので、今日は白金温泉まで歩いて往復するつもりでいる。後片付けの後出発。森の中にある広大な牧場の脇の舗装道路を、山や沿道の野草、蝶などの写真を撮りながら2kmほど歩く。熊出没注意の看板があちこちにあるので、念のため鈴を鳴らしながら行ったのだが、突然近くの藪の中で、ガサッと言う音がしたので驚く。相棒は滝の音の様な音が聞こえたと言う。まさか熊ではあるまい、鹿ではないか、などと勝手に判断して、そのまま歩き続けて、白金温泉の丘の上にある十勝岳火山砂防情報センターに到着。此処は活火山十勝岳の防災の情報基地で、この近辺の防災への取り組みの様子などが解るようになっている。その中に入って行くと、事務所の方が親切に対応して下さった。その話の中で、熊のことが話題となり、何とこのセンターの直ぐそばで、小熊を見かけたり、唸り声を聞いたりしているという。先ほど通って来た道にも、最近熊の糞があったと言う。先ほどの藪の音の話をしたら、多分50%以上の確率で、それは熊だったのではないかと言われて、相棒はゾッとした顔になっていた。鈴を鳴らしていても、熊君の機嫌が悪ければ、問答無用なのかも知れない。こうなると、同じ道を戻る勇気はなく、相棒は散歩どころの候ではなく、早くもどうやって帰るかが問題となった。一人で行って、車で迎えに来て欲しいなどという提案もあったが、あまりに一方的なので呆れ返ってしまった。結局、昨日訪問した白金キャンプ場の管理者の方にお願いして、車で上まで送って頂くことにしようということになった。事情を話してお願いすると、快く引き受けて下さった。助ける神ありである。ありがとうございました。どうやってような訳で、散歩はとんだ熊騒動とは相成った次第である。いやはや、この地では、我々の散歩はその限界を超えていたようだった。昼食の後は、昨日と同じ様なパターンの後半の時間の過ごし方で夜を迎えた。今日の主な出来事は熊騒動だけ。走行距離は0。歩数は10483歩だけ。
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07北海道の旅: 第20日

2007-07-21 09:57:02 | くるま旅くらしの話
此処、自然の村キャンプ場での滞在を2日延ばして、今日も森の中の生活を楽しむことにする。朝方雨が降り出し、こりゃ降り籠められるのかな、と心配したが朝方だけの雨で、その後はずっと曇天が続いた。なにしろ此処は携帯が圏外なので、メールの通信のためにも、4kmほど離れた白金温泉まで下りなければならない。歩いて往復しようかと思ったが、雨が降り出しそうだし、熊が出没するエリアでもあるので、車で行くことにした。車だと、5分もかからない。朝食・後片付けの後出発。昨夜作成したハガキを投函する。白金温泉には、簡易郵便局もある。メールは自動送信。便利な世の中になったものだ。これで用は済み、後はキャンプに戻ってグータラするだけなのだが、実はもう一つ大事な用件がある。それは、昨日キャンプ場の管理者の方と話していて、その息子さん夫婦が、志を抱いて脱サラし、キャンプ場の経営管理を目指して、現在この美瑛町の白金温泉エリアにある国設野営場というキャンプで管理の仕事をしていると聞き、是非その若者に会って話を聞きたいと思ったのである。早速そのキャンプ場を訪ねる。予め連絡して頂いたので、待っておられて恐縮した。挨拶の後、それから2時間近く、途中から奥さんも加わって、キャンプ場運営の現場での話を聞き、彼の夢や志を伺い意見を交換した。その内容については省略するが、一番大切なことは、キャンプ場の利用者も管理者も決められた基本ルールをキチンと守り、守って貰うことだというのが結論だ。くるま旅をしている人のマナーが問題となることが最近多いが、その根源には、旅の開放感がもたらす個々人の甘えがある。コレくらいはいいだろうというルール無視が、大きな社会問題につながっているように思う。又管理する側においても、お客様は神様などと言う誤ったサービス意識が、ルール違反を許し客の言いなりになって、結果的に負の部分の仕事を背負いこむと言うことになる。お客様は神様ではなく人間なのだ。ビジネスはその認識を前提になされなければならない。そしてビジネスは、何よりも先ず社会正義のルールを守らなければならない。すなわち損得の計算の前に善悪の物差しをクリアしなければならない。この理屈は持論だが、これはビジネス以外の世の中一般にも通用するものだと思っている。(少し肩に力が入り過ぎたかな?)久しぶりにしっかりとした志を持つ若者と話し込んで、つい嬉しくなって興奮してしまったようだ。いい時間だった。その後は、白金温泉を流れる渓谷に、白髭の滝というのがあると言うのを聞き、それを見に行く。今まで素通りしてばかり居て気づかなかったが、なかなかの名瀑だった。まさに白髭のように幾筋もの水が流れ落ち、鮮緑の渓谷に青い清流が奔っていた。何回かシャッターを切った。 13時過ぎ自然の村のキャンプ場に戻る。その後はいつもの午睡とグータラ。相棒は何やら機織り作業をしていたようである。今日の走行距離は、たったの10kmでした。
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07北海道の旅: 第19日

2007-07-20 09:56:45 | くるま旅くらしの話
美瑛町自然の村キャンプ場は、文字通り椴(とど)松や蝦夷松などのうっそうと茂る巨大な森の中に作られており、朝の3時を過ぎると小鳥たちの囀りが始まる。ウグイスが多いのに驚く。今日も好い天気のようだ。森の中なので、小さな空しか見えないが、雲は高く薄いようだ。此処は標高800mを超える高さにあり、朝夕は寒いほどだ。今日は相棒の提案で、十勝岳山麓にある吹上温泉白銀荘へ行くことにしている。空いている時間帯を狙って、午前中に行くことにする。9時半過ぎ出発。森を抜けると、目の前にいきなり十勝岳や美瑛岳などの雄大な姿が飛び込んで来た。ワオーと思わず感嘆の声を発する。白金温泉まで坂を下り、そこから今度は十勝岳に向かって急な坂道を曲がりを繰り返しながら登る。道路も良くまさにスカイラインそのものだ。素晴らしい展望に感動しながら、途中にある望岳台という十勝岳登山口兼展望所に立ち寄る。10時を少し回っており、もう登山者は居ないようだ。此処に来ると、この時期いつも楽しみにしているものがある。それはイワブクロという高山植物だ。イワブクロはこのような火山岩の瓦礫のような土地を好んで自生している変わりものだ。ホタルブクロに似た、薄紫の花は、楚々としていて、いかにも高山植物らしい美しい花だ。今年はどうかなと、いつもの場所に行って見たら、小さな群落が幾つもあって、今を盛りと咲いていた。嬉しい! の一言で、もう満たされた。この雄大な景観と小さな楚々たる命の輝きを見ることが出来る自分たちは本当に果報者だと思った。白銀荘には10時半頃到着。此処は元々十勝岳登山者の登山口であり、その人たちの山の湯宿であったらしいが、今は立派な保養温泉施設に生まれ変わっている。早速温泉へ。もちろん100%掛け流しの本物の温泉だ。浴槽が幾つもあり、少しずつ温度が違うなど細かい配慮がなされている。露天風呂からは、目前に十勝岳を見上げることが出来る。露天風呂の岩にもたれて湯に浸りながらのひとときは、無上の快楽としか言いようがない。何だか、申し訳ないような気分にもなったりした。1時間半ほど存分に温泉を楽しんだ後は、一気にキャンプ場に戻る。もちろん一杯のビールに早くありつきたいからである。うみゃ~!である。その後は、又また午睡。全くこんな暮らしぶりが許されるのか?我ながら呆れるほど。でも、夜になると結構頭を使ってはいるのです。何をしているかは秘密です。今日の走りは、僅かに26kmでした。此処は携帯電話が圏外のエリアなので、今朝は自転車で、白金温泉まで往復することにしよう。片道3km位だけど、帰り道は100%押して歩かなければならない。やれやれ。
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07北海道の旅: 第18日

2007-07-19 09:47:02 | くるま旅くらしの話
富良野には、富良野市、上富良野町、中富良野町、南富良野町と4自治体がある。日の出公園は、その中の上富良野町にある。公園の中心は高い丘の花畑となっており、ラベンダー畑、ひまわり畑の外、美しい季節の花が色とりどりに植えられた、富良野地区名所の一つである。早朝3時過ぎ目覚めて外を見てみると、何と十勝岳をはじめ大雪山連峰がくっきりと見えるではないか! こんなことは滅多にない。これならご来光が見られるかも知れない。それならばやはり千望峠に行くのが一番だ。ということで、急遽移動することにした。日の出は4時頃ではないかと急ぐ。10分前には到着。もう大雪山旭岳の方は空が赤くなり出している。富良野岳から旭岳そして遠く天塩岳まで、北海道のメインの山々が雄大に連なって展望できる。素晴らしい景観だ。この様な快晴の日は、我々の北海道の旅では最近珍しいことだ。ワクワクしながら日の出を待つ。4時20分頃、遂に陽が上った。少山の端に少し薄い雲があったが、そんなものは問題ではない、神秘的な素晴らしいご来光だった。早朝から感動をものにする。日の出の感激の後は、そのまま中富良野のラベンダーの名園、ファーム富田に行くことにする。途中正面右手に芦別岳や夕張岳が、雲海をたなびかせて、くっきりと見えた。今日は北海道の空は透明に冴え渡っているようだ。30分ほどで到着。ファーム富田には、駐車場に泊まった人もいるらしく、既に花畑の中でカメラを構えている人たちが多く見られた。相棒は早速カメラを抱えて飛び出して行った。残された者は朝食の準備をするしかない。昨日の余りご飯で中華粥を作る。しばらく卵を食べていなかったので、今日は黄身入りのを落として出来上がり。あまりに熱いのは苦手なので、少し冷めるまでの間、ブログ投稿記事を書く。これが終わりかけた頃、相棒が戻って来た。かなり興奮しているようで、盛んに話しかけられるのには参った。その後は食事。中華粥は久しぶりだったが、まあまあの出来だった。この次粥を作る時は、味噌粥にしよう。食事の後は、無制限のフリータイムだ。今日は飽きるまで、此処で過ごすつもりでいる。デジカメを手に、花畑をざっと一回り巡り歩く。花畑は50m以上の高低差はある急な坂に作られているので、それを登るのはかなり厳しい。花畑は、ラベンダーを初めポピーなどの洋花が多く、名前が難しい。直ぐに忘れてしまう。覚えることを止めて、花だけを楽しみことにした。此処に来れば、どんなド素人のカメラマンでも、美しい花畑の風景をものにすることができるのではないか。それにしても見事な色彩配列の花畑である。花畑の中では、やはりラベンダー畑が一番だ。心行くまで、その鮮やかなバイオレットの色彩と高貴な香りに酔いしれた。今日は本物の快晴で、大雪山連峰の果てまで青空が澄み渡り、山々を聳立させている。花も素晴らしいけど、山々の展望も素晴らしい。何の不満も無い。1時間ほどで車に戻る。気温が次第に上がって来て、爽快だった朝は、いつの間にか夏の昼になりかけていた。もう十分に満足したので、しばらく一眠りすることにした。これはかなり贅沢な時間だと承知している。人間この様な贅沢を楽しめるのは、生きている今しかない。ま、お許しあれ。目を覚ますと、相棒も戻っていた。とにかく暑い。此処にこれ以上いても仕方ないと判断して、ビルケの森に行き、そうめんを茹でて食べることにする。ビルケとは何のことなのか解らないが、美瑛町の白金温泉のある辺り一帯の森を言うらしい。途中スーパーで買い物をし、上富良野から山道に入り、冷たい湧き水を組んで、白金インフォメーションセンターの奥の木陰のある道端に車を停める。早速そうめんを食べる準備に取り掛かる。暑い日のそうめんは格別だ。うめぇ~と言いながら、30分ほどで昼食を済ます。森の中を渡って来た涼風が爽快だ。さて、この後どうするか?十勝岳山麓にある吹上温泉白銀荘に行ってゆっくりしようかと考えていたが、その前に美瑛町の自然村というキャンプ場があるので、そこに行ってみることにした。ビルケの森を通り抜けると、再び展望が開けて、目前に十勝岳初め富良野岳、上ホロメカトック山、美瑛岳、美瑛富士、ベベツ岳などの山々が迫るように広がっていた。少し走って森に入った所にキャンプ場があった。管理の人に聞くと、テントを張らなくとも大丈夫のようである。ここなら暑くなっても過ごし易いので、ここに泊まることに決める。我々の他には、誰も居ないようだ。こんな素晴らしい大自然を独り占めにできるなんて、これ又何という贅沢か。とりあえず2泊を申し込む。その後は、アウトドアライフを車の中で楽しみながらの時間となる。一つ問題なのは、肝心の携帯電話が圏外なのだ。これは明日近くの白金温泉にでも行った時に解決することにしよう。今日の走行距離は49km。
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07北海道の旅: 第17日

2007-07-18 07:46:39 | くるま旅くらしの話
当麻の朝は曇り空だった。旭川の側なので暑いのかと思っていたが、予想に反して寒かった。今日は特に予定は無く、美瑛辺りに行って、のんびり過ごそうと考えている。朝食の後、同じ駐車場に泊まった、奈良ナンバーの人と少し歓談する。何とこの方も山本さんで、同姓だった。全国に山本という姓は珍しくもないが、旅先で出会うのは珍しい。山本さんは自分より少し年長だった。奥さんがノンアウトドア派で、くるま旅はまっぴらご免とのことで、軽自動車をキャンピングカーに仕立てて、北海道の気ままな旅を楽しんでおられる。相棒と一緒の旅も悪くはないが、時々この様なスタイルのくるま旅にも憧れる。なかなか面白い方だった。9時頃出発。走っている途中、美瑛に直行する前に、久しぶりに旭川ラーメン村に寄って塩ラーメンを食べることにし、市内へ。ラーメンは大好きだが、今は自らに禁食を課している。今日はそれを解くことにする。行ってみると、開店は10時からでまだ30分も時間がある。近くの巨大スーパーで、食材などを買う。幻の塩ラーメンと自ら名を打ったその店は、いつも立ち寄る所。北海道で食べるラーメンは、どこも、どれも旨い。ラーメンに満足した後は、美瑛に向かう。途中、美瑛町に入ってすぐ、sun号のオドメーターが、89999kmを指した。記念にカメラに収める。少し走って、遂に9万キロメートルに到達。これもカメラに。もちろん道路脇に車を停めてである。美瑛では、先ず最近オープンした道の駅:美瑛くらの丘というのに行って見た。美瑛駅近くにこの様な建物があるとは知らなかったが、道の駅は石造りの倉庫のような建物を使った駅舎だった。名前ほど優雅さは感じられなかった。すぐに北西の丘展望台に向かう。今日も大勢の人と車が溢れていた。今は美瑛の丘巡りの最適シーズンで、外国からの来訪者の声も飛び交っている。この辺一帯はパッチワークの丘と呼ばれているが、その通りの景観が広がっている。今日は大雪山連峰が全て雲無しで見渡せる。広大な白い或いは赤紫のジャガイモ畑。金色の麦畑。真っ青な色の甜菜畑。長~い筋の美しい小豆畑などなどが、大地に貼り付けられたように広がっている様は、いくら眺めていても飽きることはない。景観を楽しんだ後は、いつもの午睡を貪る。最高の贅沢だ。 16時過ぎ、上富良野町の千望峠へ行くことにして出発。途中菅野ファームに寄り、ラベンダーなどの花の丘を撮る。千望峠は十勝岳を中心とする山々の展望の素晴らしい所だ。峠近くにある公園の駐車場に泊まっても良いかなと思いながら行ったのだが、残念ながら何故か自衛隊の通信部隊らしき車が常駐していて、レーダーアンテナを張って、電源供給の車がエンジンの音を唸らせ続けていた。これでは泊まることなど到底無理だ。十勝岳の夕暮れなどを撮った後、今夜は日の出公園にお世話になることにして、峠を去る。 10分も掛からずに日の出公園に到着。数台の此処で一夜を過ごすらしき車が停まっていた。この公園には何度もお世話になっており、富良野に来た時の常宿の様な所である。懐かしさと安心感を覚えながら、今日一日が終わる。本日の走行距離は86kmでした。
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07北海道の旅: 第16日

2007-07-17 05:23:32 | くるま旅くらしの話
早朝のクッチヤロ湖は、霧に包まれて何も見えない。すぐ其処に湖があることさえもわからないのだ。それが、夜が明けるにつれて次第に霧が薄れ行き、湖面がそれと判るようになり、やがて青空を映し出す。この見事な変化は、ゆったりとした時間の流れの中での、今頃の季節の、この地の毎日の出来事なのかも知れない。今日は暑くなる予感がする。今日は此処におさらばをして、旭川方面に向かう予定。ゆっくりと出発の準備をして10時頃湖に別れを告げる。もう少し居てもいい気持ちもあるが、何といっても溜まっている洗濯物を解決しなければならない。出発の頃は、強烈な日差しとなり出した。一挙に夏が駆け戻って来た感じだ。慌ててTシャツに着替える。3日ぶりの運転は、何となくドライブ気分にさせてくれる。R275を南下し、音威子府でR40に合流し、美深方面へ。如何にも北の大地といった景観を左右に見ながらの走りは、前後に殆ど車もなく、それだけで満足感に満たされる。1時間と少し走って、美深の道の駅で早めの昼食。此処の名物のジャガイモコロッケとパンを買い、パンにコロッケを挟んで食べる。美味なり。特にコロッケは名物だけのことはある。美深を出て名寄へ向かう。市街地の西條デパートで食材などをゲット。ふと、名寄にもコインランドリーの一つくらいはあるのではないかと思い、相棒に話したら、自分の気づいかない内に、棒はたちまち近くを歩いていた人に尋ねたらしい。その人が運良く、最近開店したコインランドリーを教えて下さったのだ。西條デパートからすぐ近くの士別に向かう交差点を右折して、100mほど行った右側に、コインランドリー「スキル」という名の店があった。助かった。これで遠回りしてわざわざ混んでいる旭川市内に行かないで済む。それにしても相棒は、何という良い人を当てたのだろう。北海道のコインランドリーの北限は、名寄まで到達したらしい。店の人の話である。新しい機械なので性能も優れていて、いつもよりかなり早く終わり、且つ料金も安かったのは嬉しい。洗濯という課題を終えた後は、旭川には行かず、手前の当麻町にあるスポーツランドを目指すことにした。此処はまだ行ったことがないのだが、去年森のお父さんたちから伺っている場所。地図を見ると温泉なども併設されているようだ。途中、剣淵町に新しくオープンした道の駅に寄ってみたが、遅い時間のせいか、野菜などは殆ど無かった。この道の駅は、泊まるのには向いていないようだ。比布から近道をして、当麻町のスポーツランドに着いたのは、16時半頃だった。広大な敷地の中に数々のスポーツ施設や保養施設などが造られていた。キャンプ場もあり、至れり尽くせりの施設である。我が守谷市の全面積の四分の一くらいの広さがあるのではないかと思うほどである。車を止め、しばらく歩いて、どこに碇を下ろしたら良いかを探した。トイレと給排水可能な場所が車旅の宿泊時の基本要件である。すぐにその場所は見つかった。夕食の準備をした後、温泉へ。露天風呂は無かったが、サウナもあり、浴槽も工夫されていて、いい温泉だった。風呂上がりの一杯を楽しんだ後、更に何杯かを楽しんで、楽しみ放しのまま、やがて寝床の中に。今日の走行距離は186km。
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07北海道の旅: 第15日

2007-07-16 07:00:49 | くるま旅くらしの話
珍しく朝から快晴の天気だ。北海道へ来て以来初めての出来事である。湖水が澄んだ青空を映して輝き、昨夕の落陽に劣らない幻想的な景観である。今日はウグイスの鳴き声に混じって、キョッ、キョッと鳴くアカゲラが、二度寝の目を覚ましてくれた。小鳥たちの多い所である。今日は、3連休の中日らしく昨日からのキャンパーが多い。オートバイや普通乗用車で来て、テントを張る人が殆どで、キャンピングカーは、我々だけのようだ。道内からの車が多いが、鹿児島や大阪ナンバーの車も見られる。北海道の夏のキャンプ場は、何処も全国版のようである。さて、今日は移動するかどうか、迷いのタイミングの日だ。本当は旭川辺りに行き、洗濯をしなければならないのだが、連休なので、動きたくない気持ちも大きい。とりあえず昼頃まで居て、それからどうするかを決めることにする。それにしても素晴らしく良い天気だ。日差しはきついのだが、風は涼しくて心地良い。木陰は最高の居場所だ。近くの湖畔の森の中に「文芸の森」という散策の遊歩道が作られており、其処を1時間ほど歩く。森の中の散策路の片側に、この地に縁のある著名人のことばや作品の一部が書かれた石版の碑が並べられており、しばらく行くと地元の方たちの歌や句の碑もたくさん並んでいた。良いアイデアだなと思った。しかし、此処へ散歩に来る人は滅多に居ないようだ。世の中、忙し過ぎるのかも知れない。碑の陰にエビネチドリやツルリンドウの花を見つけて嬉しかった。だんだん移動する気持ちが薄くなり、車に戻った時には、今夜も此処に泊まろうと決めていた。昼食の後は、いつものように午睡。雲の少ない好い天気なので、もしかしたら3日連続で夕日が見られるかも知れない。又また、果報は寝て待て、である。 16時過ぎ目覚めて外を見ると、少し雲が増えたようだか、太陽は薄い雲を無視して輝いていた。午睡の間、相棒は旅の途中青森県の黒石で買って来た、絣のもんぺを洗って干した布地を、裂き織り用に裁断していたようだ。落陽迄には未だかなり時間があるので、一人湖畔の散策に出向く。1時間ほど歩いて戻っても、未だ陽は高い。この時刻になって、何だか急にに日が沈む辺りの空に雲が掛かり、それが厚くなり出したようだ。西の空だけに雲が掛かり、それ以外は青空だというのに。皮肉なことではある。やがて19時近くとなり、日没となったが、残念ながら雲が邪魔をして、昨日のような落陽を見ることはできなかった。しかし、しかしである。何とその後に、素晴らしい夕焼けの空が待っていたのである。諦めて車の中から湖を見ていると、しばらくして西空に掛かった雲が赤く染まり出し、やがてその辺り一面の雲が真っ赤に染まったのである。それが湖面を赤く染めて映り、何とも言えない幻想的な美しさだった。昨日にも増して、この様な素晴らしい大自然のドラマが用意されていようとは!!何という幸運なのだろうか。果報は寝て待ての幸運は、今年のクッチヤロ湖では3度も実現したのである。もう、これ以上欲張ってはならないと思った。感激と感謝の一日の終わりだった。
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07北海道の旅: 第14日

2007-07-15 03:24:24 | くるま旅くらしの話
朝3時過ぎ、ホーホケキョと鳴くウグイスの声に目を覚ます。ここは鶏ではなく、一番鳥はウグイスなのだ。優雅なことではある。このウグイスは、その後周辺の木々の中を一日中鳴き廻って居たようだ。鳴くのが好きなのか、それとも何か特別の事情でもあったのか?暇なので、そんなことを心配したりしている。今日は終日ここに滞在するつもり。朝食の後、いつものように水を汲んだり、トイレの処理をしたりの仕事をして、歩きに出かける。クッチヤロ湖は白鳥の飛来地として有名だ。ラムサール条約にも加えられている。その餌場辺りを散策する。もちろん白鳥は飛び去って、一羽もいないけど、この寒さならシベリアなどという遠い所へ行かずとも済んだのに、などと勝手に思ったりした。湖畔を離れ、買い物を兼ねて街中に。お昼は、そうめんにしようと、その薬味にする大葉を探したが見つからず。又ネギは驚異的な値段で買うのを断念する。この地に住む人たちは、買う方も売る方も大変だなと思った。尚歩いて、ホームセンターでカセットガスのボンベを買い車に戻る。12時少し過ぎ。ようやく暖かくなり、そうめんが美味く食べられそうな天気となった。北海道での今年初めてのそうめんを食べた後は、やっぱり午睡。この快楽は何ものにも代えられない。果報は寝て待ての諺は、今日も実現した!!16時過ぎに目覚めて外へ出ると、何と空の雲が半分以下になっていて、青空に太陽が輝いているではないか。これなら2日連続の夕日を見ることができるぞ、と期待が膨らむ。落陽までにはまだ2時間以上あるので、丘の上にある温泉に入りに行く。温泉から戻る頃には雲が太陽を覆うような空となったが、夕日の沈むスペースには雲は無く、昨日以上の落陽が期待できる。やがてその時が来た。水平線近くの雲を通り越した太陽が、逆日の出の樣に顔を出し、湖面を真っ赤に染めながら、少しずつ滑るように沈んでゆく。感動の一瞬がしばらく続いた。そして見えなくなり、やがて残照が次第に闇に消えて、一番星が輝きを増す。大自然の一大ページェントを2日連続で見ることができた感動と興奮にしばらく酔いしれながら、今日は終わった。何という幸運な日だろか。下手な俳句を二句。白鳥(とり)去れる湖(うみ)に天空の陽が落ちる 馬骨水鶏(くいな)さえ鳴かぬ残照の湖(うみ)を見る 馬骨
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07北海道の旅: 第13日

2007-07-14 05:22:44 | くるま旅くらしの話
4日目の寒い朝を迎える。この寒さは、関東以北ではどうやら根が一つらしい。南では台風が心配な状況なのに、何という日本列島の夏なのだろうか。今日は防寒の稚内に見切りをつけて、移動することにしている。早い朝食の後、キャンプ場の上の方の森の散策に出かける。ここは森林公園になっていて、エゾ松を初め千島桜などの樹木が植えられている。丘のてっぺんにあるTVの中継アンテナ塔まで散歩道が続いている。木の階段を登る道の両側には、コウリンタンポポやシカギク、ヒヨドリ草の赤花、白花それにキタアザミなどの野草たちが咲いていて、散策を楽しませてくれた。頂上まで、あと500mほど行った所からクマザサが広がる道となり、相棒が熊の出現に怯えだして、引き返そうという。何年か前、熊の出没でこの公園が閉鎖されたという話を聞いたからなのだろう。やむなく引き返す。相棒とはこのような中途半端なことが、結構多いので、諦めるしかないか。車に戻り、ゆっくりと出発の準備をする。今日は、先日行けなかったクッチヤロ湖畔のキャンプ場にもう一度行ってみることにした。その前に稚内市内で食材などを仕入れることにして出発。3日ぶりの運転である。坂を降り空き地のような駐車場に車を置いて、最北端の稚内駅やその構内の最北端の線路などを見物する。利尻・礼文へのフェリー乗り場も訪ねたが、人まばらで寂しい風景だった。近くの海鮮市場にも入ってみたが、カニもホッケも驚くほどの高値で、一体どのような人が買うのだろうかと、首をひねるほどだった。スーパーで買い物の後、海岸線の道をサロベツ原野方面に向け出発。今日も雲多くさえない天気だ。利尻富士は相変わらず雲の中で、とうとう一度もその全容を見ず終いだった。今日は少し暖かいようだ。走りながら気温が上がっているのを感じた。途中再度サロベツ原野のビジターセンターに寄り、うどんを作って昼食・休憩。その後はクッチヤロ湖のある浜頓別町に向かってひたすら走る。 13時頃湖畔にあるウイングという宿泊温泉施設に到着。ここは14時までに入ると、入浴料が150円も安くなって350円で入れるのだ。早速温泉に入る。いい湯だ。日本では、別府温泉に次ぐ高品質の湯なのだというPRが浴槽の壁に書かれている。本当なのだろう。良く温まるいい湯だった。温泉の後は、受付を済ませて湖畔のキャンプ場へ。今日は来客は少なく、駐車場には我々の車だけである。何よりも真っ先にビールで乾杯。ウミャ~!その後はたちまち午睡と相成る。 18時頃目覚めてびっくりした。何と寝る前に空の98%を覆っていた雲が、すっかりなくなっているのだ。これならは、諦めていた夕陽を見ることができる。まさに果報は寝て待てである。クッチヤロ湖の落陽は優雅で美しい。ワクワクしながら、暗くなるまで、心ゆくまで沈む夕日と写真撮影を楽しんだ。寒さも大幅に改善(?)されて、今日は満たされた一日だった。本日の移動距離120km。
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